5 / 15
藍
交流
しおりを挟む
マスターの一声が店に響いた。
「いらっしゃい!」
「ども」
ヒッキーがいつものペースで
暖簾をくぐってきた。
「ハイボール1つください」
「あいよ。」
自分の向かい合う席に
座ろうとしたが、僕はそれを止めた。
「今日さぁ~、もう1人来ることになったから、ヒッキーは俺の隣で。」
「そうなんだ。わかった」
あっけない返事であった。
「とりあえず座って乾杯しようぜ!」
「おっけー。」
「お待ちどー」
飲み物を早急に持ってきてくれた。
ジョッキを持ちすぐに声を揃えた。
「かんぱーい!」
声をそろえて言った頃
暖簾をくぐった青彩が見えた。
「いらっしゃい!」
「こんばんは。」
「おっ!青彩こっちー」
僕が声をかけると
ヒッキーが少し驚いた表情をしていた。
「こんばんは。いきなりごめんね!」
「大丈夫!こちらはヒッキー!」
「ヒッキー?面白い名前だね。よろしくね!」
「あっ、よろしくです。」
ヒッキーは少し、
おどおどした様子であった。
新たな一面を見たようで面白い。
「青彩は何飲む?」
「やっぱりー、1杯目は生かな!」
「おっけー、マスター!生1つくださーい」
3人揃って改めて乾杯をした。
そこからの時間は2倍速のビデオを
見るような感覚で
あっというに時(とき)が流れた。
僕と青彩の中学生時代の
今だから言える
小っ恥ずかしい話から
田舎ならではのあるある話
田舎の方言で会話など
川が絶えず流れるように
笑いが絶えるときはなかった。
「そろそろ終電だから帰るね」
ヒッキーの言葉を合図に
みんながスマホの時間を確認する。
「私も明日朝からだし、帰ろうかな」
「そっか」
みんなとさよならするのが
何かを一瞬で失うような感覚で
寂しく嫌だった。
でも、
こういうときに本音は言えない。
どうやら、青彩とヒッキーは
帰る電車の方面が
同じらしい。
2人を駅まで見送った。
2人とも自然に意気投合して
手を振りながらあっという間に
姿が見えなくなった。
1人の帰り道はいろんな想いが
込み上げてきた。
頭のなかで意味もわからなく
混ざり合いあっていた。
関わりを持った人たちが
自分を通して
繋がってくれた嬉しさや、
ヒッキーのことを
羨ましく感じる自分。
おそらく、楽しい時(とき)を
過ごした反動だろうと
言い聞かせながら
自宅に着いた。
その日の夜は
寝ようと思ってもすぐには寝られず、
ゆっくりとした時(とき)の流れに
身を委ねていた。
「いらっしゃい!」
「ども」
ヒッキーがいつものペースで
暖簾をくぐってきた。
「ハイボール1つください」
「あいよ。」
自分の向かい合う席に
座ろうとしたが、僕はそれを止めた。
「今日さぁ~、もう1人来ることになったから、ヒッキーは俺の隣で。」
「そうなんだ。わかった」
あっけない返事であった。
「とりあえず座って乾杯しようぜ!」
「おっけー。」
「お待ちどー」
飲み物を早急に持ってきてくれた。
ジョッキを持ちすぐに声を揃えた。
「かんぱーい!」
声をそろえて言った頃
暖簾をくぐった青彩が見えた。
「いらっしゃい!」
「こんばんは。」
「おっ!青彩こっちー」
僕が声をかけると
ヒッキーが少し驚いた表情をしていた。
「こんばんは。いきなりごめんね!」
「大丈夫!こちらはヒッキー!」
「ヒッキー?面白い名前だね。よろしくね!」
「あっ、よろしくです。」
ヒッキーは少し、
おどおどした様子であった。
新たな一面を見たようで面白い。
「青彩は何飲む?」
「やっぱりー、1杯目は生かな!」
「おっけー、マスター!生1つくださーい」
3人揃って改めて乾杯をした。
そこからの時間は2倍速のビデオを
見るような感覚で
あっというに時(とき)が流れた。
僕と青彩の中学生時代の
今だから言える
小っ恥ずかしい話から
田舎ならではのあるある話
田舎の方言で会話など
川が絶えず流れるように
笑いが絶えるときはなかった。
「そろそろ終電だから帰るね」
ヒッキーの言葉を合図に
みんながスマホの時間を確認する。
「私も明日朝からだし、帰ろうかな」
「そっか」
みんなとさよならするのが
何かを一瞬で失うような感覚で
寂しく嫌だった。
でも、
こういうときに本音は言えない。
どうやら、青彩とヒッキーは
帰る電車の方面が
同じらしい。
2人を駅まで見送った。
2人とも自然に意気投合して
手を振りながらあっという間に
姿が見えなくなった。
1人の帰り道はいろんな想いが
込み上げてきた。
頭のなかで意味もわからなく
混ざり合いあっていた。
関わりを持った人たちが
自分を通して
繋がってくれた嬉しさや、
ヒッキーのことを
羨ましく感じる自分。
おそらく、楽しい時(とき)を
過ごした反動だろうと
言い聞かせながら
自宅に着いた。
その日の夜は
寝ようと思ってもすぐには寝られず、
ゆっくりとした時(とき)の流れに
身を委ねていた。
0
あなたにおすすめの小説
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
冷徹社長は幼馴染の私にだけ甘い
森本イチカ
恋愛
妹じゃなくて、女として見て欲しい。
14歳年下の凛子は幼馴染の優にずっと片想いしていた。
やっと社会人になり、社長である優と少しでも近づけたと思っていた矢先、優がお見合いをしている事を知る凛子。
女としてみて欲しくて迫るが拒まれてーー
★短編ですが長編に変更可能です。
俺の可愛い幼馴染
SHIN
恋愛
俺に微笑みかける少女の後ろで、泣きそうな顔でこちらを見ているのは、可愛い可愛い幼馴染。
ある日二人だけの秘密の場所で彼女に告げられたのは……。
連載の気分転換に執筆しているので鈍いです。おおらかな気分で読んでくれると嬉しいです。
感想もご自由にどうぞ。
ただし、作者は木綿豆腐メンタルです。
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
どんなあなたでも愛してる。
piyo
恋愛
遠征から戻った夫の姿が変わっていたーー
騎士である夫ディーノが、半年以上の遠征を終えて帰宅した。心躍らせて迎えたシエラだったが、そのあまりの外見の変わりように失神してしまう。
どうやら魔女の呪いでこうなったらしく、努力しなければ元には戻らないらしい。果たして、シエラはそんな夫を再び愛することができるのか?
※全四話+後日談一話。
※毎日夜9時頃更新(予約投稿済)&日曜日完結です。
※なろうにも投稿しています。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
わたしは夫のことを、愛していないのかもしれない
鈴宮(すずみや)
恋愛
孤児院出身のアルマは、一年前、幼馴染のヴェルナーと夫婦になった。明るくて優しいヴェルナーは、日々アルマに愛を囁き、彼女のことをとても大事にしている。
しかしアルマは、ある日を境に、ヴェルナーから甘ったるい香りが漂うことに気づく。
その香りは、彼女が勤める診療所の、とある患者と同じもので――――?
遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜
小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。
でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。
就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。
そこには玲央がいる。
それなのに、私は玲央に選ばれない……
そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。
瀬川真冬 25歳
一ノ瀬玲央 25歳
ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。
表紙は簡単表紙メーカーにて作成。
アルファポリス公開日 2024/10/21
作品の無断転載はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる