22 / 54
Secret22. さくらの決意
しおりを挟む
●登場人物
・輝・ダークライト(ひかる):魔法少女専門グッズ店の店長。
= マテラス・ダークライト:秘密結社ダーク・ライトの首領。最近、やたらと出番が多い。他人にいろんな意味で勘違いされている。
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!どうやらマテラスへの思いに気づいたようだが...
= ラフェド・セリシール:魔法少女。まさかの正義と悪のカップルが成立するのか?
・志頭蟹芭羅美:さくらの同級生。フラムとマテラスの愛を見届けることを決意した。真正腐女子。彼女の目は妄想のみを映す。
●前回のお話
私、小松春桜子!魔法少女としてマテラスと戦ってるんだけど、この前、マテラスが変な事言ったもんだから、気になって友達に相談したのね。
そしたら、「マテラスの事をどう思っているのか」が大事だって教えてくれたの。
よく考えてみたんだけど、もしかして私、マテラスが好きなのかも?
相手は敵なのに、どうしたらいいの~~~!
翌日、さくらは学校に向かう途中で、知っている顔を見つけた。
「芭~羅美ちゃん!」
「あっ、さくらちゃん!おはよう!」
「体の具合はもういいの?」
「うん。何ともないみたい。そういえば、倒れてるあたしをさくらちゃんが見つけてくれたんだよね!ありがとう」
「そんなの気にしなくていいよ!友達なんだから当たり前だよぉ」
「友達…うれしい。でもおかげで助かったって。あのまま誰にも気づかれなかったらどうなってたか分からない」
「ホントにいいってばぁ...照れるなぁ...」
「後で両親と一緒にお礼に行く!お父さんお母さんもありがとうって言ってた」
「そんな気を使わなくていいのに~」
「さくらちゃん。優しい!友達になれてよかった!」
「私もだよぉ...でも、何か芭羅美ちゃん、明るくなった?...あっ、別に今まで暗かったって訳じゃないけど...」
「ふふふ。気を使わなくていいよ。あたし、暗いから。でも、この間、人生の目標を見つけたんだ!」
「何?何?教えて!」
「今は内緒!でも、言える時が来たら一番に言うから!」
「そうか...でも約束だよ!その時が来たら教えてね」
その内容を聞いたらドン引き間違いなしなのだが、この時のさくらには知る由もなかった。
・・・
「さくらちゃん、昨日の話、進展あった?」
さくらの友達が集まってくる。本当に興味津々のようだ。
「うん。どうやら好きみたいなんだけど。まだ、確信は持てないらしいの」
「あ~、そうだよね。今までただの友達と思ってたんだもんねぇ。マー君に言われてやっと意識しだしたんだぁ」
「そう...なのかも。そういう時って、どうしたらいいのかなぁ?」
「う~ん。本当は一回、デートでもしてみるといいと思うんだけどぉ...」
「デ、デート~~~!!!」
「そんな意識しなくていいのよ。友達なんでしょ?一回、喧嘩じゃなくて一緒にどこかに遊びに行ったらいいのよ」
「遊びにかぁ~~」
「意識しだしたんなら勇気がいるかもしれないけど、遊園地かどこかに誘ってみるように勧めてみたら?」
「う~ん。出来るかなぁ...」
「まあ、向こうから誘ってくるかもだけどね!とにかく、一度二人っきりで過ごして、今後も同じようにしたいか確かめるの!」
「なるほど...」
「楽しかったのなら、お付き合いも考えるべきだけど、あまりしっくり来ないようなら、今まで通りでいた方がいいかもね」
「お付き合いかぁ。向こうもそう思ってるのかなぁ...?」
「だって『お前は私の太陽だ』って言われたんでしょ?それは間違いないわ!...まあ、全てはセーちゃん次第だけどね」
「ありがとう。頑張ってみる!」
「えっ、友達の話だよね?!」
「もちろんっっ!私じゃなくてセーちゃんの事だよっっ!」
「また、結果、聞かせてねぇ~」
さくらの友達たちは楽しそうに、今後の展開を予想しあっていた。
・・・
帰り道、さくらは重大な問題に気づいていた。
「魔法少女と悪の組織の首領が、一緒に遊園地で遊んでいたらまずくない??」
さくらは無い頭で必死に考える。
「何か、気の利いた魔法はないかしら...でもレオポンには言いたくないし...マテラスなら何か知ってるかも!」
さくらはなんだかんだ言いながらマテラスの繰り出す魔法の多彩さには感心していた。
「問題はどう切り出すかよねぇ...」
さくらは完全にその気になっているようだ。トラブルの予感しかしないが...
