38 / 172
ピンク頭の生徒再び
ヨシュアの解決案
しおりを挟む
「あの、発言よろしいでしょうか?」
それまで静かに室内に佇んでいたヨシュアが、控えめに手を挙げた。
「ホーライル侯爵閣下、初めまして。オレはリースト伯爵ヨシュアと申します」
「リースト伯爵! そうか、貴殿が今噂の渦中の新伯爵か」
「はい。今回は偶然、ご子息のライル様たちと居合わせたものですから、同席させていただきました」
「ふむ……よく見れば、カイル殿と瓜二つだ。お父上のことは残念だったな」
ヨシュアが身に付けているのは、学園のビリジアングリーンのジャケットに白いシャツと、学園最高学年を示す赤のネクタイ、グレーのズボン。
何より、見る者を蕩かすような優美な美貌と、青みがかった銀髪と花の散る湖面の水色のアースアイ。
懐かしい思いがホーライル侯爵の胸を通り抜ける。
ほとんど同じ姿だった前リースト伯爵カイルは、ホーライル侯爵の後輩でもあった。
だが今は昔話をしている場合ではない。
「ブルー男爵家の商会は、オレの亡くなった実の母が少女時代から懇意にしていた商会でして。小物家具や化粧品、肌着の開発で有名ですが、最近は魔導具にも手を広げていて魔法剣士のオレも興味を持っていたんです」
「うむ、それで?」
「開発費の一部を、我がリースト伯爵家から支援したいと以前から思っておりました。ですが今の話を聞いて、ブルー男爵家を我が伯爵家の寄り子としても良いなと考えました。けれどこの場合、もっと良い寄り親がありますよね?」
なるほど、話の意味はすぐ通じた。
「我がホーライル侯爵家が、ブルー男爵家を寄り親として保護しろというわけか」
「ええ。元々、ブルー男爵家の商会は経営基盤も安定して、取り扱い商品も質が良い。ホーライル侯爵家にとって悪い話ではありますまい」
ホーライル侯爵家とブルー男爵家で寄り親・寄り子の関係を結んで保護してから、ブルー男爵令息グレンを恫喝して犯罪行為を行わせたドマ伯爵家四男ナイサーを断罪すればいい、ということだ。
「……ブルー男爵に話を通す必要があるな。グレン・ブルーよ、男爵にできるだけ早く俺のところへ来るよう伝えておけ」
「わかりました。今日この後帰ったらすぐ事情を話して、明日またこちらを訪問します」
念のため、学校へ戻る馬車の中でカズンはヨシュアに確認した。
「で、亡きお母上がブルー男爵の商会の常連だったって本当か?」
「ふふ、母のドレッサールームにブルー商会の化粧品が置いてあったのは事実です。我が邸宅に魔導具のカタログがあって、オレが楽しく眺めていたのも本当」
化粧水は、まだ存命だった頃の母親が、冬の乾燥する時期に頬へ塗ってくれた記憶があるという。
母の温かな手のひらのしっとり柔らかな感触と、ほのかに香る薔薇の香りは、ヨシュアの記憶に残る幸せな思い出のひとつだそうだ。
一緒に訓練していた叔父などは、手が荒れているのを見咎められるたびに、同じ香りのハンドクリームをよくべったり塗られていたそうで。
「そうでしたか……あそこで助け船を出してくれて助かりました、リースト先輩」
「ヨシュアでいいよ。君とは何だか長い付き合いになりそうだ」
「はい。ボクもどうかグレンと呼んで下さい。あっ、カズン先輩たちも!」
和気あいあいと親交を深めているヨシュアとグレン。
麗しの美貌のヨシュアと、可憐な少女のような顔立ちのグレンが談笑している様は大変に目の保養である。
対して、カズンの隣に座ったライルは、騎士団を後にしてからずっと、ムスッとして機嫌が悪い。
「どうした、ライル。グレンに騙されて立つ瀬がないのはわかるが、そういつまでも不貞腐れててどうする」
「……違ぇよ。アナ……じゃなくて、グレンのことは事情があったからってわかったから、もういい。俺がムカついてるのは親父のことだ!」
「ホーライル侯爵閣下が? なぜだ?」
ヨシュアとグレンも会話を止めてライルを見る。
「娼館通いしてるっつうのが、ちょっとな。別に、もう母上はとっくに亡くなってる男やもめだし、悪いことはねぇんだけどさ……」
