90 / 183
ダンジョン編
90 ネクロ対策円卓会議
しおりを挟む
ドラゴンづくしは最高だった。
何か最近は美味い物ばっか食べてるから感動は無くなって来てるんだけど、やっぱドラゴンは格の違いを見せつけて来るね!高級レストランでドラゴンステーキの注文とかしたら、2万円とか取られても不思議じゃないと思うわけですよ。それがなんと食べ放題!ヤバイよねこれ。
「よーし、ネクロマンサーの対策会議を始めるぞ」
というわけで今いる場所は3階の円卓会議室。
いつも通り、アニキがベンチでオレはその向かいの椅子だ。
ちなみにそれ以外にも円卓を囲むように椅子はずらっと並べてある。二人しかいないけどアニキもオレも形から入るタイプなのでこれでいいのだ。
「棺桶2号は昨日作ったからもう戦いの準備は出来てるぞ!」
「うむ。用意する物はまあそれくらいだろう。あとは柄杓な」
「ヒシャクも2個あるから十分だな」
「ポーションも半々で持っていれば十分足りる量だから問題はあるまい。マジックポーションはコテツが全部持って、状況に応じて出し惜しみ無しで飲んでくれ」
「ケチって負けちゃアホみたいだしな。MP半分になったら飲む感じでいくよ」
「それでいい。んじゃ今回の作戦を順に説明するぞ」
「あいよー」
「まず前回の違う所は、銀結界、赤結界を使用しないという事。ネクロのキャンセルに対抗するには青結界の連続使用しかない。消費MPは1回10だったな?」
「それであってるぞ。青しか使わんのなら35回くらい使えるね。残りMP少なくなると具合悪くなるんでギリギリまでは使わないようにしてる」
「それでいい。ネクロのキャンセルのしつこさを考えると、35回ってのはあっという間に使い切るかもしれん。そして結界をキャンセルされた瞬間にコテツがすぐ結界を張った場合、結界→キャンセル→結界→キャンセルの無限地獄に陥るケースも考えられる」
「それは勘弁だなー」
「なのでその予兆を感じたら、ネクロが魔法撃ってくるまで結界張るのをを我慢する必要があるかもしれん。ネクロのMPも無限じゃないだろうから、ヤツのMPを減らせば何も出来なくなる可能性がある」
「けどボスだから無限も可能性もあるね」
「まあな。そうであって欲しいという希望でしかない」
魔法特化のボスとかホントやっかいだな。オレらはどっちかというと武闘派なので、それに近い相手のほうがやりやすいんだよね。
「とにかく戦ってみないとどんな状況になるかわからんので、コテツはネクロをタイマンで仕留めるのに集中だ。魔法の応酬に気を取られずに、隙を突いて槍でガンガン行け!」
「まかせとけ!ゴブさんとの修行の成果を見せてやる!」
「んでだ、十中八九あると想定されるのはいつもの召喚だ。コテツが前言ってた事が正解なら、広場はゾンビまみれになるだろう」
「たぶん間違いないと思うぞ。ただ普通のゾンビかどうかはわかんない」
「強烈なのが沸いたら聖水が効かない可能性もあるか・・・」
「あーそっか。聖水効かなかったらヤベーな」
「まあ、そうなったらそうなった時でなんとかしよう。コテツがネクロとタイマン張ってる時、俺は基本的に召喚されたゾンビの対処をする。コテツに余裕があったらこっちにも青結界を頼む」
「まかせろ!青でいいのか?」
「MP無くなったら負けだろうから青でいい。今回は棺桶2号が目の前にあるんだから、怪我してもすぐダイブ出来るしたぶん大丈夫だ」
「なるほど!棺桶2号は回復にも使えるわけか!」
「そういうこった。コテツも怪我したら即ダイブだぞ」
「ヒシャクでがぶっと飲むのもアリだな」
棺桶の持ち込みっていいかもしれんね。ダンジョンに吸収されたらマズイけど。
「ゾンビが片付いたらオレもネクロ討伐に参加する。逆にコテツが先にネクロを討伐したら俺んとこに参加してくれ」
「OKだ。ネクロマンサーって物理攻撃や防御が強そうじゃなかったから、案外すぐ倒せたりしてね」
「まあ拍子抜けパターンも無くは無いな。ボス戦でヤバイのはむしろ召喚されてくる魔物だったりするからなあ。今回はゾンビ系が濃厚くさいがゾンビの強さもピンキリだろう」
「ドラゴンゾンビとかだったらヤバイかもなー」
「そんなのもいるのか!?超巨大なゾンビとか洒落にならんぞ」
「ドラゴンゾンビは結構定番だぞ!ボスの召喚なら十分ありえると思うね」
「ぐぬぬぬ、心構えだけはしておくか・・・。棺桶だけで聖水足りるかな?」
「聖水以外にも弱点ってあるんじゃない?もったいないけど魔石とか」
「あーそれは可能性高いな。ドラゴンの魔石の位置は把握しているから聖水効かなかったら魔石狙いで行くしかねえな・・・。いやでもレジェンドだったらこっちが号泣するぞ」
「レジェンド魔石を破壊するなんてとんでもない!アニキ、そっとやさしく倒すのだ」
「無茶苦茶な注文だな!おい」
「まあドラゴンゾンビとは限らんし?」
「うむ。デカブツじゃないことを祈ろう。んじゃネクロ対策会議はこんなもんだな」
「あとはもう、なるようになれだ!」
オレのMPが尽きるのが先か、その前にネクロが倒れるのが先かの大勝負だ!
何か最近は美味い物ばっか食べてるから感動は無くなって来てるんだけど、やっぱドラゴンは格の違いを見せつけて来るね!高級レストランでドラゴンステーキの注文とかしたら、2万円とか取られても不思議じゃないと思うわけですよ。それがなんと食べ放題!ヤバイよねこれ。
「よーし、ネクロマンサーの対策会議を始めるぞ」
というわけで今いる場所は3階の円卓会議室。
いつも通り、アニキがベンチでオレはその向かいの椅子だ。
ちなみにそれ以外にも円卓を囲むように椅子はずらっと並べてある。二人しかいないけどアニキもオレも形から入るタイプなのでこれでいいのだ。
「棺桶2号は昨日作ったからもう戦いの準備は出来てるぞ!」
「うむ。用意する物はまあそれくらいだろう。あとは柄杓な」
「ヒシャクも2個あるから十分だな」
「ポーションも半々で持っていれば十分足りる量だから問題はあるまい。マジックポーションはコテツが全部持って、状況に応じて出し惜しみ無しで飲んでくれ」
「ケチって負けちゃアホみたいだしな。MP半分になったら飲む感じでいくよ」
「それでいい。んじゃ今回の作戦を順に説明するぞ」
「あいよー」
「まず前回の違う所は、銀結界、赤結界を使用しないという事。ネクロのキャンセルに対抗するには青結界の連続使用しかない。消費MPは1回10だったな?」
「それであってるぞ。青しか使わんのなら35回くらい使えるね。残りMP少なくなると具合悪くなるんでギリギリまでは使わないようにしてる」
「それでいい。ネクロのキャンセルのしつこさを考えると、35回ってのはあっという間に使い切るかもしれん。そして結界をキャンセルされた瞬間にコテツがすぐ結界を張った場合、結界→キャンセル→結界→キャンセルの無限地獄に陥るケースも考えられる」
「それは勘弁だなー」
「なのでその予兆を感じたら、ネクロが魔法撃ってくるまで結界張るのをを我慢する必要があるかもしれん。ネクロのMPも無限じゃないだろうから、ヤツのMPを減らせば何も出来なくなる可能性がある」
「けどボスだから無限も可能性もあるね」
「まあな。そうであって欲しいという希望でしかない」
魔法特化のボスとかホントやっかいだな。オレらはどっちかというと武闘派なので、それに近い相手のほうがやりやすいんだよね。
「とにかく戦ってみないとどんな状況になるかわからんので、コテツはネクロをタイマンで仕留めるのに集中だ。魔法の応酬に気を取られずに、隙を突いて槍でガンガン行け!」
「まかせとけ!ゴブさんとの修行の成果を見せてやる!」
「んでだ、十中八九あると想定されるのはいつもの召喚だ。コテツが前言ってた事が正解なら、広場はゾンビまみれになるだろう」
「たぶん間違いないと思うぞ。ただ普通のゾンビかどうかはわかんない」
「強烈なのが沸いたら聖水が効かない可能性もあるか・・・」
「あーそっか。聖水効かなかったらヤベーな」
「まあ、そうなったらそうなった時でなんとかしよう。コテツがネクロとタイマン張ってる時、俺は基本的に召喚されたゾンビの対処をする。コテツに余裕があったらこっちにも青結界を頼む」
「まかせろ!青でいいのか?」
「MP無くなったら負けだろうから青でいい。今回は棺桶2号が目の前にあるんだから、怪我してもすぐダイブ出来るしたぶん大丈夫だ」
「なるほど!棺桶2号は回復にも使えるわけか!」
「そういうこった。コテツも怪我したら即ダイブだぞ」
「ヒシャクでがぶっと飲むのもアリだな」
棺桶の持ち込みっていいかもしれんね。ダンジョンに吸収されたらマズイけど。
「ゾンビが片付いたらオレもネクロ討伐に参加する。逆にコテツが先にネクロを討伐したら俺んとこに参加してくれ」
「OKだ。ネクロマンサーって物理攻撃や防御が強そうじゃなかったから、案外すぐ倒せたりしてね」
「まあ拍子抜けパターンも無くは無いな。ボス戦でヤバイのはむしろ召喚されてくる魔物だったりするからなあ。今回はゾンビ系が濃厚くさいがゾンビの強さもピンキリだろう」
「ドラゴンゾンビとかだったらヤバイかもなー」
「そんなのもいるのか!?超巨大なゾンビとか洒落にならんぞ」
「ドラゴンゾンビは結構定番だぞ!ボスの召喚なら十分ありえると思うね」
「ぐぬぬぬ、心構えだけはしておくか・・・。棺桶だけで聖水足りるかな?」
「聖水以外にも弱点ってあるんじゃない?もったいないけど魔石とか」
「あーそれは可能性高いな。ドラゴンの魔石の位置は把握しているから聖水効かなかったら魔石狙いで行くしかねえな・・・。いやでもレジェンドだったらこっちが号泣するぞ」
「レジェンド魔石を破壊するなんてとんでもない!アニキ、そっとやさしく倒すのだ」
「無茶苦茶な注文だな!おい」
「まあドラゴンゾンビとは限らんし?」
「うむ。デカブツじゃないことを祈ろう。んじゃネクロ対策会議はこんなもんだな」
「あとはもう、なるようになれだ!」
オレのMPが尽きるのが先か、その前にネクロが倒れるのが先かの大勝負だ!
11
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる