25 / 34
25 宣戦布告
しおりを挟む
私が屋敷内を自由に歩き回れるまで回復するのを待って、お父様と母がパルバラへと引っ越していった。母は王都に来てから事件に巻き込まれ続ける私を心配して、一緒にパルバラに帰ろうと勧めたが、私はここで伯爵令嬢&女主人代行修行を頑張ってみることに決めた。お兄様やジヴァたちと離れがたい気持ちが勝ったのだ。
ちなみに母は師匠と弟子にもパルバラに帰りたいか聞いたが、「お気遣い感謝するが、こちらで新しい靴屋も見つけたし、王都のほうが刺激的なものでね(師匠談)」と言って、彼らも王都に残ることに決めた。
というか、新しい靴屋を見つけたのに、何故まだホークボロー邸に住んでいるんだろう?気になって聞いたら、弟子に「もう粗食には戻られへん」と納得できすぎる返事をもらった。弟子はこのごろさらに体が丸くなっている。
二人少なくなった食卓では、アレンお兄様が家長の席に座り、母が座っていた席に私がつく。夕食をとりながら、「デイジーもすっかり女主人が板についてきたね」というカラバスお兄様の言葉に「そう言っていただけて光栄です」と笑顔を返したのもつかの間、続けて全員を凍り付かせる発言が飛び出した。
「デイジーはさ、もしかして一生ここの女主人でいるつもり?あ、つまり、アレン兄上に求婚されたら承諾する気があるのかってことなんだけど」
えええええ、いきなり何!?
カラバスお兄様を見て、アレンお兄様を見て、しかし言葉を返せない私に、カラバスお兄様は続けた。
「建国記念日のパーティーでファリカステ様が言ってたよね…僕がデイジーのこと好きだって。あれは本当のことだよ。妹としてじゃなく、デイジーが好きなの」
赤面して口をパクパクさせるしかない私と、驚きを隠せないアレンお兄様とイーライお兄様。
師匠と弟子も食べるのを中断して事態を凝視している。給仕係をつとめていたレオニやジェニン、ジヴァも目を見開いて絶句だ。
それを見てカラバスお兄様はニヤリと笑い、「兄上たちがモタモタしてるなら、デイジーは僕がもらうよ。もちろんデイジーの気持ち次第だけど…僕はもう容赦しないからね。兄上たちにもデイジーにも」と言い捨てて、私の頬にキスをして食卓を後にした。
放置された私たち三人の雰囲気といったら…
いたたまれなくて「私ももう休みます」とそそくさとダイニングを出たら、うしろからアレンお兄様の「カラバスあいつ…!」といううめき声が聞こえ、イーライお兄様の殺気を含んだ魔力が漏れてきた。
ちなみに母は師匠と弟子にもパルバラに帰りたいか聞いたが、「お気遣い感謝するが、こちらで新しい靴屋も見つけたし、王都のほうが刺激的なものでね(師匠談)」と言って、彼らも王都に残ることに決めた。
というか、新しい靴屋を見つけたのに、何故まだホークボロー邸に住んでいるんだろう?気になって聞いたら、弟子に「もう粗食には戻られへん」と納得できすぎる返事をもらった。弟子はこのごろさらに体が丸くなっている。
二人少なくなった食卓では、アレンお兄様が家長の席に座り、母が座っていた席に私がつく。夕食をとりながら、「デイジーもすっかり女主人が板についてきたね」というカラバスお兄様の言葉に「そう言っていただけて光栄です」と笑顔を返したのもつかの間、続けて全員を凍り付かせる発言が飛び出した。
「デイジーはさ、もしかして一生ここの女主人でいるつもり?あ、つまり、アレン兄上に求婚されたら承諾する気があるのかってことなんだけど」
えええええ、いきなり何!?
