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アリア編
130 長蛇の列
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「なあ、あっちに人がいっぱい並んでねえか?」
「なんだろ?」
やっと字の特訓が終わったので街に繰り出したんだが、まだ行ったこと無い道が結構あるので行ってみることにしたのだ。
すると長蛇の列があったので、気になって先に何があるのか調べることにした。
「神殿か?」
「街にはこんなのもあったんだな」
「おーい、そこの人!なんでこんなに人が並んでるの?」
「ん?アンタら知らんのか?ガチャだよ」
「ガチャだとお!?」
「マジか!」
「半年前くらいだったかな?シャルロット様の神殿にガチャが突然出現したんだよ。魔石を入れれば回せるんだが、これは素晴らしいぞ!何が出るかはわからんが色んな物が出て来るんだ。ただ残念なのは他の神殿にはガチャが無いってことだな」
「なるほど。だからいっぱい並んでるのか」
「ガチャの事はこれ以上ないくらいよく知ってるが、一人が回すのに結構時間かかるんじゃないか?」
「なんだ知ってたのか。確かに時間がかかるのがキツいとこだな。とはいえこれに命を懸けてるヤツもいるから急かすワケにもいかん」
「ガチャを急かす奴だけは絶対に許されないぞ!確実に天罰が下るな」
「集中の邪魔をする奴がいたら俺自ら天罰を下そう」
ダンジョン以外にもガチャがあったとはな・・・。まあガチャがここにしか無いんじゃ、そりゃみんな並ぶに決まってる。
「アニキ、オレらも並ぶ?」
「ここのガチャがどんななのか見てみたいが、今から並んでたら5時間とか待たされるんじゃねえか?」
「5時間も並びたくねーーー!ガチャだけでも見れたらいいのに、なんかギャラリーの量も凄いことなってるから無理だよな・・・」
「時間変えて出直しだなこりゃ。予想では1番混むのは夕方だろう。狙うなら深夜がベストか。でも深夜だと神殿閉まってそうだな」
「無理じゃん!夕方が混むのはなんでだ?」
「魔石ガチャだからだよ。狩りで魔石を集め終わった頃っつーと大体夕方だろ。みんなすぐにでもガチャ回したいだろうから殺到するだろうよ」
「あーそっか。ガチャの欲求抑えるなんて不可能だもんな」
その時、ギャラリー達からすごい歓声が聞こえて来た。
「なんだ??」
「大物引き当てたんじゃねえか?」
「くそーー!すげー見てえ!」
少し経つと、神殿からニコニコ顔のパーティーが出て来た。
先頭の鎧を着た男が剣を掲げている。
「あの剣がガチャから出たんかな?」
「たぶんそうだな。みんなの視線が剣に行ってるから」
見た感じ魔剣とかでは無さそうだけど確かにいい剣だ。店で買ったら高そう。色からすると属性ガチャ回したんかな?
「無性にガチャ回したくなってきたぞ」
「俺もだ。ただギャラリー大量にいる場所で回すからこその喜びもあるだろうな。銀とか引いた時の盛り上がりが目に浮かぶわ」
「わかる!でも青引いた時の恥ずかしさも倍増するな」
「生き地獄じゃねえか!俺は青引きまくる自信があるぞ!」
「わははははは!でもアニキ、この前の特攻服で克服したんじゃね?」
「どうだろな?あれから随分と経ったから、レジェンド級の緊張感に耐えられるかどうか・・・」
・・・・・
ずっと見ててもしゃーないので場所を移動することにした。
ガチャ回す所を見れるんだったら何時間でも見てたかもしれんけどな。
魔道具屋って所があったので入ってみることにした。
「おおーなんかよくわからん物ばっかだ」
「つーか魔道具って何だ?」
「わからんけど凄そうだぞ」
「いらっしゃい。魔道具見るのは初めてなのかい?」
「たぶん初めてだ。店長の所にあったのかもしれんが」
「あっ!これと同じの店長のとこにあったぞ」
「それは虫除けの魔道具さ。どの店でも大抵は置いてあるんじゃないかい?」
「このランプも店長のと同じやつかも」
「それは人気商品だよ。(小)魔石で1ヶ月は持つ優れモノさ」
「魔石?」
「電池みたいに使えるんじゃねえか?」
「その電池?とか言うのは知らないけど、魔道具を動かすには魔石が必要だよ。魔石の使い方も知らないとは随分田舎から来たんだね」
「3ヶ月ほどこの街にいたんだがずっと勉強してたんでな」
「最北の村にもこんなのは無かったよな」
魔石ってガチャ以外にも使えたのか。けど道具に使うのはもったいないなー。少しくらいならいいけど。
「最近は魔石の値段が高騰してしまってねえ、魔道具もさっぱり売れなくなっちまった。サービスするから何か買ってっておくれよ」
あーそっか。ガチャにあんだけ人が並んでたぐらいだから魔石の値段も跳ね上がるよな。
「なるほど。空前のガチャブームにやられたクチか。面白そうなのあったら買ってもいいぞ」
「これなんかどうだい?最近出来たばかりなんだが、ここに水を入れて少し待つと氷になるんだ」
「凄い道具じゃねえか!」
「ただ燃費が悪くて、動かすのに(中)魔石が必要なんだよね」
おばちゃんが魔道具を動かして見せてくれた。ん?(中)??
