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第一章 Prologue
衝撃
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次の瞬間、俺は宙に浮いていた。宙に浮いているということはつまり、落下するしかない。世の摂理に抗おうと魔術行使を試みるが、普通人である俺にできるはずもなく、重力に引かれるままに垂直落下した。
「きゃあっ!」
“ズゴン”
鈍い音を立て、俺は何かの上に乗っかった。
“ふにゃっ”
決して大きいとは言えないが、柔らかい感触が掌から伝わってくる。
この感触は紛れもなく女性のおっぱい……。しかも布越しではなく直に……。………直に!?
俺は上半身裸でパンツだけを身に纏ったアレカの上に覆い被さっている。アレカと目が合った。
「きゃあああぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
“ズゴォォーン”
強烈な右フックが俺のボディに炸裂する。
『うわー飛んでるよー』
と、現実逃避した瞬間に本棚に叩きつけられた衝撃を背中に受ける、そして頭上から本やらゲームやらDVDやらが雨のように降ってきた。
『ああ、もうだめだ』
意識が朦朧とする。まぁ、気絶しなかったことが奇跡と言える。恐らく大量の本の中に埋まっているのであろう、視界は闇に覆われている。取り敢えず、生き残っても地獄が待っていることは確定なので目を閉じてもいいかなぁーと思っていると、光が射してきた。
「ユウゴ!大丈夫よね、ユウゴ!!」
アレカの声が聞こえる。薄ら目を開けると目の前には…………パンツしか纏わぬアレカの姿が……。
「ユウゴ、しっかりしてユウゴ」
アレカの慌てる声が俺の耳に届いている。アレカが俺を本の山の中から必死に救い出してくれる。
「返事して、ユウゴ!」
手を俺の背中に回し、支えるように起こしてくれる。そして、そんなアレカに向けて俺は口を開いた。
「アレカ……」
「ユウゴ!よかった、意識はあるのね」
アレカは俺のことを本当に心配してくれているようだった。だから、そんなアレカに俺は言わなきゃならないことがある。
「貧乳も嫌いじゃないぞ……俺」
“ズゴォォォーーン”
凄まじいアッパーをテンプルに食らい、ついに俺は気絶したのであった。
「きゃあっ!」
“ズゴン”
鈍い音を立て、俺は何かの上に乗っかった。
“ふにゃっ”
決して大きいとは言えないが、柔らかい感触が掌から伝わってくる。
この感触は紛れもなく女性のおっぱい……。しかも布越しではなく直に……。………直に!?
俺は上半身裸でパンツだけを身に纏ったアレカの上に覆い被さっている。アレカと目が合った。
「きゃあああぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
“ズゴォォーン”
強烈な右フックが俺のボディに炸裂する。
『うわー飛んでるよー』
と、現実逃避した瞬間に本棚に叩きつけられた衝撃を背中に受ける、そして頭上から本やらゲームやらDVDやらが雨のように降ってきた。
『ああ、もうだめだ』
意識が朦朧とする。まぁ、気絶しなかったことが奇跡と言える。恐らく大量の本の中に埋まっているのであろう、視界は闇に覆われている。取り敢えず、生き残っても地獄が待っていることは確定なので目を閉じてもいいかなぁーと思っていると、光が射してきた。
「ユウゴ!大丈夫よね、ユウゴ!!」
アレカの声が聞こえる。薄ら目を開けると目の前には…………パンツしか纏わぬアレカの姿が……。
「ユウゴ、しっかりしてユウゴ」
アレカの慌てる声が俺の耳に届いている。アレカが俺を本の山の中から必死に救い出してくれる。
「返事して、ユウゴ!」
手を俺の背中に回し、支えるように起こしてくれる。そして、そんなアレカに向けて俺は口を開いた。
「アレカ……」
「ユウゴ!よかった、意識はあるのね」
アレカは俺のことを本当に心配してくれているようだった。だから、そんなアレカに俺は言わなきゃならないことがある。
「貧乳も嫌いじゃないぞ……俺」
“ズゴォォォーーン”
凄まじいアッパーをテンプルに食らい、ついに俺は気絶したのであった。
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