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にじゅうご
しおりを挟むーーーエドワード様、私と婚約していいのですか?
何故そんなことを聞くんだ?
ーーー私、本当は木登りしたり悪戯して父様と母様を困らせたりアランに怒られたりするんですよ。
あははっなんだ、そんなことか
ーーーそんなことじゃありません!みんないうもの。私じゃエドワード様は釣り合わない?って
そんな奴らのことなんかほっとけばいい。
君は君だろ?そもそも君が悪魔だろうがおてんばろうがお淑やかだろうが、僕は君がいいから君を婚約者にしたんだ
ーーー大きくなっても変わりませんか?今よりも大きくなった時もそう言えますか?
悪魔の意味を知らない年齢の時、そうエドワード様に言われも不安で、でもエドワード様はそんな私の問いかけに笑いながら大きくなっても変わらないよと言った。
そして月日は経ち、私がそのようなことをほぼ忘れかけたくらい大きくなった時、エドワード様が優しく笑いながらこう私に言った。
「ほら、ルゥ。今も私は君が好きだよ。君がたとえ、悪魔だろうがおてんばろうがお淑やかだろうが、私が君の婚約者であることには変わらないよ。」
だから、安心して私のそばにいて。
そう言ってくれたエドワード様を鮮明に思い出した。
ここ最近色々ありすぎて、エドワード様との思い出を思い出せずにいた。
でも、やはり記憶の中だけでも私はこんなにもあなたが愛しいと思った。
「どうした?ルナ。具合が悪いなら少し休憩するか?といっても、穴の中だがな!」
今はまだあなたに会えない。
けれど、こんな自分を心配して共に歩んでくれる仲間ができた。
私はアークに大丈夫だといって、前を向く。
どちらが前かわからないけれど、いつの日かあなたや家族に出会えることを祈って、私はアークと共に聖女マリアを探す。
「というか、ここはなんだ?」
「ふむ、ダンジョンっぽい作りはしてるな」
「ああ、ダンジョンか。…え、ダンジョン?!」
びっくりして思わず大きな声が出る。
アークは静かにしろというように、目を見開く。私は慌てて口を手で押さえながら、もう一度「ダンジョン?」聞いた。
アークは少し呆れ顔をしたが教えてくれた。
「ダンジョンは結構騎士の間で有名だろう?今はないが、昔はそういう場所があったと結構騎士や冒険者の間では人気の話題だ。」
「…そうなのか、」
騎士の間でそんなことが。
勉強不足だなと思ったのと同時に、訓練していた時はそんなは聞かなかったがなあとも思った。
「まあ、王都付近に配属されていた者はあまり興味なさそうだったな。我々隅に追いやられた者達だけが男のロマンを語り合うのかもしれん。」
「ロマン?」
「ああ、これはロマンだ!みんな憧れた勇者や冒険者、そしてダンジョンには宝物や秘宝、色々あるらしい!!どうだ?ワクワクしないか?」
キラキラした瞳をした人間を久々に見た気がする。前に見たのは確か妹が弟が初めて私の魔法を見た時だった気が…?
私に問いかけたものの、私の返事はどうでもいいようでダンジョンについて無駄に詳しく教えてくれた。
「ふっ、いいか隠し扉や転移が使えない場合は死んでしまうことあるらしい!無闇に壁に触ったり飛んだり、それから走ってはならない!分かったか?報連相!これが大事、」
ーーーガチャ。
「ガチャ?」
「あ、あースマン。勢い余って壁に腕が当たってしまって、その、なんか押した。」
語尾に星か音符がつきそうな勢いで言われたが、私が怒る間もなく、ゴゴゴゴゴゴッと後ろから地響きが聴こえた。
え?と思った時にはアークが私の肩を軽く叩いて前を指差し、走り出そうとする。
「おっこれは定番の大きな球体がくるパターンだな!!!!ルナ、走らなければぺちゃんこだぞ!」
「ぺちゃんこ?!ふざけるな、アーク!」
「因みに魔法は使えんようだ!」
「なに?!どういう理屈…あっ待て!」
「止まってたら死ぬぞ!早く走れ!」
「後で覚えていろ、アーク!!」
私の叫び声と共に、ガコン!!!と大きな音が聴こえて何かが迫ってくる。
私はそれを見る間も無く、全力で走り出す。
横でアークも笑いながら走っていた。
「あははっ!ルナ、顔がひどいぞ!」
「なっ!アークのせいだろ!なんとかしろ!このままではぺちゃんこになる!」
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