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アリア編
148 母ちゃん大変身
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「そ、そんな綺麗な服なんか着れません!汚してしまいます」
体はともかく家そのもが清潔とは言えんからなー。
「よし、ならついでだ。このまま洗おう。コテツ、棺桶をもう一つ出してくれ」
「えっ!?ちょ、ちょっと」
アニキがマジックバッグからお風呂セットを出し、母親の頭をシャンプーでわしゃわしゃ洗い始めた。
なるほど。そっちで洗ってから、こっちの綺麗な棺桶の聖水で洗い流す作戦か。
シャンプーで二度洗いの後、さらにリンスで綺麗にする。怒涛の展開にルークの母ちゃんはもう顔が真っ赤だ。
「流石に体は俺が洗うわけにゃいかん。この石鹸とタオルで体を洗った後、この柄杓でキレイな方の水を汲んで泡を流して、こっちの大きなタオルで体を拭いてからピンクの服に着替えてくれ。ルーク!俺らは外に出てるから、母ちゃんが服を着替えたら呼びに来てくれ」
「わかったー!」
「え?ちょっと、どうしてもそれを着なきゃ駄目なの!?」
母ちゃんの意見を完全無視して外に出た。
・・・・・
それにしてもアニキは、コトを進めると決めたら問答無用だな!
多少強引な方がサクサク話が進むし、オレも少し見習わねーとな。
「母ちゃん着替え終わったぞ」
「お?そうか」
家の中に入るとピンクのナース服を着たルークの母ちゃんが、恥ずかしそうにモジモジしていた。
おおう・・・あのナース服、太ももまでしか丈が無いやん!そりゃ母ちゃんモジモジするわな。
「きゃああ!・・・あ、あのー、この服恥ずかしすぎます!」
「スゲー似合ってるじゃねえか!あーでも確かにちょっと丈が短いな。完全にコスプレ用だわコレ」
アニキがマジックバッグからストッキングを取り出し、母ちゃんに渡す。
「コレを履けば少しはマシだろうから、履いてみるといい」
「うう・・・」
母ちゃんが物陰に隠れながら着替えている。
そしてストッキングを履いて物陰から出てきた。
「「ブホッ!」」
ヤバイ、エロさが250%くらい増量した。
「う、うん。超似合ってるぞ!」
「イカン。眩し過ぎて直視出来ん・・・」
「母ちゃんカッコイイ!」
「うわ~~キレイ!」
「あう、はわわわわ」
しかしなんでずっと立っているのだろう?・・・あっ、そうか。
アイテムボックスから毛皮を一枚取り出し床に敷いた。
「とりあえずここに座ってて。子供達も丸洗いするから」
「なんて綺麗な毛皮・・・、あ、はい。お願いします」
ってことで次は子供達の番だ。
ルークとレミィの服を脱がせてから棺桶の中に入れてわしゃわしゃ洗う。
「シャンプーが目に入ると痛いから、目を閉じてるんだぞ」
「はーい!」
・・・・・
そしてピッカピカに洗い終わったのでバスタオルで拭いてから、アイテムボックスから下着とTシャツを取り出して二人に着せた。
「よし、二人とも母ちゃんみたいにすごくキレイになったぞ!」
「「やったーーーー!!」」
その代償でみんなを洗った棺桶の中は真っ黒になってしまったが。
風邪をひくといかんので、三人が座ってる毛皮の前に炭火焼セットを置いて火を付け、ストーブ代わりにした。
「何から何まで、本当にありがとうございます」
「気にすんな。アンタらは運が良かったんだ。ルークがあの時あの行列に並んでいたのも運命だったのだろう」
そうだな。運が無けりゃ病気でみんな死んでた可能性は高い。運が良いか悪いかなんてのは、実はほんの紙一重の差なのかもしれんな。
ルークがパンを手に入れようと頑張っていたおかげで運を引き寄せたんだ。もし全てを諦め家に引き籠っていたら運を手にすることも出来なかった。
大事なのは決して諦めないこと。最後の最後まで希望を捨てないことだ。
気付くと、きっと安心したのだろう。三人は寄り添って眠っていた。
毛皮をもう一枚取り出し三人の上に被せて、火の後始末をしてから外に出た。
「ふー、ようやく落ち着いたな」
「とりあえず今日は宿屋に帰って朝また来んべ」
「だな」
オレらも春風亭に戻って風呂入って英気を養った。
************************************************************
そして朝から早速ルークの家に転移。
ただこのままオレらが養ってくわけにもいかんから何か考えんとな。
「おいっすー!」
「どうだ?体調は」
家に入ると、みんな起きていたようで毛皮の上で寛いでいた。
「おはようございます」
「あーー!お兄ちゃんたちだ!」
「おはよざいます」
「随分と顔色も良くなったな。聖水効果で内臓も修復されてるならば、きっと重い物でも大丈夫だろう」
「朝から豪快に行くか」
ストーブに使ってた炭火焼セットに火を付けてドラゴンステーキを焼き始める。
「あ、あの。非常に嬉しいのですが、私たちには返せるものが何もありません。そう何度もお世話になる訳には・・・」
「遠慮なんぞいらん。こっちが好きでやってるんだ。アンタに見返りを求めるようなこともしない」
「まずは腹いっぱい食ってからだ。このステーキ超うめーんだぞ!」
遠慮されるのはわかってたので、オレらもここで一緒に朝飯を食ったのだった。
体はともかく家そのもが清潔とは言えんからなー。
「よし、ならついでだ。このまま洗おう。コテツ、棺桶をもう一つ出してくれ」
「えっ!?ちょ、ちょっと」
アニキがマジックバッグからお風呂セットを出し、母親の頭をシャンプーでわしゃわしゃ洗い始めた。
なるほど。そっちで洗ってから、こっちの綺麗な棺桶の聖水で洗い流す作戦か。
シャンプーで二度洗いの後、さらにリンスで綺麗にする。怒涛の展開にルークの母ちゃんはもう顔が真っ赤だ。
「流石に体は俺が洗うわけにゃいかん。この石鹸とタオルで体を洗った後、この柄杓でキレイな方の水を汲んで泡を流して、こっちの大きなタオルで体を拭いてからピンクの服に着替えてくれ。ルーク!俺らは外に出てるから、母ちゃんが服を着替えたら呼びに来てくれ」
「わかったー!」
「え?ちょっと、どうしてもそれを着なきゃ駄目なの!?」
母ちゃんの意見を完全無視して外に出た。
・・・・・
それにしてもアニキは、コトを進めると決めたら問答無用だな!
