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第一話「わたしの仕事」
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──私の名前は千眼寺ヒビキ。大学3年生になる。周りはそろそろ就活先を探したりし始める人も出てきた。でも私は既にとある仕事をしているから関係ない。結構なお金も貰ってるし、住んでるところもお寺だから特に困ることは無いだろう...。
そんなことを考えながら窓の外を見る彼女の仕事は決してパパ活や夜のお仕事ではない。ヒビキはある能力を持っており、その能力を頼ってくる組織があるのです。その組織とは...「今日もまた仕事か...」ヒビキはボソッと呟きながらスマホを見る。そこには《本日の依頼です。場所はURLのとこです。よろしくお願いします。警視庁》と書かれたメールがあった。そう、ヒビキを頼ってきている組織とは警察だった。何故そのようなことになったかというと...それはヒビキが高校2年になったばかりの頃だった。
─『警察...?』小学3年の夏に母が亡くなり、父親も生まれた頃からいなかったヒビキは祖父に引き取られた。祖父は千眼寺という小さなお寺の住職をしていた。祖父に引き取られたことによりヒビキも苗字が千眼寺になった。
そんなヒビキが高校2年になった頃、寺に一人の刑事が訪ねてきた。『千眼寺ヒビキさんだよね?実は...君には秘密の能力があるって聞いたんだけど、本当かな?』刑事はヒビキをあまり刺激しないようなるべく優しく聞いた。『...なんですか』ヒビキは母を亡くした時から感情をあまり出さない子になってしまったのだった。だからと言って祖父に反抗的なわけでもなく、引きこもりというわけでもない。
『いや、知り合いの方から...聞いたんだよ。君が...事故現場に行くとその時の光景が見えるという能力を持っているとね。』『...っ』そのことを言われるとヒビキは一歩後ろに下がった。『あ、もちろん完全に信じてるわけでは無いんだけど...もし本当なら警察に協力してほしいんだ。』刑事はヒビキの顔を覗き込むようにすると頭を下げた。『協力って...どういうことですか...』ヒビキは頭を下げる刑事を見て少しだけ話を聞こうと思った。『あぁ、その前に自己紹介してなかったね...申し訳ない。私は崎野一浩というもので警視庁捜査一課の刑事をしています。』『はぁ...千眼寺ヒビキです』お互いに頭を下げて挨拶をすると祖父の案内により崎野刑事をお寺の中に案内した。
『早速だけど、ヒビキさん...』『はい...』客間に通され、ヒビキの向かいに座ると崎野刑事は話を切り出した。『君に...その能力があるというのは本当なのかな?』『...本当です。まぁそれが見えるって完全に分かったのは小6の冬ですけど...』そう言うとヒビキは祖父が持ってきたお茶を一口飲んだ。『その...どうして小6の頃に分かったのかな?』崎野刑事はヒビキがお茶を飲みコップを置くのを確認してから聞いた。『本当は小3の頃...母が亡くなったくらいから見えてたんだと思います。けど私、その頃の記憶がほぼ無くて...小6の冬にたまたま踏切を歩いていたら...頭に事故の光景が鮮明に入ってきました。』崎野刑事は黙って聞いていた。『その前からも交差点や廃ビルの前を通ると何かが頭に見えはしました。だけど子供だったし一瞬悪夢を見たのかとかそんな風にしか思わなくて...』ヒビキは少し苦しそうに話す。『それで...どうしてその時は確信したんだい?』『...その時に見た光景が異様に鮮明で...帰ってからテレビでその踏切事故のニュースがやってて、そのテレビに被害者の写真が映ってて...それが私が頭の中で見た人と同じだったから...』『...なるほど。それで自分にはその能力があると確信したんだね』その時の光景を思い出したのか、苦しそうに話すヒビキを見て心配そうに見つめながら頷いた。