この度、馬になりました。馬場でございます。スキル持ちの馬から始める異世界辺境ライフ

Ananclus

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第11話 男と書いて『漢』と読む

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 どうも、軍馬になりました馬場でございます。


 スパルタ嫌です、異世界ハードライフ御免です、エリート志望じゃありません……。そもそもさぁ、歴が違うのよ、歴が。どうやら、軍馬として調教されたり、育成されるお馬さんは産まれてすぐに、つまり2歳ぐらいからはエリートの道に進む。それを王国への道中で、ユースナディアが馬の耳が痛くなるほどに、まるで自分の博識のように言って来やがったから、蹴り殺そうか迷った。


 俺は、完全に辺境で育ち、無価値なヘッドハンティングを受けてここに来た。耐えらんねーよ……。俺は今、他の馬と同様に、馬小屋で待機してる。一列に並んでる馬。みんな、ちょくちょく鳴いたりしてるけど、俺さ。

 お前らの馬語がわかんねーんだよ、中身、馬場だから……。そんな感じで始まった。俺の、






 異世界王国ハードライフだ……。


「それではぁ、これより!騎兵隊訓練生諸君!君たちにはこの北の大地、ガルード草原の治安維持にあたってもらう!」
「はっ!!」


 って感じで俺の背中には新米兵っぽい金髪の二枚目キザ野郎が乗ってる。

「ふわぁ~~あ。訓練だりぃまじで。女の子と遊びたいなぁ」

 はぁ?ぶち蹴り殺すぞ?馬がなんで四足歩行なのか知ってるか?テメエみたいなくそを処すからだよ。先ずは、顔面、その次にボディ、最後に玉だ。

「おいおい。んな事言ってると、またゲール将軍に目ぇつけられんぞ……」
「うげっ!あの将軍来てんのかよ!」
「あぁ、なんでも戦時中は一人で敵陣営に突っ込んで相手の将軍の首をとってきたとか、どうとか……」
「そいつは、やべぇぜ……。あの、鬼のゲールが」


 その将軍様の方がまだ、マシだよ。戦争とか死んでも行かないけどな……。

「おい!!!貴様らぁ!たるんでるぞ!いいか、いかに平和が訪れたとて、騎士たるもの。その騎士道に恥じぬ、ように戦場だと思え!抜かるな、この阿呆め」


「はいいいいい!大変失礼しました!治安維持に努めてまいります!」

「我が戦場にぃぃぃ一切の悔いは無し!我が剣と、王国と共にあれぇいいい!!いくぞ、羅王ラオウ丸!」

「ヒーーンッ!!」

 やっべぇ。噂をすれば今のがゲール将軍?声ドッス。あんな、ロン毛の爺ちゃん見た事ねえよ。全部オールバックで髪色が紅蓮、大胆に後ろ髪が背中らへんに届いてる。額の十字傷。風格と共に身体つきもゴツい。しかも、黒馬も額に傷があって、コイツはやべえ。

 どれ、『表示』




 名前:ゲール ガンドゥーサ ゴルガネイス(菊池 愛梨あいり
 種族:人族
 職業:サンダース王国将軍、騎兵隊教官
 装備:黒鉄装備一式(兜、鎧、手甲、足甲)、アンムルトの鞭、ゲールの大剣、バルムングの丸盾
 固有スキル:地割れ、仁王立ち、『死ねい、貴様ら』


 名前:羅王丸
 種族:馬
 職業:ゲールの愛馬、戦線を駆け抜けてきた歴戦の黒馬
 装備:黒鉄装備(馬用、特注)、立派な蹄鉄、ダモウスの鞍、十字傷ペイント
 固有スキル:瞬足、第六感





「ヒヒンッ?(えっ?)ヒーーン(もう一回、もう一回お願い、嘘であってくれ、頼む)」


 名前:ゲール ガンドゥーサ ゴルガネイス(菊池 愛梨あいり
 種族:人族
 職業:サンダース王国将軍、騎兵隊教官
 装備:黒鉄装備一式(兜、鎧、手甲、足甲)、アンムルトの鞭、ゲールの大剣、バルムングの丸盾
 固有スキル:地割れ、仁王立ち、『死ねい、貴様ら』




 おい。名前……、菊池 愛梨って。あの、事務をしてた、いつもオドオドしてて他人と一切喋らないあの、メガネのおかっぱの、菊池さん?これ、菊池さんだよねぇ!ちょっお。お前。ええええええっ!








「ヒヒーーーンッ!!ヒヒッ、ヒヒーーン!!(お前、それ男にTSっていうか『漢』になってんだろうが!)
「おい。どうした!急に暴れるな!」

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