マコリン☆パニック!

世々良木夜風

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Panic 10. ポワンの一日~昼~

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「お嬢様のお部屋の掃除をお願い!」
「は~~~い!」
メイド長からそう言われたポワンは、マコリンの部屋にやってきた。

「クリーン!」
魔法で部屋は、一瞬できれいになる。

やることがなくなったポワンは、マコリンのベッドに潜り込んだ。
「...マコリンのにおいがする...」
布団に鼻をこすりつけて、うっとりとしていたポワンだったが、いきなり魔法を唱えた。
召喚サモン!」
召喚の魔法だが、目の前には人差し指の先くらいの、小さな渦しか出ていない。
その渦をポワンは覗き込んだ。
「あっ!マコリンだ!」
その先には、学校で授業を受けている、マコリンの姿があった。

マコリンの上空に浮かぶ小さな黒い渦。
しかし、誰も気づかずに授業は続いていく。

「みんなでご本読んでる...楽しそうだなぁ...」
ポワンは羨ましそうな顔で、その様子を見ていた。
星乃宮ほしのみやさん!」
やがて、先生がマコリンをあてた。
「はい!」
凛々しく返事をすると、黒板に答えを書くマコリン。
<パチパチ...>
称賛の拍手が鳴り響く。
「マコリン、すごい!」
何か良く分からなかったが、ポワンもうれしくなるのだった。


やがて授業が終わったのか、みんな教科書をしまうと、体操服を取り出す。
次は体育のようだ。

マコリンと、その他、数人は教室を出ていく。
「どこに行くんだろ...」
ポワンがゲートを動かして、後を追いかけると、マコリンは小さな部屋に入っていった。
<ガチャ!>
鍵をかける音がするが、ゲートは扉を通り抜けていく。
そこは小さな棚とロッカーがある、ちょっとした空間だった。

マコリンのような特別な生徒には、特例として、着替えなどを行う小部屋が用意されている。

マコリンは、そこで制服を脱ぎだした。
「な、何をしてるの?!...もしかしてエッチなことを...」
体育のことを知らないポワンは、ドキドキしながら、下着姿になっていくマコリンを見つめる。
「マコリンの下着姿、何度見ても綺麗...」
ポワンがうっとり眺めていると、マコリンは体操服を取り出す。
そして身に着けるかと思いきや...
「・・・」
頬を染めたマコリンが、下着を下ろした。
「あっ!マコリンの可愛いところが...」
ポワンがそこに釘付けになっている間に、マコリンは下着を手に取ると、広げて中を見る。
そして...顔を突っ込むと、においを嗅ぎだした。
「ん...」
マコリンの興奮した声が聞こえる。
「そっか...マコリンも自分のにおいが好きなんだ...分かるよ!あんなに素敵なにおいだもん!」
ポワンは納得しながら、様子を窺っていたが、
「あんまりにおわないわね...」
物足りなそうなマコリンの声に、
「も、もしかしてポワンが毎朝、きれいにしてるから?!...で、でも、やめると下着を脱がせる理由が!!」
ポワンはジレンマに陥る。
そうしているうちに、マコリンは、再び、下着をはくと、体操服を身に着け始める。
そして、制服をロッカーのハンガーにかけると、部屋を出ていく。
「...とりあえず、後で考えよ!」
ポワンは結論を保留すると、急いでマコリンを追いかけた。

☆彡彡彡

「位置について!...よ~~~い!...」
<パン!>
今日の体育は短距離走のようだった。
順に全力疾走していく。
「あっ!今度はかけっこだ!...学校、楽しそうだなぁ...ポワンも行きたいなぁ...」
ポワンは心底、羨ましそうにつぶやく。
「あっ!次はマコリンだ!」
マコリンの順番が回ってきたのを見て、ポワンはゲートをマコリンの近くに寄せる。
<パン!>
ピストルの音とともに、精一杯の力で走るマコリン。
それを見ながら、
「わわ!マコリンのお胸があんなに揺れて...刺激が強すぎるよ~~~!!」
ポワンはゲートをマコリンに更に近づけると、揺れる胸を目を見開いて見つめていたのだった。

☆彡彡彡

体育が終わり、制服に着替えると、教室に歩いていくマコリン。
それを見ながら、
「そろそろ、戻らないと...」
ポワンがゲートを閉じようとした時、マコリンは教室を通り過ぎた。
「も、も、もしかして!!」
ポワンは何か、思い当たることがあるようだった。
何度か見た光景なのだろう。
ドキドキしながら、マコリンの行く先を見つめるポワン。
マコリンは、ポワンの予想通りの場所に入っていった。

「こ、ここでおしっこするんだよね...」
ポワンの顔が赤くなる。
「べ、べ、勉強になるし、良く観察しないと!」
ポワンはゲートをマコリンがいる個室へと向かわせた。

そこではすでに、マコリンがスカートに手を入れていた。
下着をスッと下ろすと、便器に腰掛ける。
スカートをめくって、手で押さえると、おなかの力を抜いたようだった。
「わぁぁ~~~~!」
激しい水音にポワンが思わず、声を漏らす。
「こ、こんなに激しく...ダ、ダメだよマコリン!あんまり我慢しちゃ!」
そう言いながらも、ポワンはその音に耳をそばだてていた。
「も、も、もっと近くで...」
ポワンは、ゲートをおしっこが出ている、すぐそばまで近づける。
「ふふふ!おしっこの出るところはポワンと一緒だね!」
出ている様子を見つめる、ポワンが微笑む。
やがて、終わったマコリンが、トイレットペーパーでそこを拭きだす。
「そうなんだよね!終わった後はちゃんと拭かないと...ポワン、知らなかったなぁ...」
ポワンは頬を染めると、来たばかりの頃を思い出す。

その時、トイレの作法を知らなかったポワンは、終わった後に、拭かずにそのまま下着をつけていた。そのため、
「マ、マコリンの下着がポワンのおしっこのにおいで!...悪いことしちゃってたなぁ...」
ポワンの顔が、更に赤くなる。
「も、もちろん、着替える時は『クリーン』できれいにしてたけど...あの紙はそういうふうに使うんだね!マコリンのを覗いて良かった!」
ポワンが『勉強になる』と言ったのは、あながちウソでもないようだった。
そうしているうちに、マコリンが個室を出ていった。
「終わった後は手を洗って!...濡れた手はハンカチで拭いて!」
ポワンは何度も手順を確認する。そして、

「今日も勉強になったな!...な、何回も...見せてもらわないと!!」
ポワンは真面目な顔を装いながらも、その頬は緩みっぱなしだった。
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