『それからはあまり事故現場や花束が置いてあるところは通らずに...避けてました。』『そうだよね...事故や事件の様子なんて見たくないもんね...軽々しく協力を頼んでしまって申し訳なかった。』崎野刑事は頭を下げた。ヒビキは崎野刑事が言っていることが事実だったため何も言えなかった。『やはり今日のことは忘れてくれていい。君に辛い思いをさせるわけにはいかない。』そう言うと立ち上がり出ていこうとした。しかしその足を止めたのはヒビキ自身だった。『!どうしたんだい?』『...お金。お金はくれるんですよね?協力なんですから...』『あ、あぁ...もちろん。それ相応の額は出すつもりだが...しかし...』『だったら...協力します。大丈夫です...。』ヒビキはそれだけ言うと掴んでいた崎野刑事の腕を離した。『...んーこちらから頼んどいてあまり賛成はしたくないけど...でも君がそう言ってくれるなら...協力お願いします。』崎野刑事はそう言うとヒビキに握手をした。──
そこからヒビキは崎野刑事の連絡を受けて警察が抱えてる事件の解決の協力をしている。
全部の事件に協力をしているわけではないものの高校3年から続けているため、お金には困っていないということだ。
しかしヒビキが警察に協力をしようと思ったのには深い理由があったのだ...。
授業を終えて事件現場に行くためにヒビキは大学を出ようとした。すると「ッおわ!?」誰かにぶつかった。「痛っ...」「あ、ごめんなさい!大丈夫で...千眼寺さん?」顔を上げるとそこにいたのは授業が被ることが多い五十嵐海音だ。「五十嵐さん...」「怪我してない?大丈夫?」五十嵐はヒビキを気遣うように支えた。「別に大丈夫...」「よかった...」「じゃ、急いでるから」そう言うとヒビキは足早にその場を離れた。五十嵐はその後ろ姿を見つめて「相変わらず帰るの早いなぁ」と笑った。
─ヒビキが現場に着くと崎野刑事がいた。「やぁ、ヒビキちゃん来てくれてありがとう」「どうも...」ヒビキは小さく会釈だけすると事件現場へと足を踏み入れた。「もう遺体は片付けてあるから安心してね」「あ...はい」ヒビキは遺体があった付近をゆっくり歩く。こうして事件現場付近を歩き、犯行が行われた場所に立つと犯行の光景が頭に流れ込んでくるのだった。
もちろん気持ちのいいものではないし、死亡から時間が経つのが早ければ早いほど鮮明にうつるため過去には吐いてしまうこともあった。
「...っここだ」少しだけ遺体のあった場所から離れたところでヒビキは止まった。「ここから...ここまで逃げた...でもここで躓いてしまって...っ後ろから刺された...何度も...何度も...」ヒビキは目を閉じながらなるべく正確に伝えた。周りの刑事や警察関係者たちの顔も歪んでいくのが分かる。「犯人は...そのまま走って逃げた...ッ...グレーのニット帽に革ジャン...手袋はしてないからどこかに指紋がついた凶器が捨てられてるはず...」そこまで言うとヒビキは気持ちが悪くなり跪いた。「ヒビキちゃん!大丈夫かい...ほら、こっちで休んで...ありがとう、あとは我々に任せて...」崎野刑事はヒビキを支えると車に乗せて水を渡した。「...はい」崎野刑事は他の女性警官にヒビキを任せると現場に戻り「犯人の姿は分かった!何としてでも凶器を見つけ出すぞ!」そう指示すると一斉に動き出した。
「う...久々にヤバかった...」過去にいくつかの事件現場を見てきたがメッタ刺しなどの光景はあまりないため、ヒビキは久々のダメージを負った。
その後、落ち着いたヒビキは家まで送ってもらった。「おかえり、ヒビキ。大丈夫だったか?」家に帰ると祖父が出迎えてくれた。「大丈夫じゃないよ...久々にやばかった...」「そうか...今日は晩御飯いらないかな?」「うん...やめとく」そう言うとヒビキは部屋に戻った。祖父はヒビキの能力のことも警察に協力してることも知っているが、能力のことに関しては何かと心配している様子だった。
部屋に戻るとすぐに布団に横になり目を閉じた。「はぁ...いつまで続けたらいいんだろ...」ヒビキはそう小さく呟くと疲れもあってかすぐに眠りについた。
そんなことを考えながら窓の外を見る彼女の仕事は決してパパ活や夜のお仕事ではない。ヒビキはある能力を持っており、その能力を頼ってくる組織があるのです。その組織とは...「今日もまた仕事か...」ヒビキはボソッと呟きながらスマホを見る。そこには《本日の依頼です。場所はURLのとこです。よろしくお願いします。警視庁》と書かれたメールがあった。そう、ヒビキを頼ってきている組織とは警察だった。何故そのようなことになったかというと...それはヒビキが高校2年になったばかりの頃だった。
─『警察...?』小学3年の夏に母が亡くなり、父親も生まれた頃からいなかったヒビキは祖父に引き取られた。祖父は千眼寺という小さなお寺の住職をしていた。祖父に引き取られたことによりヒビキも苗字が千眼寺になった。
そんなヒビキが高校2年になった頃、寺に一人の刑事が訪ねてきた。『千眼寺ヒビキさんだよね?実は...君には秘密の能力があるって聞いたんだけど、本当かな?』刑事はヒビキをあまり刺激しないようなるべく優しく聞いた。『...なんですか』ヒビキは母を亡くした時から感情をあまり出さない子になってしまったのだった。だからと言って祖父に反抗的なわけでもなく、引きこもりというわけでもない。
『いや、知り合いの方から...聞いたんだよ。君が...事故現場に行くとその時の光景が見えるという能力を持っているとね。』『...っ』そのことを言われるとヒビキは一歩後ろに下がった。『あ、もちろん完全に信じてるわけでは無いんだけど...もし本当なら警察に協力してほしいんだ。』刑事はヒビキの顔を覗き込むようにすると頭を下げた。『協力って...どういうことですか...』ヒビキは頭を下げる刑事を見て少しだけ話を聞こうと思った。『あぁ、その前に自己紹介してなかったね...申し訳ない。私は崎野一浩というもので警視庁捜査一課の刑事をしています。』『はぁ...千眼寺ヒビキです』お互いに頭を下げて挨拶をすると祖父の案内により崎野刑事をお寺の中に案内した。
『早速だけど、ヒビキさん...』『はい...』客間に通され、ヒビキの向かいに座ると崎野刑事は話を切り出した。『君に...その能力があるというのは本当なのかな?』『...本当です。まぁそれが見えるって完全に分かったのは小6の冬ですけど...』そう言うとヒビキは祖父が持ってきたお茶を一口飲んだ。『その...どうして小6の頃に分かったのかな?』崎野刑事はヒビキがお茶を飲みコップを置くのを確認してから聞いた。『本当は小3の頃...母が亡くなったくらいから見えてたんだと思います。けど私、その頃の記憶がほぼ無くて...小6の冬にたまたま踏切を歩いていたら...頭に事故の光景が鮮明に入ってきました。』崎野刑事は黙って聞いていた。『その前からも交差点や廃ビルの前を通ると何かが頭に見えはしました。だけど子供だったし一瞬悪夢を見たのかとかそんな風にしか思わなくて...』ヒビキは少し苦しそうに話す。『それで...どうしてその時は確信したんだい?』『...その時に見た光景が異様に鮮明で...帰ってからテレビでその踏切事故のニュースがやってて、そのテレビに被害者の写真が映ってて...それが私が頭の中で見た人と同じだったから...』『...なるほど。それで自分にはその能力があると確信したんだね』その時の光景を思い出したのか、苦しそうに話すヒビキを見て心配そうに見つめながら頷いた。『それからはあまり事故現場や花束が置いてあるところは通らずに...避けてました。』『そうだよね...事故や事件の様子なんて見たくないもんね...軽々しく協力を頼んでしまって申し訳なかった。』崎野刑事は頭を下げた。ヒビキは崎野刑事が言っていることが事実だったため何も言えなかった。『やはり今日のことは忘れてくれていい。君に辛い思いをさせるわけにはいかない。』そう言うと立ち上がり出ていこうとした。しかしその足を止めたのはヒビキ自身だった。『!どうしたんだい?』『...お金。お金はくれるんですよね?協力なんですから...』『あ、あぁ...もちろん。それ相応の額は出すつもりだが...しかし...』『だったら...協力します。大丈夫です...。』ヒビキはそれだけ言うと掴んでいた崎野刑事の腕を離した。『...んーこちらから頼んどいてあまり賛成はしたくないけど...でも君がそう言ってくれるなら...協力お願いします。』崎野刑事はそう言うとヒビキに握手をした。──
そこからヒビキは崎野刑事の連絡を受けて警察が抱えてる事件の解決の協力をしている。
全部の事件に協力をしているわけではないものの高校3年から続けているため、お金には困っていないということだ。
しかしヒビキが警察に協力をしようと思ったのには深い理由があったのだ...。
授業を終えて事件現場に行くためにヒビキは大学を出ようとした。すると「ッおわ!?」誰かにぶつかった。「痛っ...」「あ、ごめんなさい!大丈夫で...千眼寺さん?」顔を上げるとそこにいたのは授業が被ることが多い五十嵐海音だ。「五十嵐さん...」「怪我してない?大丈夫?」五十嵐はヒビキを気遣うように支えた。「別に大丈夫...」「よかった...」「じゃ、急いでるから」そう言うとヒビキは足早にその場を離れた。五十嵐はその後ろ姿を見つめて「相変わらず帰るの早いなぁ」と笑った。
─ヒビキが現場に着くと崎野刑事がいた。「やぁ、ヒビキちゃん来てくれてありがとう」「どうも...」ヒビキは小さく会釈だけすると事件現場へと足を踏み入れた。「もう遺体は片付けてあるから安心してね」「あ...はい」ヒビキは遺体があった付近をゆっくり歩く。こうして事件現場付近を歩き、犯行が行われた場所に立つと犯行の光景が頭に流れ込んでくるのだった。
もちろん気持ちのいいものではないし、死亡から時間が経つのが早ければ早いほど鮮明にうつるため過去には吐いてしまうこともあった。
「...っここだ」少しだけ遺体のあった場所から離れたところでヒビキは止まった。「ここから...ここまで逃げた...でもここで躓いてしまって...っ後ろから刺された...何度も...何度も...」ヒビキは目を閉じながらなるべく正確に伝えた。周りの刑事や警察関係者たちの顔も歪んでいくのが分かる。「犯人は...そのまま走って逃げた...ッ...グレーのニット帽に革ジャン...手袋はしてないからどこかに指紋がついた凶器が捨てられてるはず...」そこまで言うとヒビキは気持ちが悪くなり跪いた。「ヒビキちゃん!大丈夫かい...ほら、こっちで休んで...ありがとう、あとは我々に任せて...」崎野刑事はヒビキを支えると車に乗せて水を渡した。「...はい」崎野刑事は他の女性警官にヒビキを任せると現場に戻り「犯人の姿は分かった!何としてでも凶器を見つけ出すぞ!」そう指示すると一斉に動き出した。
「う...久々にヤバかった...」過去にいくつかの事件現場を見てきたがメッタ刺しなどの光景はあまりないため、ヒビキは久々のダメージを負った。
その後、落ち着いたヒビキは家まで送ってもらった。「おかえり、ヒビキ。大丈夫だったか?」家に帰ると祖父が出迎えてくれた。「大丈夫じゃないよ...久々にやばかった...」「そうか...今日は晩御飯いらないかな?」「うん...やめとく」そう言うとヒビキは部屋に戻った。祖父はヒビキの能力のことも警察に協力してることも知っているが、能力のことに関しては何かと心配している様子だった。
部屋に戻るとすぐに布団に横になり目を閉じた。「はぁ...いつまで続けたらいいんだろ...」ヒビキはそう小さく呟くと疲れもあってかすぐに眠りについた。
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