「そういえば、侯爵閣下は再婚されてませんね」
去年更新されたばかりの貴族名鑑にも、ホーライル侯爵家当主の配偶者欄には妻が死去、後添えの名前もなかったとヨシュアが言う。
「親父もまだ四十そこそこだし、新しい嫁さん貰ったっていいと思うんだよ。娼館なんか通ってないで婚活しろってんだ!」
「あー……再婚は、なあ……?」
カズンはちらりとヨシュアを見た。
にっこりと、見惚れるような美しい微笑みが返ってくる。
「ライル様。同じような境遇で再婚したオレの父は、後妻とその連れ子に毒を盛られて死にました。残されたオレまで監禁と毒殺未遂で死にかけてしまいました。無理はなさらないほうがよろしい」
「へ?」
そろそろ公式にも、国からリースト伯爵家で起こったお家乗っ取り事件の詳細が公表される頃だ。
簡単に自分に起こった惨事をライルに語るヨシュア。それを横で聴いていたグレンも、余りのことに青ざめている。
「よ、よく生きてましたね、ヨシュア先輩!?」
まったくだ、とカズンも重々しく頷く。
「貴族にはよくあることさ。今回の首謀者たちも既に断罪されているし、もうあまり気にしてないよ」
と後輩を宥めるように微笑むヨシュアだったが、リースト伯爵家のお家乗っ取り事件に直接関わったカズンは、とてもじゃないが笑えなかった。
普段あまり表に出すことはないが、ヨシュアにはこういった、どこか自分のことを他人事のように捉えるところがある。
かと思えば、頑固な矜持を見せることもある。
貴族らしいスタンスとはいえるが、たまに危なっかしく感じるのもまた事実だった。
馬車で学園まで戻ってきた。
もうすっかり陽も暮れているが、ひとまず学園で解散することにした。
「あの、先輩がた。一緒に騎士団まで行ってくれて、ありがとうございました」
別れ際、グレンがそう言って頭を下げてきた。
「……放課後、階段でぶつかったとき。ボクは生徒会室に行く途中だったんです。相談に行った騎士団がダメだったから諦めかけていたけど、生徒会室には王子様がいるから。何とか相談できないかなって」
もうとっくに、グレン独りで何とかできる状況ではなくなっていた。
藁をも掴む思いで、同じ学園生の縁を頼るつもりだったのだ。
校舎の外からは、階上にある生徒会室の明かりが点灯しているのが見えた。
生徒会長のユーグレン王子がまだ在校していると思って勇気を出して向かう途中、階段の踊り場で偶然、カズンにぶつかったのだという。
「今日はユーグレン殿下は既に下校されている。だが、相談に行けば彼はきちんと話を聞いてくれただろう」
「はい。でも今はカズン様に会えて良かったと思います。まさか学級委員長さんが王弟殿下だとは思わなかったけど。でもすごいタイミングだったな」
自分の運の良さにグレンは苦笑している。
そうして、また明日と言って、今度こそ一同は解散した。
それまで静かに室内に佇んでいたヨシュアが、控えめに手を挙げた。
「ホーライル侯爵閣下、初めまして。オレはリースト伯爵ヨシュアと申します」
「リースト伯爵! そうか、貴殿が今噂の渦中の新伯爵か」
「はい。今回は偶然、ご子息のライル様たちと居合わせたものですから、同席させていただきました」
「ふむ……よく見れば、カイル殿と瓜二つだ。お父上のことは残念だったな」
ヨシュアが身に付けているのは、学園のビリジアングリーンのジャケットに白いシャツと、学園最高学年を示す赤のネクタイ、グレーのズボン。
何より、見る者を蕩かすような優美な美貌と、青みがかった銀髪と花の散る湖面の水色のアースアイ。
懐かしい思いがホーライル侯爵の胸を通り抜ける。
ほとんど同じ姿だった前リースト伯爵カイルは、ホーライル侯爵の後輩でもあった。
だが今は昔話をしている場合ではない。
「ブルー男爵家の商会は、オレの亡くなった実の母が少女時代から懇意にしていた商会でして。小物家具や化粧品、肌着の開発で有名ですが、最近は魔導具にも手を広げていて魔法剣士のオレも興味を持っていたんです」
「うむ、それで?」
「開発費の一部を、我がリースト伯爵家から支援したいと以前から思っておりました。ですが今の話を聞いて、ブルー男爵家を我が伯爵家の寄り子としても良いなと考えました。けれどこの場合、もっと良い寄り親がありますよね?」
なるほど、話の意味はすぐ通じた。
「我がホーライル侯爵家が、ブルー男爵家を寄り親として保護しろというわけか」
「ええ。元々、ブルー男爵家の商会は経営基盤も安定して、取り扱い商品も質が良い。ホーライル侯爵家にとって悪い話ではありますまい」
ホーライル侯爵家とブルー男爵家で寄り親・寄り子の関係を結んで保護してから、ブルー男爵令息グレンを恫喝して犯罪行為を行わせたドマ伯爵家四男ナイサーを断罪すればいい、ということだ。
「……ブルー男爵に話を通す必要があるな。グレン・ブルーよ、男爵にできるだけ早く俺のところへ来るよう伝えておけ」
「わかりました。今日この後帰ったらすぐ事情を話して、明日またこちらを訪問します」
念のため、学校へ戻る馬車の中でカズンはヨシュアに確認した。
「で、亡きお母上がブルー男爵の商会の常連だったって本当か?」
「ふふ、母のドレッサールームにブルー商会の化粧品が置いてあったのは事実です。我が邸宅に魔導具のカタログがあって、オレが楽しく眺めていたのも本当」
化粧水は、まだ存命だった頃の母親が、冬の乾燥する時期に頬へ塗ってくれた記憶があるという。
母の温かな手のひらのしっとり柔らかな感触と、ほのかに香る薔薇の香りは、ヨシュアの記憶に残る幸せな思い出のひとつだそうだ。
一緒に訓練していた叔父などは、手が荒れているのを見咎められるたびに、同じ香りのハンドクリームをよくべったり塗られていたそうで。
「そうでしたか……あそこで助け船を出してくれて助かりました、リースト先輩」
「ヨシュアでいいよ。君とは何だか長い付き合いになりそうだ」
「はい。ボクもどうかグレンと呼んで下さい。あっ、カズン先輩たちも!」
和気あいあいと親交を深めているヨシュアとグレン。
麗しの美貌のヨシュアと、可憐な少女のような顔立ちのグレンが談笑している様は大変に目の保養である。
対して、カズンの隣に座ったライルは、騎士団を後にしてからずっと、ムスッとして機嫌が悪い。
「どうした、ライル。グレンに騙されて立つ瀬がないのはわかるが、そういつまでも不貞腐れててどうする」
「……違ぇよ。アナ……じゃなくて、グレンのことは事情があったからってわかったから、もういい。俺がムカついてるのは親父のことだ!」
「ホーライル侯爵閣下が? なぜだ?」
ヨシュアとグレンも会話を止めてライルを見る。
「娼館通いしてるっつうのが、ちょっとな。別に、もう母上はとっくに亡くなってる男やもめだし、悪いことはねぇんだけどさ……」
「そういえば、侯爵閣下は再婚されてませんね」
去年更新されたばかりの貴族名鑑にも、ホーライル侯爵家当主の配偶者欄には妻が死去、後添えの名前もなかったとヨシュアが言う。
「親父もまだ四十そこそこだし、新しい嫁さん貰ったっていいと思うんだよ。娼館なんか通ってないで婚活しろってんだ!」
「あー……再婚は、なあ……?」
カズンはちらりとヨシュアを見た。
にっこりと、見惚れるような美しい微笑みが返ってくる。
「ライル様。同じような境遇で再婚したオレの父は、後妻とその連れ子に毒を盛られて死にました。残されたオレまで監禁と毒殺未遂で死にかけてしまいました。無理はなさらないほうがよろしい」
「へ?」
そろそろ公式にも、国からリースト伯爵家で起こったお家乗っ取り事件の詳細が公表される頃だ。
簡単に自分に起こった惨事をライルに語るヨシュア。それを横で聴いていたグレンも、余りのことに青ざめている。
「よ、よく生きてましたね、ヨシュア先輩!?」
まったくだ、とカズンも重々しく頷く。
「貴族にはよくあることさ。今回の首謀者たちも既に断罪されているし、もうあまり気にしてないよ」
と後輩を宥めるように微笑むヨシュアだったが、リースト伯爵家のお家乗っ取り事件に直接関わったカズンは、とてもじゃないが笑えなかった。
普段あまり表に出すことはないが、ヨシュアにはこういった、どこか自分のことを他人事のように捉えるところがある。
かと思えば、頑固な矜持を見せることもある。
貴族らしいスタンスとはいえるが、たまに危なっかしく感じるのもまた事実だった。
馬車で学園まで戻ってきた。
もうすっかり陽も暮れているが、ひとまず学園で解散することにした。
「あの、先輩がた。一緒に騎士団まで行ってくれて、ありがとうございました」
別れ際、グレンがそう言って頭を下げてきた。
「……放課後、階段でぶつかったとき。ボクは生徒会室に行く途中だったんです。相談に行った騎士団がダメだったから諦めかけていたけど、生徒会室には王子様がいるから。何とか相談できないかなって」
もうとっくに、グレン独りで何とかできる状況ではなくなっていた。
藁をも掴む思いで、同じ学園生の縁を頼るつもりだったのだ。
校舎の外からは、階上にある生徒会室の明かりが点灯しているのが見えた。
生徒会長のユーグレン王子がまだ在校していると思って勇気を出して向かう途中、階段の踊り場で偶然、カズンにぶつかったのだという。
「今日はユーグレン殿下は既に下校されている。だが、相談に行けば彼はきちんと話を聞いてくれただろう」
「はい。でも今はカズン様に会えて良かったと思います。まさか学級委員長さんが王弟殿下だとは思わなかったけど。でもすごいタイミングだったな」
自分の運の良さにグレンは苦笑している。
そうして、また明日と言って、今度こそ一同は解散した。
23
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
天才魔導医の弟子~転生ナースの戦場カルテ~
けろ
ファンタジー
【完結済み】
仕事に生きたベテランナース、異世界で10歳の少女に!?
過労で倒れた先に待っていたのは、魔法と剣、そして規格外の医療が交差する世界だった――。
救急救命の現場で十数年。ベテラン看護師の天木弓束(あまき ゆづか)は、人手不足と激務に心身をすり減らす毎日を送っていた。仕事に全てを捧げるあまり、プライベートは二の次。周囲からの期待もプレッシャーに感じながら、それでも人の命を救うことだけを使命としていた。
しかし、ある日、謎の少女を救えなかったショックで意識を失い、目覚めた場所は……中世ヨーロッパのような異世界の路地裏!? しかも、姿は10歳の少女に若返っていた。
記憶も曖昧なまま、絶望の淵に立たされた弓束。しかし、彼女が唯一失っていなかったもの――それは、現代日本で培った高度な医療知識と技術だった。
偶然出会った獣人冒険者の重度の骨折を、その知識で的確に応急処置したことで、弓束の運命は大きく動き出す。
彼女の異質な才能を見抜いたのは、誰もがその実力を認めながらも距離を置く、孤高の天才魔導医ギルベルトだった。
「お前、弟子になれ。俺の研究の、良い材料になりそうだ」
強引な天才に拾われた弓束は、魔法が存在するこの世界の「医療」が、自分の知るものとは全く違うことに驚愕する。
「菌?感染症?何の話だ?」
滅菌の概念すらない遅れた世界で、弓束の現代知識はまさにチート級!
しかし、そんな彼女の常識をさらに覆すのが、師ギルベルトの存在だった。彼が操る、生命の根幹『魔力回路』に干渉する神業のような治療魔法。その理論は、弓束が知る医学の歴史を遥かに超越していた。
規格外の弟子と、人外の師匠。
二人の出会いは、やがて異世界の医療を根底から覆し、多くの命を救う奇跡の始まりとなる。
これは、神のいない手術室で命と向き合い続けた一人の看護師が、新たな世界で自らの知識と魔法を武器に、再び「救う」ことの意味を見つけていく物語。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる