イセカイエージェント株式会社

こじまき

文字の大きさ
6 / 7

【転生者・戸塚優菜の場合】ラスボスらしき少年の執着が怖くて代役を立てた結果

しおりを挟む
赤信号で道路に飛び出して死んだはずの会社員・戸塚優菜は、気づいたらきれいな服を着て、スラム街の狭い路地を箒で掃いていた。

暗い路地のどんよりした水たまりにうつる自分は、ピンクの髪に緑の目をした、現実離れした美しい少女だ。

(これって異世界転生…?でも、これはどういう状況…?)

侍女らしき女性が「アデレード様は奉仕活動に熱心で素晴らしいですわ。お父様のエセルバッハ公爵も、いつもアデレード様を誇りに思っておられますわ」と声をかけてくれたので、自分が公爵令嬢アデレード・エセルバッハで、今は奉仕活動中なのだと理解する。

(異世界転生モノは好きだけど、アデレード・エセルバッハなんて名前は知らない。ってことは、ここは私が知ってる世界でもなさそうだし、これから何をどうしたらいいんだろう)

とりあえず臭いをこらえて考え事をしながら箒を動かしていると、突然背中に衝撃を受けた。

アデレードは吹っ飛ばされて道端に捨てられていたゴミの中に突っ込み、侍女たちが慌てて彼女を抱き起こす。

護衛が「何をする!」と怒鳴りつけた相手は、アデレードと同じくらいの年齢の、やせ細った少年だった。

長く伸びた黒髪から覗く赤い目だけが、ルビーのように光っている。

「金持ちの貴族が掃除なんてしてんじゃねぇ!見え透いた偽善なんて迷惑なだけなんだよ!」

異世界系マンガを読み漁ってきた戸塚…アデレードにはピンときた。

(黒髪赤い目…ラスボスの証…!これ…今ここでこの少年を助けたら、惚れられて執着されるのでは?そんで最終的にはこの少年が冷酷無比なラスボスで、冷酷無比なラスボスが私にだけ優しくてどうしよう、みたいな流れのやつでは…?)

アデレードは騎士に「待って!やめて!」と声をかけようとして、ためらった。

前世の元彼は戸塚に執着し、彼女を支配し、殴り、別れ話をしたら泣き叫んだ。

友達や家族の協力で何とか別れた後も、たびたび会社や家にやってきて、怖くなって逃げる途中で道路に飛び出してしまい、戸塚は死んだのだった。

(執着系ってマンガでは純愛とか狂愛みたいな感じでいいように描かれるし、執着される側も最終的には相手を受け入れてるけど…でも私はもう嫌!お互いにしんどくなるだけだもん)

アデレードがそう考えているうちに、騎士は少年を殴り、少年は腹を押さえて道端にうずくまった。

「お嬢様、もう戻りましょう」
「ええ...」

(あの子にはかわいそうだけど…執着は嫌だから…ごめんね)

ーーー

アデレードは午後の「孤児院慰問」の予定をキャンセルして屋敷に戻ってからも、殴られた少年のことを気にしていた。

(執着は嫌だよ…嫌だけど…あんな小さい子があんな場所で汚れた格好で…可哀そうすぎる。何かしてあげられないかな)

「そうだ!誰かに代理を頼めばいいんじゃない?」

アデレードはバスケットに、日持ちする食べ物と薬や包帯、それに手近にあった宝石をつめて、清掃活動に同行していた侍女のネルケを呼んだ。

「これをさっきの路地に持って行って、あの子に渡してくれない?」
「お嬢様、あの者はお嬢様を突き飛ばしたのですよ。なぜ情けをかけられるのですか?」
「あんな場所で過ごしていたら心が荒むのは当然だよ。そのうえ私のせいでひどく殴られちゃったし…お詫びの気持ちと、少しでも助けになりたいの。あの子からしたら、これも偽善かもしれないけど…」

「私からの贈り物だとは決して言わないように」と念押しして、アデレードはネルケを送り出した。

ネルケは最後まで「理解できません」と言いながら、しぶしぶ路地に向かう。

(これで執着されずにあの子を助けられたかな)

ーーー

ネルケが「渡してきましたが、あの者ったら本当に礼儀知らずで。私からバスケットを奪い取ったのですけれど、指が触れてしまうのも嫌でしたわ」とぷんぷん怒りながらスラム街から戻ってきた日から、3カ月後。