多少強引な方がサクサク話が進むし、オレも少し見習わねーとな。
「母ちゃん着替え終わったぞ」
「お?そうか」
家の中に入るとピンクのナース服を着たルークの母ちゃんが、恥ずかしそうにモジモジしていた。
おおう・・・あのナース服、太ももまでしか丈が無いやん!そりゃ母ちゃんモジモジするわな。
「きゃああ!・・・あ、あのー、この服恥ずかしすぎます!」
「スゲー似合ってるじゃねえか!あーでも確かにちょっと丈が短いな。完全にコスプレ用だわコレ」
アニキがマジックバッグからストッキングを取り出し、母ちゃんに渡す。
「コレを履けば少しはマシだろうから、履いてみるといい」
「うう・・・」
母ちゃんが物陰に隠れながら着替えている。
そしてストッキングを履いて物陰から出てきた。
「「ブホッ!」」
ヤバイ、エロさが250%くらい増量した。
「う、うん。超似合ってるぞ!」
「イカン。眩し過ぎて直視出来ん・・・」
「母ちゃんカッコイイ!」
「うわ~~キレイ!」
「あう、はわわわわ」
しかしなんでずっと立っているのだろう?・・・あっ、そうか。
アイテムボックスから毛皮を一枚取り出し床に敷いた。
「とりあえずここに座ってて。子供達も丸洗いするから」
「なんて綺麗な毛皮・・・、あ、はい。お願いします」
ってことで次は子供達の番だ。
ルークとレミィの服を脱がせてから棺桶の中に入れてわしゃわしゃ洗う。
「シャンプーが目に入ると痛いから、目を閉じてるんだぞ」
「はーい!」
・・・・・
そしてピッカピカに洗い終わったのでバスタオルで拭いてから、アイテムボックスから下着とTシャツを取り出して二人に着せた。
「よし、二人とも母ちゃんみたいにすごくキレイになったぞ!」
「「やったーーーー!!」」
その代償でみんなを洗った棺桶の中は真っ黒になってしまったが。
風邪をひくといかんので、三人が座ってる毛皮の前に炭火焼セットを置いて火を付け、ストーブ代わりにした。
「何から何まで、本当にありがとうございます」
「気にすんな。アンタらは運が良かったんだ。ルークがあの時あの行列に並んでいたのも運命だったのだろう」
そうだな。運が無けりゃ病気でみんな死んでた可能性は高い。運が良いか悪いかなんてのは、実はほんの紙一重の差なのかもしれんな。
ルークがパンを手に入れようと頑張っていたおかげで運を引き寄せたんだ。もし全てを諦め家に引き籠っていたら運を手にすることも出来なかった。
大事なのは決して諦めないこと。最後の最後まで希望を捨てないことだ。
気付くと、きっと安心したのだろう。三人は寄り添って眠っていた。
毛皮をもう一枚取り出し三人の上に被せて、火の後始末をしてから外に出た。
「ふー、ようやく落ち着いたな」
「とりあえず今日は宿屋に帰って朝また来んべ」
「だな」
オレらも春風亭に戻って風呂入って英気を養った。
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そして朝から早速ルークの家に転移。
ただこのままオレらが養ってくわけにもいかんから何か考えんとな。
「おいっすー!」
「どうだ?体調は」
家に入ると、みんな起きていたようで毛皮の上で寛いでいた。
「おはようございます」
「あーー!お兄ちゃんたちだ!」
「おはよざいます」
「随分と顔色も良くなったな。聖水効果で内臓も修復されてるならば、きっと重い物でも大丈夫だろう」
「朝から豪快に行くか」
ストーブに使ってた炭火焼セットに火を付けてドラゴンステーキを焼き始める。
「あ、あの。非常に嬉しいのですが、私たちには返せるものが何もありません。そう何度もお世話になる訳には・・・」
「遠慮なんぞいらん。こっちが好きでやってるんだ。アンタに見返りを求めるようなこともしない」
「まずは腹いっぱい食ってからだ。このステーキ超うめーんだぞ!」
遠慮されるのはわかってたので、オレらもここで一緒に朝飯を食ったのだった。
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