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アリア編
157 フィーバー
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「登録者になるには血でマジックバッグに触れる必要があるぞ」
「えーーーー!嫌だけどやるしかないか・・・」
レベッカがナイフで指をちょっと切ってマジックバッグに触れる。
無事登録が出来たようなので、小さな入れ物に水筒から聖水を注いで渡してやった。当然ながら一瞬で怪我が治ったのに驚いてた。
謎動物ゴーレムをマジックバッグに入れて感動し、何度も出し入れしていた。
「そろそろ塗料乾いたんじゃね?」
白クマをペタペタ触ってみたが手に塗料が付くことは無かった。
「こっちも大丈夫そうだ」
「ラビちゃんも乾いてるわね」
白クマに乗って動かしてみる。ペンキ付いたらヤベーと思ったけど、うん大丈夫そうだ。
みんな試乗してるけど大丈夫っぽいな。
「クリアスプレーとコンパウンドありゃ完璧なんだがなあ」
「何よ?それ」
「んーなんつーのかな、透明の塗料を上に塗って、最初に塗った色が剥げないように保護すんだよ。コンパウンドってのは研磨剤なんだが、表面を磨くと更に綺麗になるんだ」
「ニスじゃダメなんか?」
「ニスだと塗料が溶けると思うぞ。やってみなきゃわからんがたぶんダメだ」
「そうなのかー。まあ塗料大丈夫そうだし、とりあえずはいいんでね?」
「だな。まあいつかガチャで引けることを祈ろう」
レベッカはアニキが何言ってるのか、ちんぷんかんぷんっぽいな。オレも半分くらい理解出来る程度だ。
オレとアニキの服は汚れ耐性が付いてるんでペンキが付かない可能性高いから、レベッカのお尻をチェックしてたら『どこ見てるのよ!』と叱られた。
違うんだ!尻は見てたがそうじゃねえんだ!っていうかわかれよ!
とりあえず大丈夫そうなのでそのまま街へ繰り出した。
三人でウニョウニョと道を練り歩いているとギャラリーの視線が集中砲火だ。
「視線がさっきの倍以上感じるぞ」
「美しすぎるから当然よね」
「もはやこれは拷問だろ!罰ゲームやらされてる気分なんだが」
ついには子供がワーーーっと駆け寄って来た。
「なにこれかわいい!」「すごいすごい!」「ボクものせてー!」
しょうがないのでそれぞれが子供たちを乗せてウニョウニョ歩く。
当然子供達の親も近くにいるわけで、ゾロゾロ付いて来る事態に発展。
意外とスピードが出ることがわかったギャラリー達は、どこでコレを買う事が出来るのかと質問の嵐だ。
「おいレベッカ、この騒動をなんとかしろ」
「ぐぬぬぬぬ、ここまで凄い事になるとは予想外だった」
「余計な金が無いってレベッカ言ってたよな?コレ作りまくって売れば間違いなく儲かるぞ」
「でもこれは私のアイデアじゃないわ」
「構わん。どんどん作って王都を動物ゴーレムで埋め尽くせ」
「うっ、・・・それならやってみようかしら」
「そうなると塗料が大量に必要になるだろうから、雑貨屋のおっちゃんとこ行こうぜ。ラビちゃん号見せて塗料の仕入れを急がせるのだ」
「そうね。雑貨屋さんと契約して販売コーナーを用意して貰おうかしら」
「あのおっちゃん超ラッキーだな。ぼろ儲けのチャンスが到来だ」
三人はもの凄い団体を引き連れて雑貨屋に突撃した。
「な、なんだこりゃああああああああ!!」
「店主と契約をしに来たわよ!」
「いや、意味がわからん!!」
店主に事情を説明し、その場で店主と販売契約を交わし塗料の仕入れを急がせる。
大勢のギャラリー達にこの店で動物ゴーレムを販売することを報告。
今は在庫が無いので作るのはこれからだと説明し、値段はまだ未定とした。
そして販売開始の時は店の前にのぼり旗を立てる事を約束し、ようやく集団を解散させることが出来た。
「あー、クッソ疲れたな」
「こんなことになるなんて・・・」
「店のおっちゃんは塗料の注文しに飛び出して行ったぞ。オレらが留守番してなきゃダメじゃん」
「売るようになったら店員も雇わなきゃ、店が回らなくなるかもしれん」
「レベッカが動物ゴーレムを作る場所も用意してもらわんとだ」
「あの空き地がいいんだけどなあ。土魔法使うから室内じゃダメなのよ」
「見知らぬ他人の土地で仕事をするわけにも行くまい?」
「そうねー。土地を借りようかしら」
そんな話をしていたら結構な時間が経っていたようで店主が帰って来た。
「ふーーー、なんとか仕入れの目処がついたぞ」
「店主、おかえりー」
「いやーしかし、いきなり凄い事になってしまったな。動物ゴーレムの販売かあ」
「なので店に置くスペースを開けて欲しいのよ。何匹も並べたいので」
「ふむー。こりゃ当分忙しくなりそうだ」
「よし、あとは店主とレベッカで話を煮詰めてくれ。俺らはそろそろ帰る」
「むっちゃ疲れたな。早く風呂入りてえ」
「あの、二人とも今日は本当にありがとう!動物ゴーレムで王都を埋め尽くす作戦、絶対成功させて見せるわ!」
「おう、頑張れよ!」
「たまに見に来るぞ。んじゃなー!」
というわけでまたもや全部店主に丸投げし、オレらは宿屋に帰ったのだった。
「えーーーー!嫌だけどやるしかないか・・・」
レベッカがナイフで指をちょっと切ってマジックバッグに触れる。
無事登録が出来たようなので、小さな入れ物に水筒から聖水を注いで渡してやった。当然ながら一瞬で怪我が治ったのに驚いてた。
謎動物ゴーレムをマジックバッグに入れて感動し、何度も出し入れしていた。
「そろそろ塗料乾いたんじゃね?」
白クマをペタペタ触ってみたが手に塗料が付くことは無かった。
「こっちも大丈夫そうだ」
「ラビちゃんも乾いてるわね」
白クマに乗って動かしてみる。ペンキ付いたらヤベーと思ったけど、うん大丈夫そうだ。
みんな試乗してるけど大丈夫っぽいな。
「クリアスプレーとコンパウンドありゃ完璧なんだがなあ」
「何よ?それ」
「んーなんつーのかな、透明の塗料を上に塗って、最初に塗った色が剥げないように保護すんだよ。コンパウンドってのは研磨剤なんだが、表面を磨くと更に綺麗になるんだ」
「ニスじゃダメなんか?」
「ニスだと塗料が溶けると思うぞ。やってみなきゃわからんがたぶんダメだ」
「そうなのかー。まあ塗料大丈夫そうだし、とりあえずはいいんでね?」
「だな。まあいつかガチャで引けることを祈ろう」
レベッカはアニキが何言ってるのか、ちんぷんかんぷんっぽいな。オレも半分くらい理解出来る程度だ。
オレとアニキの服は汚れ耐性が付いてるんでペンキが付かない可能性高いから、レベッカのお尻をチェックしてたら『どこ見てるのよ!』と叱られた。
違うんだ!尻は見てたがそうじゃねえんだ!っていうかわかれよ!
とりあえず大丈夫そうなのでそのまま街へ繰り出した。
三人でウニョウニョと道を練り歩いているとギャラリーの視線が集中砲火だ。
「視線がさっきの倍以上感じるぞ」
「美しすぎるから当然よね」
「もはやこれは拷問だろ!罰ゲームやらされてる気分なんだが」
ついには子供がワーーーっと駆け寄って来た。
「なにこれかわいい!」「すごいすごい!」「ボクものせてー!」
しょうがないのでそれぞれが子供たちを乗せてウニョウニョ歩く。
当然子供達の親も近くにいるわけで、ゾロゾロ付いて来る事態に発展。
意外とスピードが出ることがわかったギャラリー達は、どこでコレを買う事が出来るのかと質問の嵐だ。
「おいレベッカ、この騒動をなんとかしろ」
「ぐぬぬぬぬ、ここまで凄い事になるとは予想外だった」
「余計な金が無いってレベッカ言ってたよな?コレ作りまくって売れば間違いなく儲かるぞ」
「でもこれは私のアイデアじゃないわ」
「構わん。どんどん作って王都を動物ゴーレムで埋め尽くせ」
「うっ、・・・それならやってみようかしら」
「そうなると塗料が大量に必要になるだろうから、雑貨屋のおっちゃんとこ行こうぜ。ラビちゃん号見せて塗料の仕入れを急がせるのだ」
「そうね。雑貨屋さんと契約して販売コーナーを用意して貰おうかしら」
「あのおっちゃん超ラッキーだな。ぼろ儲けのチャンスが到来だ」
三人はもの凄い団体を引き連れて雑貨屋に突撃した。
「な、なんだこりゃああああああああ!!」
「店主と契約をしに来たわよ!」
「いや、意味がわからん!!」
店主に事情を説明し、その場で店主と販売契約を交わし塗料の仕入れを急がせる。
大勢のギャラリー達にこの店で動物ゴーレムを販売することを報告。
今は在庫が無いので作るのはこれからだと説明し、値段はまだ未定とした。
そして販売開始の時は店の前にのぼり旗を立てる事を約束し、ようやく集団を解散させることが出来た。
「あー、クッソ疲れたな」
「こんなことになるなんて・・・」
「店のおっちゃんは塗料の注文しに飛び出して行ったぞ。オレらが留守番してなきゃダメじゃん」
「売るようになったら店員も雇わなきゃ、店が回らなくなるかもしれん」
「レベッカが動物ゴーレムを作る場所も用意してもらわんとだ」
「あの空き地がいいんだけどなあ。土魔法使うから室内じゃダメなのよ」
「見知らぬ他人の土地で仕事をするわけにも行くまい?」
「そうねー。土地を借りようかしら」
そんな話をしていたら結構な時間が経っていたようで店主が帰って来た。
「ふーーー、なんとか仕入れの目処がついたぞ」
「店主、おかえりー」
「いやーしかし、いきなり凄い事になってしまったな。動物ゴーレムの販売かあ」
「なので店に置くスペースを開けて欲しいのよ。何匹も並べたいので」
「ふむー。こりゃ当分忙しくなりそうだ」
「よし、あとは店主とレベッカで話を煮詰めてくれ。俺らはそろそろ帰る」
「むっちゃ疲れたな。早く風呂入りてえ」
「あの、二人とも今日は本当にありがとう!動物ゴーレムで王都を埋め尽くす作戦、絶対成功させて見せるわ!」
「おう、頑張れよ!」
「たまに見に来るぞ。んじゃなー!」
というわけでまたもや全部店主に丸投げし、オレらは宿屋に帰ったのだった。
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