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アリア編
144 ダンジョンとは
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「ちなみにこのメイド服には斬撃耐性、衝撃耐性、火魔法耐性、自動修復(小)、サイズ自動調整が付与されていて、その辺の鎧の防御力に引けをとらん」
「「なっ!?」」
まあ服とはいえデラックスの赤だからな。
それはともかくアニキが店頭販売みたいなことになってんぞ。
「耐性はともかく自動修復だと!?」
「サイズ自動調整ってのも初めて聞いた」
「魔石(大)の価値は十分あるということね」
ん?(大)??あーーそっか!こっちはダンジョンと基準が違うんだった。
「でもこの辺ってゴブリンしかいないだろ。どうやって魔石を手に入れてるんだ?」
アニキからもっともな質問が出た。
「そりゃあ勿論ダンジョンよ。中ボスを10回倒さなければデラックスは回せないけども」
「ダンジョンだと!?この辺にもダンジョンがあるのか!」
「一番近いのは少し南に行った所にあるダンジョンね」
「へーーー。・・・ん??中ボスを10回?もしやダンジョンって場所によって難易度が違うのか?」
「当然違うわよ。南のはCランクのダンジョン」
「・・・えーと、中ボスを1体倒すとデラックスを回せる魔石が手に入るダンジョンって何ランクだ?」
「Sランクね。1階の普通の敵を倒すだけで(中)魔石が出るって聞いたわ。でも一発狙いでSランクのダンジョンになんかに行ったら絶対死ぬわよ?やめときなさい」
オレらのダンジョンってSランクだったんかい!そりゃゴブリンも死ぬほどつえーわな。
「なるほど、よーくわかった。そういうことらしいぞ?コテツ」
「そのCランクのダンジョンも少し気になるな。めんどいから行かんけど」
女パーティーと別れて列の一番前の方まで行くと、やはりギャラリーで溢れ返っていた。これじゃまたもや見学は無理そうだ。
「少しガチャ回すとこ見たかったのになー」
「たぶんガチャの設置台数が全然足りて無い。これじゃ行列が途絶える隙無しだ」
「行列見ててもしゃーないから次の街行こう」
「だな」
・・・・・
バイクで道を突っ走る。もうかなり慣れたぞ。アニキがやってた横向きでズザザザーって止まるヤツも出来るようになった。失敗すると転びそうになるけど。
道はかなり荒れててガタゴト道って感じなんだけど、アニキが説明してたサスペンション?ってのが非常に優秀なので振動は少ない。稀に道の真ん中にデカい穴があるから、それだけは絶対に避けなきゃだけどな。
たまに冒険者パーティーが歩いてるんだが、抜き去るとみんなスゲー驚いてた。
すれ違う馬車の護衛もこっちを見てギョッとしてたりで、なかなか優越感がある。
「みんなすげー驚いてたな」
「馬車以外の乗り物って存在しないのかもな。ゴーレム使いなら色々出来そうなもんだが」
「そういやゴーレム使いも、あの村で見たっきりだぞ」
「あの女の人にもうちょい色々聞いておきたかったなー」
オレらの魔法って我流で使ってるだけだから、世間ではもっといい使い方があるのかもしれんし現地人の話しは参考になりそうなんよね。時空魔法はレアすぎて使い手いないっぽいけどな。
「暗くなって来やがった。次の街まで到着したかったが予想以上に距離があったか」
「んじゃ今日はここまでだな。進路側に顔向けてオブジェ置こうぜ」
「それはいいアイデアだ」
アニキが男の石像を作った。どこかで見た顔だな?
「誰だっけ?これ」
「ギルドで絡んできた奴だ」
「ブフォッ!アイツかよ!」
「最初店長の顔が浮かんだんだが、迷惑がかかりそうだしな。ヤツならいいべ」
「わははははは!」
ダンジョンの部屋に戻って来た。
「しかしいきなりSランクダンジョンって酷い話しだな」
「しかもオレなんかすぐ隣にドラゴンがいたんだぞ!」
「あーー、今なら逆にすぐガチャ部屋行けるから便利だが、あっち側にはゴブリンいるし最悪だな」
「聖水無かったら絶対最初で詰んでたよ」
「まあ俺もジッポ無かったら詰んでたな。かろうじてツイてた感じだ。木の枝を折って武器に出来たからな」
ダンジョン突破出来たから笑い話にもなるけど、マジでいきなり死んでた可能性の方が高いよ。とはいえSランクダンジョンにずっといたから急激に強くなれたんだけどね。他の人達と違ってオレらはガチャも回し放題だし結果的にはハッピーエンドか。・・・いや。
「なあアニキ、装備品も完璧で結構強くてむっちゃ金もあるオレらにまったく女っ気が無いのはなぜだ!?」
その時アニキからピキッというヒビ割れた音が聞こえた。
「シャラーーーッッッップ!それは聞いちゃならん質問ナンバーワンだ。思い出せ、この前女と釣りに行ったろ!」
「アンナちゃん先生じゃん!小っちゃい子供じゃん!」
「子供とはいえ女だ!だから俺らに女っ気が無いなんてことはまったく無いのだ。想像してみろ、10年後のアンナちゃん先生を!間違いなく素敵なレディーになっているハズだ」
「10年後じゃ、オレらがおっさんになってるぞ」
