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アリア編
161 トーレス商会へ行く前に
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春風亭でいつものように目が覚める。
着ぐるみを脱いで、顔を洗って歯磨きし、食堂でアニキと合流する。
今日は店長んとこでから揚げ大会の予定だが、向こうの都合もあるので朝から大会ってわけにも行かない。なので夕方までダンジョンに帰ってバイクの塗装をすることにした。
「悲しいがダンジョンが一番落ち着くんだよな・・・」
「変な体質になってしまったのう」
アイテムボックスからバイクを取り出し、まずはブラシと洗剤で綺麗に洗う。
汚れが付いたまま塗装すると、塗料が剥がれて酷いことになってしまうからな。
綺麗に洗った後は乾燥魔法を使いアニキのバイクと2台並べてサクッと乾かした。
「アニキのバイクは何色にするんだ?」
「この世界に来る前に俺が乗ってたバイクはパールホワイトだった。なのでこっちでもそうしたいのだが、まったく同じ色にするのは厳しそうだから白で行くつもりだ」
「ホワイトはわかるけどパールってなんだ?」
「そうだな・・・、真珠みたいな感じだ。詳しくはわからんが白の塗料に真珠っぽい粉が入ってるらしい」
「へーー!オレは何色にすっかなー。服が真っ黒だから黒以外にしたい」
「黒い服に合う色か。フム・・・何でも合いそうだな」
「アニキと同じ白じゃつまらんよね。赤にすっかな」
「ほう、いいんじゃねえか?赤と黒は非常に相性がいいからカッコ良くなるぞ」
「ただ、どこに色塗っていいかわからんからアニキの見て参考にする」
「そうだな、その方がいいだろう。・・・あー思い出した!ずっと気になってたんだが、座る部分にシート着けてないからケツ痛いだろ?この際だからドラゴンの皮でも張ろうぜ」
「おーー!たしかにちょっとケツ痛いとは思ってた!でもどんな感じにしたらいいのかわからんからアニキに任せていい?」
「そうだな。現物を知ってる俺がやった方がいいだろう。シートの色は黒が格好いいから奮発して黒龍の皮を使うぞ」
「おおおーー!とうとう黒龍素材を使う時が来たか!でも黒龍ってカチカチに硬かったぞ」
「ウーム、まあそこはバイクとシートの間に何か柔らかい物を挟んで対処しよう」
まず完璧に色を塗って乾かしてから最後にシートを張る作戦で行くことにした。
粗方の方針は決まったので作業スタートだ。
************************************************************
「っしゃあああああああああ!完成だ!!!」
「すげーカッコ良くなったぞ!!」
色を塗る場所はアニキのを参考にちょっとだけアレンジした。
黒龍の皮で作ったシートの下に何を入れたらいいか悩んだが、クマの毛皮を折りたたんで入れると、硬さを軽減しつつも柔らか過ぎずで非常にいい具合になった。さすがオレのクマだ!
ついでにハンドルグリップにも皮を張り操作性も向上した。
「時間もいい感じになったな。そろそろトーレス商会に行くか」
「あ、ちょっと待って。店長のお土産にマジックバッグ作る」
「おー!そりゃ店長、間違いなく喜ぶぞ!」
アイテムボックスから中くらいのバッグを取り出してマジックバッグを2個作った。一つはメル姉の分だ。
「よし準備オッケーだ!んじゃ転移するぞー」
トーレス商会の横にサクッと移動した。
・・・・・
店の中に入ると、いつもと違って店内はかなり混雑していた。
「うお!むっちゃ混んでるな」
「なんだこりゃ?」
そして店内を見渡すと混雑の原因がわかった。ナース服でかき氷を作ってるナルティアさんを発見したからだ。
「オイッス!メル姉、ずいぶんと混雑してるな」
「あらコテツくん達じゃない!かき氷を始めてから店はずっとこんな状態よ」
「やはり凄まじい効果だったな。かき氷だけが理由じゃあるまい?」
「そうね」
赤いチャイナ服を着たメル姉を見て確信を持つ。
シャンプーとリンスも使ってるみたいで髪の潤いも完璧だ。
「シャンプー使ったみたいだな?使い心地はどうだ?」
「もう素晴らしいの一言ね!本当に感謝しているわ!」
「そいつぁ良かった。店長は奥か?」
「奥にいる筈よ。呼んで来る?」
「いや、呼ぶ必要は無い。店が閉まってから全員に美味いもん食わしてやるよ」
「それは楽しみね!じゃあそっちの部屋で閉店まで待っててもらえる?」
「勉強部屋だな!アンナちゃん先生と遊んでようぜ」
というわけで部屋に移動して待たせてもらうことにした。
勉強部屋に入ると、アンナちゃん先生がルークとレミィに字を教えていた。
「オッス!アンナちゃん先生、ルークとレミィも元気だったか?」
「わーー!お兄ちゃんたちだ!」
「げんきよ!」
「あっ!二人ともおひさしぶりね!遊びに来たの?」
「まあな。んで字を教えてたのか?」
「うん!ビシバシきたえてたところよ!」
「わははははは!ルークとレミィも大変だな!」
「勉強が終わったら美味いもん食わしてやるから頑張りな!」
