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アリア編
132 依頼を受けてみる
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「いや、ゴブリンくらいなら普通に倒せるけど・・・」
「なにィ!?強いパーティーだったのか。これは失礼した」
「ゴブリンは俺らでもかなり苦労するんだがなあ」
新人パーティー六人組は思った。この人達はそこまで弱いのかと。
「Fランクでゴブさんを倒せるって、冒険者ギルドのレベル高すぎね?」
「これは予想外だ・・・。結構強くなったと自負していたのだが、Fランクでゴブリン倒せるとなると俺らの強さは底辺くらいってことになる」
「ギルドやべえな!どうするよ?」
「うーむ、俺としてはゴブリンの依頼を受けてみたいところだ。錆び付いた腕を鍛え直す必要もあるしな」
「おし、んじゃやってみっか!」
受付のおねーさんに依頼書を持ってってみると、ゴブリン退治は常時依頼のようでいつでも受けられるらしい。どこにいるのか聞いたら、その辺にも結構出没するけど西の森にいっぱいいるということだ。
その辺に出没するという事実に驚愕しつつ西の森に向かうことにした。
・・・・・
「その辺にゴブさんなんか出たら街の人やばくね?」
「迂闊に街の外に出歩くことも出来んな」
「1階のゴブさんくらいなら大丈夫かもだけど、赤いゴブさんクラスと出会ったら逃げ切ることも出来んよな」
「闇ゴブリンが一番やべえんじゃねえか?弓もかなりやべえが」
道中、最大級の警戒をしながら西の森に到着した。
近くで戦闘の音が聞こえる。
「誰か戦ってるな」
「近付いて見ようぜ」
音の方向に行ってみると、戦ってるのはさっきの新人パーティーだった。
「グギャギャギャ!」
「この声はゴブさんか!?」
「ん?・・・なんかちっさくね?」
新人パーティーが圧倒的優勢だな。しかしゴブリンがすごく小さいしどう見てもクッソ弱いぞ??身長なんか1メートルちょいくらいしか無い。
「なあアニキ、こんなのゴブさんじゃないぞ。せいぜいゴブ夫くんって感じ」
「どうも俺らの感覚と世間一般にズレがあるような気がする。逆にダンジョンのゴブリンのほうが特殊なんじゃないか?」
「そういえばゴブリンってゲームじゃ一番雑魚だったんよ。オレが最初に見たゴブリンすげーデカかったからビビったけどさ、雑魚のハズだと特攻したら殺されかけたんだよなー」
「ダンジョン来てすぐアレに特攻したのか!?よく生きてたな・・・」
「血まみれで転げ回ってたら、女神の泉に頭から突っ込んで助かったのだ」
「ハハハッ!なんか想像出来るわ、そのシーン」
会話してると新人パーティーがゴブリンを倒し終わった。
「おーい!!ちょっと質問なんだけどいいかい?」
「ふーーー。ん?あーさっきギルドで話し掛けてきた人か」
「この辺のゴブリンって全部こんな大きさなの?」
「へ?ああ、ゴブリンは大抵こんなもんだと思うが」
「身長2メートル超えのゴブリンは見たことあるか?」
「なんだそりゃ?そんなゴブリンなんているのか?」
「なるほど、話が噛み合わない訳だ。俺らが知ってるゴブリンはほとんど2メートル級の大きさだったんでな。さっきは変な事言って悪かった」
「お、ゴブリン一匹発見!ちょっと倒してみていい?素材は置いてくから」
「あ、ああ。それなら問題ないけど」
黒槍を取り出しゴブリンに攻撃してみると簡単に真っ二つになった。
「すげー弱いじゃん!なんだよ警戒して損した」
「見た目通りか。Fランクの依頼にあったのも納得だ」
地上にはこんな弱いゴブリンが存在するんだなー。けど依頼受けてしまったし乱獲するしかねーか。
「じゃあこれで失礼する。邪魔して悪かったな」
「オレらこっちの方向行くんで、同じ方向には来ない方がいいぞ。たぶんゴブリン根こそぎいなくなるから」
そんな忠告をし、新人パーティーと別れて森の奥に入っていった。
「・・・何だったんだ?」
「2メートルのゴブリンだってよ」
「そんなのが居るなんて噂すら聞いたこと無いけどな」
「見たことは無いが、ゴブリンキングでもそこまで大きくないよな?」
「けどギルドでは恐れてる風だったのに、ゴブリンを一瞬で真っ二つだぜ?言ってる事とやってる事が違い過ぎる。もしかすると本当に存在するのかもしれん」
「違う大陸とかじゃないか?あの二人の恰好見ただろ。この辺の冒険者じゃないぞきっと」
・・・・・
先へ進むとゴブリンが虫のように湧きまくった。
アニキと二人で片っ端から倒していく。
依頼書に左耳が討伐証明って書いてあったから、一匹一匹から削がなけりゃならんのが実にめんどくさい。ついでだから極小の魔石も一応集める。
「倒すのより集めるほうがめんどくさいぞ」
「しかしそれをしなきゃゴブリン倒す意味も無いからな」
そして300体ものゴブリンを倒し、もういいだろうってことでギルドに帰ることにした。
・・・・・
受付に討伐証明はどこに置いたらいいのか聞くと奥のカウンターだと言われ、奥のカウンターに行ってゴブリンの耳300個積み上げた。
