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ダンジョン編
99 恐怖
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10階の探索を始めて1週間ほど経ち、ようやくボス横の部屋に辿り着いた。
とうとうラスボスとのご対面ってわけですよ。
「やっとだな。アニキ」
「まあ今日の所は偵察だけだ。ボスがどんなツラしてるか見せてもらおうじゃないの」
「念には念を入れて、金結界!アニキにも金結界!」
「おお。随分と大盤振る舞いだな」
「だって毎回偵察でオレら死にかけてるじゃん!」
「ハハハッ!黒龍のブレスで視界が真っ暗になった時はチビる寸前まで行ったわ」
「炎で真っ赤とかなら心構え出来てたのに、視界真っ暗は無いよなー」
「おっと、話してるうちに結界が切れてしまう。とっとと偵察行こうか」
「だな!」
・・・・・
名前 :グリムリーパー
「に、逃げるぞ・・・」
「かひゅっ、お、おk」
・・・・・
最速で部屋まで逃げ帰ってきた。
「さて、アレと戦わなきゃならんわけか・・・」
「心臓止まるかと思ったぞ!」
「状態異常なんだろなやっぱ。溢れ出る恐怖心を抑えきれなかった」
「てかやっぱ悪は真っ黒じゃん!この前話してたの正解すぎ!」
「グリムリーパーっつったよな?アレってもう死神そのモノだろ」
大鎌持った黒いローブのガイコツって、もう完全に死神の姿だし!
「聞いたこと無い名前なんだよなー。どう見ても死神っぽいけど」
「死神だろうが何だろうが結局倒すしか無い。すぐ攻撃して来なかったから温厚なタイプの死神かもしれんな。ラスボスの余裕かもしれんが」
「今のままじゃ厳しくね?何か作戦考えないと」
「特訓は必要だろうな。あとは闇ガチャで恐怖耐性が◎を超えるレベルのアクセサリーを手に入れるか」
「恐怖耐性◎ってどう見ても最高レベルくさいけどなあ。赤から出たからその上のランクがあってもおかしくは無いけどさ」
「うむ・・・あんまり期待は出来ねえな」
「閃いた!ボスの入り口で耐性上げすればいいんだ!」
「なるほど・・・。あの位置だと死神が攻撃して来なかったからそれも可能か」
「もう死神のとこなんかすごく行きたくないけどやるしかない」
「当然俺もあんな恐怖は二度と御免だが乗り越えるしかねーもんな」
「よし!早速始めるぞ!」
「久々にやるか!根性試し勝負」
二人とも1分持たずに逃げ出した。
「こいつは長期戦になるぞ・・・」
「まだ震えが止まらんですよ」
そして恐怖を乗り越える修行は何日も何日も繰り返された。
************************************************************
「っしゃああああああああああああっ!!!即死耐性、恐怖耐性、混乱耐性、呪い耐性、すべてマックスじゃい!」
「ハア・・・やっとだな。修行始めてから余裕で2ヶ月は経っただろ」
「んー、3ヶ月くらい経った気がする。でもこれでやっと死神と戦えるぞ!」
「恐怖は乗り越えた。でも奴と戦うにはもう少し剣の修行が必要な気がしてる」
「たしかに。耐性上げしかしてないから槍の腕が絶対鈍ってそう」
「明日からは8階に寝泊まりして剣ゴブんとこに篭るわ」
「おーゴブさんで再特訓か!オレもそうしよ」
「コテツは何階攻めるんだ?槍と言えば3階の赤ゴブだが」
「9階にする!槍の特訓は別に槍が相手じゃなくても出来るし」
「それもそうか。んじゃ明日からは別行動だ。気の済むまで猛特訓するぞ」
「アニキ結界無くても大丈夫?」
「もうあそこも慣れたし大丈夫だ。一応棺桶だけは持ってくが」
「8階9階はいつもの場所だから部屋に棺桶置いとけるもんな」
「まあそういうこった。コテツも気を付けて修行しろよ?」
「もちろんだ!ゴブさん相手に絶対気は抜かない」
んじゃ修行の開始と行きますか!
************************************************************
「よおしッ!とうとう鎌ゴブの単独撃破だ!」
9階のゴブさんはグリムリーパーと同じ大鎌使い。なのでここを選んだ。
当然グリムのほうが強いだろうけど、変則的な武器に慣れておけば本番で不覚をとることも無いハズ。アニキにもオススメしとこう。
8階に転移し、アニキの修行はどうなったか見に来てみた。
隣から剣を打ち合う音がガンガン聞こえてくる。
「おー、やってるやってる!」
終始アニキが優勢のまま剣ゴブが力尽きた。
パチパチと拍手しながら近づく。
「順調そうじゃん!」
「おう、見ての通りだ。そろそろ準備完了だぜ」
「最後に鎌ゴブとも戦うといいよ。グリムリーパーと同じ武器だから絶対役立つと思う」
「確かにそうだな。でもその顔は倒して来たんだろ?沸くまで3日必要か」
「あーそっか!倒すと沸くまで長いの忘れてた」
「俺も今倒してしまったから、沸くまで暇が出来てしまったな」
「たまには戦士にも休息が必要さね。一旦部屋に戻ろう」
「そうだな。おっと、剣と魔石回収せんとな」
そして転移で部屋に帰ってきた。
「そろそろ死神倒しに行けそうだな」
「やっとだ!ここまで長かった。あとはアニキが大鎌慣れしたら準備完了だ」
「だな。その間コテツは剣ゴブで遊んでていいぞ」
「待ってても暇だしそうする!」
そして3日後アニキも大鎌で特訓を開始し、死神討伐の準備は万全となった。
とうとうラスボスとのご対面ってわけですよ。
「やっとだな。アニキ」
「まあ今日の所は偵察だけだ。ボスがどんなツラしてるか見せてもらおうじゃないの」
「念には念を入れて、金結界!アニキにも金結界!」
「おお。随分と大盤振る舞いだな」
「だって毎回偵察でオレら死にかけてるじゃん!」
「ハハハッ!黒龍のブレスで視界が真っ暗になった時はチビる寸前まで行ったわ」
「炎で真っ赤とかなら心構え出来てたのに、視界真っ暗は無いよなー」
「おっと、話してるうちに結界が切れてしまう。とっとと偵察行こうか」
「だな!」
・・・・・
名前 :グリムリーパー
「に、逃げるぞ・・・」
「かひゅっ、お、おk」
・・・・・
最速で部屋まで逃げ帰ってきた。
「さて、アレと戦わなきゃならんわけか・・・」
「心臓止まるかと思ったぞ!」
「状態異常なんだろなやっぱ。溢れ出る恐怖心を抑えきれなかった」
「てかやっぱ悪は真っ黒じゃん!この前話してたの正解すぎ!」
「グリムリーパーっつったよな?アレってもう死神そのモノだろ」
大鎌持った黒いローブのガイコツって、もう完全に死神の姿だし!
「聞いたこと無い名前なんだよなー。どう見ても死神っぽいけど」
「死神だろうが何だろうが結局倒すしか無い。すぐ攻撃して来なかったから温厚なタイプの死神かもしれんな。ラスボスの余裕かもしれんが」
「今のままじゃ厳しくね?何か作戦考えないと」
「特訓は必要だろうな。あとは闇ガチャで恐怖耐性が◎を超えるレベルのアクセサリーを手に入れるか」
「恐怖耐性◎ってどう見ても最高レベルくさいけどなあ。赤から出たからその上のランクがあってもおかしくは無いけどさ」
「うむ・・・あんまり期待は出来ねえな」
「閃いた!ボスの入り口で耐性上げすればいいんだ!」
「なるほど・・・。あの位置だと死神が攻撃して来なかったからそれも可能か」
「もう死神のとこなんかすごく行きたくないけどやるしかない」
「当然俺もあんな恐怖は二度と御免だが乗り越えるしかねーもんな」
「よし!早速始めるぞ!」
「久々にやるか!根性試し勝負」
二人とも1分持たずに逃げ出した。
「こいつは長期戦になるぞ・・・」
「まだ震えが止まらんですよ」
そして恐怖を乗り越える修行は何日も何日も繰り返された。
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「っしゃああああああああああああっ!!!即死耐性、恐怖耐性、混乱耐性、呪い耐性、すべてマックスじゃい!」
「ハア・・・やっとだな。修行始めてから余裕で2ヶ月は経っただろ」
「んー、3ヶ月くらい経った気がする。でもこれでやっと死神と戦えるぞ!」
「恐怖は乗り越えた。でも奴と戦うにはもう少し剣の修行が必要な気がしてる」
「たしかに。耐性上げしかしてないから槍の腕が絶対鈍ってそう」
「明日からは8階に寝泊まりして剣ゴブんとこに篭るわ」
「おーゴブさんで再特訓か!オレもそうしよ」
「コテツは何階攻めるんだ?槍と言えば3階の赤ゴブだが」
「9階にする!槍の特訓は別に槍が相手じゃなくても出来るし」
「それもそうか。んじゃ明日からは別行動だ。気の済むまで猛特訓するぞ」
「アニキ結界無くても大丈夫?」
「もうあそこも慣れたし大丈夫だ。一応棺桶だけは持ってくが」
「8階9階はいつもの場所だから部屋に棺桶置いとけるもんな」
「まあそういうこった。コテツも気を付けて修行しろよ?」
「もちろんだ!ゴブさん相手に絶対気は抜かない」
んじゃ修行の開始と行きますか!
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「よおしッ!とうとう鎌ゴブの単独撃破だ!」
9階のゴブさんはグリムリーパーと同じ大鎌使い。なのでここを選んだ。
当然グリムのほうが強いだろうけど、変則的な武器に慣れておけば本番で不覚をとることも無いハズ。アニキにもオススメしとこう。
8階に転移し、アニキの修行はどうなったか見に来てみた。
隣から剣を打ち合う音がガンガン聞こえてくる。
「おー、やってるやってる!」
終始アニキが優勢のまま剣ゴブが力尽きた。
パチパチと拍手しながら近づく。
「順調そうじゃん!」
「おう、見ての通りだ。そろそろ準備完了だぜ」
「最後に鎌ゴブとも戦うといいよ。グリムリーパーと同じ武器だから絶対役立つと思う」
「確かにそうだな。でもその顔は倒して来たんだろ?沸くまで3日必要か」
「あーそっか!倒すと沸くまで長いの忘れてた」
「俺も今倒してしまったから、沸くまで暇が出来てしまったな」
「たまには戦士にも休息が必要さね。一旦部屋に戻ろう」
「そうだな。おっと、剣と魔石回収せんとな」
そして転移で部屋に帰ってきた。
「そろそろ死神倒しに行けそうだな」
「やっとだ!ここまで長かった。あとはアニキが大鎌慣れしたら準備完了だ」
「だな。その間コテツは剣ゴブで遊んでていいぞ」
「待ってても暇だしそうする!」
そして3日後アニキも大鎌で特訓を開始し、死神討伐の準備は万全となった。
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