「ふっ、愛に年の差など・・・って冗談はさて置き、旅してりゃ出会いもあるだろう。急ぐこともあるまい」
それもそうか。急いで適当な相手と結婚しても失敗しそうだからな。
「「なっ!?」」
まあ服とはいえデラックスの赤だからな。
それはともかくアニキが店頭販売みたいなことになってんぞ。
「耐性はともかく自動修復だと!?」
「サイズ自動調整ってのも初めて聞いた」
「魔石(大)の価値は十分あるということね」
ん?(大)??あーーそっか!こっちはダンジョンと基準が違うんだった。
「でもこの辺ってゴブリンしかいないだろ。どうやって魔石を手に入れてるんだ?」
アニキからもっともな質問が出た。
「そりゃあ勿論ダンジョンよ。中ボスを10回倒さなければデラックスは回せないけども」
「ダンジョンだと!?この辺にもダンジョンがあるのか!」
「一番近いのは少し南に行った所にあるダンジョンね」
「へーーー。・・・ん??中ボスを10回?もしやダンジョンって場所によって難易度が違うのか?」
「当然違うわよ。南のはCランクのダンジョン」
「・・・えーと、中ボスを1体倒すとデラックスを回せる魔石が手に入るダンジョンって何ランクだ?」
「Sランクね。1階の普通の敵を倒すだけで(中)魔石が出るって聞いたわ。でも一発狙いでSランクのダンジョンになんかに行ったら絶対死ぬわよ?やめときなさい」
オレらのダンジョンってSランクだったんかい!そりゃゴブリンも死ぬほどつえーわな。
「なるほど、よーくわかった。そういうことらしいぞ?コテツ」
「そのCランクのダンジョンも少し気になるな。めんどいから行かんけど」
女パーティーと別れて列の一番前の方まで行くと、やはりギャラリーで溢れ返っていた。これじゃまたもや見学は無理そうだ。
「少しガチャ回すとこ見たかったのになー」
「たぶんガチャの設置台数が全然足りて無い。これじゃ行列が途絶える隙無しだ」
「行列見ててもしゃーないから次の街行こう」
「だな」
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バイクで道を突っ走る。もうかなり慣れたぞ。アニキがやってた横向きでズザザザーって止まるヤツも出来るようになった。失敗すると転びそうになるけど。
道はかなり荒れててガタゴト道って感じなんだけど、アニキが説明してたサスペンション?ってのが非常に優秀なので振動は少ない。稀に道の真ん中にデカい穴があるから、それだけは絶対に避けなきゃだけどな。
たまに冒険者パーティーが歩いてるんだが、抜き去るとみんなスゲー驚いてた。
すれ違う馬車の護衛もこっちを見てギョッとしてたりで、なかなか優越感がある。
「みんなすげー驚いてたな」
「馬車以外の乗り物って存在しないのかもな。ゴーレム使いなら色々出来そうなもんだが」
「そういやゴーレム使いも、あの村で見たっきりだぞ」
「あの女の人にもうちょい色々聞いておきたかったなー」
オレらの魔法って我流で使ってるだけだから、世間ではもっといい使い方があるのかもしれんし現地人の話しは参考になりそうなんよね。時空魔法はレアすぎて使い手いないっぽいけどな。
「暗くなって来やがった。次の街まで到着したかったが予想以上に距離があったか」
「んじゃ今日はここまでだな。進路側に顔向けてオブジェ置こうぜ」
「それはいいアイデアだ」
アニキが男の石像を作った。どこかで見た顔だな?
「誰だっけ?これ」
「ギルドで絡んできた奴だ」
「ブフォッ!アイツかよ!」
「最初店長の顔が浮かんだんだが、迷惑がかかりそうだしな。ヤツならいいべ」
「わははははは!」
ダンジョンの部屋に戻って来た。
「しかしいきなりSランクダンジョンって酷い話しだな」
「しかもオレなんかすぐ隣にドラゴンがいたんだぞ!」
「あーー、今なら逆にすぐガチャ部屋行けるから便利だが、あっち側にはゴブリンいるし最悪だな」
「聖水無かったら絶対最初で詰んでたよ」
「まあ俺もジッポ無かったら詰んでたな。かろうじてツイてた感じだ。木の枝を折って武器に出来たからな」
ダンジョン突破出来たから笑い話にもなるけど、マジでいきなり死んでた可能性の方が高いよ。とはいえSランクダンジョンにずっといたから急激に強くなれたんだけどね。他の人達と違ってオレらはガチャも回し放題だし結果的にはハッピーエンドか。・・・いや。
「なあアニキ、装備品も完璧で結構強くてむっちゃ金もあるオレらにまったく女っ気が無いのはなぜだ!?」
その時アニキからピキッというヒビ割れた音が聞こえた。
「シャラーーーッッッップ!それは聞いちゃならん質問ナンバーワンだ。思い出せ、この前女と釣りに行ったろ!」
「アンナちゃん先生じゃん!小っちゃい子供じゃん!」
「子供とはいえ女だ!だから俺らに女っ気が無いなんてことはまったく無いのだ。想像してみろ、10年後のアンナちゃん先生を!間違いなく素敵なレディーになっているハズだ」
「10年後じゃ、オレらがおっさんになってるぞ」
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