・・・
それから数日たった、ある日。魔法少女とダーク・ライトが戦っていた。
「くらいなさい!サクラ・トルネード!!!」
チッカーたちをあっさり、片づけると、セリシールは魔法で剣を作り出し、マテラスに近接戦闘を仕掛ける。
(まあ、セリシール様と剣を交わしあえるなんて...)
マテラスは同じく剣を作り出し、その攻撃を受け止める。
その時、耳元でセリシールがささやいた。
「ちょっと相談があるわ。このまま剣戟を続けて頂戴」
ひかるは危うく卒倒するところであった。
ゼロ距離からのセリシールのささやき声...それはファンを萌え死にさせるに十分な威力を持っていた。
「いいだろう」
声が裏返ってしまったが、何とか返事をすると、セリシールが続ける。
「あなたと二人きりの時間を作りたいわ。この紙に指定された時間と場所に、一人で来て」
セリシールが紙を投げる。マテラスがそれを受け取る。
(どういうことかしら?まさか何かに気づいたのかしら?)
ひかるは警戒する。
「そこでは魔法少女と悪の首領であることは隠したいの。何かいい方法はない?」
続けてセリシールが尋ねてくる。
(大衆の面前で一般人を装って、何かを確かめたいということね)
ひかるはどうするべきか一瞬、迷う。ワナかもしれない。しかし...
(無視するという手はもちろんありますわ。でも、何に気づいたかは確かめる必要がありますわね)
そう判断すると、
「いいだろう。当日、われわれだと分からないように変装すれば良いだろう。お前の変装衣装はこちらで用意する」
「分かったわ。話はそれだけよ。待ってるわ」
セリシールは衣装をどう用意するのか一瞬、不思議に思ったが、魔法で何とかするのだろうと解釈することにした。
それを聞くと、セリシールはマテラスから距離を取り、いつものごとく、魔力ビームで〆るのだった。
・輝・ダークライト(ひかる):魔法少女専門グッズ店の店長。
= マテラス・ダークライト:秘密結社ダーク・ライトの首領。最近、やたらと出番が多い。他人にいろんな意味で勘違いされている。
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!どうやらマテラスへの思いに気づいたようだが...
= ラフェド・セリシール:魔法少女。まさかの正義と悪のカップルが成立するのか?
・志頭蟹芭羅美:さくらの同級生。フラムとマテラスの愛を見届けることを決意した。真正腐女子。彼女の目は妄想のみを映す。
●前回のお話
私、小松春桜子!魔法少女としてマテラスと戦ってるんだけど、この前、マテラスが変な事言ったもんだから、気になって友達に相談したのね。
そしたら、「マテラスの事をどう思っているのか」が大事だって教えてくれたの。
よく考えてみたんだけど、もしかして私、マテラスが好きなのかも?
相手は敵なのに、どうしたらいいの~~~!
