天空で織り成す恋の幻想曲 ~Blue Sky Fantasia~

セントクリストファー・マリア

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第一章 Prologue

看病

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目を覚ますと、そこにはエフィさんの顔があった。

「あっユウゴさん、大丈夫ですか?」

「エフィさん……、俺はいったい?」

「おっ、勇者が目を覚ましたぞ」

ディオネさんとフローラさんも近寄ってきた。

「あれ?アレカは……」

「アレカさんはこちらですよ」

どうやら俺はベッドに寝かされていたようで、その枕元には洗面器が置かれ、水で濡らしたタオルを持ったアレカが座っていた。

「……ふん」

俺と視線が合うと、アレカはそっぽを向いてしまった。

「あの……アレカさん……」

アレカの態度には、ばっちり心当たりがあった。俺は、アレカのあられもない姿を目撃してしまい、あろうことか不適切な発言までしてしまった。自業自得といえば、まさにその通りだった。

「……なによ」

「ごめんな……それと、看病してくれてありがとう」

ただ、アレカがきゅっとタオルを握った姿を見て、なんだか感慨深い感情が胸にこみ上げてきた。

「別に、ユウゴを心配して看病したわけじゃないんだから」

すごくアレカが可愛らしく見えた。

「ユウゴも目を覚ましたみたいだし、あたしらはそろそろ帰ろうかね」

「そうですね。お二人のお邪魔をしては、迷惑でしょうし」

「ユウゴくん、お大事にね」

そう言って、三人は部屋を去ってしまった。俺とアレカだけが部屋に残される。

そして、しばらくの間沈黙が続いた。

「……ねぇユウゴ。わたしの裸、見たの?」

アレカはそんなことを俺に聞いてきた。

「えっ、ああ……ごめん」

「……ユウゴのエッチ」

頬を染めたアレカが一言、そう呟いた。

「アレは仕方がないじゃないか、第七誓約の所為でだしさ…」

「わかってるわよ……だから、アンタのことを責めたりしないわよ」

アレカが少し声を荒げてそう言った後、俺のほうに向き直った。

「でも、わたしの裸を見た責任は取ってもらうから」

アレカさん……話が矛盾してます。
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