10 / 17
10*
「気のせいじゃない。でも何が悪かったのかわからなくて、真正面から聞いても怒ってることすら認めてくれないから、その……」
「…………」
「もう信じてもらえないだろうけど、最初はそのことを聞きたかっただけなんです。こんなのジョークアプリだと思ってたし、あっても少しぼうっとするような効能だろうって。もしそうなら『後輩には嘘をつかないものだ』って言って聞こうって。……誘惑に負けたのは、本当ごめんなさい」
何も言えない林藤に十和田はまっすぐ目を向けてくる。膝から降りていないので、その瞳孔に映る自分まで見える距離だった。
「ねえ先輩。俺はなんで嫌われたんですか?」
「……っそんなの……」
気のせいと言い張っても、こんなことをした変態に教える義理はないと突っぱねてもいい。わかっているが、十和田の苦悩が伝わってきてそうは言えなかった。こんなことにはなっているが、彼は本当に悩んでいたのだ。
林藤は体を揺する。その場所がむず痒くて集中できない。何を言うか決められないまま、林藤は沈黙に負けて口を開いた。
「……後輩の、出来がいいと、……中の下は複雑だろ」
「中の下?」
「営業としてだよ。俺は中の下の成績しか出せない。入って一年の、色々教えてやった後輩が簡単に自分を抜いたら、その……複雑だろ」
顔を見ていられず俯いた。その表情を覗き込もうとして気づいたのだろう。
未だ勃起しているどころか期待にビクついている林藤のものに、十和田の体が緊張する。どう見ても一回出さなければ落ち着かない状態だ。
おどおどと長い躊躇のあと、大きな手が決心したように陰茎に触れる。
「っ、う、ぅ……♡♡」
「……ごめんなさい。出させるだけにするので」
「はっ♡♡ ぁあ……♡ ……ん、ん……ッ♡ だ、っ、だから……」
手付きは穏やかで本当に苛む気はないようだ。
後輩の、犯人のくせにこの状況に戸惑っている後輩。その事実を認めたのか、快感に負けたのかわからない。林藤は言葉の続きを探す。
「っお前が、ぁ、あうぅ……っ♡♡ 俺、っを♡ 構うのは♡♡ っ、おかしい……っ♡ おかしいと思ってたんだ、ぁあ……ッ♡♡ それで、ぎっ、疑心暗鬼になった♡ 見下されてるとか、そ、っ想像したから、それで態度が、へ、っ変だった……ッ♡♡ あ♡ あ♡♡ ぉお……っ♡♡」
「俺は……俺が成果を出すことが先輩の能力の証明だと思ったんです」
「っは、あ♡♡ はっ♡♡ ……っあ♡♡ っしょ、しょうめ……?」
「先輩は新規の契約数は少ないけど、担当先と関係が切れることは絶対にないでしょう。そんな人は先輩くらいだ。それに俺が新米のときも、俺が自信持つように自分の手柄を譲ってた」
気持ちいい。物足りない。体のことなのか、十和田からの真摯な称賛のことなのかわからない。
「林藤先輩にはそういういいところがある。その長所は数字につながるって、自分を使って証明したかった。……無神経だったのはすみません。でも俺はそういうつもりだった」
「んっ♡ んっ♡♡」
「……先輩? あ! そ、そうか、先に催眠解かないと敏感なのか……!」
そう言って十和田はスマホを構えた。
目の前に画面を突き付けられ、上擦った声が解除を命じる。
画面。点滅。最早慣れたそれを見ても、物足りなさも興奮も収まる気配がない。
「…………」
「もう信じてもらえないだろうけど、最初はそのことを聞きたかっただけなんです。こんなのジョークアプリだと思ってたし、あっても少しぼうっとするような効能だろうって。もしそうなら『後輩には嘘をつかないものだ』って言って聞こうって。……誘惑に負けたのは、本当ごめんなさい」
何も言えない林藤に十和田はまっすぐ目を向けてくる。膝から降りていないので、その瞳孔に映る自分まで見える距離だった。
「ねえ先輩。俺はなんで嫌われたんですか?」
「……っそんなの……」
気のせいと言い張っても、こんなことをした変態に教える義理はないと突っぱねてもいい。わかっているが、十和田の苦悩が伝わってきてそうは言えなかった。こんなことにはなっているが、彼は本当に悩んでいたのだ。
林藤は体を揺する。その場所がむず痒くて集中できない。何を言うか決められないまま、林藤は沈黙に負けて口を開いた。
「……後輩の、出来がいいと、……中の下は複雑だろ」
「中の下?」
「営業としてだよ。俺は中の下の成績しか出せない。入って一年の、色々教えてやった後輩が簡単に自分を抜いたら、その……複雑だろ」
顔を見ていられず俯いた。その表情を覗き込もうとして気づいたのだろう。
未だ勃起しているどころか期待にビクついている林藤のものに、十和田の体が緊張する。どう見ても一回出さなければ落ち着かない状態だ。
おどおどと長い躊躇のあと、大きな手が決心したように陰茎に触れる。
「っ、う、ぅ……♡♡」
「……ごめんなさい。出させるだけにするので」
「はっ♡♡ ぁあ……♡ ……ん、ん……ッ♡ だ、っ、だから……」
手付きは穏やかで本当に苛む気はないようだ。
後輩の、犯人のくせにこの状況に戸惑っている後輩。その事実を認めたのか、快感に負けたのかわからない。林藤は言葉の続きを探す。
「っお前が、ぁ、あうぅ……っ♡♡ 俺、っを♡ 構うのは♡♡ っ、おかしい……っ♡ おかしいと思ってたんだ、ぁあ……ッ♡♡ それで、ぎっ、疑心暗鬼になった♡ 見下されてるとか、そ、っ想像したから、それで態度が、へ、っ変だった……ッ♡♡ あ♡ あ♡♡ ぉお……っ♡♡」
「俺は……俺が成果を出すことが先輩の能力の証明だと思ったんです」
「っは、あ♡♡ はっ♡♡ ……っあ♡♡ っしょ、しょうめ……?」
「先輩は新規の契約数は少ないけど、担当先と関係が切れることは絶対にないでしょう。そんな人は先輩くらいだ。それに俺が新米のときも、俺が自信持つように自分の手柄を譲ってた」
気持ちいい。物足りない。体のことなのか、十和田からの真摯な称賛のことなのかわからない。
「林藤先輩にはそういういいところがある。その長所は数字につながるって、自分を使って証明したかった。……無神経だったのはすみません。でも俺はそういうつもりだった」
「んっ♡ んっ♡♡」
「……先輩? あ! そ、そうか、先に催眠解かないと敏感なのか……!」
そう言って十和田はスマホを構えた。
目の前に画面を突き付けられ、上擦った声が解除を命じる。
画面。点滅。最早慣れたそれを見ても、物足りなさも興奮も収まる気配がない。
あなたにおすすめの小説
冴えないおじさんが雌になっちゃうお話。
丸井まー(旧:まー)
BL
馴染みの居酒屋で冴えないおじさんが雌オチしちゃうお話。
イケメン青年×オッサン。
リクエストをくださった棗様に捧げます!
【リクエスト】冴えないおじさんリーマンの雌オチ。
楽しいリクエストをありがとうございました!
※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。
元カレに追い出された専門学生がネカフェでP活相手のパパちんぽに理解らせられてトロトロのメロメロになっちゃう話
ルシーアンナ
BL
既婚子持ちバイ×専門学生
Pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27436158
ムーンライトノベルズ https://novel18.syosetu.com/n1512ls/
fujossy https://fujossy.jp/books/31185
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。