家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道

文字の大きさ
11 / 41

冒険者ギルド

しおりを挟む
 数日後、健太の温かい見送りを受け、ロアとユーリはルミナが精巧に生成した豪華な馬車に揺られていた。馬車の窓から見える景色は、健太の家がある森閑とした所とは打って変わり、健太の支援もあり今では活気あふれる町になったアストリアの王都へと移り変わっていく。

 初めて目にする街並みに、二人の獣人族の瞳は好奇心と期待に満ちて輝いていた。石畳の道を行き交う人々、立ち並ぶ多様な商店、そして遠くに見える王城の雄大さに、二人は感嘆の声を漏らした。

特にユーリは、健太から教わった「都市」という概念を目の当たりにし、その規模と複雑さに興奮を隠せない様子だ。

ロアもまた、王都のエネルギーに胸を高鳴らせ、これから始まる冒険への期待に胸を膨らませていた。

目的地である冒険者ギルドは、王都の中心部にそびえ立つ重厚な石造りの建物だった。その堂々たる佇まいは、多くの物語の舞台となるにふさわしい威厳を放っている。ギルドの大きな扉を開けると、そこはまさに冒険者たちの熱気渦巻く坩堝だった。

 ギルド内には、健太のような人族もいればロアやユーリのような犬耳や猫耳の獣人なんかもいて活気ある喧騒に包まれていた。

依頼を募る掲示板の前では、屈強な冒険者たちが腕を組み、真剣な表情で情報を交換している。彼らの多くは、身体中に傷跡を残し、その眼差しには過酷な経験が刻まれているのが見て取れた。

カウンターでは、せっかちな冒険者が声を荒げ、受付嬢が慣れた手つきで書類を捌いている。奥の酒場からは、朗らかな笑い声と酒を酌み交わす音が響き渡り、中には傷を負った体に包帯を巻いた者や、疲れ果てた表情でうつむく者もいて悲喜交交といった感じだ。

ここが、まさに生と死が隣り合わせの、現実の最前線なのだと、二人は肌で感じ取った。

 彼らが健太の「家」で訓練を積んできたとはいえ、ここには訓練では決して得られない、本物の「匂い」があった。血と汗、そして危険の匂いが、二人の五感を刺激する。

初めての場所に、ロアとユーリは少しばかり戸惑いを覚えた。しかし、健太との約束、そして自分たちの未来への強い意志が、彼らの背中を押し、二人は一歩ずつ、受付へと足を進めた。

受付には、柔らかな笑顔を浮かべた、どこか知的な雰囲気の女性が座っていた。彼女の優しい眼差しに、二人の緊張も少しだけ和ぐ。

「いらっしゃいませ。冒険者登録をご希望ですか?」

女性の問いかけに、ロアが胸を張って答えた。声は少しばかり上ずっていたが、その瞳には強い決意が宿っていた。

「はい!冒険者になりたいんです!」

ユーリもロアの隣で両手の拳を握り力強く頷いた。その真剣な眼差しに、受付の女性は一瞬だけ驚いたような表情を見せた。彼らの幼い見た目からすれば、冒険者志望は異例中の異例だろう。しかし、すぐに彼女の顔には優しい笑みが戻った。

「お名前は?それから、お二人の身分を証明できるものはありますか?」
「僕はロアです。こっちはユーリ。身分を証明できるものはないんですけど、ケンタ様が推薦状を書いてくれました!」

ロアはそう言って、健太に書いてもらった推薦状を女性に差し出した。健太が丁寧に封をした、上質な紙でできた推薦状だ。女性はそれを受け取ると、ゆっくりと封を切り、中身に目を通し始めた。読み進めるにつれて、彼女の表情は驚きに変わり、次第に感嘆の色を帯びていった。

「これは…健太様からの推薦状ですか!まさか、あの健太様が獣人族のお子さんたちを…しかも、これほどの詳細な経緯と、彼らの潜在能力についてまで…」

女性は何かを深く納得したように頷き、再びロアとユーリに視線を向けた。その眼差しには、先ほどの優しさに加え、敬意のようなものが込められている。

健太という人物について、漠然と「たくさん人助けをしているオジさん」くらいにしか思っていないロアとユーリには、このアストリアで健太がどれほどの影響力と信頼を得ているのか知る由もなかったが、その推薦状の重みだけは肌で感じ取っていた。

「わかりました。健太様の推薦状があれば、身分証明は不要です。では、登録を進めますね。まず、冒険者としての心得やギルドの規則について説明します。冒険者の仕事は危険を伴うことも多いですが、困っている人々を助け、この世界の平和を守る、とてもやりがいのある仕事です。お二人には、その自覚を持って活動してほしいと願っています」

女性はそう前置きし、冒険者としての心構えや、ギルドの仕組み、依頼の受け方、報酬のシステムなど、多岐にわたる説明を丁寧にしてくれた。ロアとユーリは、その一つ一つを真剣な表情で聞き入った。

時折、ユーリが健太に教わった知識と照らし合わせるように、鋭い質問を挟む。例えば、「依頼にはどのような危険が潜んでいるのか」「もし依頼中に怪我をしたらどうなるのか」「報酬はどのように分配されるのか」など、具体的な疑問を投げかけた。

女性は、彼らの真剣な態度と、ユーリの年齢にそぐわない知的好奇心に感心しながら、一つ一つ丁寧に答えていった。

「…そして、冒険者として最も大切なのは、仲間との連携です。一人でできることには限りがあります。お互いを信頼し、助け合うことで、どんな困難も乗り越えられるでしょう。お二人は、互いに支え合い、協力し合うことを忘れないでください」

女性は最後にそう締めくくると、奥から二つの冒険者ギルドの紋章が刻まれたプレートを取り出した。

それは、手のひらに収まるほどの大きさで、銀色に輝く堅固な金属製だ。中央には、剣と盾を組み合わせたギルドの紋章が精巧に彫刻されており、裏面には登録番号が刻まれていた。

「このプレートが、お二人の冒険者としての証です。どうか大切にしてくださいね。そして、これからお二人の冒険者としての階級は最も下のG級からのスタートとなります。G級の依頼は、街の探索や簡単な物資の運搬、行方不明のペット探しなどが主になります。時には、街の周囲に生息する弱い魔物の討伐依頼が入ることもありますが、決して無理はせず、まずは無理のない範囲で経験を積んでください」

ロアとユーリは、輝くプレートを手にし、顔を見合わせて満面の笑みを浮かべた。

「ありがとうございます!」

二人の元気な声が、活気あるギルドの喧騒の中に、ひときわ明るく響き渡った。

 その時、ギルドの奥にある酒場から、一人の大柄な男がフラつきながらロアとユーリの前に現れた。

男は泥酔しているようで、見るからに機嫌が悪そうだ。彼の顔には複数の古傷があり、着ている革鎧は使い古されあちこちが破れている。

どうやら、かなりの修羅場をくぐり抜けてきた冒険者のようだ。男は、プレートを手に歓声を上げるロアとユーリに気づくと、眉をひそめた。

「おいおい、なんだありゃあ?ガキが冒険者だってか?最近のギルドは、一体どうなってんだ?こんなヒヨッコまで登録するとは、落ちたもんだな、はっ!」

男は汚い高笑いを上げ、周囲の冒険者たちもそれに釣られて冷ややかな視線を送ってくる。中には、酒を飲みながら嘲笑う者もいた。ロアは、自分たちに向けられる侮蔑の眼差しに、カッと頭に血が上るのを感じた。ユーリもまた、顔を強張らせ、ロアの腕を掴んだ。

「何だよ、あんた…!」ロアは思わず一歩前へ出ようとしたが、ユーリがそれを制する。

「ロア、ダメだ。相手にしちゃいけないよ」ユーリは冷静にロアをなだめる。

しかし、男は二人の様子を面白がるかのように、さらに言葉を続けた。

「おやおや、獣人族のガキどもか。森にでも帰って木の実でも拾ってりゃいいものを、こんな所でウロウロしてんじゃねぇよ。どうせ、ろくに戦えもしねぇんだろ?足手まといになる前に、さっさと尻尾巻いて逃げ帰んな」

その言葉は、ロアの逆鱗に触れた。獣人族であることに誇りを持っているロアにとって、故郷を侮辱されることは何よりも許しがたいことだった。彼の耳がピクッと動き、瞳の色が鋭く変わる。

「…おまえ、今なんて言った?」

怒りに満ちたロアの声に周囲の空気が一瞬で凍り付く。彼はすでにルミナとの訓練で身につけた体術の構えを取り、いつでも男に飛びかかれる状態だった。冷静なユーリはどうにかロアを止めようと必死に説得するがロアは頭に血が上っており聞く耳をもたない。

「やめてください!ギルド内での争いはご法度です!」

受付の女性が声を上げる。しかし、男はロアの殺気に気づくと、面白そうにニヤリと笑った。「お?やる気か、チビ助。いい度胸じゃねぇか。だがな、冒険者ってのは口先だけじゃ務まらねぇんだよ。ま、せいぜい怪我しねぇようにな」

男はそう言って、ロアの肩に手を伸ばそうとした。その瞬間、ロアの身体が電光石火の如く動いた。彼は男の手を払い除け、訓練で培った素早い動きで男の懐に飛び込むと、躊躇なくその腹に拳を叩き込んだ。

「ぐっ…がはっ!」

予想外の一撃に、男は呻き声を上げ、のけぞった。泥酔していたこともあり、体勢を崩した男は、そのまま尻もちをついた。周囲の冒険者たちは、まさか幼い獣人族の子供が、あのベテラン冒険者の一人に一撃を加えるとは夢にも思わず、呆然としている。

ロアは息を荒げながらも男を睨みつけていた。ユーリは大変なことになったと思いあたふたしている。

「…僕たちは、健太様の元で、弱い者を助けるために冒険者になったんだ。誰かのために、僕たちの力を使うんだ!だから、僕たちのことを馬鹿にするなら、容赦しない!」

ロアは震える声で言い放った。

男は腹を押さえながら、憎々しげにロアを睨んだが、その目には驚きと、そしてかすかな畏怖の色が混じっていた。

その時、ギルドの奥から、低い、しかし威厳のある声が響いた。

「何をしている、そこで騒ぐのは止めんか!」

現れたのは、筋骨隆々とした体格の男だった。鋭い眼光は、ギルドのベテラン冒険者でさえも恐れるという、ギルドマスターだ。彼はロアと泥酔した男を一瞥すると、泥酔した男に視線を固定した。

「ラーカス、またお前か。ギルド内で揉め事を起こすとは、貴様、懲りない男だな。しばらくの間、依頼の斡旋を停止する。謹慎だ」

ギルドマスターの言葉に、ラーカスと呼ばれた男は顔を青ざめ、慌てて頭を下げた。

「申し訳ありません、ギルドマスター!もう二度と…」

ギルドマスターはラーカスを一喝すると、ロアとユーリに向き直った。彼は二人の様子をじっと観察し、その瞳には探るような光が宿っていた。

「お前たちが、救済者殿の推薦状を持ってきた子供たちか…見たところ、かなりの腕前と精神力を持っているようだな。だが、ギルド内での暴力行為は看過できない。罰として…」

そう言うとギルドマスターはゲンコツをロアとユーリの頭に落とした。二人はギルドマスターのゲンコツをもらい、あまりの痛さに両手で頭を押さえて蹲った。

「よし。しっかり罰を受けたのでお前たちに関しては不問とする」

「「 はい…すみませんでした 」」

ロアとユーリは痛みが残る頭を押さえながら口を揃えて謝罪した。

「今回の件で、お前たちの実力は少なからず知れ渡っただろう。だが、それは同時に、お前たちを妬む者も現れるということだ。冒険者の世界は、実力と運、そして何よりも信頼が重要だ。自分たちの力を過信せず、常に謙虚な気持ちで精進するように。期待しているぞ、若者たちよ」

ギルドマスターはそう言い残し、「わははっ」と豪快に笑いながら奥へと戻っていった。

こうして、ロアとユーリは正式に冒険者としての第一歩を踏み出したのだった。彼らの瞳には、自分たちと同じような境遇にある獣人族の子供たちを救うという、固い決意と、未来への限りない希望が宿っていた。しかし、最初の試練は、彼らが想像していたよりも早く、そして意外な形で訪れた。

王都の片隅で、二人の若き冒険者の物語が、今、静かに幕を開ける。彼らはこれから、この広大な世界でどのような出会いを経験し、どのような困難に立ち向かっていくのだろうか。

そして、その道の果てに、彼らが本当に望む未来を掴み取ることができるのだろうか。その答えは、まだ誰も知らない。

だが、一つだけ確かなことがある。

健太から受け継いだ優しさと強さ、そしてルミナから授けられた知識と技術が、彼らの冒険を力強く支え続けてくれることは間違いないだろう。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

『規格外の薬師、追放されて辺境スローライフを始める。〜作ったポーションが国家機密級なのは秘密です〜』

雛月 らん
ファンタジー
俺、黒田 蓮(くろだ れん)35歳は前世でブラック企業の社畜だった。過労死寸前で倒れ、次に目覚めたとき、そこは剣と魔法の異世界。しかも、幼少期の俺は、とある大貴族の私生児、アレン・クロイツェルとして生まれ変わっていた。 前世の記憶と、この世界では「外れスキル」とされる『万物鑑定』と『薬草栽培(ハイレベル)』。そして、誰にも知られていない規格外の莫大な魔力を持っていた。 しかし、俺は決意する。「今世こそ、誰にも邪魔されない、のんびりしたスローライフを送る!」と。 これは、スローライフを死守したい天才薬師のアレンと、彼の作る規格外の薬に振り回される異世界の物語。 平穏を愛する(自称)凡人薬師の、のんびりだけど実は波乱万丈な辺境スローライフファンタジー。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!

にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。 そう、ノエールは転生者だったのだ。 そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~

チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!? 魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで! 心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく-- 美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!

精霊さんと一緒にスローライフ ~異世界でも現代知識とチートな精霊さんがいれば安心です~

ファンタジー
かわいい精霊さんと送る、スローライフ。 異世界に送り込まれたおっさんは、精霊さんと手を取り、スローライフをおくる。 夢は優しい国づくり。 『くに、つくりますか?』 『あめのぬぼこ、ぐるぐる』 『みぎまわりか、ひだりまわりか。それがもんだいなの』 いや、それはもう過ぎてますから。

処理中です...