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アリア編
155 王国騎士団
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「貴様らだな!街で暴れているという輩は!」
今度は揃いの鎧を着た兵士に取り囲まれた。
「あーもう!何なんだよ!次から次へと」
「王都ってめんどくせえなおい」
「今度は王国騎士団じゃない!私無関係なんですけど!」
「ラビちゃん号に乗ってて無関係ってのは無理があるぞ」
「ここで何があったか説明しろ」
ごっつい鎧を着てるが女の人か。ずっと鎧なんか着てて疲れないんだろか?
「いきなりこの倒れてる奴らに襲われたんだよ。乗り物ヨコセーってな」
「悪者に正義の鉄槌をくらわせたまでだ」
「なんだと!?誰か、寝てる奴を起こして尋問しろ」
「ハッ!」
寝ていた兵士が意外と口が固くて粘っていたので、ムニョスとか子爵とか言っていたことを威圧しながら鋭くツッコんでやったら白状した。
まあ最初からわかってたけど、やっぱりムニョス子爵の私兵らしい。
「疑って悪かった。こっちも仕事なのでな」
「わかりゃそれでいい」
「しかし貴族が相手じゃ、こいつらを牢に入れても無駄であろうな・・・」
「貴族ってのはこんな横暴が許されるんか?」
「被害者が殺されでもすれば私兵くらいなら処刑出来るが、今回は被害者が無傷どころか返り討ちにしているからな。逆に難癖付けて来るかもしれない」
「あんまりウザイようだとその子爵とやらを直接滅ぼす必要があるな」
「フフッ、王国騎士団が目の前にいるのに堂々と物騒な事を言いおって」
騎士団に囲まれた時は正直鬱陶しかったが、話せばわかる感じじゃんね。
「で、揉め事になったその乗り物は何なんだ?」
「パンダちゃんゴーレムだ」
「ゴーレム!?これが??」
アニキが女騎士の周りをパンダちゃん号でウニョウニョと回る。
「フッ、ハハハハッ!なんだその可愛いらしいゴーレムは!」
「おおっ、凄いな!」「こんなゴーレム初めて見たぞ」「カワイイ!」
レベッカもラビちゃん号でアニキの後ろに付いて回り始めたので、オレもクマちゃん号でグルグルに参加。
ふと気付くとギャラリーが凄い事になっていた。
この後王都で、動物ゴーレムが空前の大ブームとなるのだが、オレらにはまだ気付くハズもなかった。
女騎士の名前はレオーネ。王国第三騎士団の隊長だそうだ。
お互い自己紹介をし、何かあったら力になると約束してくれた。
そして騎士団は寝ているムニョス私兵を連れて帰って行った。
・・・・・
「くあ~~~~、疲れたな」
「騎士団が話の分かる人らで良かったよ」
「どう考えても貴族が悪いし当然ね」
まあな。もし逆にオレらが掴まってたら間違いなく大暴れしてたわ。
「ねえねえ!雑貨屋に塗料を買いに行かない?この子に色を塗りたいわ」
「なにっ!?塗料を売ってるとこあるんか!?」
「それはナイスな提案だ」
この世界にはそういうの無いのかと思ってたよ!クマに色塗り放題じゃん!
雑貨屋は結構近くにあった。
「塗料を見せてもらえる?」
「いらっしゃい。塗料ならこっちだ」
店の奥の方に塗料コーナーがあった。
「野外で使えるような水に強い塗料が欲しいの」
「ここにある大きい入れ物の塗料は全部野外で使用しても大丈夫だ。そっちの隅にある小瓶のインクは字を書く時に使うヤツなので水には強くないな。塗料の色は、このカードの色とほぼ同じ同じ色なので参考にしてくれ」
「へー、結構色の種類あるんだな。値段はコレか?」
「ぐぬぬぬ、結構高いわね・・・」
「黒はあるだけ全部買うぞ!」
「コテツは全身真っ黒なんだから、クマちゃん号は白クマにした方がいいんじゃねえか?」
「あー、クマちゃん号は白クマでもいいけど、黒の塗料欲しい理由は木彫りのクマの方だからやっぱり全部買うぞ!」
「なるほどそっちか。まあ折角だし他の色も大量に大人買いすっか」
「大量って、結構高いわよ?これ」
「一箱6000ギランか・・・。問題無い。大人買い決定だ」
「おっちゃーん!塗料はここに置いてある以外にも在庫ある?」
「ちょ、ちょっと待て。そんなに買ってくのか?わかった、在庫を調べて来る」
おっちゃんがダッシュで出て行き、息を切らして帰って来た。
まあ大量に売れそうな雰囲気だから頑張るよね。
「はあっ、はあっ、えーとな、あるのは一色に付き5箱までだ」
「よし。全部買おう」
「ぜ、全部!?こちらとしても有難いがどうやって持って行くんだ?」
「ああ、マジックバッグがあるから大丈夫だ」
「マジックバッグだと!?わ、わかった。全部売ろう」
赤、青、緑、黄、白、黒、紫、茶、水色、ピンクの全10色があったので、6000ギラン×5箱の10色分だから30万ギランか。
アニキと金貨15枚ずつを出して支払った。
そしてマジックバッグに塗料の箱をどんどん入れていく。
「ひえー、あなた達ちょっと豪快すぎでしょ!私はいくら払えばいいの?」
「ん、あー別に払わなくていいぞ。オレらが私用で使うための大人買いだから」
「良かった~、ありがとう。あまり贅沢出来るほどお金持って無かったのよ」
「おっと忘れてた。刷毛と容器も絶対必要だろ」
「あー、すっかり忘れてた!いっぱい買って行こうぜ」
というわけで色を塗る準備は完璧に整ったので、空き地に移動することにした。
今度は揃いの鎧を着た兵士に取り囲まれた。
「あーもう!何なんだよ!次から次へと」
「王都ってめんどくせえなおい」
「今度は王国騎士団じゃない!私無関係なんですけど!」
「ラビちゃん号に乗ってて無関係ってのは無理があるぞ」
「ここで何があったか説明しろ」
ごっつい鎧を着てるが女の人か。ずっと鎧なんか着てて疲れないんだろか?
「いきなりこの倒れてる奴らに襲われたんだよ。乗り物ヨコセーってな」
「悪者に正義の鉄槌をくらわせたまでだ」
「なんだと!?誰か、寝てる奴を起こして尋問しろ」
「ハッ!」
寝ていた兵士が意外と口が固くて粘っていたので、ムニョスとか子爵とか言っていたことを威圧しながら鋭くツッコんでやったら白状した。
まあ最初からわかってたけど、やっぱりムニョス子爵の私兵らしい。
「疑って悪かった。こっちも仕事なのでな」
「わかりゃそれでいい」
「しかし貴族が相手じゃ、こいつらを牢に入れても無駄であろうな・・・」
「貴族ってのはこんな横暴が許されるんか?」
「被害者が殺されでもすれば私兵くらいなら処刑出来るが、今回は被害者が無傷どころか返り討ちにしているからな。逆に難癖付けて来るかもしれない」
「あんまりウザイようだとその子爵とやらを直接滅ぼす必要があるな」
「フフッ、王国騎士団が目の前にいるのに堂々と物騒な事を言いおって」
騎士団に囲まれた時は正直鬱陶しかったが、話せばわかる感じじゃんね。
「で、揉め事になったその乗り物は何なんだ?」
「パンダちゃんゴーレムだ」
「ゴーレム!?これが??」
アニキが女騎士の周りをパンダちゃん号でウニョウニョと回る。
「フッ、ハハハハッ!なんだその可愛いらしいゴーレムは!」
「おおっ、凄いな!」「こんなゴーレム初めて見たぞ」「カワイイ!」
レベッカもラビちゃん号でアニキの後ろに付いて回り始めたので、オレもクマちゃん号でグルグルに参加。
ふと気付くとギャラリーが凄い事になっていた。
この後王都で、動物ゴーレムが空前の大ブームとなるのだが、オレらにはまだ気付くハズもなかった。
女騎士の名前はレオーネ。王国第三騎士団の隊長だそうだ。
お互い自己紹介をし、何かあったら力になると約束してくれた。
そして騎士団は寝ているムニョス私兵を連れて帰って行った。
・・・・・
「くあ~~~~、疲れたな」
「騎士団が話の分かる人らで良かったよ」
「どう考えても貴族が悪いし当然ね」
まあな。もし逆にオレらが掴まってたら間違いなく大暴れしてたわ。
「ねえねえ!雑貨屋に塗料を買いに行かない?この子に色を塗りたいわ」
「なにっ!?塗料を売ってるとこあるんか!?」
「それはナイスな提案だ」
この世界にはそういうの無いのかと思ってたよ!クマに色塗り放題じゃん!
雑貨屋は結構近くにあった。
「塗料を見せてもらえる?」
「いらっしゃい。塗料ならこっちだ」
店の奥の方に塗料コーナーがあった。
「野外で使えるような水に強い塗料が欲しいの」
「ここにある大きい入れ物の塗料は全部野外で使用しても大丈夫だ。そっちの隅にある小瓶のインクは字を書く時に使うヤツなので水には強くないな。塗料の色は、このカードの色とほぼ同じ同じ色なので参考にしてくれ」
「へー、結構色の種類あるんだな。値段はコレか?」
「ぐぬぬぬ、結構高いわね・・・」
「黒はあるだけ全部買うぞ!」
「コテツは全身真っ黒なんだから、クマちゃん号は白クマにした方がいいんじゃねえか?」
「あー、クマちゃん号は白クマでもいいけど、黒の塗料欲しい理由は木彫りのクマの方だからやっぱり全部買うぞ!」
「なるほどそっちか。まあ折角だし他の色も大量に大人買いすっか」
「大量って、結構高いわよ?これ」
「一箱6000ギランか・・・。問題無い。大人買い決定だ」
「おっちゃーん!塗料はここに置いてある以外にも在庫ある?」
「ちょ、ちょっと待て。そんなに買ってくのか?わかった、在庫を調べて来る」
おっちゃんがダッシュで出て行き、息を切らして帰って来た。
まあ大量に売れそうな雰囲気だから頑張るよね。
「はあっ、はあっ、えーとな、あるのは一色に付き5箱までだ」
「よし。全部買おう」
「ぜ、全部!?こちらとしても有難いがどうやって持って行くんだ?」
「ああ、マジックバッグがあるから大丈夫だ」
「マジックバッグだと!?わ、わかった。全部売ろう」
赤、青、緑、黄、白、黒、紫、茶、水色、ピンクの全10色があったので、6000ギラン×5箱の10色分だから30万ギランか。
アニキと金貨15枚ずつを出して支払った。
そしてマジックバッグに塗料の箱をどんどん入れていく。
「ひえー、あなた達ちょっと豪快すぎでしょ!私はいくら払えばいいの?」
「ん、あー別に払わなくていいぞ。オレらが私用で使うための大人買いだから」
「良かった~、ありがとう。あまり贅沢出来るほどお金持って無かったのよ」
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