「(小)じゃない?これ」
「よく見なさいよホラ、(中)魔石だろう?(小)はこっちの魔石さ」
おばちゃんが(小)と言って見せてくれたのは、クマとかから出た極小の魔石だ。
「コテツ、もしかするとダンジョンの魔石とは基準が違うのかもしれんぞ」
ということは、ノーマルガチャを回せる魔石(小)は、街じゃ(中)ってことになるのか。クッソややこしいな!でもこっちで覚えなきゃ話しが通じんぞこりゃ。
「なんだろ?」
やっと字の特訓が終わったので街に繰り出したんだが、まだ行ったこと無い道が結構あるので行ってみることにしたのだ。
すると長蛇の列があったので、気になって先に何があるのか調べることにした。
「神殿か?」
「街にはこんなのもあったんだな」
「おーい、そこの人!なんでこんなに人が並んでるの?」
「ん?アンタら知らんのか?ガチャだよ」
「ガチャだとお!?」
「マジか!」
「半年前くらいだったかな?シャルロット様の神殿にガチャが突然出現したんだよ。魔石を入れれば回せるんだが、これは素晴らしいぞ!何が出るかはわからんが色んな物が出て来るんだ。ただ残念なのは他の神殿にはガチャが無いってことだな」
「なるほど。だからいっぱい並んでるのか」
「ガチャの事はこれ以上ないくらいよく知ってるが、一人が回すのに結構時間かかるんじゃないか?」
「なんだ知ってたのか。確かに時間がかかるのがキツいとこだな。とはいえこれに命を懸けてるヤツもいるから急かすワケにもいかん」
「ガチャを急かす奴だけは絶対に許されないぞ!確実に天罰が下るな」
「集中の邪魔をする奴がいたら俺自ら天罰を下そう」
ダンジョン以外にもガチャがあったとはな・・・。まあガチャがここにしか無いんじゃ、そりゃみんな並ぶに決まってる。
「アニキ、オレらも並ぶ?」
「ここのガチャがどんななのか見てみたいが、今から並んでたら5時間とか待たされるんじゃねえか?」
「5時間も並びたくねーーー!ガチャだけでも見れたらいいのに、なんかギャラリーの量も凄いことなってるから無理だよな・・・」
「時間変えて出直しだなこりゃ。予想では1番混むのは夕方だろう。狙うなら深夜がベストか。でも深夜だと神殿閉まってそうだな」
「無理じゃん!夕方が混むのはなんでだ?」
「魔石ガチャだからだよ。狩りで魔石を集め終わった頃っつーと大体夕方だろ。みんなすぐにでもガチャ回したいだろうから殺到するだろうよ」
「あーそっか。ガチャの欲求抑えるなんて不可能だもんな」
その時、ギャラリー達からすごい歓声が聞こえて来た。
「なんだ??」
「大物引き当てたんじゃねえか?」
「くそーー!すげー見てえ!」
少し経つと、神殿からニコニコ顔のパーティーが出て来た。
先頭の鎧を着た男が剣を掲げている。
「あの剣がガチャから出たんかな?」
「たぶんそうだな。みんなの視線が剣に行ってるから」
見た感じ魔剣とかでは無さそうだけど確かにいい剣だ。店で買ったら高そう。色からすると属性ガチャ回したんかな?
「無性にガチャ回したくなってきたぞ」
「俺もだ。ただギャラリー大量にいる場所で回すからこその喜びもあるだろうな。銀とか引いた時の盛り上がりが目に浮かぶわ」
「わかる!でも青引いた時の恥ずかしさも倍増するな」
「生き地獄じゃねえか!俺は青引きまくる自信があるぞ!」
「わははははは!でもアニキ、この前の特攻服で克服したんじゃね?」
「どうだろな?あれから随分と経ったから、レジェンド級の緊張感に耐えられるかどうか・・・」
・・・・・
ずっと見ててもしゃーないので場所を移動することにした。
ガチャ回す所を見れるんだったら何時間でも見てたかもしれんけどな。
魔道具屋って所があったので入ってみることにした。
「おおーなんかよくわからん物ばっかだ」
「つーか魔道具って何だ?」
「わからんけど凄そうだぞ」
「いらっしゃい。魔道具見るのは初めてなのかい?」
「たぶん初めてだ。店長の所にあったのかもしれんが」
「あっ!これと同じの店長のとこにあったぞ」
「それは虫除けの魔道具さ。どの店でも大抵は置いてあるんじゃないかい?」
「このランプも店長のと同じやつかも」
「それは人気商品だよ。(小)魔石で1ヶ月は持つ優れモノさ」
「魔石?」
「電池みたいに使えるんじゃねえか?」
「その電池?とか言うのは知らないけど、魔道具を動かすには魔石が必要だよ。魔石の使い方も知らないとは随分田舎から来たんだね」
「3ヶ月ほどこの街にいたんだがずっと勉強してたんでな」
「最北の村にもこんなのは無かったよな」
魔石ってガチャ以外にも使えたのか。けど道具に使うのはもったいないなー。少しくらいならいいけど。
「最近は魔石の値段が高騰してしまってねえ、魔道具もさっぱり売れなくなっちまった。サービスするから何か買ってっておくれよ」
あーそっか。ガチャにあんだけ人が並んでたぐらいだから魔石の値段も跳ね上がるよな。
「なるほど。空前のガチャブームにやられたクチか。面白そうなのあったら買ってもいいぞ」
「これなんかどうだい?最近出来たばかりなんだが、ここに水を入れて少し待つと氷になるんだ」
「凄い道具じゃねえか!」
「ただ燃費が悪くて、動かすのに(中)魔石が必要なんだよね」
おばちゃんが魔道具を動かして見せてくれた。ん?(中)??
「(小)じゃない?これ」
「よく見なさいよホラ、(中)魔石だろう?(小)はこっちの魔石さ」
おばちゃんが(小)と言って見せてくれたのは、クマとかから出た極小の魔石だ。
「コテツ、もしかするとダンジョンの魔石とは基準が違うのかもしれんぞ」
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