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第一章 異世界転移、村ごと!
俺、幼女におにぎり食わせる ※おいちい回
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小さな手が、取り皿から小さな塩むすびを掴む。
お口を大きく開けて、あむっとまずは躊躇いなく一口かぶりつき。するとピナレラちゃんは不思議そうな、驚いたような顔になって残りも一気に口に放り込んだ。
しばらくもぐもぐした後、俺とばあちゃんを何度も交互に見た。そして。
「おいちい! おこめ、おいちい~!」
ピナレラちゃんの〝おいちい〟いただきました!
俺たちはまず試しに、塩だけの小さなおにぎりをピナレラちゃんに食べてもらった。
ここアケロニア王国のど田舎村とは違う食べ方だから、もし苦手ならばあちゃんはすぐさまリゾット風にミルクとチーズを加えて雑炊リメイクできる準備をしていたのだが。
「おいちい! もちもちちてるう~!」
小さな塩むすびを二口で食べ尽くし、二個目にも手が伸びた!
「ピナレラちゃん、こっちの具をのっけて食べてみて。気に入ったものがあれば、ばあちゃんがまた作ってくれるから」
「ためちまちゅ!」
うんうん。好奇心旺盛なのはいいことだ。
それからピナレラちゃんは片っ端から塩むすびに具を試していった。
海苔や昆布の佃煮は甘からい味付けが気に入ったようだ。ついでに小さな塩むすびを焼き海苔で包んだものもパリパリして「おいちい」いただきました!
この辺はふつうに炊き立てご飯にのっけても旨いやつだ。
時折り箸休めの漬け物も勧めてみた。異世界転移の前日にばあちゃんが仕込んでた塩麹のキュウリとカブの浅漬けだ。
さすがにスプーンとフォーク文化のど田舎村育ちのピナレラちゃんにまだ箸は使えない。今日の夕飯をおにぎりにしたのは手で掴んで食べられるからだ。
「ぱりぱりちてておいちい!」
ピナレラちゃん、和食の味付けにまったく抵抗がない。それだけばあちゃんの料理が美味いってことかもだが。
凍み豆腐、他の地域では高野豆腐の名前が有名な干した豆腐とぜんまい、ニンジンを出汁で煮物にしたものは「もきゅもきゅする~」と凍み豆腐特有の感触を楽しんでいた。
ぜんまいも平気とは。日本だと小さい子供や若い人は苦手なことも多いんだが。もしかしてピナレラちゃんは好き嫌いのない子かもしれない。
「ピナレラちゃん、酸っぱいものは平気かな?」
「あまじゅっぱいのはしゅき」
む。なら梅干しはやめておくべきか。
と思ったら食べてみたいと言うので、ほんのちょっとだけ塩むすびの上にのせてあげた。
ぱくっとそのまま梅干しごと頬張る……
「ちゅっぱい」
やっぱり。めんこい顔全体をきゅーっとしわくちゃにして悶えている。
「くせになるあじ」
だがしばらく口の中でもごもごさせて飲み込んだ後、今度は梅干し単体でつまんで更に一口食べていた。で「ちゅっぱい」とまたじたばたしている。
他におかかもピナレラちゃんはいけた。
うちはそのとき家にある削り節に、醤油と白ゴマを混ぜるタイプ。今日はオーソドックスにカツオ節で。日によってはサバ節やイワシ削りのこともある。
特にイワシ削りは………………おっとこれ以上はいけない。そろそろピナレラちゃんもお腹いっぱいになりそうだ。
塩むすび二個。昆布一個、海苔の佃煮一個、梅干し一個、おかか一個。
今回、ばあちゃんが握った塩むすびはピンポン玉サイズ。三個でコンビニおにぎり一個分てところか。
ピナレラちゃんまだ小さいが、この量だとおにぎり二個食べられる胃のサイズってことになる。
「もういっこたべる」
! まだいけたか。ならばと俺は秘密兵器を準備した。子供の大好きなおにぎりの具ランキングの常に上位ランクインするという、あの!
「ツナマヨだよ。これも試しにおひとつどうぞ」
こちらは最初から焼き海苔に塩むすびをのせて、スプーンでツナマヨをオン。
中身をこぼさないよう上手く掴んでピナレラちゃんがツナマヨを食べる……!
「!?」
ツナマヨおにぎりにピナレラちゃんがビックリ顔になる。今までの具とはちょっと種類の違う反応だった。
これはどっちだ。どっちなんだ……!
「ちゅごい。おいちい。おいちい。おいちい~!」
まさかの〝おいちい〟トリプルいただきました!
幸せそうにもぐもぐするピナレラちゃんに、俺もばあちゃんもニコニコだった。
その後ピナレラちゃんはツナマヨフィリングだけを追加で食べたがった。なるほど、マヨ系の味付けが気に入ったと見える。ばあちゃんが生野菜をいくつかスティックに切って持ってきてくれたので、野菜ですくってまた嬉しそうにもぐもぐしていた。
こうして俺とばあちゃんのピナレラちゃん歓迎会は成功を収めたのだった。
今日は用意しなかったが、おにぎりの具にはまだまだバリエーションがある。冷凍庫にはタラコも明太子もあるし、鮭の切り身もあったはずだ。高菜もあるし、何よりおにぎりにはまだまだ〝おいちい〟がたくさんある。
楽しみにしててくれよな、ピナレラちゃん!
お口を大きく開けて、あむっとまずは躊躇いなく一口かぶりつき。するとピナレラちゃんは不思議そうな、驚いたような顔になって残りも一気に口に放り込んだ。
しばらくもぐもぐした後、俺とばあちゃんを何度も交互に見た。そして。
「おいちい! おこめ、おいちい~!」
ピナレラちゃんの〝おいちい〟いただきました!
俺たちはまず試しに、塩だけの小さなおにぎりをピナレラちゃんに食べてもらった。
ここアケロニア王国のど田舎村とは違う食べ方だから、もし苦手ならばあちゃんはすぐさまリゾット風にミルクとチーズを加えて雑炊リメイクできる準備をしていたのだが。
「おいちい! もちもちちてるう~!」
小さな塩むすびを二口で食べ尽くし、二個目にも手が伸びた!
「ピナレラちゃん、こっちの具をのっけて食べてみて。気に入ったものがあれば、ばあちゃんがまた作ってくれるから」
「ためちまちゅ!」
うんうん。好奇心旺盛なのはいいことだ。
それからピナレラちゃんは片っ端から塩むすびに具を試していった。
海苔や昆布の佃煮は甘からい味付けが気に入ったようだ。ついでに小さな塩むすびを焼き海苔で包んだものもパリパリして「おいちい」いただきました!
この辺はふつうに炊き立てご飯にのっけても旨いやつだ。
時折り箸休めの漬け物も勧めてみた。異世界転移の前日にばあちゃんが仕込んでた塩麹のキュウリとカブの浅漬けだ。
さすがにスプーンとフォーク文化のど田舎村育ちのピナレラちゃんにまだ箸は使えない。今日の夕飯をおにぎりにしたのは手で掴んで食べられるからだ。
「ぱりぱりちてておいちい!」
ピナレラちゃん、和食の味付けにまったく抵抗がない。それだけばあちゃんの料理が美味いってことかもだが。
凍み豆腐、他の地域では高野豆腐の名前が有名な干した豆腐とぜんまい、ニンジンを出汁で煮物にしたものは「もきゅもきゅする~」と凍み豆腐特有の感触を楽しんでいた。
ぜんまいも平気とは。日本だと小さい子供や若い人は苦手なことも多いんだが。もしかしてピナレラちゃんは好き嫌いのない子かもしれない。
「ピナレラちゃん、酸っぱいものは平気かな?」
「あまじゅっぱいのはしゅき」
む。なら梅干しはやめておくべきか。
と思ったら食べてみたいと言うので、ほんのちょっとだけ塩むすびの上にのせてあげた。
ぱくっとそのまま梅干しごと頬張る……
「ちゅっぱい」
やっぱり。めんこい顔全体をきゅーっとしわくちゃにして悶えている。
「くせになるあじ」
だがしばらく口の中でもごもごさせて飲み込んだ後、今度は梅干し単体でつまんで更に一口食べていた。で「ちゅっぱい」とまたじたばたしている。
他におかかもピナレラちゃんはいけた。
うちはそのとき家にある削り節に、醤油と白ゴマを混ぜるタイプ。今日はオーソドックスにカツオ節で。日によってはサバ節やイワシ削りのこともある。
特にイワシ削りは………………おっとこれ以上はいけない。そろそろピナレラちゃんもお腹いっぱいになりそうだ。
塩むすび二個。昆布一個、海苔の佃煮一個、梅干し一個、おかか一個。
今回、ばあちゃんが握った塩むすびはピンポン玉サイズ。三個でコンビニおにぎり一個分てところか。
ピナレラちゃんまだ小さいが、この量だとおにぎり二個食べられる胃のサイズってことになる。
「もういっこたべる」
! まだいけたか。ならばと俺は秘密兵器を準備した。子供の大好きなおにぎりの具ランキングの常に上位ランクインするという、あの!
「ツナマヨだよ。これも試しにおひとつどうぞ」
こちらは最初から焼き海苔に塩むすびをのせて、スプーンでツナマヨをオン。
中身をこぼさないよう上手く掴んでピナレラちゃんがツナマヨを食べる……!
「!?」
ツナマヨおにぎりにピナレラちゃんがビックリ顔になる。今までの具とはちょっと種類の違う反応だった。
これはどっちだ。どっちなんだ……!
「ちゅごい。おいちい。おいちい。おいちい~!」
まさかの〝おいちい〟トリプルいただきました!
幸せそうにもぐもぐするピナレラちゃんに、俺もばあちゃんもニコニコだった。
その後ピナレラちゃんはツナマヨフィリングだけを追加で食べたがった。なるほど、マヨ系の味付けが気に入ったと見える。ばあちゃんが生野菜をいくつかスティックに切って持ってきてくれたので、野菜ですくってまた嬉しそうにもぐもぐしていた。
こうして俺とばあちゃんのピナレラちゃん歓迎会は成功を収めたのだった。
今日は用意しなかったが、おにぎりの具にはまだまだバリエーションがある。冷凍庫にはタラコも明太子もあるし、鮭の切り身もあったはずだ。高菜もあるし、何よりおにぎりにはまだまだ〝おいちい〟がたくさんある。
楽しみにしててくれよな、ピナレラちゃん!
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