あなたが好きです

楽天的少年

文字の大きさ
20 / 20
番外編

サンタさんからの贈り物

しおりを挟む
今日はクリスマスの日、弦一郎と悠真はお外に出てデート中だった。街の中はカップルや家族連れがいっぱいでどこも幸せそうにしていた。弦一郎はご機嫌で悠真の腕にしがみ付き歩き目的地の映画館に向かう。今日は朝からカフェで朝ご飯を食べのんびりしてから映画館で『森のクマ太郎』(動物の和気藹々なもに)を見る予定だ。普通、クリスマスに映画館だと恋愛ものを見て雰囲気を高めたりするものなのだろうが悠真は弦一郎が前から観たがっていたのを知っているので別に構わなかった。恋人が喜んでくれるなら自分も嬉しいと言う考えだから問題はなかった。そうして、映画館に入り、2時間後.....

「はぁ.....、良いお話だったなぁ....。俺....泣いちゃったよ....。」

グズグズと鼻を啜りながらハンカチで涙を拭く弦一郎に悠真はティッシュを弦一郎の鼻に当てて鼻水を拭いてあげる。

「そうだね、思ったよりも良い話だったし感動したよ。」

「さすがクマ太郎だなぁ....。ちゃんとみんなの事を考え仲良くしていくんだからさ~、俺もあんな風に出来たらなぁ....。」

弦一郎は目をキラキラさせながらクマ太郎の事を話始める。こうなったらもう話は止まらなくなる。そんな弦一郎に対して悠真は弦一郎の耳元で囁いた。

「そんなにクマ太郎の事を話すと妬けちゃうなぁ....。弦を俺だけを考えるようにしちゃおうかな。」

「なっ.....!何言ってるんだよっ!」

弦一郎は耳まで真っ赤になりワナワナと震えていたのを見た悠真は「冗談だよ。」と言いクスクスと笑う。弦一郎はそんな悠真を見て頬を膨らませムーッとなっていたがちゃっかりと悠真の腕を組んだ。そして、そんな悠真は弦一郎に口を開けてって言うと弦一郎はなんだろう?と思いながらも素直に口を開けると口の中にリンゴ味の飴を入れられすぐにご機嫌になった。

「次はどこに行こっか~?」

「そうだなぁ....お昼ご飯には少し早いから少しショッピングモールを歩くか。」

「うんっ!じゃあ....、ちょっと洋服屋に寄ったりして遊ぼう!」

「服屋で遊ぶって何するんだ?」

「着せ替えごっこ!」

弦一郎はワクワクしながら悠真の腕を引っ張り洋服屋を目指して行く。そして、洋服屋の中で弦一郎は悠真をヤンキー風だったりアイドル風などの格好をさせて笑いながら遊んでいた。そうしてるうちにお昼の時間になり二人はファミレスに入りメニューを眺め弦一郎はうーん....と悩んでいた。

「どうした?食べたいものはなかったか?」

「ううん、そうじゃなくて悩んでるのっ!オムライスにするか....ナポリタンにするか....ポテトも欲しいし....でも....そんなに食べれないし.....。」

真剣に悩んでる弦一郎を見て悠真は笑い提案をした。

「それなら弦の食べたいのを全部、頼んで一緒に食べようか。」

「いいの!?」

パァッと明るく喜ぶ弦一郎の姿を見て悠真は頷き定員を呼んで弦一郎に注文をさせた。料理が運ばれて弦一郎はお腹が空いていたのかモグモグとオムライスを頬張る。

「美味しいっ!」

「ほら....ちゃんとサラダもたべないといけないよ。」

「わかってるよぉ~だ。」

弦一郎はサラダをチビチビと食べる姿を見た悠真はクスリと笑いそれに気付いた弦一郎はムスッとした顔になった。

「なんで笑ってるの?」

「弦が可愛すぎて堪らないからかな。」

「食べてる姿でどう可愛いんだか....。」

弦一郎は呆れながらもご飯をモグモグと食べていた。

「サラダをちょっとずつ食べてる姿は兎だね。そして、好きなものだとハムスターのように頬いっぱいに詰めて食べてる姿は可愛いよ。」

悠真はそう言いながら弦一郎の口元についたオムライスのご飯を取って食べ弦一郎は恥ずかしくなり悠真に黙ってもらおうとポテトをアーンしろとばかり口元に持っていき結局、二人はイチャイチャしながらご飯を食べた。そして、食べた後は弦一郎の好きなテディベアのお店から新商品の広告がメールで届き、すぐにそのお店に向かう。

「わぁ~!可愛いっ!」

弦一郎は新商品のテディベアのぬいぐるみをギューっと抱きしめていた。そして、抱きしめるのを堪能してから他のも見て周り弦一郎はジーッと悠真を見つめ悠真はそれに気が付き微笑んでカゴの入ったカートを持って来た。

「欲しいのは全部、この中に入れて良いよ。」

弦一郎はパァッと笑顔になり悩みつつ、色んな物を遠慮なく入れていった。カゴの中がいっぱいになりレジに持っていき会計を済ませ後日、家に届くようにした。店から出た二人はその後、カラオケに行ったりボーリングしたりと身体を動かした。楽しい時間は早く夕食は高級レストランでクリスマス限定のフルコースを食べ、その後はイルミネーションを見ながら駅近くの噴水の近くでクリスマスツリーのイルミネーションを二人は寄り添って眺めていた。そんな時....弦一郎の頬に冷たいものが当たり....雨....?かと思って空を見上げると雪が降ってきた。

「わぁ.....ホワイトクリスマスだー!」

弦一郎は両雪を見ながら両手を上げ喜んでいた。

「クリスマスに雪とかロマンチックだなぁ....。」

「きっとサンタさんからの贈りものだよっ!」

弦一郎ははしゃいでいたらクシュンっとくしゃみをしたので悠真は弦一郎を抱き寄せた。

「冷えてきたな....そろそろ暖まりに行こうか。」

悠真は弦一郎の腰に手をあて弦一郎は悠真の腰に引っ付いて歩き出し車へと行き、高級ホテルへと向かいホテルに入るとスイートルームへと案内された。

「わぁ.....綺麗な夜景......。」

弦一郎は窓際にトコトコと近づき景色を眺めて悠真は上着を脱ぎ弦一郎の上着を脱がせクローゼットにしまう。そして、紙袋を手に持ち弦一郎の横に立ち弦一郎を呼びこちらへと顔を向かせる。

「ん?どうしたの?悠真?」

弦一郎が首を傾げた。

「弦、Merry  Xmas。」

悠真は紙袋を弦一郎に差し出し、弦一郎はハッとして自分の鞄から青いラッピングされた物を取り出して悠真に差し出した。

「俺も用意してたんだ。Merry Xmas、悠真。」

弦一郎は悠真から紙袋を受け取り、悠真は弦一郎からのラッピングされた物を受け取った。

「開けて良いか?」

「勿論っ!」

ガサガサと悠真はラッピングをほどき、中身を取り出すと中から少しヨボヨボとした赤いマフラーが出てきた。

「弦が編んだのか?」

「うん.....少し見た目が悪いけど....悠真の事を考えながら編んだんだ。」

弦一郎は少し吹き気味に答えた。悠真は弦一郎が編んだマフラーを巻いたが長すぎて首の所がぐるぐるまきになっていた。弦一郎はクスッと笑った。

「悠真、ちょっとこっちに座って。」

弦一郎は悠真をベッドの傍に座らせ、紙袋をベッドの横にある机の上に置いてマフラーを半分くらい解き、悠真の膝の上に座り半分のマフラーを自分の首に巻きつけた。

「こうすれば長さもピッタリだし、暖かいでしょっ?」

弦一郎は悠真に抱きついてスリスリした。

「確かにこれならピッタリだしくっついてて暖かいな。」

悠真は嬉しそうに抱きついてきた弦一郎を抱きしめ返した。弦一郎は嬉しそうにしていて顔を赤くしていた。そして、再び紙袋を手に取りガサゴソと紙袋の中の箱を取り出しパカッと開くとそこにはテディベアのモチーフをしたピアス、イヤリング、チョーカー、ネックレス、ブレスレット、リングが入っていた。弦一郎はビックリして悠真の顔を見る。

「これ.....どうしたの?」

「弦はテディベアが好きだからアクセサリー系でも欲しいだろうと思ってな。」

「それはそうだけど.....外ではつけれないよ?」

「それは知ってるけど家の中でならつけれるし見るだけでも良いかなって.....。」

「これ.....俺でも知らない形のやつだけど.....どうしたの?高かったんじゃ.....。」

「別にお金のことに関しては気にしなくていい。それにこれは弦が知らなくて当たり前だから....。」

「どうして?」

弦一郎は不思議そうに首を傾げる。

「これは世界に一つだけしかなくて俺の手作りだから。」

弦一郎はキョトンとした顔になり少し経ってから大声で叫んでいた。

「ええええええええ!?これ、悠真が作ってくれたの!?」

「そうだよ。首をのリボンの所は弦の好きな青色を入れたくてさ。サファイアを入れてみたんだ。」

「俺の為にそこまで.....ありがとう....。」

弦一郎は嬉しくて涙がポロポロと流れ大事にそれを抱きしめた。

「絶対に大事にするよ.....俺の家宝にする。」

「気に入ってくれて良かったよ。」

悠真は弦一郎を抱きしめて涙を舌で舐め....ゆっくりと弦一郎の唇にキスをした。

「そろそろ甘いデザートが食べたいんだが....良いかい?」

「へ....?夕食の最後に出てなかったっけ?」

「そのデザートじゃなくて弦を甘く食べたいって事。」

弦一郎はそれを聞いて真っ赤になりながらも伏せがちに頷いた。弦一郎はアクセサリーの箱を机に置き悠真に抱きついた。

「残さないでちゃんと食べてよね。」

「勿論、そのつもり。今から大人の性なる夜だ。」

「ちょ.....漢字が違うんだけどっ!?」

2人はクスクスと笑いながらキスを繰り返しベッドに沈んでいく。こうして....2人は朝になるまで身体を重ね、何度も愛し合った。



ー おしまい ー









ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

あとがき.....と言うか.....ボクの個人的なお話。

ここまで読んでくださりありがとうございます!
頭のないと言うか.....知識がなく言葉や漢字などを間違ってる可能性がありながらも読んで下さった読者様には感謝しかありません(*´꒳`*)

このお話のエロシーンまで書きたかったのですがクリスマスに合わせて投稿したかったのですが体調もなかなか良くならず目もすぐにドライアイになりなかなか書けない状態でギリギリになってしまってエロシーンが書けなくて残念です。(エロシーンまで読みたかった人はいるのかわからないですが....)
希望が多ければあればゆっくりになりますが書こうとは思います。(現状では手術をしてまだ視力が回復してないので亀歩きですが....

余談としては弦一郎が何故赤いマフラーにしたか....『運命の赤い糸』って言う意味で書いたつもりです。(いらない情報かも)

ボク事をここまで読んでくださりありがとうございました!
寒い日が続きますが皆様には身体を大事にしてお過ごし下さい。

Merry Xmas!
皆様に幸せが訪れますように!
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

処理中です...