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のんびりは出来ないようです?

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子供の口喧嘩のような言い合いをしている二人を見て呆れていると…

「ほっとけ。」

とカインさんに言われ、手を引かれてお父様から離れる。隅の方に用意されていたテーブルと椅子の所まで来るとバルトさんがお菓子とティーカップを持ってきてくれた。

「どうぞ、お座り下さい。」

カインさんと一緒にテーブル前の椅子に座る。バルトさんも向かい側の椅子に座る。お父様と総官さんはまだ口喧嘩中。ちなみに只今の喧嘩内容は、いかに私が賢いか。近寄ると、私に馬鹿が移るだのなんだの。

「きっと長くなります。お茶とお菓子でゆっくりしてください。」

うん。出来る総官補佐は違うね!遠慮なくご馳走になります!
あーお菓子美味しい。紅茶も美味しいねー。

「美味しそうに食べて頂けて良かったです。サリーナさんはお幾つになられたんですか?喋りはしっかりされてますが、見た目はまだ幼い様が…」

「はい。先日、3歳になりました。」

「ほぉー。それはおめでとうございます。加えて、3歳とは思えない程とてもしっかりされていらっしゃる。」

「ありがとうございます。」


その後も自己紹介がてら、のんびりとした時間を過ごしております。
何より、セインお爺様との事も聞けて大満足です。

「セインは虫が苦手でね。彼女、えっと今の奥さんが花が大好きで土いじりもする人だったから、克服しようと頑張ってたんだけど、結局、未だに駄目らしい。それから…」

セインお爺様、虫駄目なんですね。話からして、キリーナお婆様は大丈夫なのね。
あと、セインお爺様とキリーナお婆様の馴れ初めも聞く事が出来ました!なんと、お爺様の一目惚れだったそうです!!

「あいつ、話し下手で自分から喋るって事がほとんどなかったから、始めのうちは一生懸命に喋っていた女性達も、次第に諦めて離れていったんだ。そんな時、いつも笑顔でみんなとおしゃべりしている彼女に出逢ったらしい。最初は遠くから見てたみたいだけど、それだけじゃ我慢出来ずに『そばにいたい』って言ったらしい。そしたら、彼女…どこに行くにもセインを連れて歩いたらしいよ。」

えっ?連れて…?
どういうこと?

「セイン的には、恋人になって欲しいと言う意味でそばにいたいと言ったらしいんだけど、彼女はそのままの意味を了承したらしく、じゃあ、一緒に来てと言わんばかりに食事会にお茶会、買い物や旅行、終いには親の実家に里帰りする時も連れてって、婚約者になって帰って来た時は驚いたよ。」


キリーナお婆様。
色んな意味でスゴイです。
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