【完結】【R18】芝生と妻、愛について 改訂

mimimi456/都古

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今朝のルドルフ・アッカー

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●今朝のルドルフ・アッカー●

昨日は買い付けで忙しかった。
そして一昨日は、腐れ縁の悪友と飲み明かした。

酒の肴は互いの愛おしい妻のことだった。
悪友は、妻の恥ずかしがる表情がそそるのだと熱弁した。

「なにしたんだ。」

「庭のサンルーフ。」

「…変態だな。」

「いやいや、変態は認める、但し妻限定だ。だがその価値はあった!」


確か、こいつの家は完全防音だったが。

「まさかサンルームまで、防音だったのか?」

「勿論だ。花が趣味なんだ。何時かヤってみたかったんだよなぁ…あの陽の当たるサンルームで野外プレイ。」

「とんだ災難だな。」

悪友の夜事情なんか聞きたくないのだが、ゆえに悪友と言うのだろう。

「本当はお前ん家みたいな、芝生でヤってみたいんだよなぁー。色んな表情が見れて役得だったぞ。」


ウォーカーがニヤ、とだらけた顔をして見せる。

「…そんなにいいのか。」

「おお!勿論だ友よ!何より解放的な気分が味わえるぞ。」


そんなことを、馬鹿みたいに話したのが一昨日だった。
昨日は、牛達が良い値で売れたが町まで行くのは何時も一苦労だ。
草臥れて妻に触れもせず 1日が終わってしまった。

そして、今日。
毎朝の放牧が終わって、帰ってくるとその可愛い妻が眠い目を擦りながら芝生に座り俺の帰りを待っていた。

だだっ広い芝生の上で、ぽつんと座り空を見ていた。
タツミは、他所から来た。
帰る場所は有っても帰る術がない。
やはり、寂しい思いをしているのかも知れない。

そして、
その表情もどこか儚く、寂しそうに見えた。

一方的にプロポーズをし、結婚し自分のものにした自覚がある。

故に、妻を誰よりも幸せにしようと自分に誓った。

「何か、ないか。」

寂しい思いをしている妻に、愛を伝えたい。
花や言葉では、もう尽くした。

俺は頭が良くない。
悪友はあれこれ知恵が回るが。
ふと、一昨日の事を思い出した。

そうだ。
そもそもそんな変態行動にも、あいつなりの理由が有った。


『いつも、俺ががっついて終わりだからさ。偶にには、アイツのこと酔わせてやろうって。』

『俺のとこも、お前のとこも嫁は知り合い少ないじゃん。寂しい思いをさせちまってるのかなーと、ふと思う訳よ。』


『そりゃ、サンルームでヤるのは夢だったさ。
でもよ、ちゃんと向き合って愛してる、って言ったのは案外、久々だった。』


「芝生か。」

愛してるなんて、
夫婦なんだから言わなくても伝わっているーーと、思うのは傲慢だったな。

芝生で乱れるタツミか。

悪くない。
むしろ良い。

妻を抱くのに、理由は要らないだろうが
愛は伝えるに越した事はない。

ああ、そうだ。

「タツミ!」

「なにーっ、アッカー。」


始めて抱いたのも、芝生だったな。
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