54 / 89
試供品は退魔のフレグランス
試供品は退魔のフレグランス③
しおりを挟む
ステラはアジ・ダハーカの素材の力で強化された聖水を“聖水Ex”と名付けてみた。
これの効果がどうなのか気になるものの、試す方法を思いつかず、取り敢えず香りの組み合わせから考える。
新鮮さが欲しいので、聖水Exに組み合わせるのは、夏の間に集めた香料を中心にしたいところだ。
特にクチナシの香りはかなり苦労して得たため、これだけでも絶対に使いたい。
手持の香料をアレコレ組み合わせているうちに、いつの間にか体力が尽きて眠ってしまっていたらしく、気がつくとフラーゼ家の自分のベッドの上だった。
サイドテーブルに置かれていたメモを見て、ジョシュアが店に立ち寄り、ステラを回収してくれたのを知る。
(ジョシュアに背負われて来たんだ……。マーガレットさんにも迷惑かけちゃったな。謝っておかないと……。って、今時間は!?)
時計を見ると時刻は十八時を過ぎてしまっていた。
ポピーと夕食の約束をしていたのを思い出し、慌てふためく。
急いで身支度を整え、ダイニングルームまで走る。
「すいません! 遅れてしまいました!」
扉を開けると、中に居るのはポピーだけではなかった。
こちらに気遣わしげな表情を向けるのはステラの兄ルークだ。何の用事でここにいるのだろうか。
「ステラよ。まだ本調子ではないようだな。寝ていていてもいいのだぞ」
ポピーはステラに優しい声色で話しかけてくれる。しかし、彼女にダメな奴だと思われたくないステラは、ブンブンと首を振った。
「いえ! もうピンピンしてますからっ!」
「そうかそうか。ちょうどお前の兄が見舞いの品を持って来たのでな。ディナーに誘ってみたのだ」
不思議な組み合わせだが、考えてみると二人は叔母と甥の関係。
親しく付き合っているのかもしれない。
「なるほどです。ルークお兄様、こんばんわ!」
「こんばんは、ステラ。先日はウチの不手際で大変な目に合わせてしまったな。お前を家のゴタゴタに巻き込んでしまってすまないと思っている」
その言葉を聞き、何故だか胸がチリチリとした。
謝ってもらったくせに嫌な気分になるだなんて、どうかしている。
自分の心の狭さに呆れつつ、善意しかないように装う。
「えーと、気にしないでください! 私はこの通りピンピンしてますから!」
「それなら良かった。これは父の秘蔵の酒だ。迷惑をかけた詫びとして持たされたんだ。受け取ってくれ」
手渡されたのは、透明な瓶に入った液体。
目の高さまで持ち上げ、ラベルを確認する。
「ジン?」
ステラの読み上げを聞いたからなのか、ポピーが笑った。
「ステラはまだ十五歳ぞ。スピリッツ系の酒は早い」
「ふむぅ……。では一口だけいただいて、後はポピー様とお兄様に差し上げますね」
ちょうどダイニングルームに現れた執事に酒瓶を預けると、彼は心得た様に頷き、三人のグラスそれぞれにジンを注いでくれた。
「ジョシュアはどうした?」
「本日は社交クラブの集まりに参加しております」
「フン。我が息子ながら、つまらない男だ。まぁいい。前菜を持って来い」
「畏まりました」
ステラは少しばかりシュンとする。
先程ルークと話した時のモヤモヤは未だ胸の中で燻っていて、何となくそれはジョシュアと接したら消えてくれそうな気がしていた。
(もしかすると私、ネイック家の養女になったのに、他人行儀みたいに言われてガッカリしたのかも)
本を読んで勝手に『家族』に期待を膨らませていた。
苦楽や経験を共有し、共に将来を考える関係。
しかしそう出来るのは、血の繋がりや、長い時間をかけて構築した信頼があるからなんだろう。
戸籍上だけで家族になっても、何の意味もないのだ。少なくともステラにとっては……。
ズンと気が重くなるが、折角のディナーの席で暗い態度は良くない。
無理矢理笑顔を作り、ジンが入ったグラスを持ち上げる。
「ネイック家秘蔵のお酒を味わってみないとですね!」
「ああ、是非飲んでみてくれ」
フワンと香ったのは、スパイシーかつ木材の様な芳香。
初めて嗅ぐ種類かもしれない。
「この香りは何に由来するんですか?」
「ジンの香りはジェニパーベリーから付けられている」
教えてくれたルークに「なるほどです」と頷き、口に含む。
(う!?)
