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第7話 辺境の女騎士
しおりを挟むまじでやばい!!アイツらに捕まるのだけはゴメンだ!てか、気がついたら颯爽と森の中を駆けてるけど、俺ってこんなに脚速かったの?おそらく今は生存本能みたいなやつが働いているんだろうか?この、スピードは速すぎる。
俺速えええ!
なんだ、この脚力は……。俺の前足と後ろ足から繰り出されるこの力強く、リズムのある完璧なまでの走りは?いつかの、訓練の何倍も速く走れている。これは、気持ちいいな!風を、全身に風を感じている。
ダメだ、落ち着け俺。今は、そんな事を考えている場合じゃない。誰か、助けが必要だ。盗賊を倒せるような奴に助けを求めないと、俺の牧場が危ない!
ふと、耳を済ませると、川の音が聞こえる。と言うか、その方角から、煙が上がっている。
「ヒヒン?(川に煙だと?)」
俺は脳内で[天眼]を発動させて、そのポイントまでの道を光の道標のように俺の目の前に作り出した。俺にしか見えない、秘密の道標だ。その、道を辿りながら、どうやら俺は本当に川へ辿り着いた。甲冑を身に纏った女性が一人で焚き火をしておられる。
「ヒヒーーンッ(頼む、俺に気づけ)」
その女性はこちらを振り返る。なっ、なんだと……。
絶世の美女だ。
金髪の髪は俺の尻尾のように後ろで纏まっており、瞳はサファイアブルー。キリッとした目付き、鼻筋や、鼻が高く、顔も外国人風だが濃すぎない。いかにもな、大人の女性だ。どこから見えても綺麗だ。
俺は次の瞬間には、女の人に寄り添うような感じで、ものすごいデレていた。タイプだ。すんごい、タイプ。
「ヒヒーーーーンッ。ヒヒッ、ヒヒーーン (その、ヴィジュアル最高でございます!是非、お名前だけでも!)」
「んっ?なんだ。こんな、ところに黒馬かい……。お前のその、毛並みといい。可愛いな。お前さん、どこから来たんだい?」
「ヒヒンッ、ヒヒン、ヒヒンッ!(牧場から!あっ、でも今は盗賊が居て大変なんです)」
そうだ、意識が飛びかけていたが、俺は今盗賊に追いかけられている。危ない、危ない。平常心だ、平常心。俺は一から事情を説明した。
「ヒン、ヒヒン。ヒヒーーンッ!!ヒヒ、ヒヒン、ブルルルッ(てな感じで今は、大変なんだ!!)」
……。アホか俺は?馬語が通じる訳ないだろう!尻尾とか、首とか振り回して、なんとか伝えようとしたが、全く違う意味に捉えれている。
「そうか、そうか。私もそうだ。うん。お前、私の馬になりたいんだな?」
違う、違う。全然違うよ。いや、なりたくない訳じゃないけど。貴女様のようにお美しい美女になら、足としてなってやっても全然構わないけど今は違う。お願いだから、気づいてくれ。
それにしても、やっぱり珍しくないか?こんなところに一人でキャンプか?どれ、『表示』
名前: ユースナディア ハーレイン(多田 正臣)
種族: 人族
職業: 上級騎士
装備: 上級騎士装備一式(兜、鎧、手甲、足甲)、ソロモンの腕輪、金の髪留め
固有スキル: 光の加護、ハーレイン流剣技、一閃
つっよ。
強すぎない?明らかに強い匂いしかしないんですけど、この人。光の加護って何?その固有スキルほしいっすわぁ。しかも剣技に装備も一級品じゃない?これは、確実に盗賊を仕留められる。
あれ?名前、なんかちょっとおかしくない?バグか?
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