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ダンジョン編
89 4階のゴブリンは如何に
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そういうわけで、やって来ました。4階ボス横部屋。
今回は当然ボスのほうはスルーだ。
問題は4階のゴブさんがアニキの師匠になりえるかどうかだな。
「偵察から始めたい所だが、新手のゴブリンは危険度マックスだから銀結界張ってから行こう」
「二人で倒す?」
「ウーム・・・剣持ってたら一度撤退する。ゴブの武器が剣以外なら、そのまま二人で討伐ってことでどうだ?」
「オッケー、それでいいぞ」
もし弓とかだったら、いきなりやべえことになるだろうから偵察も銀結界が必要だ。
自分とアニキに銀結界をかけた。
慎重に奥の通路に入り、ゴブリンが見える位置まで進む。
ガギン!!
「な!?」
「うおッ!!いきなり目の前に沸いたぞ!?」
銀結界が攻撃を弾いてくれて助かった!
キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!
いきなりの猛攻を黒槍でガードするが、攻撃がむっちゃ速いぞ!
「短剣の二刀流かよ!」
短剣の二刀流!?クッソ!手数多くて防ぐので精一杯だ!
「名前は闇ゴブリンだとよ」
「うらァ!!なんか思ったより普通の名前だな」
「残念ながらこれじゃ剣の師匠にはなれねえな。攻撃スタイルが俺とはまるで別もんだから」
「んじゃこれは倒すんだな?」
「ちょっと戦ってみたいので、少しの間交代してくれ」
「いいけどホント速いぞコイツ」
バックステップしアニキとチェンジした。
キンッキンッキンッ!キンッキンッ!
「おお!マジで速ぇな!」
アニキと加速の修行とかしてたから、実はこういう速いのって少し慣れてるんだよね。
とはいえ短剣の使い方を見るとやっぱ上手いわ。
闇ゴブリンっていつものゴブさんよか小さいので、もしオレが短剣使おうと思えば素晴らしい師匠になるに違いない。体形が違い過ぎると攻撃の仕方もやっぱ変わってしまうから。
「短剣使いと戦う状況を想定した、いい修行になるぞこれ」
「たしかに短剣使いって絶対どこかにいるよな。って今まさにその相手なんだけどさ」
こういう修行もアリだってことで交代しながら闇ゴブの相手をする。
攻撃力はさほど無いようで、赤結界に変えてみたんだけどそれで充分だ。
「しかしどんだけスタミナあるんだよ?闇ゴブ」
「こっちはチェンジしながらなのに、最初の頃と動きがまるで一緒だ」
それからしばらくの間修行を続けた所、ほとんど攻撃を貰わなくなった。
「もう十分じゃない?」
「弱い頃の俺らならこう簡単に防御なんて出来なかっただろうな。んじゃそろそろ倒していいぞ」
闇ゴブリンも決して弱いわけじゃないんだ。オレらがたまたま加速慣れしてたから対処が出来た。そして最初に少ししか感じられなかったゴブの気配も、もう今は慣れてきて存在をちゃんと掴めている。
気配察知とかのスキル上がったのかも。
黒槍の三段突きから乱れ斬り。闇ゴブリンもしっかり防御してくるが、辛い修行を終えたばかりのオレの相手ではなかった。
それから数分の打ち合いの後、闇ゴブがとうとう倒れる。
「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ふーーーーーっ」
「いい攻撃だったな」
「このゴブさんって修行前のオレらじゃヤバかったんじゃね?」
「デュラハン叩いてた頃の俺じゃ手に負えない相手だな」
「というか結界張らないで出会ってたら今日お陀仏だったかも」
「あー確かに一発目の攻撃は、気配すら感じずくらったもんな。しかもそこに居るとわかってて警戒してたのにだ。暗殺特化タイプはマジで危険だから普段から気を付けておかんとな」
「このダンジョンってさ・・・どんどん自分が強くなるように作られてる気がする」
「誰かが修行用に作ったとかか?有り得ない話しではないが」
でもいきなりドラゴン置くような酷い作りだから気のせいだな。
「あと残るはボスだけって状況だが、とりあえず今日はもう帰るべ」
「すげー疲れた。ゴブさんの後って何もやる気が起きなくなるね」
「まあ俺は2連続ゴブだったけどな」
「タイトルマッチあったからなー。でも闇ゴブはベルト無しか」
「アレはアレで強いんだが、チャンピオンに相応しいのは赤ゴブだろう」
「オレの師匠だし当然だな」
そんなわけで部屋に戻ってきた。
「今日は最近ご無沙汰だったドラゴンづくしにしよう」
「おお!生レバーやホルモンの復活か!」
「ドラゴンチャーシューも作るぞ!」
「そういえばチャーシューもずっと食ってなかったなー。アレ美味いからちょー好き」
アニキと作業を分担してドラゴンを捌く。もちろんコテツの部屋じゃ無理なのでアニキの部屋に移動した。
「ドラゴンは捨てる部分が無いよな。食えない部分はあるが、この目玉とかもたぶん貴重な素材だろう?」
「たぶん貴重だね。だってドラゴンだもん。アイテムボックスに大事に保管しとく」
「俺がもうちょい料理に詳しければ、もっと食える部位あるのだろうけど。例えば脳味噌とかな」
「うぇええ、さすがにそれはちょっと食いたくないぞ!」
「まあな。俺も無理だ。内臓も今日の所はレバーとホルモンだけにしとく」
肉屋行ったら内臓も種類いっぱいあった気がするけど、ドラゴンだから何がどれだかよくわからん。まあ無理して全部食おうとしなくてもいいだろうさ。
今回は当然ボスのほうはスルーだ。
問題は4階のゴブさんがアニキの師匠になりえるかどうかだな。
「偵察から始めたい所だが、新手のゴブリンは危険度マックスだから銀結界張ってから行こう」
「二人で倒す?」
「ウーム・・・剣持ってたら一度撤退する。ゴブの武器が剣以外なら、そのまま二人で討伐ってことでどうだ?」
「オッケー、それでいいぞ」
もし弓とかだったら、いきなりやべえことになるだろうから偵察も銀結界が必要だ。
自分とアニキに銀結界をかけた。
慎重に奥の通路に入り、ゴブリンが見える位置まで進む。
ガギン!!