カラバスお兄様を見て、アレンお兄様を見て、しかし言葉を返せない私に、カラバスお兄様は続けた。
「建国記念日のパーティーでファリカステ様が言ってたよね…僕がデイジーのこと好きだって。あれは本当のことだよ。妹としてじゃなく、デイジーが好きなの」
赤面して口をパクパクさせるしかない私と、驚きを隠せないアレンお兄様とイーライお兄様。
師匠と弟子も食べるのを中断して事態を凝視している。給仕係をつとめていたレオニやジェニン、ジヴァも目を見開いて絶句だ。
それを見てカラバスお兄様はニヤリと笑い、「兄上たちがモタモタしてるなら、デイジーは僕がもらうよ。もちろんデイジーの気持ち次第だけど…僕はもう容赦しないからね。兄上たちにもデイジーにも」と言い捨てて、私の頬にキスをして食卓を後にした。
放置された私たち三人の雰囲気といったら…
いたたまれなくて「私ももう休みます」とそそくさとダイニングを出たら、うしろからアレンお兄様の「カラバスあいつ…!」といううめき声が聞こえ、イーライお兄様の殺気を含んだ魔力が漏れてきた。
290
あなたにおすすめの小説
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
【完結】お見合いに現れたのは、昨日一緒に食事をした上司でした
楠結衣
恋愛
王立医務局の調剤師として働くローズ。自分の仕事にやりがいを持っているが、行き遅れになることを家族から心配されて休日はお見合いする日々を過ごしている。
仕事量が多い連休明けは、なぜか上司のレオナルド様と二人きりで仕事をすることを不思議に思ったローズはレオナルドに質問しようとするとはぐらかされてしまう。さらに夕食を一緒にしようと誘われて……。
◇表紙のイラストは、ありま氷炎さまに描いていただきました♪
◇全三話予約投稿済みです
図書館でうたた寝してたらいつの間にか王子と結婚することになりました
鳥花風星
恋愛
限られた人間しか入ることのできない王立図書館中枢部で司書として働く公爵令嬢ベル・シュパルツがお気に入りの場所で昼寝をしていると、目の前に見知らぬ男性がいた。
素性のわからないその男性は、たびたびベルの元を訪れてベルとたわいもない話をしていく。本を貸したりお茶を飲んだり、ありきたりな日々を何度か共に過ごしていたとある日、その男性から期間限定の婚約者になってほしいと懇願される。
とりあえず婚約を受けてはみたものの、その相手は実はこの国の第二王子、アーロンだった。
「俺は欲しいと思ったら何としてでも絶対に手に入れる人間なんだ」
7年ぶりに私を嫌う婚約者と目が合ったら自分好みで驚いた
小本手だるふ
恋愛
真実の愛に気づいたと、7年間目も合わせない婚約者の国の第二王子ライトに言われた公爵令嬢アリシア。
7年ぶりに目を合わせたライトはアリシアのどストライクなイケメンだったが、真実の愛に憧れを抱くアリシアはライトのためにと自ら婚約解消を提案するがのだが・・・・・・。
ライトとアリシアとその友人たちのほのぼの恋愛話。
※よくある話で設定はゆるいです。
誤字脱字色々突っ込みどころがあるかもしれませんが温かい目でご覧ください。
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
異世界に喚ばれた私は二人の騎士から逃げられない
紅子
恋愛
異世界に召喚された・・・・。そんな馬鹿げた話が自分に起こるとは思わなかった。不可抗力。女性の極めて少ないこの世界で、誰から見ても外見中身とも極上な騎士二人に捕まった私は山も谷もない甘々生活にどっぷりと浸かっている。私を押し退けて自分から飛び込んできたお花畑ちゃんも素敵な人に出会えるといいね・・・・。
完結済み。全19話。
毎日00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
毒味役の私がうっかり皇帝陛下の『呪い』を解いてしまった結果、異常な執着(物理)で迫られています
白桃
恋愛
「触れるな」――それが冷酷と噂される皇帝レオルの絶対の掟。
呪いにより誰にも触れられない孤独な彼に仕える毒味役のアリアは、ある日うっかりその呪いを解いてしまう。
初めて人の温もりを知った皇帝は、アリアに異常な執着を見せ始める。
「私のそばから離れるな」――物理的な距離感ゼロの溺愛(?)に戸惑うアリア。しかし、孤独な皇帝の心に触れるうち、二人の関係は思わぬ方向へ…? 呪いが繋いだ、凸凹主従(?)ラブファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる