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おはよう、ぐっともーにんぐ!
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こんにちは始めまして!猫乃毛温です!初めての執筆活動にドキドキです…。下手くそな文で手探りなところもありますがぜひ楽しんで、読んでいってください!感想やアドバイスお待ちしております!!
*****
初めて田舎から出た日、僕の気分はほんっっとうに最悪だった。親の転勤により、地元の友達と離れ、すっごい田舎からそこそこ都会に引っ越してきたばっかりで、絶対に馴染めないことが確定していた。
なぜなら身長が低く童顔なため、ものすっごく舐められやすいのだ。また人見知りであるため新天地では生きていけない…と気落ちしていた。
そして現在時刻7:50。学校に行きたくないと粘っていたせいで初登校日なのに遅刻しそうだ。
せかせかと歩く。
田舎の方ではまだまばらであった桜がこちらでは満開なのをみて少し足を止めて…思いっきり頬を叩く。
「よし!がんばるぞ!」
いよいよ遅刻しそうである。
自分に喝を入れ、走り出した。
*****
(ガチ焦ったーー。遅刻ギリギリだった…。)
息を切らして扉を開けるとみんな席に座っていて視線が一気に集まる。一瞬にして訪れた静寂のなかにヒソヒソと話が広がっていく。
『えっなに?ちっさ小学生かよww』
『息めっちゃ切れてるじゃんwかわいそ~』
『頬真っ赤ww喧嘩でもしてきたのかな~?』
冷や汗が背中を伝っていくのを感じる。気合入れたのが裏目に出たか…。
(えっみんな髪染めてるじゃん…。学校の雰囲気わっっる!!ギャル多っ!こっわ!!特に女子!!)
♪キーンコーンカーンコーン
鐘が鳴った。その直後に…
____ガラガラ
「すんません、遅刻しましたぁー!!(クソデカボイス)」
後方から聞こえた大きな声にビクリと肩を震わせ、バッと振り向く。
(えっ!背ぇデッカ!!ピアスヤバっ!!)
彼はこちらに気づいたように目をやる。
「佐野~しょぱなから遅刻かよ~!」
「昨日楽しみで寝れなかったわ」
「遠足まえの小学生かww」
佐野と呼ばれる人が僕に気づいたのか、視線を移す。
「あれ、ちっさくて気づかなかったっす笑あんたも遅刻っすか?仲間っすね笑仲良くしましょーね」
そういうと有無を言わさず早さで手を握られる。
「……はい。」
小さいと言われたことに対する苛立ちと若干馬鹿にされている怒りに震えながら精一杯の愛想笑いを浮かべる。
(やばい…絶対不良じゃん!なるだけ関わりたくない…。都会怖いっ…!!)
ニヤリと不敵に微笑む君とびくびく震える僕。
これが僕とこの子の初対面であった。
****
幸か不幸か、この子と僕の席は前後だった。すぐに席替えすることが僕にとっての救いだ。
今は自己紹介タイム。前半は聞き流していたのでほぼ覚えていないがとにかくギャルが多い。男子陣も怖そうな人ばっかりだ。…うぅ胃が痛い。自分の次が自分の番なので準備しておく。ついでにしっかり聞いておく。
「こんにちは、佐野翔太です!気軽にしょーたって呼んでほしいっす!特技は佐野ペースです!あっ、今なんだそれって思ったでしょ?佐野ペースっていうのは……」
周りにどっと笑いが起こる。
(どうしよう前の人が参考にならなかった。もっと別の人の話ちゃんと聞いていればよかった…。)
どうしようどうしようとしているうちに…
「これからよろしくお願いしまーす!」
大きな拍手が送られた。
終わってしまったー!!!先生が次の人ーと言葉を飛ばしたのでとりあえず起立した。どうしよう心臓が痛い。顔が熱い。きっと真っ赤になっているはずだ。余計に恥ずかしい。
「……。小桜樹ですっ」声が震える。
「しゃ…佐賀から引っ越してきましたっ!よ、よろしくお願いしましゅ」
あ、噛んだ。顔がもっともっと熱くなる。目に涙がたまる。気まずい時間が流れるとまばらに拍手が起こる。ストンと逃げるように椅子に座るとすぐに机に突っ伏す。
(絶対友達出来ない。どうしてこうもうまくいかないんだろうか……。)
♪キーンコーンカーンコーン
予鈴が鳴り、休み時間にはいった。
ブスっブス
前の方からつむじを指で刺される。ちょっと痛い。
「いつきくん?大丈夫そ?笑」
声をかけられてしまったので顔を上げる。できるだけ普通の顔をして。
前の席の……たしか佐野くんだ。
「あ~やっぱ泣いてんじゃんwかわいそ~」
顔がまた熱くなる。わざわざ言わなくてもいいじゃないか。
「泣いてないよ。花粉だから」
少しぶっきらぼう返す。すると佐野くんはティッシュを差し出す。
「花粉ね~…ほら、それ使いなよ笑返さなくて大丈夫だよ~」
「……ありがとう。」
少ししぽかんとする。
…佐野くんは思ってた人と違うのかもしれない。こんな僕に声をかけてくれた。ティッシュもくれたし。明日からは偏見持たずにクラスも皆にもちゃんと話しかけてみよう。ごめん佐野くん。心のなかで謝っておく。
*****
次の朝、今日は早く起きて、早く来た。もう遅刻して笑われないために…。って、言うのは建前でクラスメイトに挨拶したいと思って…。流石に早すぎたか…一番乗りになってしまった。
しんと静まり返った教室とまだ冷たい朝の空気。早起きしたこともあって眠気に誘われる。
「うっしゃー!!一番乗り!!早起きした甲斐がありましたぁ!(クソデカボイス)」
ビクっ!!急に来た大きな声にびっくりして目が覚めた。
「あれ?2番目だったかー!悔しい~!小桜くんおはよう!」
僕がいたことに気づかなかったみたいだ。
「ううっ……あっ佐野くんおはよう…。」
寝起きで完全無意識に柔らかく微笑んだ樹の笑顔は佐野をおかしなテンションにさせた。
寝起きは最強なのだ。ねぼけているから樹が唯一コミュ強になれる時間である。
「えーと、ぐっともーにんぐ!」
「ええ、なにそれ…変なの、ふふっ佐野くんって面白いんだね」
「え、ああ、佐賀にはない習慣っしょ!こっちだと定番の挨拶」
「嘘つけ~…え、本当に?」
「マジマジ笑」
…………会話はホームルームが始まるまで続づいた。
後書き
佐野ペース→佐野の特技。どんな相手でも自分のペースに乗っけることができる、佐野の特殊能力。だか小桜相手にはすこし手こずる模様。
*****
初めて田舎から出た日、僕の気分はほんっっとうに最悪だった。親の転勤により、地元の友達と離れ、すっごい田舎からそこそこ都会に引っ越してきたばっかりで、絶対に馴染めないことが確定していた。
なぜなら身長が低く童顔なため、ものすっごく舐められやすいのだ。また人見知りであるため新天地では生きていけない…と気落ちしていた。
そして現在時刻7:50。学校に行きたくないと粘っていたせいで初登校日なのに遅刻しそうだ。
せかせかと歩く。
田舎の方ではまだまばらであった桜がこちらでは満開なのをみて少し足を止めて…思いっきり頬を叩く。
「よし!がんばるぞ!」
いよいよ遅刻しそうである。
自分に喝を入れ、走り出した。
*****
(ガチ焦ったーー。遅刻ギリギリだった…。)
息を切らして扉を開けるとみんな席に座っていて視線が一気に集まる。一瞬にして訪れた静寂のなかにヒソヒソと話が広がっていく。
『えっなに?ちっさ小学生かよww』
『息めっちゃ切れてるじゃんwかわいそ~』
『頬真っ赤ww喧嘩でもしてきたのかな~?』
冷や汗が背中を伝っていくのを感じる。気合入れたのが裏目に出たか…。
(えっみんな髪染めてるじゃん…。学校の雰囲気わっっる!!ギャル多っ!こっわ!!特に女子!!)
♪キーンコーンカーンコーン
鐘が鳴った。その直後に…
____ガラガラ
「すんません、遅刻しましたぁー!!(クソデカボイス)」
後方から聞こえた大きな声にビクリと肩を震わせ、バッと振り向く。
(えっ!背ぇデッカ!!ピアスヤバっ!!)
彼はこちらに気づいたように目をやる。
「佐野~しょぱなから遅刻かよ~!」
「昨日楽しみで寝れなかったわ」
「遠足まえの小学生かww」
佐野と呼ばれる人が僕に気づいたのか、視線を移す。
「あれ、ちっさくて気づかなかったっす笑あんたも遅刻っすか?仲間っすね笑仲良くしましょーね」
そういうと有無を言わさず早さで手を握られる。
「……はい。」
小さいと言われたことに対する苛立ちと若干馬鹿にされている怒りに震えながら精一杯の愛想笑いを浮かべる。
(やばい…絶対不良じゃん!なるだけ関わりたくない…。都会怖いっ…!!)
ニヤリと不敵に微笑む君とびくびく震える僕。
これが僕とこの子の初対面であった。
****
幸か不幸か、この子と僕の席は前後だった。すぐに席替えすることが僕にとっての救いだ。
今は自己紹介タイム。前半は聞き流していたのでほぼ覚えていないがとにかくギャルが多い。男子陣も怖そうな人ばっかりだ。…うぅ胃が痛い。自分の次が自分の番なので準備しておく。ついでにしっかり聞いておく。
「こんにちは、佐野翔太です!気軽にしょーたって呼んでほしいっす!特技は佐野ペースです!あっ、今なんだそれって思ったでしょ?佐野ペースっていうのは……」
周りにどっと笑いが起こる。
(どうしよう前の人が参考にならなかった。もっと別の人の話ちゃんと聞いていればよかった…。)
どうしようどうしようとしているうちに…
「これからよろしくお願いしまーす!」
大きな拍手が送られた。
終わってしまったー!!!先生が次の人ーと言葉を飛ばしたのでとりあえず起立した。どうしよう心臓が痛い。顔が熱い。きっと真っ赤になっているはずだ。余計に恥ずかしい。
「……。小桜樹ですっ」声が震える。
「しゃ…佐賀から引っ越してきましたっ!よ、よろしくお願いしましゅ」
あ、噛んだ。顔がもっともっと熱くなる。目に涙がたまる。気まずい時間が流れるとまばらに拍手が起こる。ストンと逃げるように椅子に座るとすぐに机に突っ伏す。
(絶対友達出来ない。どうしてこうもうまくいかないんだろうか……。)
♪キーンコーンカーンコーン
予鈴が鳴り、休み時間にはいった。
ブスっブス
前の方からつむじを指で刺される。ちょっと痛い。
「いつきくん?大丈夫そ?笑」
声をかけられてしまったので顔を上げる。できるだけ普通の顔をして。
前の席の……たしか佐野くんだ。
「あ~やっぱ泣いてんじゃんwかわいそ~」
顔がまた熱くなる。わざわざ言わなくてもいいじゃないか。
「泣いてないよ。花粉だから」
少しぶっきらぼう返す。すると佐野くんはティッシュを差し出す。
「花粉ね~…ほら、それ使いなよ笑返さなくて大丈夫だよ~」
「……ありがとう。」
少ししぽかんとする。
…佐野くんは思ってた人と違うのかもしれない。こんな僕に声をかけてくれた。ティッシュもくれたし。明日からは偏見持たずにクラスも皆にもちゃんと話しかけてみよう。ごめん佐野くん。心のなかで謝っておく。
*****
次の朝、今日は早く起きて、早く来た。もう遅刻して笑われないために…。って、言うのは建前でクラスメイトに挨拶したいと思って…。流石に早すぎたか…一番乗りになってしまった。
しんと静まり返った教室とまだ冷たい朝の空気。早起きしたこともあって眠気に誘われる。
「うっしゃー!!一番乗り!!早起きした甲斐がありましたぁ!(クソデカボイス)」
ビクっ!!急に来た大きな声にびっくりして目が覚めた。
「あれ?2番目だったかー!悔しい~!小桜くんおはよう!」
僕がいたことに気づかなかったみたいだ。
「ううっ……あっ佐野くんおはよう…。」
寝起きで完全無意識に柔らかく微笑んだ樹の笑顔は佐野をおかしなテンションにさせた。
寝起きは最強なのだ。ねぼけているから樹が唯一コミュ強になれる時間である。
「えーと、ぐっともーにんぐ!」
「ええ、なにそれ…変なの、ふふっ佐野くんって面白いんだね」
「え、ああ、佐賀にはない習慣っしょ!こっちだと定番の挨拶」
「嘘つけ~…え、本当に?」
「マジマジ笑」
…………会話はホームルームが始まるまで続づいた。
後書き
佐野ペース→佐野の特技。どんな相手でも自分のペースに乗っけることができる、佐野の特殊能力。だか小桜相手にはすこし手こずる模様。
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(^O^)
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