「やったーーー!がんばろー」
そうして店が閉まる時間まで子供達の勉強風景をまったりと見学したのだった。
着ぐるみを脱いで、顔を洗って歯磨きし、食堂でアニキと合流する。
今日は店長んとこでから揚げ大会の予定だが、向こうの都合もあるので朝から大会ってわけにも行かない。なので夕方までダンジョンに帰ってバイクの塗装をすることにした。
「悲しいがダンジョンが一番落ち着くんだよな・・・」
「変な体質になってしまったのう」
アイテムボックスからバイクを取り出し、まずはブラシと洗剤で綺麗に洗う。
汚れが付いたまま塗装すると、塗料が剥がれて酷いことになってしまうからな。
綺麗に洗った後は乾燥魔法を使いアニキのバイクと2台並べてサクッと乾かした。
「アニキのバイクは何色にするんだ?」
「この世界に来る前に俺が乗ってたバイクはパールホワイトだった。なのでこっちでもそうしたいのだが、まったく同じ色にするのは厳しそうだから白で行くつもりだ」
「ホワイトはわかるけどパールってなんだ?」
「そうだな・・・、真珠みたいな感じだ。詳しくはわからんが白の塗料に真珠っぽい粉が入ってるらしい」
「へーー!オレは何色にすっかなー。服が真っ黒だから黒以外にしたい」
「黒い服に合う色か。フム・・・何でも合いそうだな」
「アニキと同じ白じゃつまらんよね。赤にすっかな」
「ほう、いいんじゃねえか?赤と黒は非常に相性がいいからカッコ良くなるぞ」
「ただ、どこに色塗っていいかわからんからアニキの見て参考にする」
「そうだな、その方がいいだろう。・・・あー思い出した!ずっと気になってたんだが、座る部分にシート着けてないからケツ痛いだろ?この際だからドラゴンの皮でも張ろうぜ」
「おーー!たしかにちょっとケツ痛いとは思ってた!でもどんな感じにしたらいいのかわからんからアニキに任せていい?」
「そうだな。現物を知ってる俺がやった方がいいだろう。シートの色は黒が格好いいから奮発して黒龍の皮を使うぞ」
「おおおーー!とうとう黒龍素材を使う時が来たか!でも黒龍ってカチカチに硬かったぞ」
「ウーム、まあそこはバイクとシートの間に何か柔らかい物を挟んで対処しよう」
まず完璧に色を塗って乾かしてから最後にシートを張る作戦で行くことにした。
粗方の方針は決まったので作業スタートだ。
************************************************************
「っしゃあああああああああ!完成だ!!!」
「すげーカッコ良くなったぞ!!」
色を塗る場所はアニキのを参考にちょっとだけアレンジした。
黒龍の皮で作ったシートの下に何を入れたらいいか悩んだが、クマの毛皮を折りたたんで入れると、硬さを軽減しつつも柔らか過ぎずで非常にいい具合になった。さすがオレのクマだ!
ついでにハンドルグリップにも皮を張り操作性も向上した。
「時間もいい感じになったな。そろそろトーレス商会に行くか」
「あ、ちょっと待って。店長のお土産にマジックバッグ作る」
「おー!そりゃ店長、間違いなく喜ぶぞ!」
アイテムボックスから中くらいのバッグを取り出してマジックバッグを2個作った。一つはメル姉の分だ。
「よし準備オッケーだ!んじゃ転移するぞー」
トーレス商会の横にサクッと移動した。
・・・・・
店の中に入ると、いつもと違って店内はかなり混雑していた。
「うお!むっちゃ混んでるな」
「なんだこりゃ?」
そして店内を見渡すと混雑の原因がわかった。ナース服でかき氷を作ってるナルティアさんを発見したからだ。
「オイッス!メル姉、ずいぶんと混雑してるな」
「あらコテツくん達じゃない!かき氷を始めてから店はずっとこんな状態よ」
「やはり凄まじい効果だったな。かき氷だけが理由じゃあるまい?」
「そうね」
赤いチャイナ服を着たメル姉を見て確信を持つ。
シャンプーとリンスも使ってるみたいで髪の潤いも完璧だ。
「シャンプー使ったみたいだな?使い心地はどうだ?」
「もう素晴らしいの一言ね!本当に感謝しているわ!」
「そいつぁ良かった。店長は奥か?」
「奥にいる筈よ。呼んで来る?」
「いや、呼ぶ必要は無い。店が閉まってから全員に美味いもん食わしてやるよ」
「それは楽しみね!じゃあそっちの部屋で閉店まで待っててもらえる?」
「勉強部屋だな!アンナちゃん先生と遊んでようぜ」
というわけで部屋に移動して待たせてもらうことにした。
勉強部屋に入ると、アンナちゃん先生がルークとレミィに字を教えていた。
「オッス!アンナちゃん先生、ルークとレミィも元気だったか?」
「わーー!お兄ちゃんたちだ!」
「げんきよ!」
「あっ!二人ともおひさしぶりね!遊びに来たの?」
「まあな。んで字を教えてたのか?」
「うん!ビシバシきたえてたところよ!」
「わははははは!ルークとレミィも大変だな!」
「勉強が終わったら美味いもん食わしてやるから頑張りな!」
「やったーーー!がんばろー」
そうして店が閉まる時間まで子供達の勉強風景をまったりと見学したのだった。
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