「なんだこりゃああああああああああ!!」
「なにィ!?強いパーティーだったのか。これは失礼した」
「ゴブリンは俺らでもかなり苦労するんだがなあ」
新人パーティー六人組は思った。この人達はそこまで弱いのかと。
「Fランクでゴブさんを倒せるって、冒険者ギルドのレベル高すぎね?」
「これは予想外だ・・・。結構強くなったと自負していたのだが、Fランクでゴブリン倒せるとなると俺らの強さは底辺くらいってことになる」
「ギルドやべえな!どうするよ?」
「うーむ、俺としてはゴブリンの依頼を受けてみたいところだ。錆び付いた腕を鍛え直す必要もあるしな」
「おし、んじゃやってみっか!」
受付のおねーさんに依頼書を持ってってみると、ゴブリン退治は常時依頼のようでいつでも受けられるらしい。どこにいるのか聞いたら、その辺にも結構出没するけど西の森にいっぱいいるということだ。
その辺に出没するという事実に驚愕しつつ西の森に向かうことにした。
・・・・・
「その辺にゴブさんなんか出たら街の人やばくね?」
「迂闊に街の外に出歩くことも出来んな」
「1階のゴブさんくらいなら大丈夫かもだけど、赤いゴブさんクラスと出会ったら逃げ切ることも出来んよな」
「闇ゴブリンが一番やべえんじゃねえか?弓もかなりやべえが」
道中、最大級の警戒をしながら西の森に到着した。
近くで戦闘の音が聞こえる。
「誰か戦ってるな」
「近付いて見ようぜ」
音の方向に行ってみると、戦ってるのはさっきの新人パーティーだった。
「グギャギャギャ!」
「この声はゴブさんか!?」
「ん?・・・なんかちっさくね?」
新人パーティーが圧倒的優勢だな。しかしゴブリンがすごく小さいしどう見てもクッソ弱いぞ??身長なんか1メートルちょいくらいしか無い。
「なあアニキ、こんなのゴブさんじゃないぞ。せいぜいゴブ夫くんって感じ」
「どうも俺らの感覚と世間一般にズレがあるような気がする。逆にダンジョンのゴブリンのほうが特殊なんじゃないか?」
「そういえばゴブリンってゲームじゃ一番雑魚だったんよ。オレが最初に見たゴブリンすげーデカかったからビビったけどさ、雑魚のハズだと特攻したら殺されかけたんだよなー」
「ダンジョン来てすぐアレに特攻したのか!?よく生きてたな・・・」
「血まみれで転げ回ってたら、女神の泉に頭から突っ込んで助かったのだ」
「ハハハッ!なんか想像出来るわ、そのシーン」
会話してると新人パーティーがゴブリンを倒し終わった。
「おーい!!ちょっと質問なんだけどいいかい?」
「ふーーー。ん?あーさっきギルドで話し掛けてきた人か」
「この辺のゴブリンって全部こんな大きさなの?」
「へ?ああ、ゴブリンは大抵こんなもんだと思うが」
「身長2メートル超えのゴブリンは見たことあるか?」
「なんだそりゃ?そんなゴブリンなんているのか?」
「なるほど、話が噛み合わない訳だ。俺らが知ってるゴブリンはほとんど2メートル級の大きさだったんでな。さっきは変な事言って悪かった」
「お、ゴブリン一匹発見!ちょっと倒してみていい?素材は置いてくから」
「あ、ああ。それなら問題ないけど」
黒槍を取り出しゴブリンに攻撃してみると簡単に真っ二つになった。
「すげー弱いじゃん!なんだよ警戒して損した」
「見た目通りか。Fランクの依頼にあったのも納得だ」
地上にはこんな弱いゴブリンが存在するんだなー。けど依頼受けてしまったし乱獲するしかねーか。
「じゃあこれで失礼する。邪魔して悪かったな」
「オレらこっちの方向行くんで、同じ方向には来ない方がいいぞ。たぶんゴブリン根こそぎいなくなるから」
そんな忠告をし、新人パーティーと別れて森の奥に入っていった。
「・・・何だったんだ?」
「2メートルのゴブリンだってよ」
「そんなのが居るなんて噂すら聞いたこと無いけどな」
「見たことは無いが、ゴブリンキングでもそこまで大きくないよな?」
「けどギルドでは恐れてる風だったのに、ゴブリンを一瞬で真っ二つだぜ?言ってる事とやってる事が違い過ぎる。もしかすると本当に存在するのかもしれん」
「違う大陸とかじゃないか?あの二人の恰好見ただろ。この辺の冒険者じゃないぞきっと」
・・・・・
先へ進むとゴブリンが虫のように湧きまくった。
アニキと二人で片っ端から倒していく。
依頼書に左耳が討伐証明って書いてあったから、一匹一匹から削がなけりゃならんのが実にめんどくさい。ついでだから極小の魔石も一応集める。
「倒すのより集めるほうがめんどくさいぞ」
「しかしそれをしなきゃゴブリン倒す意味も無いからな」
そして300体ものゴブリンを倒し、もういいだろうってことでギルドに帰ることにした。
・・・・・
受付に討伐証明はどこに置いたらいいのか聞くと奥のカウンターだと言われ、奥のカウンターに行ってゴブリンの耳300個積み上げた。
「なんだこりゃああああああああああ!!」
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