翌日、さくらは学校に向かう途中で、知っている顔を見つけた。
「芭~羅美ちゃん!」
「あっ、さくらちゃん!おはよう!」
「体の具合はもういいの?」
「うん。何ともないみたい。そういえば、倒れてるあたしをさくらちゃんが見つけてくれたんだよね!ありがとう」
「そんなの気にしなくていいよ!友達なんだから当たり前だよぉ」
「友達…うれしい。でもおかげで助かったって。あのまま誰にも気づかれなかったらどうなってたか分からない」
「ホントにいいってばぁ...照れるなぁ...」
「後で両親と一緒にお礼に行く!お父さんお母さんもありがとうって言ってた」
「そんな気を使わなくていいのに~」
「さくらちゃん。優しい!友達になれてよかった!」
「私もだよぉ...でも、何か芭羅美ちゃん、明るくなった?...あっ、別に今まで暗かったって訳じゃないけど...」
「ふふふ。気を使わなくていいよ。あたし、暗いから。でも、この間、人生の目標を見つけたんだ!」
「何?何?教えて!」
「今は内緒!でも、言える時が来たら一番に言うから!」
「そうか...でも約束だよ!その時が来たら教えてね」
その内容を聞いたらドン引き間違いなしなのだが、この時のさくらには知る由もなかった。
・・・
「さくらちゃん、昨日の話、進展あった?」
さくらの友達が集まってくる。本当に興味津々のようだ。
「うん。どうやら好きみたいなんだけど。まだ、確信は持てないらしいの」
「あ~、そうだよね。今までただの友達と思ってたんだもんねぇ。マー君に言われてやっと意識しだしたんだぁ」
「そう...なのかも。そういう時って、どうしたらいいのかなぁ?」
「う~ん。本当は一回、デートでもしてみるといいと思うんだけどぉ...」
「デ、デート~~~!!!」
「そんな意識しなくていいのよ。友達なんでしょ?一回、喧嘩じゃなくて一緒にどこかに遊びに行ったらいいのよ」
「遊びにかぁ~~」
「意識しだしたんなら勇気がいるかもしれないけど、遊園地かどこかに誘ってみるように勧めてみたら?」
「う~ん。出来るかなぁ...」
「まあ、向こうから誘ってくるかもだけどね!とにかく、一度二人っきりで過ごして、今後も同じようにしたいか確かめるの!」
「なるほど...」
「楽しかったのなら、お付き合いも考えるべきだけど、あまりしっくり来ないようなら、今まで通りでいた方がいいかもね」
「お付き合いかぁ。向こうもそう思ってるのかなぁ...?」
「だって『お前は私の太陽だ』って言われたんでしょ?それは間違いないわ!...まあ、全てはセーちゃん次第だけどね」
「ありがとう。頑張ってみる!」
「えっ、友達の話だよね?!」
「もちろんっっ!私じゃなくてセーちゃんの事だよっっ!」
「また、結果、聞かせてねぇ~」
さくらの友達たちは楽しそうに、今後の展開を予想しあっていた。
・・・
帰り道、さくらは重大な問題に気づいていた。
「魔法少女と悪の組織の首領が、一緒に遊園地で遊んでいたらまずくない??」
さくらは無い頭で必死に考える。
「何か、気の利いた魔法はないかしら...でもレオポンには言いたくないし...マテラスなら何か知ってるかも!」
さくらはなんだかんだ言いながらマテラスの繰り出す魔法の多彩さには感心していた。
「問題はどう切り出すかよねぇ...」
さくらは完全にその気になっているようだ。トラブルの予感しかしないが...
・・・
それから数日たった、ある日。魔法少女とダーク・ライトが戦っていた。
「くらいなさい!サクラ・トルネード!!!」
チッカーたちをあっさり、片づけると、セリシールは魔法で剣を作り出し、マテラスに近接戦闘を仕掛ける。
(まあ、セリシール様と剣を交わしあえるなんて...)
マテラスは同じく剣を作り出し、その攻撃を受け止める。
その時、耳元でセリシールがささやいた。
「ちょっと相談があるわ。このまま剣戟を続けて頂戴」
ひかるは危うく卒倒するところであった。
ゼロ距離からのセリシールのささやき声...それはファンを萌え死にさせるに十分な威力を持っていた。
「いいだろう」
声が裏返ってしまったが、何とか返事をすると、セリシールが続ける。
「あなたと二人きりの時間を作りたいわ。この紙に指定された時間と場所に、一人で来て」
セリシールが紙を投げる。マテラスがそれを受け取る。
(どういうことかしら?まさか何かに気づいたのかしら?)
ひかるは警戒する。
「そこでは魔法少女と悪の首領であることは隠したいの。何かいい方法はない?」
続けてセリシールが尋ねてくる。
(大衆の面前で一般人を装って、何かを確かめたいということね)
ひかるはどうするべきか一瞬、迷う。ワナかもしれない。しかし...
(無視するという手はもちろんありますわ。でも、何に気づいたかは確かめる必要がありますわね)
そう判断すると、
「いいだろう。当日、われわれだと分からないように変装すれば良いだろう。お前の変装衣装はこちらで用意する」
「分かったわ。話はそれだけよ。待ってるわ」
セリシールは衣装をどう用意するのか一瞬、不思議に思ったが、魔法で何とかするのだろうと解釈することにした。
それを聞くと、セリシールはマテラスから距離を取り、いつものごとく、魔力ビームで〆るのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。
美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者!
だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。
幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?!
そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。
だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった!
これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。
果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか?
これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。
***
イラストは、全て自作です。
カクヨムにて、先行連載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる