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第一章「最強ランカーのリアル彼氏はスパダリ覚醒する」二条泰然編
裏チャットにて、泰然のゲーム恋人たちは
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少し前、LOIの裏コミュニティでは不穏な動きが進行していた。
そこであるチャットが進行していた。チャット名は『泰然のゲーム恋人限定チャット』。
そこでは、泰然に選ばれし13人の「ゲーム恋人」たちが密かに集まり、愚かな計画を進めていた。
「へえ、面白いこと考えるじゃねえか」
呟いたのは、ハリウッド俳優として有名ながら、LOIでも泰然のゲーム恋人としてもまだまだ新参者のジェイクだ。
会話には加わらず、マネージャーに買いに行かせたファストフードのハンバーガーを齧りながら、にやりと笑ってチャットを眺めていた。
自分以外の泰然のゲーム恋人たちが、不穏な動きを見せていることは知っていた。
監視だけして会話には加わらない。それが泰然の推し活がライフワークのジェイクのスタンスである。
「お前ら知ってるだろ? 互いの同意さえあれば〝アレ〟ができるって」
「〝アレ〟な。そりゃ知ってるけどさ」
「バーチャルセックスが可能になる、だろ?」
この話はLOIでは、マニアレベルのプレイヤーの間で有名だった。
「身分証で成人認証して、恋人契約してれば互いの同意があれば〝恋人専用モード〟が開放される」
「専用コスチュームにアイテム、ポーションまで使える。かなりすごいらしいな」
「す、すごいのか」
息を飲むような間の後で、メンバーの一人が次の台詞を投下した。
「……泰然を説得できれば、僕たちも……だよな?」
「そういうことだ」
「泰然を落とそう。そしたら僕たちで泰然を共有しようぜ」
LOIのトップランカー、二条泰然はとても人気のあるプレイヤーだ。
最初は皆、ただの憧れと尊敬の念だけでギルドメンバーとなったり、レイドで協力したりするだけだった。
だがバディシステムが実装され、恋人契約を結べた幸運を享受する中で――あのカリスマに撃ち抜かれてしまった。
メンバーが嘆息したように呟く。
「泰然様はね、無意識なのが罪深いんだよ……敵陣に突っ込むときの背中の頼もしさ、ギルド会議での低い声、勝利後の気だるい笑顔……あれ全部、男の本能に刺さるの。惚れるなってほうが無理」
「わかる」
「同意しかない」
また他のメンバーが言う。
「あの人が装備の手入れしてるとこ、見たことある? 無言で剣に滑らせる指がね、こう……やらしいくらい丁寧なんだよ。あれ見て落ちた奴、ギルド内だけで何人いると思ってんの?」
「ここにいる」
「見たいあまり、装備用のリペアジェムめちゃくちゃ貢いだ」
「それ私もやりましたね……」
我もとばかりに次々とメンバーが泰然への想いを吐き出し始めた。
「泰然の指示って、一言だけでも刺さるんだよ。「守れ」とか「任せた」とか、それだけで全肯定された気になる。……で、勝った後に「よくやった」って笑うんだ。惚れるでしょ、そりゃ」
「わかりみが過ぎる」
「何が怖いって、あの人、自分の魅力に無自覚なんだよな。ログインして「ちーっス!」って挨拶しただけで、こっちはガチで心拍数跳ね上がってんのに。「よく来たな」って笑ってくれんの。くそ……好きだ……マジで……」
「わかる。陰キャ相手でも泰然の態度って変わらないし」
「あの人がさ、戦闘後に汗で髪が額に張りついてんの見たことある? あれ反則だよな……喉のラインとか、首筋とか、あんなのもう、キスしろって言ってるようなもんじゃん……!」
「わかる。泰然、キス待ち顔多すぎ」
「泰然様がちょっとだけ乱れた声出すときあるじゃん? 被弾した瞬間の「……くっ」ってやつ。あれ、一時停止してずっと聴いてた。あれだけで1ヶ月はおかずになる。マジで」
「わかる。それだけ編集した動画上げてるやついるけどサーの称号を与えたい」
「寝落ち寸前の泰然がさ、「……もうちょっと、いろよ」って呟いたとき、俺は本気でリアル泣きしたからな。しかも声、眠くてちょっと掠れてんの。そんなの、性的じゃん……」
「わかる。泰然はエロい。存在自体がエロス」
というわけで、彼らの意見は一致した。
『泰然とバーチャルセックスがしたい!』
だが、我に返ったメンバーが恐る恐る言った。
「それ、犯罪じゃないか?」
即座に反論は潰される。
「ゲーム内の話だ。リアルで手出すわけじゃないから問題ないだろ」
「泰然って流されやすいし、頼みまくれば絶対いける」
「……おいおい、何なのこいつら。クソ童貞の集まりかよ」
ジェイクは口元についたハンバーガーのケチャップを指で拭いながら呆れ返った。
ついでにそのまま、凛太とLOIの通話を繋ぐ。
『あっ、ジェイクさん!? 僕もあいつらのチャット今監視してるとこでした!』
「おう。今まさに連中、やべぇこと言ってるぜ」
とそのときだ。
デスメリー:
『じゃあ皆。現地集合ってことでよろしくねぇ~』
「!?」
摘まんでいたナゲットを喉に詰まらせかせた。慌ててコーラで流し込む。
「で、デスメリー。いたのかよ!」
チャットログを確認する。ジェイクと同じように最初から参加だけしていたようだ。
その一文を見て、凛太とジェイクは日本とアメリカ、それぞれで頭を抱えた。
『現地って……どこ?』
凛太が呟いた。
だが幸い、デスメリーがチャットに現地集合の位置情報を投下したようだ。
しかしマップの情報が閲覧できない。
次の瞬間、システム通知が出た。
《このルームでは、現在これ以上のアクセス情報を閲覧できません》
ジェイクと凛太の背に冷や汗が伝った。
位置情報は、参加が確定したメンバーだけに選別配信されたようだ。
チャットを監視しているだけの凛太や、ゲーム恋人ではあっても彼らの企みに乗る姿勢を見せなかったジェイクには、閲覧できないようになっていた。
「……マジかよ。情報、ロックされてる」
ジェイクの声が低くなる。
「つまり、あいつら——本気で動くつもりだってことか」
『ど、どうしよう、ジェイクさん! これ泰然さんが普通に危ないんだけど!?』
「だな。でも……下手に騒げば気づかれる」
しばし沈黙が流れた。
その空気を破ったのは、凛太の弱々しい声だった。
「……お兄ちゃんに、知らせた方がいいのかな」
ジェイクが息を呑む。
「……血の雨が降るな」
ジェイクの脳裏に、スカした顔で淡々と敵を斬り伏せる怜司の姿が浮かんだ。
高瀬怜司。ぽっと出のランカー。だがその実力は本物だった。
あの男はジェイクがアドバイスした重課金とPK戦法を見事に使いこなし、トップランカーにまで昇り詰めた。
しかし彼の真の恐ろしさはそこからだ。
怜司は今でも、LOIのデイリータスクをこなす合間に、泰然に敵対するプレイヤーやギルドをPK(プレイヤーキル)して回っている。
(今じゃ〝クールガイ〟なんて誰も呼ばねぇ。通り名は──〝クレイジーレイジ〟)
恋人泰然を脅かす存在は、誰であろうと徹底的に排除する。 恐ろしいほど静かに。
粛々と。冷たい微笑みで、平然と。
(あんな彼氏がいるんじゃ、誰も敵わねえと思うんだけどなあ……)
『せっかく地天泰が持ち直したのに……王国まで作れたのに、何で今なんだよ……っ』
凛太が激しく嘆いている。
あまり表沙汰にしたくなかった。ただでさえ、地天泰ギルドは先日、泰然の資産凍結で大騒ぎになったばかりなのだ。
これ以上の醜聞は作りたくない……
重苦しい沈黙が再び降りる。
『……でも。何かあってからじゃ遅いんだよね』
凛太の呟きに、ジェイクが目を伏せた。
「だから、オレ様たちで可能な限り止めよう。今はまだ、あいつらも動いてない。気づいても、騒がない」
その言葉に、凛太も小さくうなずいた。
『……うん。お兄ちゃんが動く前に、僕たちで止めよう』
だが、ジェイクや凛太が警戒する中、彼らはいつになっても行動を起こさなかった。
一日、二日、三日……
一週間、二週間、三週間……
そして一ヶ月が経過しても何も起こらなかったので、計画を変更したか諦めたかと二人が警戒を緩めたとき、決定的な出来事が起こった。
『♯泰然リアル修羅場』
そんなタグの付いたライブ配信が、無名のアカウントから突如として開始された。
画面はブレていたが、泰然と彼を囲む複数の男たちの姿が映っていた。
そう、ジェイクや凛太が油断した頃に、彼ら――ゲーム恋人たちが泰然をリアルで急襲したのだ。
そこであるチャットが進行していた。チャット名は『泰然のゲーム恋人限定チャット』。
そこでは、泰然に選ばれし13人の「ゲーム恋人」たちが密かに集まり、愚かな計画を進めていた。
「へえ、面白いこと考えるじゃねえか」
呟いたのは、ハリウッド俳優として有名ながら、LOIでも泰然のゲーム恋人としてもまだまだ新参者のジェイクだ。
会話には加わらず、マネージャーに買いに行かせたファストフードのハンバーガーを齧りながら、にやりと笑ってチャットを眺めていた。
自分以外の泰然のゲーム恋人たちが、不穏な動きを見せていることは知っていた。
監視だけして会話には加わらない。それが泰然の推し活がライフワークのジェイクのスタンスである。
「お前ら知ってるだろ? 互いの同意さえあれば〝アレ〟ができるって」
「〝アレ〟な。そりゃ知ってるけどさ」
「バーチャルセックスが可能になる、だろ?」
この話はLOIでは、マニアレベルのプレイヤーの間で有名だった。
「身分証で成人認証して、恋人契約してれば互いの同意があれば〝恋人専用モード〟が開放される」
「専用コスチュームにアイテム、ポーションまで使える。かなりすごいらしいな」
「す、すごいのか」
息を飲むような間の後で、メンバーの一人が次の台詞を投下した。
「……泰然を説得できれば、僕たちも……だよな?」
「そういうことだ」
「泰然を落とそう。そしたら僕たちで泰然を共有しようぜ」
LOIのトップランカー、二条泰然はとても人気のあるプレイヤーだ。
最初は皆、ただの憧れと尊敬の念だけでギルドメンバーとなったり、レイドで協力したりするだけだった。
だがバディシステムが実装され、恋人契約を結べた幸運を享受する中で――あのカリスマに撃ち抜かれてしまった。
メンバーが嘆息したように呟く。
「泰然様はね、無意識なのが罪深いんだよ……敵陣に突っ込むときの背中の頼もしさ、ギルド会議での低い声、勝利後の気だるい笑顔……あれ全部、男の本能に刺さるの。惚れるなってほうが無理」
「わかる」
「同意しかない」
また他のメンバーが言う。
「あの人が装備の手入れしてるとこ、見たことある? 無言で剣に滑らせる指がね、こう……やらしいくらい丁寧なんだよ。あれ見て落ちた奴、ギルド内だけで何人いると思ってんの?」
「ここにいる」
「見たいあまり、装備用のリペアジェムめちゃくちゃ貢いだ」
「それ私もやりましたね……」
我もとばかりに次々とメンバーが泰然への想いを吐き出し始めた。
「泰然の指示って、一言だけでも刺さるんだよ。「守れ」とか「任せた」とか、それだけで全肯定された気になる。……で、勝った後に「よくやった」って笑うんだ。惚れるでしょ、そりゃ」
「わかりみが過ぎる」
「何が怖いって、あの人、自分の魅力に無自覚なんだよな。ログインして「ちーっス!」って挨拶しただけで、こっちはガチで心拍数跳ね上がってんのに。「よく来たな」って笑ってくれんの。くそ……好きだ……マジで……」
「わかる。陰キャ相手でも泰然の態度って変わらないし」
「あの人がさ、戦闘後に汗で髪が額に張りついてんの見たことある? あれ反則だよな……喉のラインとか、首筋とか、あんなのもう、キスしろって言ってるようなもんじゃん……!」
「わかる。泰然、キス待ち顔多すぎ」
「泰然様がちょっとだけ乱れた声出すときあるじゃん? 被弾した瞬間の「……くっ」ってやつ。あれ、一時停止してずっと聴いてた。あれだけで1ヶ月はおかずになる。マジで」
「わかる。それだけ編集した動画上げてるやついるけどサーの称号を与えたい」
「寝落ち寸前の泰然がさ、「……もうちょっと、いろよ」って呟いたとき、俺は本気でリアル泣きしたからな。しかも声、眠くてちょっと掠れてんの。そんなの、性的じゃん……」
「わかる。泰然はエロい。存在自体がエロス」
というわけで、彼らの意見は一致した。
『泰然とバーチャルセックスがしたい!』
だが、我に返ったメンバーが恐る恐る言った。
「それ、犯罪じゃないか?」
即座に反論は潰される。
「ゲーム内の話だ。リアルで手出すわけじゃないから問題ないだろ」
「泰然って流されやすいし、頼みまくれば絶対いける」
「……おいおい、何なのこいつら。クソ童貞の集まりかよ」
ジェイクは口元についたハンバーガーのケチャップを指で拭いながら呆れ返った。
ついでにそのまま、凛太とLOIの通話を繋ぐ。
『あっ、ジェイクさん!? 僕もあいつらのチャット今監視してるとこでした!』
「おう。今まさに連中、やべぇこと言ってるぜ」
とそのときだ。
デスメリー:
『じゃあ皆。現地集合ってことでよろしくねぇ~』
「!?」
摘まんでいたナゲットを喉に詰まらせかせた。慌ててコーラで流し込む。
「で、デスメリー。いたのかよ!」
チャットログを確認する。ジェイクと同じように最初から参加だけしていたようだ。
その一文を見て、凛太とジェイクは日本とアメリカ、それぞれで頭を抱えた。
『現地って……どこ?』
凛太が呟いた。
だが幸い、デスメリーがチャットに現地集合の位置情報を投下したようだ。
しかしマップの情報が閲覧できない。
次の瞬間、システム通知が出た。
《このルームでは、現在これ以上のアクセス情報を閲覧できません》
ジェイクと凛太の背に冷や汗が伝った。
位置情報は、参加が確定したメンバーだけに選別配信されたようだ。
チャットを監視しているだけの凛太や、ゲーム恋人ではあっても彼らの企みに乗る姿勢を見せなかったジェイクには、閲覧できないようになっていた。
「……マジかよ。情報、ロックされてる」
ジェイクの声が低くなる。
「つまり、あいつら——本気で動くつもりだってことか」
『ど、どうしよう、ジェイクさん! これ泰然さんが普通に危ないんだけど!?』
「だな。でも……下手に騒げば気づかれる」
しばし沈黙が流れた。
その空気を破ったのは、凛太の弱々しい声だった。
「……お兄ちゃんに、知らせた方がいいのかな」
ジェイクが息を呑む。
「……血の雨が降るな」
ジェイクの脳裏に、スカした顔で淡々と敵を斬り伏せる怜司の姿が浮かんだ。
高瀬怜司。ぽっと出のランカー。だがその実力は本物だった。
あの男はジェイクがアドバイスした重課金とPK戦法を見事に使いこなし、トップランカーにまで昇り詰めた。
しかし彼の真の恐ろしさはそこからだ。
怜司は今でも、LOIのデイリータスクをこなす合間に、泰然に敵対するプレイヤーやギルドをPK(プレイヤーキル)して回っている。
(今じゃ〝クールガイ〟なんて誰も呼ばねぇ。通り名は──〝クレイジーレイジ〟)
恋人泰然を脅かす存在は、誰であろうと徹底的に排除する。 恐ろしいほど静かに。
粛々と。冷たい微笑みで、平然と。
(あんな彼氏がいるんじゃ、誰も敵わねえと思うんだけどなあ……)
『せっかく地天泰が持ち直したのに……王国まで作れたのに、何で今なんだよ……っ』
凛太が激しく嘆いている。
あまり表沙汰にしたくなかった。ただでさえ、地天泰ギルドは先日、泰然の資産凍結で大騒ぎになったばかりなのだ。
これ以上の醜聞は作りたくない……
重苦しい沈黙が再び降りる。
『……でも。何かあってからじゃ遅いんだよね』
凛太の呟きに、ジェイクが目を伏せた。
「だから、オレ様たちで可能な限り止めよう。今はまだ、あいつらも動いてない。気づいても、騒がない」
その言葉に、凛太も小さくうなずいた。
『……うん。お兄ちゃんが動く前に、僕たちで止めよう』
だが、ジェイクや凛太が警戒する中、彼らはいつになっても行動を起こさなかった。
一日、二日、三日……
一週間、二週間、三週間……
そして一ヶ月が経過しても何も起こらなかったので、計画を変更したか諦めたかと二人が警戒を緩めたとき、決定的な出来事が起こった。
『♯泰然リアル修羅場』
そんなタグの付いたライブ配信が、無名のアカウントから突如として開始された。
画面はブレていたが、泰然と彼を囲む複数の男たちの姿が映っていた。
そう、ジェイクや凛太が油断した頃に、彼ら――ゲーム恋人たちが泰然をリアルで急襲したのだ。
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