魔導蟲

七味とうがらし

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リア獣

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 こんんにちは、コ-ジィです、相変わらず修行の日々を送ています、GODグレ-トなオカマですよさんからの次の修行課題頂きました、

 「は~い今日も元気にダンスからのレッスンいくわよ~、それが終わったら次の課題にとりかかるからぁ~楽しみに待っててね~」

 課題ですか、次はどんな課題なんでしょかね レッスンが終わりミーティングタイムです、

 「それでは発表するわね~」

何だか嫌な予感がするんですが、

 「お友達を作ってきてくださいね~」

は? 何を唐突に言ってるんでしょうか?この修行に役に立つとは思えないんですけど、

 「あら、今個人レッスンのままの方が良いと思ったでしょ? あらあらや~ね嫉妬してくれるなんて、かわいい所あるじゃないの~」

何だか訳判らない解釈されてますよ、

 「安心してね~私の愛は無限だからどんなに増えてもだ~いじょ~ぶ はぁと」

何も聞いていなかったようにスル-スキルを発動しつつも、

「旅に出てお友達を作りながら実践訓練よ~そして貴方のルーツを探し求める旅でもあるのよ~【コ-ナ】一族に関する重要な使命と秘密もね」

あれ?今さらりと重要な事言われた気がしますよ、

 

 翌朝旅の支度にとりかかる、荷物は愛用のロングソード、水筒、薬、携帯食料、植物図鑑、ロープ、鉈、防水布等の入った背負子いつも使っていたヤツだ、それからギルドに挨拶に行く、

「ジョンさん、修行の旅に出ますので、しばらく街を留守にしますので宜しくお願い致します。

「今度は何処まで行くんだい?」

ジョンさんに西へ行く旨を告げて出発です、長期の修行だから何年かかかるので後の事をお願いしつつ出立です。

西には大きな大地が広がっているって聞いていたのでそこを目指して進んでいきます目印はツシマって言う所が大きな大地の入口らしいんですね、魔法で体を強化してツシマを目指して飛んでいきます。
 この旅も飛行魔法が使えるようなったからG・O・Dさんの提案による物なんですよ、

ツシマの街で宿を取ることにしようと街はずれの広場に着陸地点を探していたら右前方に土煙と激しい咆哮が聞こえるので注意しながら接近、

熊でしたよ、熊の争い3対1の戦い、 縄張り争いかなと思って見ていましたが、1頭で戦っている方が革のベストを着用してましたよ、おしゃれな熊さんだな~って、

 この世界って魔物と獣人と魔獣と獣の見た目が変わらない時が有るんですよね、
っで、今回は大きな獣人熊VS獣熊の対決だったようです、

 一人で戦っている熊獣人さんに声をかける、腕をやられているようだ

「助っ人は必要かい?」すると 「・・・っ おう頼めるか?」返答が帰ってくる、

「足止めするからとどめを宜しく!」 そう言って俺は土魔法を使い瞬時に熊の足元に鋭い岩を生やして熊の足を縫い付ける、危うく間違えて熊獣人のおっさんの足も縫い付けそうになったが、それは内緒のお話だ、

熊のおっさんはとどめを刺すべくベストの内側にあった長さ40~50cm位の折り畳み式のジャックナイフを出してきた、それはナイフと言うより寧ろ鉈に近かった、峰の厚さ2cm程の刃の部分には波紋が見える、そして切れ味は剃刀の様な鋭さを持った物だった、

「熊のおっさん、最初からそれでやってればよかったんじゃね?」そう聞くと

「いや~ごもっともな話なんだが」 そう言いながら熊の手をにぎにぎすると

「この手だからジャックナイフ出してる間にやられちゃうんだよ」 そういえばジャックナイフの刃を出すとき手間取ってたなと思い返す、

 熊のおっさんからお礼に飯でも食っていってくれと言われたので、お言葉に甘えてついていくことに、熊のおっさんはダイと名乗った、俺も名乗り自己紹介をして旅の目的を話したり雑談して居る間に、集落が見えてきた、木の塀で囲われた集落でその一角には大量の木箱が積まれている、入口に看板がかかっていた【モーリャ養蜂場】と、

 この集落には4家族が住んでいて全員モーリャ養蜂場で働いてる、家財道具を見ると質の良いものを使っている、経営は順調なのだろう、

「ママ今帰ったよ~、西南の方向に2km行ったところで3頭いたけど この方に手伝ってもらった」 そう言いながら俺を熊獣人のママに紹介していった、ちなみに【ママ】と言う名前だった、

熊獣人のダイは先祖返りが強く出て見た目殆ど熊だけどそのほかの家族は殆ど人の姿だ、けれど耳と尻尾だけ熊になっている、

この一家はみな大きい、ダイは身長230cmママは180cm二人の娘ミミとムムも183cmだ そして息子のセキが220cmこれでまだ16歳だと言っていた、他にセキの二人の兄がいて二人は修行の旅に出てしまったらしい、

 5人の子供と美人な奥さん繁盛してる養蜂場、これがリア獣って奴だな、

「セキちょいと馬車で獲物を回収して街の素材屋に持って行ってくれ、放っておくと食われちまって売れなくなるからな」 ダイはそう言って息子のセキに護身用にとジャックナイフを渡す

裏の納屋から馬車を出してきて馬と繋ぐ、ダイが腕の怪我の手当てをしながら、夕飯までまだ時間があるから見物でもしてこないかと提案してくるが、どうやら息子一人で出すのは心配らしい、親心って奴だ 俺はそんな空気も読みつつ了解した俺は、馬車に乗り込みおいて来た獲物の場所へと移動、

「グギャギャ」「ギャース」「グゲゲ」

 なんだか獲物に緑色っぽい猿のような奴らがたかっていました、セキがいきなり目の色変えて少しよだれを垂らしながら「おにく~~~~~」と叫んで奴らゴブリンに飛び掛かっていったんだ、結果本日の獲物熊x3頭 ゴブリンx6頭 馬車は満載状態 セキはゴブ肉が大好物だそうだ、それはもうにっこにこしながら馬車の操作している状態からも予想できる。

 いきなりセキは思い出したように馬車を止める、薄汚れた防水布のポンチョを着て帽子をかぶる、
ゴブリンの頭を切り落として両足首を片手で握りいきなり振り回し始めた、左右の手で2体同時にやるもんだからまさにそこいらじゅう血の雨が降りましたよ。

「おにくおいしくな~~~~れ」と叫びながらやるその作業は血抜き作業だったんだね。

 トヨタマの街につき素材屋へ 「養蜂場のセキじゃないか何か買い取りかい?」

「うん、野良熊がうちの養蜂巣箱壊したから退治したんだ、このお兄さんが」

 そう言って俺の方を見る、「いや~ダイと二人でやったんだよ」そう言いながら材料屋の店内を見渡す、色んな素材が置いてある、参考までに買い取り価格を聞いたり今は何が買い取り価格が高いのかとか情報収集をして帰路に就く、

馬車の所まで行こうとしたが、セキが道具屋のショウウインドウに張り付いて動かない、ずっと同じ位置でそこから動いてない、目線の先は槍と斧が組み合わさったような武器所謂ハルバートと呼ばれるものであった、

「セキ、お前はあのハルバートが気に入ってるのか?」

「うん、あれ持って冒険者になりたいんだ」

「実家の養蜂場で働けば食うには困らないだろ?何故冒険者になろうなんて思うんだい?」

「だって世界にはゴブ肉よりもっとおいしい肉があるって聞いたからだよ~」
 
美味しく食材を頂くために料理の腕もかなりな物らしい、なんとかショウウインドウからセキを引きはがし馬車へ乗り込む。

帰りの道すがら冒険者としての話と魔法の話をすると思い切り食いついて来た、セキも魔法が使いたかったらしい。

「セキお前も魔法使いになりたいか?」俺は覚悟が本当にあるか問いただす、

「失敗して死んでしまう事もあるかもしれないがそれでもなりたいのか?」

「うん、僕が死んじゃって皆悲しむかもしれないけど、自分の為にいきて自分の為に死ぬなら本望って言うのがうちの家訓だから、」

本気の度合確かめさせてもらいました、ダイにちゃんと話をしないとなと思いつつ例の夢を見るまでこの場所にとどまる準備だな、とりあえずギルドで仕事をもらうかダイの養蜂場の手伝いをしながらやっていくかと考えながら家につく。

「ただいま帰りました、」「お土産にゴブ肉もあるよ~」

 早速セキがゴブ肉を調理するらしいが美味しく食べられるように下準備するようだ、今日仕込んで一番美味しくなるのは明日の晩らしい、

ダイに帰りの道中でもセキの覚悟と夢を話し始める、

「やはりモーリャの漢の血が騒ぐのか、おとなしい子だから家に残って家業を継いでくれると思ったのが...」 

 本来モーリャ一族は戦闘部族で名を残していたらしい、それが故一族が滅びる寸前の所まで来ていたらしいがなんとかダイの世代で繋ぎとめていたようだ。

ダイに魔法の事を伝える、長期滞在の許可をもらい、もともとモーリャの漢は一度は旅に出て見聞を広める習慣があったので修行の旅の件もあっさりと許可された、

 ここで魔導蟲についての説明と魔導蟲のクーリングオフ又はチェンジが出来ない事をしっかり伝える、

「早速ですがこの近辺で臨月くらいで魔法が使える方はいませんか?」俺がダイに尋ねる

「鍛冶屋の奥さんが臨月だったな、丁度明日漏斗を注文するところだったから一緒に行って頼んでみよう」

ダイは息子が魔法使いになれるかもしれないってことで凄く興奮してましたよ。






続く!
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