黒狼陛下は人質皇子に抱かれたい

こじまき

文字の大きさ
2 / 35

2 攻めの憂鬱【ガイセル目線】

しおりを挟む
カエルンブリア帝国との講和会議の間、ヴァルグランド軍は帝都郊外に野営している。幾重にも守られた野営地の中心部にあるのが、俺ことガイセルのテントだ。

俺の脚の間では、金髪の若い士官候補生が一心不乱に俺のペニスを舐めている。

「黒狼王様の…おいしいです」
「そうか。励め」
「はいっ」

金髪がどことなくマクシスに似ている。マクシスならどうやって舐めてくれるのだろうか。そう思うと興奮する。

「ああ、黒狼王様の…大きくなってきました」
「そうだな。もう欲しいか?」
「はい、挿れてください」

後ろからあてがうが、緊張しているのか硬い。

「初めてか?」
「はいっ…」
「ならもう少しほぐさないとな」

若い兵士のアナルに指を入れ、ペニスを傷だらけの手で包んで、上下に擦りながら先端をいじる。マクシスのあそこはどんな風だろうか、マクシスならこうやって擦ったらどんな声をあげるのだろうか、とまた考えて、手が激しく動いてしまう。

「あっ…んん…っ黒狼王様っ…ああっふ…」
「イイのか?」
「あっ!黒狼王様っ!気持ちい…ああっ…手だけで…ん…イキます、イキそうですっ!」
「いいぞ」

彼は黒狼王たる俺のベッドにどくどくと精を吐き出した。顔が蕩けている。

「続けられそうか?」
「は…はひっ…ください、黒狼王様の…」
「どんな体位がいい」
「わかりませっ…気持ちいいの、ください…」

蕩けすぎて考えることを放棄した彼に、俺は思わず笑ってしまう。

「壁を向いて、膝立ちになって足を開け」
「はい…」

言われた通り素直に壁を向いて足を開いた兵士に、同じ姿勢で下からゴリゴリと挿れて、突き上げる。

「あ、これっ…あっ…」
「逃げられないだろ」
「は…あ…どんどん脚開いて…あっ…気持ちい…深っあ」

彼のペニスがはちきれそうになっているのを確認して、背中に胸筋を押し付けてペニスを掴み、耳元で「我慢せずにイけ」と囁いてやる。

「黒狼王様っ、黒狼王様っ…ああああっ」

若者の中が締まり、俺はマクシスの蕩けた顔を想像して精を吐き出す。吐き出したあとに襲ってくるのは虚無感だ。

「祝福をいただき、ありがとうございました」と兵士が退出したあと、戦場での右腕であるリュートが遠慮もせず入って来て、壁とベッドを見て「また派手に振りまいたな」とつぶやく。

「俺のじゃない」
「そうか。今年成人を迎えた士官候補生はあと三人だ。よろしくな」
「あと三人もいるのか」
「去年よりは少ないだろ?」
「だとしても、憂鬱だ」
「お前本当は、挿れられたいんだもんな。でもそんなこと言えっこない。ヴァルグランドの黒狼王は挿れてやって精を注いでやってなんぼだ」
「わかってるよ」

だから虚しさに襲われながら務めを果たしているんじゃないか。リュートはふっと笑って、俺をベッドに押し倒した。

「俺が憂鬱な気分を吹き飛ばしてやるよ。後ろ向け、ガイセル」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕の事を嫌いな騎士の一途すぎる最愛は…

BL
記憶喪失の中目覚めると、知らない騎士の家で寝ていた。だけど騎士は受けを酷く嫌っているらしい。 騎士×???

転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される

Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。 中1の雨の日熱を出した。 義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。 それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。 晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。 連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。 目覚めたら豪華な部屋!? 異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。 ⚠️最初から義父に犯されます。 嫌な方はお戻りくださいませ。 久しぶりに書きました。 続きはぼちぼち書いていきます。 不定期更新で、すみません。

既読無視の年下幼馴染みの部屋に行ったら、アイドルグッズだらけだった。しかも推しは俺

スノウマン(ユッキー)
BL
国民的アイドルの朝比奈 春人(あさひな はると)はいつもラインを既読無視する年下の幼馴染、三上 直(みかみ なお)の部屋をとある理由で訪れる。すると部屋の中はアイドルのグッズだらけだった、しかも全部春人の。 『幼馴染の弟ポジジョン×国民的アイドルのお兄さん』になる前のドタバタコメディです。

ビジネス婚は甘い、甘い、甘い!

ユーリ
BL
幼馴染のモデル兼俳優にビジネス婚を申し込まれた湊は承諾するけれど、結婚生活は思ったより甘くて…しかもなぜか同僚にも迫られて!? 「お前はいい加減俺に興味を持て」イケメン芸能人×ただの一般人「だって興味ないもん」ーー自分の旦那に全く興味のない湊に嫁としての自覚は芽生えるか??

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

その首輪は、弟の牙でしか外せない。

ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。 第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。 初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。 「今すぐ部屋から出ろ!」 独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。 翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。 「俺以外に触らせるな」 そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。 弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。 本当にこのままでもいいのか。 ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。 その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。 どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。 リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24) ※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。 三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

処理中です...