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アリア編
142 試乗
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「戻ったか。見ての通り、バイクの完成だ」
「タイヤすげーデカいからやべえなこれ」
「俺もまさかここまで豪快なバイクになるとは予想外だった。長距離トラック用のタイヤに合わせて作ってくと全てが巨大化するんだよ。で、結果はコレだ」
「もうこれ動くの?」
「完成したばかりだから今から試乗運転だ。積んでる魔石が(小)だから馬力は無いかもな」
「おお!んじゃとっとと広場行こうぜ」
ドラゴン広場に移動した。
アニキがバイクに跨って集中している。なんせ一度大破させてるしな。
そしてゆっくりとバイクが動き出した。おお?今回は大丈夫そうじゃね?
どんどんスピードを上げUターンして戻って来た。
「非常にいい感触だ。魔石をチェンジしたいから(中)魔石貰っていいか?」
「いっぱいあるぞ」
アニキに魔石(中)を渡す。10個全部渡そうとしたけど、とりあえず1個あればいいようだ。
早速アニキが魔石を入れ替えた。
「よし、どれほどの違いを見せるかだな」
アニキがバイクを発進させスピードを上げると、さっきとは明らかに加速が違うのがわかる。
ぐるっと広場を一周して戻って来た。
「よっしゃあああああああああ!完璧だろ!」
「さっきより全然速かったぞ!」
パチパチと拍手しながら成功を喜んだ。試乗は成功ということで部屋に戻る。
「タイヤがデカすぎるから運転はしにくいが、まあ慣れるしかねーよな。明日はコテツの分も作るぞ」
「オレの分も!?」
「タイヤはまだ2本あるんだ。それに二人乗りよか単車二台のほうがいいだろ」
「ヒャッホーーーーーイ!でもオレ免許持って無いぞ」
「まあこんな世界だし気にせんでいいだろ。運転は俺が教えるさ」
「おーーー!すげー楽しみになってきた!」
「完成したら、ダンジョンじゃなく村の外で特訓だ」
「たしかにここだと壁あって危ないもんな」
「だな。今日は疲れたからメシ食って寝るべ」
「久々にカニでも食うか」
************************************************************
そして次の日は1日かけて二台目のバイクを作り、今日はその次の日だ。
村の外まで行ってから目立たない位置まで離れて、アニキとバイクを並べてスタンバイ。
「すっげー緊張するんだけど!」
「ゴーレムバイクはエンジン音が無いのが非常に寂しいんだよな。とにかく最初は絶対にアクセル全開にしないこと!これは絶対だ」
「右手のグリップだよな?んでこれが前輪ブレーキで、足のが後輪ブレーキ」
「そうだ。本当はクラッチ操作を覚える必要があるのだが、ゴーレムバイクには無意味なので必要無しだ。見た目には全部付いてるけど飾りみたいなもんだな」
「無意味ならめんどいのは無い方がいいや」
「なんせこう見えてゴーレムだからな。基本は魔石のパワーでタイヤを回すだけ。アクセルは魔石からのパワー出力を調節し、それでタイヤの回転力を上げたり下げたりするわけだ。ブレーキが別々に分かれている理由は、バイクって2輪だろ?なので止まる時、前後輪が同時に止まると転倒する可能性が高くなる。それとブレーキってのは車体コントロールにも使うんだよ。まあブレーキの使い方は実際に走って慣れるしかねえな」
一気に言われるとわけわからんくなるぞ。とにかくアクセルでスピード調節して、止まる時はアクセル戻してブレーキをかける。これだけわかってれば大丈夫だろ。
「まあやってみる!えーとアクセルをゆっくり回す・・・と、おお!動いたぞ」
「まあコテツなら事故っても死なないだろうから、テキトーに走り回って慣れろ!」
「合点承知!」
最初はゆっくり、100メートルくらい進んでからスタート地点に戻って来てを繰り返す。操作に慣れてきたら距離伸ばしスピードも上げて行く。
次第にアニキが言ってた車体コントロールってのもわかってきた。
「結構慣れたみたいだな。これなら俺が見てなくとも大丈夫だろう。こっちもその辺走り回って来るからテキトーに遊んだらここに集合な」
「オッケーだ!」
アニキがウイリーしながらかっ飛ばして行った。
いきなり全開じゃん!全然慣らし運転じゃねえし!
まあアニキのことは放っておこう。オレは初心者なので無茶な運転はしない!昨日アニキが必死に作ってくれたのにすぐ壊しちゃ悪いしな。
それからずっとバイクの練習は続いた。
・・・・・
よーーーーし!もうかなり操縦に慣れたぞ。これなら次の街までバイクで行けると思う。ただスピードメーターの作り方だけわからなかったようで、スピードが何km出てるのかさっぱりわからん。スピードメーターは付いてるんだけど0kmから動かんのだ。
お?アニキが帰って来たな。遠くに見えるんだが相当飛ばしてる。
横向きになり目の前にズザザザーと止まった。
「いやーーーバイク最高だなおい!」
「アニキも操縦バッチリか?」
「タイヤがデカいせいで小回りが効かないが、スピードはかなり出るぞ」
「次の目標はスピードメーターだな」
「だな。ゴーレムというのを生かせば、なんとかなる気もするんだよ」
あーそっか。もっと非科学的に考えれば案外作れるのかもしれんね。
「タイヤすげーデカいからやべえなこれ」
「俺もまさかここまで豪快なバイクになるとは予想外だった。長距離トラック用のタイヤに合わせて作ってくと全てが巨大化するんだよ。で、結果はコレだ」
「もうこれ動くの?」
「完成したばかりだから今から試乗運転だ。積んでる魔石が(小)だから馬力は無いかもな」
「おお!んじゃとっとと広場行こうぜ」
ドラゴン広場に移動した。
アニキがバイクに跨って集中している。なんせ一度大破させてるしな。
そしてゆっくりとバイクが動き出した。おお?今回は大丈夫そうじゃね?
どんどんスピードを上げUターンして戻って来た。
「非常にいい感触だ。魔石をチェンジしたいから(中)魔石貰っていいか?」
「いっぱいあるぞ」
アニキに魔石(中)を渡す。10個全部渡そうとしたけど、とりあえず1個あればいいようだ。
早速アニキが魔石を入れ替えた。
「よし、どれほどの違いを見せるかだな」
アニキがバイクを発進させスピードを上げると、さっきとは明らかに加速が違うのがわかる。
ぐるっと広場を一周して戻って来た。
「よっしゃあああああああああ!完璧だろ!」
「さっきより全然速かったぞ!」
パチパチと拍手しながら成功を喜んだ。試乗は成功ということで部屋に戻る。
「タイヤがデカすぎるから運転はしにくいが、まあ慣れるしかねーよな。明日はコテツの分も作るぞ」
「オレの分も!?」
「タイヤはまだ2本あるんだ。それに二人乗りよか単車二台のほうがいいだろ」
「ヒャッホーーーーーイ!でもオレ免許持って無いぞ」
「まあこんな世界だし気にせんでいいだろ。運転は俺が教えるさ」
「おーーー!すげー楽しみになってきた!」
「完成したら、ダンジョンじゃなく村の外で特訓だ」
「たしかにここだと壁あって危ないもんな」
「だな。今日は疲れたからメシ食って寝るべ」
「久々にカニでも食うか」
************************************************************
そして次の日は1日かけて二台目のバイクを作り、今日はその次の日だ。
村の外まで行ってから目立たない位置まで離れて、アニキとバイクを並べてスタンバイ。
「すっげー緊張するんだけど!」
「ゴーレムバイクはエンジン音が無いのが非常に寂しいんだよな。とにかく最初は絶対にアクセル全開にしないこと!これは絶対だ」
「右手のグリップだよな?んでこれが前輪ブレーキで、足のが後輪ブレーキ」
「そうだ。本当はクラッチ操作を覚える必要があるのだが、ゴーレムバイクには無意味なので必要無しだ。見た目には全部付いてるけど飾りみたいなもんだな」
「無意味ならめんどいのは無い方がいいや」
「なんせこう見えてゴーレムだからな。基本は魔石のパワーでタイヤを回すだけ。アクセルは魔石からのパワー出力を調節し、それでタイヤの回転力を上げたり下げたりするわけだ。ブレーキが別々に分かれている理由は、バイクって2輪だろ?なので止まる時、前後輪が同時に止まると転倒する可能性が高くなる。それとブレーキってのは車体コントロールにも使うんだよ。まあブレーキの使い方は実際に走って慣れるしかねえな」
一気に言われるとわけわからんくなるぞ。とにかくアクセルでスピード調節して、止まる時はアクセル戻してブレーキをかける。これだけわかってれば大丈夫だろ。
「まあやってみる!えーとアクセルをゆっくり回す・・・と、おお!動いたぞ」
「まあコテツなら事故っても死なないだろうから、テキトーに走り回って慣れろ!」
「合点承知!」
最初はゆっくり、100メートルくらい進んでからスタート地点に戻って来てを繰り返す。操作に慣れてきたら距離伸ばしスピードも上げて行く。
次第にアニキが言ってた車体コントロールってのもわかってきた。
「結構慣れたみたいだな。これなら俺が見てなくとも大丈夫だろう。こっちもその辺走り回って来るからテキトーに遊んだらここに集合な」
「オッケーだ!」
アニキがウイリーしながらかっ飛ばして行った。
いきなり全開じゃん!全然慣らし運転じゃねえし!
まあアニキのことは放っておこう。オレは初心者なので無茶な運転はしない!昨日アニキが必死に作ってくれたのにすぐ壊しちゃ悪いしな。
それからずっとバイクの練習は続いた。
・・・・・
よーーーーし!もうかなり操縦に慣れたぞ。これなら次の街までバイクで行けると思う。ただスピードメーターの作り方だけわからなかったようで、スピードが何km出てるのかさっぱりわからん。スピードメーターは付いてるんだけど0kmから動かんのだ。
お?アニキが帰って来たな。遠くに見えるんだが相当飛ばしてる。
横向きになり目の前にズザザザーと止まった。
「いやーーーバイク最高だなおい!」
「アニキも操縦バッチリか?」
「タイヤがデカいせいで小回りが効かないが、スピードはかなり出るぞ」
「次の目標はスピードメーターだな」
「だな。ゴーレムというのを生かせば、なんとかなる気もするんだよ」
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