魔導蟲

七味とうがらし

文字の大きさ
8 / 26

魔導蟲の移植作業

しおりを挟む
 そんなわけであれから一週間ダイの養蜂場で厄介になってます、ダイは毛皮で覆われてるから【蜂の針ってなんですかそれっておいしいの?】状態で作業が早いんですよ、俺はなれない作業に四苦八苦で蜂を相手に少しずつやってます。

 早馬が知らせを届けに着ました 「旦那~もうじき生まれますぜ~」ギルドにお願いした早馬の連絡係の兄ちゃんだった、大至急準備をしてセキとダイとママそれにミミとムムも馬車に同乗、この際だから一家全員魔法が使える様になりたいと言う切なる願いを叶えるため俺も努力する事に、

 この位の人数なら十分初乳は足りるので希望者を募ってみる、G・O・Dさんも魔法使いを増やす事に努力しているのでなるべく多くの人に施術するように言われているしね、合計30人集まった、けどむさいおっさんは次回ってことで女性と知り合い優先で合計20人ほどを別室に集める、今回あぶれた人は次回出産があった時に・・・って言ったら、いつの間にか人数増えてました、

 「今回お集りの皆様、この手術が成功すれば貴方たちのお子さんは魔法が使えるようになります、更にあなたも魔法が使えるようになりますから」そう言うとどよめきから歓声に代わり口々に感謝の言葉を受けた、が

 「手術には失敗もあります運が悪い時は命の危険もあります」

俺がそういった説明をすると、始め戸惑っていた人達も意を決して

「この地域は魔法が使えない人たちには辛すぎるんです、ある土地では酷い差別もあります、今のままの現状で生まれてくる子供達がこの過酷な世界を生きることの辛さを考えたら生か死かの賭けに出たほうがましです、」

皆の意思は硬い様だ、もっとも俺はこの手術失敗したこと無いんだけどね、一応念のための意思確認ってことで言ってみました、

別室で赤子の無く声が、

「生まれたようです、これから手術を開始します、」

やることは簡単、胸部を軽く切開して初乳をその切り口に入れて縫合するだけ、あとは感染症に注意すれば良いという物なんだよね、G・O・Dさんから教えてもらった特別配合された薬草の汁を傷口に塗布。

これで魔法使いが20人は誕生するはずだ、俺はG・O・Dさんから与えられた使命を果たす満足感と皆の幸せを願う心の達成感を感じつつうら若き女性の乳を凝視する。

 いやあくまでも切開部だからね、凝視するのは、乳輪がでかいな~とか乳頭が小さいなとか、そんなものは見ていませんから、と思いながら作業をしていると順番待ちしている女性の目が厳しくなっていってのはご愛敬。

 全員の手術を終えて休憩です、一人当たり10分もかからないけどさすがに20人分で3時間ちょっとの作業は精神的に疲れましたよ、あとは半年間の精神修行であのGODさんの夢を見る所までサポートして行きます、

 あれから1週間手術の経過も良く全員無事切開部も癒着したので今日から精神修行です、その後はイメ-ジトレーニング全員なんだけど、魔法ってイメージが出来上がっていればいる程魔法が発動しやすくなるので色々な現象を見て記憶していくって言うのも重要な事なんだ、火の魔法でもたき火しか体験したことのない人と火山の噴火を間近で体験した人の火のイメージって大きくかわるんだよね、それが魔法の大きさにも係わってくるんだ、

「これから実演するのでちょっと見てください」

そう言って俺はファイアボールを作って見せて大きな岩に向けて2発発射、一発目は岩が一瞬火に包まれてから火が消えた、そして2発目、火の塊が当たった所は岩が削れたようになっていた、

 「火の魔法と土の魔法の合わせ技で作った火山弾ファイアバレットです、噴火した火山を見たから出来るようになったんだ、イメージ一つでこれくらい威力が変わってくるからしっかりイメージトレーニングをしましょうね、」

そんな自然現象の見学も修行になってるんだ、旅をする理由の一つにもなってるんだよこれってね、 っで これから半年間毎日座禅と精神鍛錬ですね、

 それから半年後、皆さん夢を見たそうですよ今回初めて聞く名前のG・O・Dグレ-トなおねいさんデスヨさんがいました、モーリャ一家の魔導蟲にリンクされているようです、





続く!

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

最愛の番に殺された獣王妃

望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。 彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。 手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。 聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。 哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて―― 突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……? 「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」 謎の人物の言葉に、私が選択したのは――

断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます

山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。 でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。 それを証明すれば断罪回避できるはず。 幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。 チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。 処刑5秒前だから、今すぐに!

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

処理中です...