七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

文字の大きさ
102 / 183
ダンジョン編

102 最後の切り札

しおりを挟む
「剣!」

それを聞いてアニキが剣を宙に放る。

「アニキに銀結界!」

剣をキャッチしたアニキが死神に攻撃を開始。
そのタイミングで自分の銀結界を解除し、マジックポーションを立て続けに3本飲む。

「ゲフッ、銀結界!加速!アニキにも加速!一気に行くぞ!」
合点承知がってんしょうち!」

二人の猛攻が始まった。

アニキが凄まじい連撃を死神に叩き込む。コテツも超高速の5連撃を繰り出し多大なダメージを与える。
死神も大鎌で致命傷だけは避けているが、倒れるのはもう時間の問題だ。

こちらの猛攻に耐えながら死神が転移して逃げる。コテツが転移でそれを猛追。遅れてアニキが石壁を伸ばして追撃に参加。
傷付いた死神が地上に降りた。二人も決着を付けるために地上に降りる。そろそろMPが尽きたか?

『f@dspつmzqヂzッzロrbpえgg』

「クソッ、召喚だ!」

辺り一面にスケルトンの大群が出現した。

「チッ!多すぎだろ!」

とにかくスケルトンが邪魔すぎる。二人で大量のスケルトンを破壊しまくった。
そして骨どもを排除して死神が見えた時、その頭上には漆黒の巨大な炎が出現していた。

「オレとアニキの結界を解除!虹結界!アニキにも虹結界!」

大量のMP消費で具合が悪くなるが根性で持ちこたえる。
そして巨大な漆黒の炎が二人に襲い掛かる。

「うおおおおおおお!!」
「ぐおおおおおおおお!」

その極大魔法は召喚したスケルトンまでをも一掃した。

だが今度は耐えたぞ!

「オレの虹結界なめんなああああああ!加速!アニキにも加速!」
「っしゃあ!ここで決めるぞ!特攻!!!」

一瞬でグリムリーパーまで駆け寄り怒涛の連撃を叩き込む。
袈裟斬り、振り上げ、振り下ろし、回転斬り、薙ぎ払い、一閃、そして最後は超高速の刺突。
その逆側からアニキが6連撃を決めトドメの突きがグリムリーパーを貫いた。



【レベルが上がりました】
【レベルが上がりました】


・・・・・


二人とも地面に大の字に倒れ、荒い呼吸音だけが響く。

「勝ったぞおおおおおおおおお!!!」

「フーーーーーッ、俺達の勝利だ!」


落ち着いた所でグリムリーパーの回収を始める。
まずはローブを脱がし魔石(大)を取り出す。死神はそのまんま見た目通りガイコツだ。中身スカスカなので簡単に取り出せた。
そしてローブと大鎌も回収。ガイコツも一応アイテムボックスに収納した。

「ドラゴンゾンビはどうする?」
「魔石だけでいいだろうけど、あの腐った肉から発掘せんといかんのか・・・」

酷い匂いに涙目になりながら魔石を回収した。ほとんど黒い炎で消滅したが、散らばったスケルトンの魔石も二人で拾い集めた。

「こんなもんだな。死神セットの鑑定してみようぜ」
「オッケー」


[グリムリーパーのローブ]
:グリムリーパー愛用の漆黒のローブ。評価SS
:知力20%アップ
:斬撃耐性+ 衝撃耐性+ 魔法耐性+++ 火耐性+ 熱耐性+ 冷気耐性+
 汚れ耐性+ 
:自動修復(大)サイズ自動調節


「つえええええええええええ!」
「評価SSと来たか。魔法耐性やべえな。俺らは基本物理攻撃だから効果が発揮しなかったとも言える」
「魔法だけ使う時があったらこれに着替えるのもアリだな」
「もしくは魔法タイプの仲間が出来た時だが、ここまでの代物になるとそう簡単にホイホイくれてやるわけにもいかんな」
「オレらが死ぬ思いしてゲットした代物だからな」


[デスサイズ]
:グリムリーパー愛用の大鎌。素材は一切不明。評価SS
:力20%アップ
:斬撃強化(強)破壊強化(大)斬撃速度強化(大)
:自動修復(強)衝撃耐性+ 精神耐性+++


「はいまたSS来ました!」
「(強)って表記は(大)の一つ上っぽいな。謎が解けたわ」
「しかし大鎌かあ・・・。アニキ使う?」
「見た目も派手だし面白そうだとは思うがこんなの絶対扱い辛いだろ。つーか俺はもっと大剣のレベルを育てる使命があるから、今更武器を変える気は無い」
「オレもやっと槍が育ってきた所だし悩むなー。カッコイイから使ってみたい気もするんだけどさ」
「なら遊び感覚で使ってみりゃいいじゃねえか。その黒衣に大鎌とか、もう完全に中二病ここに極まれりだ」
「中二病にはならんぞ!・・・でも大鎌は練習してみよう」
「9階ゴブリンとこ行けばすぐ上達するんじゃねえか?」
「たしかに師匠にはもってこいだな」


「さて・・・、そろそろ奥の部屋に入るか」
「出口じゃなかったらオレ気絶するかもしれん」
「その恐怖で入るのを躊躇ってしまうな。だが行くしかねえ!」
「頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む」


ビクビクと震えながら部屋に入る。

緊張しながら部屋を見渡す。
そしていつもの場所に階段が・・・・・・、無かった。

「ア、アニキ!階段がねえぞ!」
「落ち着け、ヨシ落ち着け。・・・しかし出口が見当たらんな」
「んーー?奥に魔法陣みたいなのがある。コレに乗ればいいんだろか」
「なるほど。試してみるしか無いな。あ、待て。宝箱が先だ!」
「おお、そうだった!」

宝箱は部屋に入った時から見えていた。ただ出口への期待が大きすぎてな・・・。


躊躇せず開けると中は財宝がてんこ盛りだった。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた

季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】 気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。 手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!? 傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。 罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚! 人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?

さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。 僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。 そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに…… パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。 全身ケガだらけでもう助からないだろう…… 諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!? 頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。 気づけば全魔法がレベル100!? そろそろ反撃開始してもいいですか? 内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...