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あなたはどっち派?
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世の中には共学、男子校、女子校などの区分がある。
俺たちの高校は一応共学に分類されるだろう。
しかし俺は苦言を呈したい。
男子9割、女子1割のどこが共学なのだろうか、と。
バランスが悪いにも程がある。
ほぼ男子校ではないか。
既存の区分に工業校というのを足してもいいのではないか?と思うほどだ。
「いやだから、貧乳のほうがいいんだって!」
...工業校を足すのならば商業校という区分も作った方がいいか。
商業校に分類される工業高校に行きたかったものだ。
「お前ロリコンかよ。男なら巨乳だバカ野郎」
「バカ野郎はお前だよ」
人が真面目に考え事してるのに、隣でなんの話をしているんだ。
「水本はどーなんだよ」
貧乳推しの野田が鼻息荒く聞いてきた。
んなことで興奮すんなばか。
巨乳でも貧乳でも、どっちでもいいよ。
「もちろん水本は巨乳だよな?」
巨乳推しの山本が、至近距離で発するには大きすぎる声で聞いてくる。
「いやどっちでもいいわ」
「そこ大事だろ!?」
「まさかお前も巨乳否定派か!?」
なんでこんなことにテンション上げられるんだ?
「大事なのはサイズじゃねーよ」
「「じゃあなんだよ」」
なにを当たり前なことを聞いている。
「形だろ。お前ら馬鹿か」
「「あー、たしかに」」
野田と山本は声をそろえて共感した。
会話の内容は男子校だった。
「~で、つまりはサイズは二の次だと。大事なのは形だよと、俺は言いたいわけですよ」
既に放課後になってから相当な時間が過ぎた。
教室には俺、野田、山本の三人しかいない。
あれから十五分ほど、俺は二人に講義をしてあげた。
サイズにこだわる最近の若者を野放しにはしておけない主義なのだ。
黒板に書かれた無数のおっぱいを背に、俺は二人に向き直る。
「わかったか?わかったらもう巨乳だ貧乳だと醜い争いはするんじゃないぞ?」
「どーする野田。今回はツッコミ不在だけど」
「ボケ担当だからムリ。言い出しっぺのお前がやれよ」
「何ふざけてんだよ二人とも。ボケとかツッコミとか、そーゆーのいらないから。今おっぱいについて真面目に話してんじゃん。ふざけたいなら帰れば?」
まったく野田と山本には困ったものだ。
たまには真面目な話をしなければ、俺たち工業高校生が本物の馬鹿だと思われてしまうではないか。
「そんな話を真面目にしてる時点で本物の馬鹿だよ、水本くん」
「「その声は!!」」
「おぉ新藤、なんで教室に?」
教室のスライドドアを開け放ち、こちらを蔑むように見つめる新藤がいた。
「忘れ物取りに。まさかこんな話してるとは思わなかったけどね」
そりゃそうだ。
教室に忘れ物を取りに行ったら黒板にびっしりおっぱいが描いてあって、教卓に立つ男子が力説してるなんて、予想出来るやつはアリストテレスかプラトンくらいだ。
「その二人は哲学者だからおっぱいの話をする男子高校生なんて想像もしないと思うよ」
哲学者だってエッチなことぐらい考えるだろ。
男だぞ?
「ツッコミ来たー!よかった~、これで俺らがつっこまなくてすむわ」
そういうと山本は机に倒れ込んだ。
野田は既にノックアウト済みだ。
「新藤、そーいえば俺お前に言いたいことあったんだ」
「え?なに?」
「俺さ、実はお前のことずっと気になっててさ」
「え...、うん...」
俺と新藤の間に緊張した空気が流れる。
机に突っ伏した男子二人。
黒板に描かれたたくさんのおっぱい。
教卓に立つ俺。
スライドドアを背に、俺の方を向く新藤。
カオスな教室を、傾いた夕日が容赦なく照らす。
「俺さ、ずっと...」
「うん...」
一つ深呼吸して、新藤を見た。
「お前のおっぱいいい形してるなって思ってたんだ!」
「死ねよお前」
それから二週間ほど、俺は新藤に口を聞いてもらえなかった。
褒めたつもりだったんだけどな...。
俺たちの高校は一応共学に分類されるだろう。
しかし俺は苦言を呈したい。
男子9割、女子1割のどこが共学なのだろうか、と。
バランスが悪いにも程がある。
ほぼ男子校ではないか。
既存の区分に工業校というのを足してもいいのではないか?と思うほどだ。
「いやだから、貧乳のほうがいいんだって!」
...工業校を足すのならば商業校という区分も作った方がいいか。
商業校に分類される工業高校に行きたかったものだ。
「お前ロリコンかよ。男なら巨乳だバカ野郎」
「バカ野郎はお前だよ」
人が真面目に考え事してるのに、隣でなんの話をしているんだ。
「水本はどーなんだよ」
貧乳推しの野田が鼻息荒く聞いてきた。
んなことで興奮すんなばか。
巨乳でも貧乳でも、どっちでもいいよ。
「もちろん水本は巨乳だよな?」
巨乳推しの山本が、至近距離で発するには大きすぎる声で聞いてくる。
「いやどっちでもいいわ」
「そこ大事だろ!?」
「まさかお前も巨乳否定派か!?」
なんでこんなことにテンション上げられるんだ?
「大事なのはサイズじゃねーよ」
「「じゃあなんだよ」」
なにを当たり前なことを聞いている。
「形だろ。お前ら馬鹿か」
「「あー、たしかに」」
野田と山本は声をそろえて共感した。
会話の内容は男子校だった。
「~で、つまりはサイズは二の次だと。大事なのは形だよと、俺は言いたいわけですよ」
既に放課後になってから相当な時間が過ぎた。
教室には俺、野田、山本の三人しかいない。
あれから十五分ほど、俺は二人に講義をしてあげた。
サイズにこだわる最近の若者を野放しにはしておけない主義なのだ。
黒板に書かれた無数のおっぱいを背に、俺は二人に向き直る。
「わかったか?わかったらもう巨乳だ貧乳だと醜い争いはするんじゃないぞ?」
「どーする野田。今回はツッコミ不在だけど」
「ボケ担当だからムリ。言い出しっぺのお前がやれよ」
「何ふざけてんだよ二人とも。ボケとかツッコミとか、そーゆーのいらないから。今おっぱいについて真面目に話してんじゃん。ふざけたいなら帰れば?」
まったく野田と山本には困ったものだ。
たまには真面目な話をしなければ、俺たち工業高校生が本物の馬鹿だと思われてしまうではないか。
「そんな話を真面目にしてる時点で本物の馬鹿だよ、水本くん」
「「その声は!!」」
「おぉ新藤、なんで教室に?」
教室のスライドドアを開け放ち、こちらを蔑むように見つめる新藤がいた。
「忘れ物取りに。まさかこんな話してるとは思わなかったけどね」
そりゃそうだ。
教室に忘れ物を取りに行ったら黒板にびっしりおっぱいが描いてあって、教卓に立つ男子が力説してるなんて、予想出来るやつはアリストテレスかプラトンくらいだ。
「その二人は哲学者だからおっぱいの話をする男子高校生なんて想像もしないと思うよ」
哲学者だってエッチなことぐらい考えるだろ。
男だぞ?
「ツッコミ来たー!よかった~、これで俺らがつっこまなくてすむわ」
そういうと山本は机に倒れ込んだ。
野田は既にノックアウト済みだ。
「新藤、そーいえば俺お前に言いたいことあったんだ」
「え?なに?」
「俺さ、実はお前のことずっと気になっててさ」
「え...、うん...」
俺と新藤の間に緊張した空気が流れる。
机に突っ伏した男子二人。
黒板に描かれたたくさんのおっぱい。
教卓に立つ俺。
スライドドアを背に、俺の方を向く新藤。
カオスな教室を、傾いた夕日が容赦なく照らす。
「俺さ、ずっと...」
「うん...」
一つ深呼吸して、新藤を見た。
「お前のおっぱいいい形してるなって思ってたんだ!」
「死ねよお前」
それから二週間ほど、俺は新藤に口を聞いてもらえなかった。
褒めたつもりだったんだけどな...。
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