黒狼陛下は人質皇子に抱かれたい

こじまき

文字の大きさ
1 / 35

1 性玩具の第一皇子【マクシス目線】

しおりを挟む
カエルンブリア帝国の中心である帝都グリア。そのまた中心であるポルティエラ宮殿。

赤じゅうたんとシャンデリアが煌めく壮麗な宮殿内にも、暗がりはある。その暗がりのひとつ、「北の離宮」と呼ばれるあばら家に住み、庭で薬草を摘んでいるのが、僕こと第一皇子マクシスだ。

急に悪寒がして立ち上がると、「マクシス」と、聞きなれた、だけど聞きたくない声がした。僕は姿勢を正して、弟ルキウスに向かって「皇太子殿下」と最敬礼をする。

皇后譲りの銀髪に紫の目。その美しい外見から、国民や宮廷人からは「天使」と呼ばれているらしい。けれど僕にとっては…

弟のうしろにいる侍従たちがニヤニヤと笑った。

「中に入れ」
「はい、皇太子殿下」

まただ。最近多い。

部屋に入ると僕はいつものように弟に向かって膝をつき、弟が服を脱ぐのを待つ。目の前に弟のペニスが突き出されたら、精の溜まっている部分を覆って温めながら丁寧に舐め上げていく。

そして弟の呼吸が荒くなり、ペニスが大きく硬く膨らんで来たら、弟が好きな姿勢になって…つまり古ぼけたガタガタいうティーテーブルに手をついて、尻をつきだした姿勢になり、こう言う。

「挿れてくださいませ、皇太子殿下」

ほぐされてもいない部分に弟のペニスがめりめりと入ってきて、荒い息とともに出たり入ったりする。ひたすら辛くて痛くて、それでもルキウスが満足するように喘ぎ声を出す。

「ああっ皇太子殿下っ…!」

どうして僕がこんな目に?

僕の母の身分が卑しくて、弟の母の身分が高いから。

「もっと…もっと奥まで僕の卑しい穴を突いてくださいませっ」

僕はいつまでこんな目に?

ルキウスが僕をおもちゃにするのに飽きるまで、ずっと。もしかしたら一生逃げられないかもしれない。

「皇太子殿下、頭が真っ白になりそうでっ…もうっ…」

お願いだ、早く出してくれ。

「まだだ」という声が耳元で聞こえて絶望し、僕は「あっああっ…ん、ああ、いいっ、殿下っ」と声をあげつづける。

「お前が黒狼の生贄として差し出されることに決まった」
「えっ…?」

演技をするのも忘れて、僕は一瞬正気に戻ってしまう。

黒狼…つまりヴァルグランド王国のガイセル国王陛下。属国の王だったが、カエルンブリア帝国からの独立を目指して挙兵し、疾風怒濤の攻めで瞬く間に帝都周辺まで攻め入り、先日講和会議を行ったという…

「いいおもちゃを野蛮人にくれてやることになるとはな。私のおもちゃが黒狼に抱きつぶされるなど、胸糞が悪い」
「あっ…おっしゃる通りです、皇太子殿下っ…はん…」

ヴァルグランド王国は古代より、国王が臣下や兵士たちに「祝福」と言う名で精を授けることで知られている。黒狼の化身たる国王の精を受けることで、より強くなれるという伝承だ。僕も祝福と称して王に抱かれるのだろう。元属国の王が旧宗主国の皇子を抱くなど、彼らにとっては愉快に違いない。

「お前がいなくなるなら、新しいおもちゃを探さないといけない。面倒だ」
「あっん…お手間をおかけして申し訳ございません、皇太子殿下っ」
「罰として、今日はとことん犯してやるからな」
「あっああ…っ、光栄です…は…皇太子殿下っ」
「はは、罰にならないか」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される

Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。 中1の雨の日熱を出した。 義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。 それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。 晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。 連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。 目覚めたら豪華な部屋!? 異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。 ⚠️最初から義父に犯されます。 嫌な方はお戻りくださいませ。 久しぶりに書きました。 続きはぼちぼち書いていきます。 不定期更新で、すみません。

僕の事を嫌いな騎士の一途すぎる最愛は…

BL
記憶喪失の中目覚めると、知らない騎士の家で寝ていた。だけど騎士は受けを酷く嫌っているらしい。 騎士×???

既読無視の年下幼馴染みの部屋に行ったら、アイドルグッズだらけだった。しかも推しは俺

スノウマン(ユッキー)
BL
国民的アイドルの朝比奈 春人(あさひな はると)はいつもラインを既読無視する年下の幼馴染、三上 直(みかみ なお)の部屋をとある理由で訪れる。すると部屋の中はアイドルのグッズだらけだった、しかも全部春人の。 『幼馴染の弟ポジジョン×国民的アイドルのお兄さん』になる前のドタバタコメディです。

ビジネス婚は甘い、甘い、甘い!

ユーリ
BL
幼馴染のモデル兼俳優にビジネス婚を申し込まれた湊は承諾するけれど、結婚生活は思ったより甘くて…しかもなぜか同僚にも迫られて!? 「お前はいい加減俺に興味を持て」イケメン芸能人×ただの一般人「だって興味ないもん」ーー自分の旦那に全く興味のない湊に嫁としての自覚は芽生えるか??

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

その首輪は、弟の牙でしか外せない。

ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。 第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。 初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。 「今すぐ部屋から出ろ!」 独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。 翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。 「俺以外に触らせるな」 そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。 弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。 本当にこのままでもいいのか。 ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。 その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。 どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。 リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24) ※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。 三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。

処理中です...