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本編'24
3月2日 (1
しおりを挟む寒くて目が覚めた。
その割によく寝たなぁ、と思えるのはキスで落とされたからかな。
「優しぃー。」
俺の黒柴くんは自分の毛布を掛けてくれたらしい。
それでも寒くて目が覚めた。
寒暖差が酷いな。
一先ず起き上がろうとして、辞めた。
耳を澄ませた先で、良悟の鳴き声が聞こえる。
「あーー・・・かわい、」
反射でズボンに手を突っ込んで、扱く。
可哀想に、あの声じゃまた結腸抜かれてるな。
「ふ、っ」
あのドロッとした表情が良いんだよね。
デカい身体に圧迫されてカタカタ身体を震わせて楽しんでる。
最初は痛がってたし、吐き気も感じてた。
俺は、まだ前立腺だけでも充分だと思ってたんだけどね。
陸也がやりたがった。
「はぁ、はっ、は...っ」
全部突っ込んで犯さないと、意味が無いってな。
間違って無かった。
あれで負けず嫌いだし、手を抜くと怒る様な可愛い所がある。
それは今も変わらない。
この前も怒られたばかりだ。
「あぁ、今イッた...?俺もイキたい」
手が止まらない。
良悟が褒めてくれるこのカリで、奥を擦ると。
生クリームを絞る様に竿を扱いてくれて、先っぽを柔い粘膜でちゅむちゅむ吸ってくれる。
腰をぴったり押し付けても良いし、こつこつ突いても良い。
前を扱いてやれば、余計に締まってヒクヒクする。
いつ思い出してもエロい。
遠くでまた良悟がイクのが分かった。
だめだめ言うくせに、ふにゃっと笑ってるんだよねぇ。
「あぁ、」
俺もぶち込みたい。
早くイケ、もっと震えて潮吹きしてアナルぎゅーして俺のチンコ一生懸命食って見せて欲しい。
「あ、イーークッ、!あ、あぁっ、ハッ、は...ぁ、すっげ出るじゃん、」
溜まり過ぎじゃね。
部屋着汚した。
手も濡れた。
「良悟、顔見たい...」
役に立たない精子を腹ん中に塗りたい。
「はぁーー抱きたい。」
ソファから起きて、汚れた部屋着を脱いで丸めて、洗濯機へ。
通り掛かった寝室は静かだった。
部屋でパジャマを拾って着替える。
仕事でもするか。
弄くり回せば何か良いデザインが浮かぶだろうよ。
抜いたばっかだし。
PCを掴んでリビングの床に座り込む。
序でに陸也から預かった封筒も開ける。
良悟が勘違いする程派手な菓子折りは、件のバス会社からの物だ。
「なってないねぇ。」
詫びに来たのは使えない上司と、あの時担当だった運転手だそうだ。
実に不愉快な謝罪を受けたらしい。
精神疾患は目に見えない、こちらも防ぎようが無い。
しかし偶々転んだだけかも知れないし、こちらも今後気を付けるので何か有れば救急車を呼びますよ、だそうだ。
一体何の謝罪を受けたんだ俺は、と陸也が吐いた。
そもそも謝罪じゃないだろ、と言うと納得した。
紙袋から封筒だけでも抜いたのは正解だったな。
良悟が開けても只のお菓子だった。
一応、封も切れてなかったから大丈夫そうだな。
まさかと思いつつも、箱の中に金か金券でも入ってそうで、あいつも捨て切れずに持って帰って来るしかなかった。
流石に気色悪いだろ。
まぁ、実際にはレストランの割引券だった訳だが。
「あいつに教えてやらないとな。」
良悟が部屋を出たのを見計らって、もう一つ頼み事をされた。
ーー今夜、譲ってくれ。
当たり前だろ、って返した。
そんな切羽詰まった様な顔して言わなくても良いだろ。
けど、気持ちは分かる。
良悟じゃないと駄目なんだよねぇ。
ピカイチの感性で、言葉も仕草も何でも使って一生懸命慰めてくれる。
俺より敏感な神経の持ち主だ。
疲弊の度合いは凄まじいだろうに、俺達を慰めてくれる良悟が可愛くて大切で、心から愛してる。
それに。
大の男が目に入れても痛く無い程可愛がってる子に、恥ずかしげもなく泣かされる姿は俺もあいつも見たく無い。
ーー因みに、直ぐバレると思うから。ちゃんと謝れよ。
ーーそうなのか?
良悟は多分怒ってくれる。
自分の飼い主をひとり、勝手に取り引きして眠らせた、って。
「可愛いねぇ良悟。」
さぁて
この割引券どーすっかなぁー。
ーーーーー
朝、と言うには早過ぎる今は、5時3分だ。
あと少し寝てみたかったな。
「うっ。」
腰が痛い。
「うぅーーーーっんんんっ、!」
ムカつく。
なにもこんなにしなくても良いだろ、
これじゃ1歩も動けないっ、
隣で寝てるデカい男は、いつも通りスースー寝息を立ててる。
ギックリ腰の親戚みたいに痛いんだけど。
和己の顔が見たいんだよっ、!
「はぁーー…っ、息とまる、くそ、」
俺だって暴言くらい言える。
なんとかこうにか立って、よたよた歩く工夫をしながら壁を伝う。
「あれ。起きたの?」
「かず、み...っ、」
「えっ、何。どうした?」
漸く辿り着いた和己の肩にギュッ、としがみついた。
「うぅーーっ、」
「どうしたの。眠れなかった?」
「寂しかったっ、!」
「ぇ。」
「腰が痛いっ、!」
「あれま、」
「何とかしろよっ、あのゴリラ最悪だっ、!」
ギュウギュウしがみついてガミガミ文句を垂れた。
あり得ないだろ。
何で慰めてる方が泣かされないといけないんだ。
しかも、ギックリ腰の親戚みたいに痛い。
「息するだけで、痛いんだ...っ、」
「そうだねぇ。これ持てる良悟?」
「持てる、なぁっ、俺怒ってるんだっ、聞いて!」
「聞いてるよ。お腹痛い?」
「違うっ、腰が痛いっ、!」
「眠いんでしょ。」
「眠く無いっ、」
俺が怒ってるのに、和己がクッションを次々握らせ、ソファの背もたれを倒していく。
ごそごそ、俺が掛けた毛布を広げて寝そべると腕を上げて言った。
「一緒に寝ませんか。」
まぁ。そう言う事なら断る訳も無い。
男二人でも寝れるソファベッドは少し狭いけど、腰痛の時は横を向いて、足の間にクッションとか抱き枕を挟むと楽になる事もある。
今は和己が抱き枕だ。
人の体に足を乗せるなんて行儀悪いとか、なんとか思いもするけど。
本人が喜んでる。
「寂しかった?」
顔が近い。
それに、1枚の毛布の中は和己の匂いがする。
それは、さっき答えた。もう言わない。
でも、これはまだだ。
「キスしたい。」
「良いね、俺もしたい。」
ほぅ、と違いの息が混ざるのを楽しんで、触れて、合わせて、吸って、また触れてから離した。
「和己のあじがする...」
「そう?」
「すきな、あ...じ」
気付いた時には瞼が重たくて
口も動かなくて
ゆっくりと思考が揺らいでふつり、と止まる。
「おやすみ良悟。」
唇に感触を感じた様な気がするのに、返事もできない。
あったかくて人肌があって好きなひとの好きな匂いがするお布団で、寝るの好きだ。
おやすみ和己。
ーーーーー
次に起きたのは12時45分だった。
「和己っ、和己。起きて、お昼過ぎてるっ。」
「ぅえっ、!?」
「うぐ、」
慌てて起きたから、腰がベキって言った。
「うわ、やばい音したよ。陸也呼んでくるよ。」
左側に変な寝癖を付けた和己が、慌ててリビングを出た。
ごめん、俺が我儘言ったからだ。
ベッドで寝てればまだマシだったかも知れない。
なんとか身体を伸ばして見るけど、どうしても息が止まりそうだ。
「良悟ー。」
「なぁ、にぃーっ、」
「あいつハンバーガー買いに行ったらしい。」
「ハッピーセット買ってこいって言って‼︎」
ムカつく。
どうせスウェットにゴツイ車で、ドライブスルーして女の子にちやほやされるんだろ。
知ってるんだからな。
ゴリラの口からハッピーセット、って言わせてやる。
「オーケー。他には?アイスのやついる?」
「いるっ、」
「爽健美茶にしたって。」
「きらい。」
「そう言う嘘はダメだなぁー良悟。やり直して。」
「好き...ごめんなさい。けど、ムカつく。」
「オーケー完璧。とりあえずじっとしてな?」
和己がクスクス笑ってる。
別に理由なんか無い。
気に食わないだけだ。
俺を置いてどっか行くなんて。
「もう直ぐ帰って来るって。」
「分かった。」
ーーーーー
6時45分
すっかり染み付いた習慣は全く狂いなく、目を覚ます。
寝たのが1時だろうが関係無く起きられるのは、自慢出来る事かも知れないな。
コーヒーを淹れて身支度を整えると7時。
リビングでは、健やかに眠る二人が居た。
狭いソファベッドでぴったりくっついて、大人しく寝てる。
片方がもぞっと姿勢を変えると、片方も後からもぞもぞ動く。
長く観察して分かった事だが、この二人は何処がくっついて無いと眠れないらしく。
良悟はよく額を押し付けて、和己は良悟の腰や腕、太ももを掴んで眠っている事がある。
俺はそれを遠目に眺めて写真に撮る。
こんな写真ばかり増えていくな。
せっかく寝てるのなら、洗濯物は風呂場に干すか。
そしたら、家中の床を掃いて拭いて行く。
今時、箒なんて要らないだろって和己は言うが、有って良かっただろ。
流石に雑巾は滅多に使わなくなったな。
床も壁もウエットシートだ。
「8時か。」
そろそろどっちか起きるか。
どっちが起きるかによって朝飯が変わる。
「あ、おはよ。」
「おはよう和己。」
「コレ撮った?」
「ああ。」
スマホごと渡してやると、スイスイ写真を出しては目の前の実物と見比べた。
「可愛ぃー。」
「起きれるか?」
「いんや、無理。ガッツリ寝てるわ。」
「そうか。」
上手に眠れない事を気にしているが、これだけぐっすり眠る時もあるんだ。あまり気に病まなくて良いと思うんだがな。
「明け方起きて来て、腰が痛いって大暴れしてたよ。」
「それは。本当にすまん。」
一応眠った身体を伸ばして動かしたりもしたが、足りなかったか。
マットレス出しとくか。
「あと、それ持ってって。PCの下に挟んでる奴。」
「これアレか。流石に杞憂だったか。」
まぁね、と言いつつ何か苦味が有る様な声だ。
俺も言いたい事が有るが飲み込んだ。
人の会社の勤務時間に押し掛けて、何しに来たんだと言う所だったが。
もうこれで縁も切れると思えば、放っておいて損は無いだろう。
「それどうする?」
「行きたいか?」
「行きたい訳無いじゃん。」
「だよな。」
只、良悟が行きたいなら話は別だ。
いちごフェアか。
「聞いてみるか。」
「何て?」
「"捨てて良いか"」
勿論、行く必要は無い。
行っても、最悪向こうに把握されるだけだろうが、こっちはたかが客のひとりだ。
何時迄も騒がれて迷惑してる、早く片付けたいと言うのが大凡のの本音だ。
このまま捨てても良いが、良悟が行きたいなら仕方ない。
連れて行く事になるな。
「ナグラレタイ のか。」
「あぁ、そうか。」
女性に貰ったと思ってるのか。
なら尚の事捨てるべきだな。
「俺、もう少し寝るわ。」
「ああ。」
「陸也は?」
「筋トレして、ネットでも見るかな。」
「ん、おやすみ。」
「ああ。おやすみ。」
二人の頭を撫でてから部屋で過ごす事にする。
筋トレしてネットを眺め、うたた寝から起きると昼になっていた。
リビングでまだ眠っている二人を暫く眺めていた。
此処に俺の家族が居る。
キーケースとスマホ、財布を持って昼飯を買いに。
途中、和己から良悟が不貞腐れてるとメッセージを貰って、帰り着いた所で人影に気が付いた。
「誰だ。この家に何の用がある。」
車を駐車場では無く路肩に停めて降りた。
俺の知り合いじゃないな。
「人を探してる、」
「俺には関係ない。立ち去ってくれ。」
見た限り普通のサラリーマンに見えるな。
35くらいか。
「弟を探してる、この辺りで見覚え無いか、」
「誰だ。」
「代永だ。」
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