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ユキレラはたまに悪い子
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ユキレラはご主人様のルシウス子爵様やお身内には忠実だったが、それ以外には悪いユキレラになることもあった。
たとえば、ユキレラがルシウスの従僕として知られるようになってくると、ユキレラをルシウスの代替品として求めてくる者が出てくるようになった。
しかも全員男だ。
(ルシウス様、妙に男の欲望を刺激するもんなあ)
本人、腕っ節も強いし、魔力もカンスト、とてもつよい魔法剣士。らしい。
ユキレラはご主人様が戦うところをまだ見たことがないけれど。
たまにユキレラがお使いで他の貴族たちに会って「リースト子爵ルシウス様の秘書です!」と自己紹介すると、ご主人様の名前を聞くだけで冷や汗をダラダラ流す者がいる。
どうも、ルシウスは一部の貴族には恐れられる存在のようなのだ。
そんなご主人様のルシウスだけど、たまに寂しそうな雰囲気を纏っていることがある。
そんなときにうっかり目撃してしまった男たちを狂わせるようで。
ギャップ萌えというやつか。
青みがかった透き通るような銀髪。
湖面の水色の瞳。
透明感ある白い肌。
ビスクドールみたいに歪みのない顔の形。
均整の取れた肢体。
見ていると夢の中に誘われそうな麗しの容貌。
産毛だって桃のように光っている。
まあ髪の毛が青銀の髪ですから体毛だってキラキラなわけです。
ちなみに下の毛までキラッキラ。
アケロニア王国の王侯貴族というのは大半が魔力持ちで、魔力持ちというのは際立った容貌に生まれつくことが多い。
その中でも、リースト伯爵家の美しさは群を抜いている。
そんな外見がルシウスやユキレラのリースト一族の血筋に特有の特徴なのだが、さすがに有力貴族の本家出身のルシウスに手を出そうという者は少ない。
しかもルシウスの場合、次期国王の王太女の部下でもあるので、更に手の届かない感が増す。
代わりに、近くにいるユキレラに誘いをかけてくるようになったわけだ。
そんなとき、ユキレラは適当に半休や一日休暇を取って、指定した高級宿に相手を呼び出す。
必ず、ルシウスの実家のリースト伯爵家の経営する宿に指定だ。
これはご主人様からも、ユキレラの指導員となってくれた本家の執事長からも厳命されている。
そしてお出かけ前には、どこに誰と行くかもちゃんとご主人様に報告してからだ。
逆に相手から場所を指定された場合は、決して誘いに乗らない。
アウェーの敵地では何をされるか予想ができないので。
何にせよ、ユキレラが誘いに乗ると、相手はもう大喜びだ。
「ああ、あのルシウス様を抱ける日が来ようとは」
まあ代用品ですけどねーと内心で思いながら、抱き締めてくる男の背に腕を回して、どさっと。
「……へ?」
傍らの寝台に押し倒すわけだ。
「生憎とオレは男役専門なんですよー。可愛がらせてくださいね、仔猫ちゃん」
それで相手してやると、なぜか相手がコロッと落ちてしまう。
どうせなので、そのままメス堕ちするまで調教して、最終的にはルシウス様の親衛隊の構成員へと仕立て上げていくことにした。
いや、勝手に相手が自分からそうなっていった。
「ユキレラ、しゅき」
(何かみーんな、簡単に落ち過ぎでね?)
ルシウスを押し倒す気で満々だった男たちは、ほとんどが貴族や裕福な資産家の平民で、あらゆる面で自分に自信のある者たちだ。
当然、代用品にするつもりだったユキレラのことも抱く気満々で来るわけで。
「いやー初めてを貰っちゃってごめんね! 良かったよ、ご馳走さん!」
そう、抱く側としては経験豊富でも、後ろは未経験の男たちばかり。
結果、初物の入れ食い状態なのだった。
そして、ほとんど例外なくユキレラに落ちた。
「そっかー、しゅきかー、そっかー」
宿の部屋に入るまでは、お高そうなスーツやネクタイ帽子に宝飾品、香水でビシッと隙なく決めて、お澄まし顔だった男たち。
でも、ユキレラがいつもやっていたように、ご奉仕と攻め8:2くらいの比率で2時間ぐらい経つと、すっかりぐでんぐでんのとろっとろになっている。
ど田舎村やど田舎町で通用したユキレラの技は、大都会・王都でも有効だったらしい。
(だってど田舎村だべ? 娯楽なんか大してねえんだもの、まぐわうぐらいしか楽しいことねえんだっぺ!)
そりゃあ、お布団の中でのスキルも上がろうってもんなのです。
たとえば、ユキレラがルシウスの従僕として知られるようになってくると、ユキレラをルシウスの代替品として求めてくる者が出てくるようになった。
しかも全員男だ。
(ルシウス様、妙に男の欲望を刺激するもんなあ)
本人、腕っ節も強いし、魔力もカンスト、とてもつよい魔法剣士。らしい。
ユキレラはご主人様が戦うところをまだ見たことがないけれど。
たまにユキレラがお使いで他の貴族たちに会って「リースト子爵ルシウス様の秘書です!」と自己紹介すると、ご主人様の名前を聞くだけで冷や汗をダラダラ流す者がいる。
どうも、ルシウスは一部の貴族には恐れられる存在のようなのだ。
そんなご主人様のルシウスだけど、たまに寂しそうな雰囲気を纏っていることがある。
そんなときにうっかり目撃してしまった男たちを狂わせるようで。
ギャップ萌えというやつか。
青みがかった透き通るような銀髪。
湖面の水色の瞳。
透明感ある白い肌。
ビスクドールみたいに歪みのない顔の形。
均整の取れた肢体。
見ていると夢の中に誘われそうな麗しの容貌。
産毛だって桃のように光っている。
まあ髪の毛が青銀の髪ですから体毛だってキラキラなわけです。
ちなみに下の毛までキラッキラ。
アケロニア王国の王侯貴族というのは大半が魔力持ちで、魔力持ちというのは際立った容貌に生まれつくことが多い。
その中でも、リースト伯爵家の美しさは群を抜いている。
そんな外見がルシウスやユキレラのリースト一族の血筋に特有の特徴なのだが、さすがに有力貴族の本家出身のルシウスに手を出そうという者は少ない。
しかもルシウスの場合、次期国王の王太女の部下でもあるので、更に手の届かない感が増す。
代わりに、近くにいるユキレラに誘いをかけてくるようになったわけだ。
そんなとき、ユキレラは適当に半休や一日休暇を取って、指定した高級宿に相手を呼び出す。
必ず、ルシウスの実家のリースト伯爵家の経営する宿に指定だ。
これはご主人様からも、ユキレラの指導員となってくれた本家の執事長からも厳命されている。
そしてお出かけ前には、どこに誰と行くかもちゃんとご主人様に報告してからだ。
逆に相手から場所を指定された場合は、決して誘いに乗らない。
アウェーの敵地では何をされるか予想ができないので。
何にせよ、ユキレラが誘いに乗ると、相手はもう大喜びだ。
「ああ、あのルシウス様を抱ける日が来ようとは」
まあ代用品ですけどねーと内心で思いながら、抱き締めてくる男の背に腕を回して、どさっと。
「……へ?」
傍らの寝台に押し倒すわけだ。
「生憎とオレは男役専門なんですよー。可愛がらせてくださいね、仔猫ちゃん」
それで相手してやると、なぜか相手がコロッと落ちてしまう。
どうせなので、そのままメス堕ちするまで調教して、最終的にはルシウス様の親衛隊の構成員へと仕立て上げていくことにした。
いや、勝手に相手が自分からそうなっていった。
「ユキレラ、しゅき」
(何かみーんな、簡単に落ち過ぎでね?)
ルシウスを押し倒す気で満々だった男たちは、ほとんどが貴族や裕福な資産家の平民で、あらゆる面で自分に自信のある者たちだ。
当然、代用品にするつもりだったユキレラのことも抱く気満々で来るわけで。
「いやー初めてを貰っちゃってごめんね! 良かったよ、ご馳走さん!」
そう、抱く側としては経験豊富でも、後ろは未経験の男たちばかり。
結果、初物の入れ食い状態なのだった。
そして、ほとんど例外なくユキレラに落ちた。
「そっかー、しゅきかー、そっかー」
宿の部屋に入るまでは、お高そうなスーツやネクタイ帽子に宝飾品、香水でビシッと隙なく決めて、お澄まし顔だった男たち。
でも、ユキレラがいつもやっていたように、ご奉仕と攻め8:2くらいの比率で2時間ぐらい経つと、すっかりぐでんぐでんのとろっとろになっている。
ど田舎村やど田舎町で通用したユキレラの技は、大都会・王都でも有効だったらしい。
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