王都にはしとしとと雨が降り続いていて、アデレードは前世で好きだった「紫陽花寺」を思い出しながら、傘を差して公爵邸の庭園を散歩していた。

(そういえば、あの子用のバスケットに、お気に入りだった紫陽花のイヤリング入れちゃったんだよな…ネックレスは残ってるけど…ちょっと惜しいことしたかも)

と、門のあたりが騒がしい。

「どうしたの?」と門に近づくと、あの赤い目の少年がそこにいた。

「弟が熱を出したんだ。今までにないくらい辛そうで…死んじまうんじゃないかって。ネルケさんに助けてほしいって伝えてくれないか。前にくれた薬をまたもらえたら治ると思うから…」

(可哀そう。だけどここで助けたら、また執着チャンスじゃない)

アデレードは一歩引いて、くるりと背を向けた。

ちらりと振り返ると、護衛が彼を門から引き離し、彼が自分を睨んでいるのが見える。

かすかに「冷酷貴族!」と叫んでいるのが聞こえた。

(前と同じように、あとでネルケに頼んでお医者さんを連れて行ってもらえばいい。そうすれば彼に執着されることはないはず)

屋敷の中に戻ると、アデレードはネルケに指示を出した。

「お医師様と一緒にスラム街に行ってもらえない?あの子の弟が病気みたいなの」
「またですか?」

ネルケは医薬品や食品や清潔なシーツを持たされ、医師と一緒に、雨のスラム街へ向かった。

しかし雨のスラム街は臭いがひどく、汚物を踏んでしまったネルケは顔をゆがめて毒づいた。

「もう嫌!お医者様、これを渡すのでおひとりで行ってきていただけます?」
「俺だって行きたくないよ…」
「あなたは手当をもらっているでしょう?私は通常業務の範囲でやらされているのよ、たまったもんじゃないわ!じゃ、彼の家はあそこですから!」

赤い目の少年は、医師の登場と、医師が「ネルケから預かった」という物資に、目をぱちくりする。

(ネルケさんって、なんて優しい人なんだろう)

前にパンや宝石を届けてくれたとき、用事だけすませてさっさと帰って行ったネルケの様子を思い出す。

変に恩着せがましいところがないのが、彼にとっては逆に好ましかった。

彼の身体がかあっと熱くなってきて、ポケットの中でネルケにもらった紫陽花のイヤリングを握りしめた。

(彼女にふさわしい人になりたい)

ーーー

赤い目の少年が、それ以降公爵邸に現れることはなかった。

美しく成長して20歳になったアデレードは、社交界の華として称えられ、又従兄にあたるクラウスと婚約し、穏やかな日々を送っている。

クラウスは何ひとつ不自由なく育ってきた高位貴族の青年らしく、朗らかで、穏やかだ。

話し合いたいときにはきちんと耳を傾けてくれ、意見はストレートに伝えてくれる。

やきもちは焼くが粘着質ではなく、ある程度心配はしながらも、友人や侍女との外出は推奨してくれる。

だからアデレードもクラウスを信頼でき、彼が長期で王都を離れるときも安心して送り出せた。

試し行動も、粘着もない、健やかな関係。

(こういう関係が理想だったの…ほんっとに。波風なんてなくていい)

「アデレード、聞いてる?」

クラウスに話しかけられて、アデレードは我に返った。

「ごめんなさい、少しぼーっとしていて」
「大事なウェディングドレスの話だよ、集中して?世界で一番美しい花嫁になってもらいたいんだから」

長く続いた戦争が「鬼神のごとき赤い目の将軍」のおかげでようやく終わり、戦時中だからと慶事を控えていたアデレードとクラウスも、ようやく結婚に向けて動き出した。

「なにを着てもアデレードは似合うからな」「派手過ぎるのは嫌みだし、シンプル過ぎるのも物足りないし」などと言いながら、クラウスのほうがアデレードよりも真剣にデザイン画に目を通している。

「ブーケはどうする?」
「紫陽花がいいな」
「いいね」

(幸せだなぁ)

クラウスを見ながらふっと微笑んだその先に、アデレードはネルケの姿を見た。

ネルケは悲しそうにクラウスを見つめていて、アデレードは本能的に悟る。

「ネルケはクラウスが好きなんだ」と。

それでもどうにかなる問題ではない。

クラウスとアデレードの結婚はもう間近だし、ネルケは公爵家の遠縁だが傍流も傍流なので、クラウスの妻にはなりえない。

ネルケはアデレードの視線に気づき、ぐっと唇を噛んだ。

(自分がクラウス様の妻になれるなんて考えたこともない。でもお嬢様とクラウス様が結婚されて、夜を過ごすためのお世話を私がすることになったら…耐えられない…)

ーーー

ネルケのもとを戦争の英雄であるボルシア伯爵ラルフが訪ねてきたのは、アデレードとクラウスの結婚が1週間後に迫った日だった。

「冷酷無比に敵を蹂躙する、赤い目の悪魔」と呼ばれるボルシア伯爵。

「いかに苛烈な攻め方をするか」「自分を裏切った将校・兵士への厳しい処罰」「一兵卒から伯爵にまで成り上がった出世譚」については新聞にもさんざん書き立てられていて、ネルケももちろん知っている。

しかしネルケはラルフに「会いたかったです」と言われても、ピンとこない。

「伯爵様と私は、お会いしたことが…?」

「スラム街であなたに助けてもらいました」と言われて初めて、すえたような臭いとともに、赤い目の少年の記憶がよみがえった。

「ああ、あの…」

確かにアデレードの指示通り、物資を運び、医者を連れて行ったのは自分だ。

ネルケ自身に彼を助けたいと言う意思は微塵もなく、スラム街の汚い少年を心底馬鹿にし、関わりたくもなかったのだけれど。

そんなネルケに彼は「あなたの隣に立つために貴族の身分を得ようと、最も過酷な部隊に入って、戦場を駆けずり回った」と驚くべきストーリーを語った。

自分のために命の危険を冒し、スラム街から伯爵まで上り詰めてきた男。

身分制社会にどっぷりつかっているネルケには、伯爵だからといってスラム街出身の男の妻になる気はまったくない。

しかし戦争の英雄が自分のことを「救済の女神」かのように崇めているなら、「勘違いであり、本当の恩人はアデレードだ」と教えるのはあまりにもったいない。

ネルケはニヤリと笑った。

(私が彼を救ったのなら、恩返ししてもらわないとね?)

ーーー

アデレードは結婚を控え、エセルバッハ公爵の先祖の墓所を訪れて、先祖たちに結婚を報告していた。

墓所は王都郊外の静かな森にある。

アデレードは公爵邸から摘んできた紫陽花を、墓標のひとつひとつに手向ける。

(私がこの世界に来て、クラウスと結婚すること…誰に感謝すればいいんだろう。でもアデレードのご先祖様には、やっぱり感謝だよね)

最後の墓に紫陽花を手向けて立ち上がったとき、シュッという風切り音とともに矢が飛んできた。

アデレードについていた護衛たちが、バタバタと倒れていく。

(なに…なにが起こってるの!?)

「ミケル!パトリック!」

倒れている護衛の名前を呼んでも、返事は返ってこない。

慌てて彼らに駆けよると、もう脈はなかった。

「嘘…こんな…」

ガサリと音がして、アデレードはハッと顔を上げる。

目の前には、黒髪に赤い目をした背の高い男。

すっかり風貌は変わっているが、間違いない。

「あなた…あのスラム街の…?」

「はっ」と男は鼻で笑った。

「覚えていたか」
「もちろん。私のせいで殴られたから申し訳なくて…」

アデレードは思い当たった。

「まさか、これはあのときの復讐…?」

男はまた笑う。

「違う、これはネルケのためだ」
「ネルケ…?」

(どうして思いつかなかったんだろう。ネルケに代役をお願いしたら、この人はネルケに執着しちゃうじゃん)

「ネルケが『クラウスと結婚したいからアデレードを殺して』とでも頼んだの?」
「違う!お前はネルケを虐待していただろう!あんなに優しい人をどうやったら憎めるんだ!?」

(はい?)

「虐待なんてしてない…」と反論しようとしたとき、すでにラルフの剣はアデレードの腹に突き刺さっていた。

「彼女は泣きながら、お前がどれだけ腹黒いか、どれだけネルケを苦しめてきたか話してくれた。食事を抜いたり鞭で叩いたりするのは日常茶飯事で…そんな辛い状況なのにネルケは俺を気遣ってくれた!」

アデレードは地面に倒れ込む。

(ああ、私はきっともうだめだ…だけど彼をネルケへの執着から解き放ってあげたい…)

アデレードは血を吐きながら、「見て」とハイネックドレスの胸元から紫陽花のネックレスを引っ張り出す。

ラルフはポケットから、どうしても売れなくて手元に残しておいた紫陽花のイヤリングを取り出した。

アメジストで紫陽花を表現した、ネックレスとイヤリング。

アデレードがそっとラルフの手を動かし、ネックレスの中央にある紫陽花にイヤリングを重ねると、ピッタリと重なった。

「これはネルケがくれた…なのになぜこれをお前が…?」
「これは私のお気に入り。あなたにバスケットを用意したのは私。ネルケには運ぶのをお願いしただけなの…」

ラルフの赤い目が、大きく揺れた。

(俺のことを助けたはずのネルケは俺を覚えていなかったのに、俺のことを見捨てたはずの彼女は俺を覚えていた...)

全てを理解した彼の顔から、血の気が引いていく。

「医者も…?」
「うん...弟さんの熱は下がったのかな…?ネルケは教えてくれなくて…」

ラルフの手が震え、アデレードは目を閉じる。

「待ってくれ、逝かないでくれ」
「ううん…私はもう…」

ラルフはアデレードを抱き寄せた。

「クラウスにごめんねって伝えて…一緒に生きたかったって…あなたの幸せを願ってるって…」
「わかった」
「あとあなたにも…助けてあげられなくてごめんね、ラルフ…」

アデレードの呼吸が止まり、ラルフの咆哮が森に響いた。

ラルフはアデレードの遺体をきれいに整えてエセルバッハ邸に出頭し、その場でネルケを切り殺した。

そしてクラウスに「殺してくれ」と頼み、クラウスは悩んだすえにラルフを騎士隊まで届けた。

「どうしてですか。どうしてあなたの手で俺を殺さないんですか。誰も文句は言わないでしょう」

クラウスは悲しそうな顔で紫陽花のリングを見つめる。アデレードのために準備したものだ。

そして考えた後に、こう言った。

「アデレードはきっと、僕が彼女のために君を殺すなんて望まないだろうから。彼女はそういう人だから」
「俺には理解できません」
「うん…だから彼女は君を遠ざけたんだろうね」

◆◆◆

「以上、転生者番号1172・戸塚優菜さんの転生後ストーリーとなります。この後、クラウスは喪失を乗り越え、別の女性と結婚します」

イセカイエージェント株式会社・本田の報告が終わると、パチパチとまばらな拍手が起きた。

「アデレードは悪くないのに、結末が悲惨すぎる」という声が会議室に広がる。

「でも執着を回避した心理がよくわかんないな。自分だけを好きになってくれて、いつでも溺愛して助けてくれるんだから最高じゃない?」
「クラウスは確かにイケメンで優しいけど、ラルフの病的な愛情のほうが刺激度高めで良き」

そんな声が聞こえて、本田はちらっと同じ会議室にいる、吉川を見る。昨日吉川に殴られた背中が、じくっと痛んだ。

確かに異世界マンガを読者として読んでいるだけなら、執着はいいコンテンツだ。

相手は自分だけを一途に想ってくれて何があっても裏切らず、いつだって承認欲求と優越感を満たしてくれるからだ。

しかも読んでいるだけなら、読者は安全圏にいる。拳が飛んでくることも、鎖でつながれることもない。

でも現実での執着は、束縛や監視、依存や暴力を伴う。

そしてたいてい、執着してくる男性はハイスペックなように見えて未熟で不安定で、相手を大切にしているように見えて支配的なのだ。

「自分だけが相手を変えられる」と錯覚することもあるが、現実はうまくいかない。自分も相手も執着の沼から抜け出せず、長く苦しむことになる。

吉川と目が合って、本田は反射的にほほ笑んだ。

(私は抜け出せない)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

捨てた騎士と拾った魔術師

吉野屋
恋愛
 貴族の庶子であるミリアムは、前世持ちである。冷遇されていたが政略でおっさん貴族の後妻落ちになる事を懸念して逃げ出した。実家では隠していたが、魔力にギフトと生活能力はあるので、王都に行き暮らす。優しくて美しい夫も出来て幸せな生活をしていたが、夫の兄の死で伯爵家を継いだ夫に捨てられてしまう。その後、王都に来る前に出会った男(その時は鳥だった)に再会して国を左右する陰謀に巻き込まれていく。

天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎ ギルドで働くおっとり回復役リィナは、 自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。 ……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!? 「転ばないで」 「可愛いって言うのは僕の役目」 「固定回復役だから。僕の」 優しいのに過保護。 仲間のはずなのに距離が近い。 しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。 鈍感で頑張り屋なリィナと、 策を捨てるほど恋に負けていくカイの、 コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕! 「遅いままでいい――置いていかないから。」

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

処理中です...