「な!?」
「うおッ!!いきなり目の前に沸いたぞ!?」
銀結界が攻撃を弾いてくれて助かった!
キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!
いきなりの猛攻を黒槍でガードするが、攻撃がむっちゃ速いぞ!
「短剣の二刀流かよ!」
短剣の二刀流!?クッソ!手数多くて防ぐので精一杯だ!
「名前は闇ゴブリンだとよ」
「うらァ!!なんか思ったより普通の名前だな」
「残念ながらこれじゃ剣の師匠にはなれねえな。攻撃スタイルが俺とはまるで別もんだから」
「んじゃこれは倒すんだな?」
「ちょっと戦ってみたいので、少しの間交代してくれ」
「いいけどホント速いぞコイツ」
バックステップしアニキとチェンジした。
キンッキンッキンッ!キンッキンッ!
「おお!マジで速ぇな!」
アニキと加速の修行とかしてたから、実はこういう速いのって少し慣れてるんだよね。
とはいえ短剣の使い方を見るとやっぱ上手いわ。
闇ゴブリンっていつものゴブさんよか小さいので、もしオレが短剣使おうと思えば素晴らしい師匠になるに違いない。体形が違い過ぎると攻撃の仕方もやっぱ変わってしまうから。
「短剣使いと戦う状況を想定した、いい修行になるぞこれ」
「たしかに短剣使いって絶対どこかにいるよな。って今まさにその相手なんだけどさ」
こういう修行もアリだってことで交代しながら闇ゴブの相手をする。
攻撃力はさほど無いようで、赤結界に変えてみたんだけどそれで充分だ。
「しかしどんだけスタミナあるんだよ?闇ゴブ」
「こっちはチェンジしながらなのに、最初の頃と動きがまるで一緒だ」
それからしばらくの間修行を続けた所、ほとんど攻撃を貰わなくなった。
「もう十分じゃない?」
「弱い頃の俺らならこう簡単に防御なんて出来なかっただろうな。んじゃそろそろ倒していいぞ」
闇ゴブリンも決して弱いわけじゃないんだ。オレらがたまたま加速慣れしてたから対処が出来た。そして最初に少ししか感じられなかったゴブの気配も、もう今は慣れてきて存在をちゃんと掴めている。
気配察知とかのスキル上がったのかも。
黒槍の三段突きから乱れ斬り。闇ゴブリンもしっかり防御してくるが、辛い修行を終えたばかりのオレの相手ではなかった。
それから数分の打ち合いの後、闇ゴブがとうとう倒れる。
「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ふーーーーーっ」
「いい攻撃だったな」
「このゴブさんって修行前のオレらじゃヤバかったんじゃね?」
「デュラハン叩いてた頃の俺じゃ手に負えない相手だな」
「というか結界張らないで出会ってたら今日お陀仏だったかも」
「あー確かに一発目の攻撃は、気配すら感じずくらったもんな。しかもそこに居るとわかってて警戒してたのにだ。暗殺特化タイプはマジで危険だから普段から気を付けておかんとな」
「このダンジョンってさ・・・どんどん自分が強くなるように作られてる気がする」
「誰かが修行用に作ったとかか?有り得ない話しではないが」
でもいきなりドラゴン置くような酷い作りだから気のせいだな。
「あと残るはボスだけって状況だが、とりあえず今日はもう帰るべ」
「すげー疲れた。ゴブさんの後って何もやる気が起きなくなるね」
「まあ俺は2連続ゴブだったけどな」
「タイトルマッチあったからなー。でも闇ゴブはベルト無しか」
「アレはアレで強いんだが、チャンピオンに相応しいのは赤ゴブだろう」
「オレの師匠だし当然だな」
そんなわけで部屋に戻ってきた。
「今日は最近ご無沙汰だったドラゴンづくしにしよう」
「おお!生レバーやホルモンの復活か!」
「ドラゴンチャーシューも作るぞ!」
「そういえばチャーシューもずっと食ってなかったなー。アレ美味いからちょー好き」
アニキと作業を分担してドラゴンを捌く。もちろんコテツの部屋じゃ無理なのでアニキの部屋に移動した。
「ドラゴンは捨てる部分が無いよな。食えない部分はあるが、この目玉とかもたぶん貴重な素材だろう?」
「たぶん貴重だね。だってドラゴンだもん。アイテムボックスに大事に保管しとく」
「俺がもうちょい料理に詳しければ、もっと食える部位あるのだろうけど。例えば脳味噌とかな」
「うぇええ、さすがにそれはちょっと食いたくないぞ!」
「まあな。俺も無理だ。内臓も今日の所はレバーとホルモンだけにしとく」
肉屋行ったら内臓も種類いっぱいあった気がするけど、ドラゴンだから何がどれだかよくわからん。まあ無理して全部食おうとしなくてもいいだろうさ。
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