ランチの後は、まったりと

魚口ホワホワ

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青い薔薇の花言葉

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 その親子は、洋菓子店の前に来ると立ち止まった。しばらくすると中から、30代後半くらいの女性が洋菓子店の包み紙を持って出て来て、その親子と合流した。

「まだ、ベルギーワッフル売っていたわね…」
「おばさん、すごく緊張したよ…」
「でも、話出来たでしょ…」
「うん、すごく感じが良かったよ…」

 女の子は、歩きながら、その女性に今、結婚していない事やここから1時間くらいの所に住んでいて、事務用品の会社に勤めている事を報告した。

「ミッション完了したから、お小遣いをはずんでね…」
「わかったわよ…」
「さっさと、結婚しないから、スパイみたいな事をすることになるのよ…」
「お姉さん、だって、一番最初に付き合った人が基準なんだの…それ以降出会わなかったの…」

 俺は、そんな話が行われていたとは、つゆ知らず、SNSに予告していたランチ行脚にトンテキの写真と感想を書き込んだ。そして、次のランチ行脚の場所を模索していた。

 次の日になり、俺のSNSにたまにコメントをくれるフォロワーさんからDMが来て、読んでみると何と学生時代の彼女だった。

 俺は、昨日の事があったので、特にそこまで構えずにすんなり会うことにした。

 そして、彼女とまた交際する事になり、食べ歩きの趣味も合い、1年付き合い、お互い40歳手前で結婚することになった。

 結婚式の当日、参列者にコーヒー屋で会った親子がいてビックリして、また彼女のお姉さんとその娘さんだと紹介されて、二度驚かされた。

 結婚式の最後に参列者をお見送りする際に新婦とその娘が、こそこそと話していたが、俺には聞こえなかった。

「おばさん、おめでとうございます…」
「ありがとう、あなたの協力のお陰よ…結婚することが出来たわ」
「でも、どうして、あんな作戦だったの?」
「そりゃ、あの人が優しいの知ってるし、青い薔薇だからよ」
「えっ、あの持たされた青い薔薇…なんで…」
「知らないの花言葉…出来ないと言われていた青い薔薇が出来たから『夢がかなう』なのよ…」
「そうなんだ…良かったね」

 俺に待っていたものは、この幸せな結婚だった。今では、奥さんの作るお弁当を持って、会社に行ってる。
             終わり
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