想像以上に強烈なアルコールだった。舌や喉が焼ける様で、激しくむせる。
「ゲホッ……。これはキツい飲み物です……。グエ……」
「無理するな」
水の入ったグラスを差し出してくれたルークに礼を言い、中身を全て飲み干す。
ジンが飲めないのはステラだけなようで、ポピーもルークも平気な顔でチビチビと口に運んでいる。
大人になったら彼等のように、アルコールに強くなるだろうか。
二人ともあまり口数が多くないからか、それともネイック家が窮地に立たされているからか、会話がはずまず、ステラは話題を考える。
(そういえば、悪魔の事をこの二人に話してなかったな。伝えておいた方がいいかもね)
ステラは前菜を突きながら、お茶会から今に至るまでの体験や、取り組んでいる事を説明し始めた。
悪魔に魂を抜かれたとか、聖水をフレグランスに使ってみるだとか、普通の大人だったら嘘だと決めてしまいそうな内容を、ポピーとルークは真剣な面持ちで聞いてくれた。
話終えると、ポピーは重々しく頷き、一つの提案をした。
「お前は“聖水Ex”とやらを試してみたいと言っていたな? 下級の悪魔を召喚し、どの程度の効果があるか確認してはどうか?」
「な!? 悪魔の召喚ですか!?」
「そうだ。ちょうどそこに鴨が居る。サキュバスの餌にでもするがいい」
ポピーの扇が指すのはルークだ。
彼は言われている事が理解出来ないのか、唖然とした表情をして、ステラとポピーを交互に見ている。
その姿に胸が痛む。流石に自分の兄を悪魔に差し出すなんて出来るはずがない。
これの効果がどうなのか気になるものの、試す方法を思いつかず、取り敢えず香りの組み合わせから考える。
新鮮さが欲しいので、聖水Exに組み合わせるのは、夏の間に集めた香料を中心にしたいところだ。
特にクチナシの香りはかなり苦労して得たため、これだけでも絶対に使いたい。
手持の香料をアレコレ組み合わせているうちに、いつの間にか体力が尽きて眠ってしまっていたらしく、気がつくとフラーゼ家の自分のベッドの上だった。
サイドテーブルに置かれていたメモを見て、ジョシュアが店に立ち寄り、ステラを回収してくれたのを知る。
(ジョシュアに背負われて来たんだ……。マーガレットさんにも迷惑かけちゃったな。謝っておかないと……。って、今時間は!?)
時計を見ると時刻は十八時を過ぎてしまっていた。
ポピーと夕食の約束をしていたのを思い出し、慌てふためく。
急いで身支度を整え、ダイニングルームまで走る。
「すいません! 遅れてしまいました!」
扉を開けると、中に居るのはポピーだけではなかった。
こちらに気遣わしげな表情を向けるのはステラの兄ルークだ。何の用事でここにいるのだろうか。
「ステラよ。まだ本調子ではないようだな。寝ていていてもいいのだぞ」
ポピーはステラに優しい声色で話しかけてくれる。しかし、彼女にダメな奴だと思われたくないステラは、ブンブンと首を振った。
「いえ! もうピンピンしてますからっ!」
「そうかそうか。ちょうどお前の兄が見舞いの品を持って来たのでな。ディナーに誘ってみたのだ」
不思議な組み合わせだが、考えてみると二人は叔母と甥の関係。
親しく付き合っているのかもしれない。
「なるほどです。ルークお兄様、こんばんわ!」
「こんばんは、ステラ。先日はウチの不手際で大変な目に合わせてしまったな。お前を家のゴタゴタに巻き込んでしまってすまないと思っている」
その言葉を聞き、何故だか胸がチリチリとした。
謝ってもらったくせに嫌な気分になるだなんて、どうかしている。
自分の心の狭さに呆れつつ、善意しかないように装う。
「えーと、気にしないでください! 私はこの通りピンピンしてますから!」
「それなら良かった。これは父の秘蔵の酒だ。迷惑をかけた詫びとして持たされたんだ。受け取ってくれ」
手渡されたのは、透明な瓶に入った液体。
目の高さまで持ち上げ、ラベルを確認する。
「ジン?」
ステラの読み上げを聞いたからなのか、ポピーが笑った。
「ステラはまだ十五歳ぞ。スピリッツ系の酒は早い」
「ふむぅ……。では一口だけいただいて、後はポピー様とお兄様に差し上げますね」
ちょうどダイニングルームに現れた執事に酒瓶を預けると、彼は心得た様に頷き、三人のグラスそれぞれにジンを注いでくれた。
「ジョシュアはどうした?」
「本日は社交クラブの集まりに参加しております」
「フン。我が息子ながら、つまらない男だ。まぁいい。前菜を持って来い」
「畏まりました」
ステラは少しばかりシュンとする。
先程ルークと話した時のモヤモヤは未だ胸の中で燻っていて、何となくそれはジョシュアと接したら消えてくれそうな気がしていた。
(もしかすると私、ネイック家の養女になったのに、他人行儀みたいに言われてガッカリしたのかも)
本を読んで勝手に『家族』に期待を膨らませていた。
苦楽や経験を共有し、共に将来を考える関係。
しかしそう出来るのは、血の繋がりや、長い時間をかけて構築した信頼があるからなんだろう。
戸籍上だけで家族になっても、何の意味もないのだ。少なくともステラにとっては……。
ズンと気が重くなるが、折角のディナーの席で暗い態度は良くない。
無理矢理笑顔を作り、ジンが入ったグラスを持ち上げる。
「ネイック家秘蔵のお酒を味わってみないとですね!」
「ああ、是非飲んでみてくれ」
フワンと香ったのは、スパイシーかつ木材の様な芳香。
初めて嗅ぐ種類かもしれない。
「この香りは何に由来するんですか?」
「ジンの香りはジェニパーベリーから付けられている」
教えてくれたルークに「なるほどです」と頷き、口に含む。
(う!?)
想像以上に強烈なアルコールだった。舌や喉が焼ける様で、激しくむせる。
「ゲホッ……。これはキツい飲み物です……。グエ……」
「無理するな」
水の入ったグラスを差し出してくれたルークに礼を言い、中身を全て飲み干す。
ジンが飲めないのはステラだけなようで、ポピーもルークも平気な顔でチビチビと口に運んでいる。
大人になったら彼等のように、アルコールに強くなるだろうか。
二人ともあまり口数が多くないからか、それともネイック家が窮地に立たされているからか、会話がはずまず、ステラは話題を考える。
(そういえば、悪魔の事をこの二人に話してなかったな。伝えておいた方がいいかもね)
ステラは前菜を突きながら、お茶会から今に至るまでの体験や、取り組んでいる事を説明し始めた。
悪魔に魂を抜かれたとか、聖水をフレグランスに使ってみるだとか、普通の大人だったら嘘だと決めてしまいそうな内容を、ポピーとルークは真剣な面持ちで聞いてくれた。
話終えると、ポピーは重々しく頷き、一つの提案をした。
「お前は“聖水Ex”とやらを試してみたいと言っていたな? 下級の悪魔を召喚し、どの程度の効果があるか確認してはどうか?」
「な!? 悪魔の召喚ですか!?」
「そうだ。ちょうどそこに鴨が居る。サキュバスの餌にでもするがいい」
ポピーの扇が指すのはルークだ。
彼は言われている事が理解出来ないのか、唖然とした表情をして、ステラとポピーを交互に見ている。
その姿に胸が痛む。流石に自分の兄を悪魔に差し出すなんて出来るはずがない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる