ひかるのヒミツ

世々良木夜風

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Secret22. さくらの決意

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●登場人物
ひかる・ダークライト(ひかる):魔法少女専門グッズ店の店長。
 = マテラス・ダークライト:秘密結社ダーク・ライトの首領。最近、やたらと出番が多い。他人にいろんな意味で勘違いされている。
小松春こまつはる桜子さくらこ(さくら):元気が取り柄の14才!どうやらマテラスへの思いに気づいたようだが...
 = ラフェド・セリシール:魔法少女。まさかの正義と悪のカップルが成立するのか?
志頭蟹しずかに芭羅美ばらみ:さくらの同級生。フラムとマテラスの愛を見届けることを決意した。真正腐女子。彼女の目は妄想のみを映す。

●前回のお話
私、小松春桜子!魔法少女としてマテラスと戦ってるんだけど、この前、マテラスが変な事言ったもんだから、気になって友達に相談したのね。
そしたら、「マテラスの事をどう思っているのか」が大事だって教えてくれたの。
よく考えてみたんだけど、もしかして私、マテラスが好きなのかも?
相手は敵なのに、どうしたらいいの~~~!



翌日、さくらは学校に向かう途中で、知っている顔を見つけた。
「芭~羅美ちゃん!」
「あっ、さくらちゃん!おはよう!」
「体の具合はもういいの?」
「うん。何ともないみたい。そういえば、倒れてるあたしをさくらちゃんが見つけてくれたんだよね!ありがとう」
「そんなの気にしなくていいよ!友達なんだから当たり前だよぉ」
「友達…うれしい。でもおかげで助かったって。あのまま誰にも気づかれなかったらどうなってたか分からない」
「ホントにいいってばぁ...照れるなぁ...」
「後で両親と一緒にお礼に行く!お父さんお母さんもありがとうって言ってた」
「そんな気を使わなくていいのに~」
「さくらちゃん。優しい!友達になれてよかった!」
「私もだよぉ...でも、何か芭羅美ちゃん、明るくなった?...あっ、別に今まで暗かったって訳じゃないけど...」
「ふふふ。気を使わなくていいよ。あたし、暗いから。でも、この間、人生の目標を見つけたんだ!」
「何?何?教えて!」
「今は内緒!でも、言える時が来たら一番に言うから!」
「そうか...でも約束だよ!その時が来たら教えてね」

その内容を聞いたらドン引き間違いなしなのだが、この時のさくらには知る由もなかった。

・・・

「さくらちゃん、昨日の話、進展あった?」
さくらの友達が集まってくる。本当に興味津々のようだ。
「うん。どうやら好きみたいなんだけど。まだ、確信は持てないらしいの」
「あ~、そうだよね。今までただの友達と思ってたんだもんねぇ。マー君に言われてやっと意識しだしたんだぁ」
「そう...なのかも。そういう時って、どうしたらいいのかなぁ?」
「う~ん。本当は一回、デートでもしてみるといいと思うんだけどぉ...」
「デ、デート~~~!!!」
「そんな意識しなくていいのよ。友達なんでしょ?一回、喧嘩じゃなくて一緒にどこかに遊びに行ったらいいのよ」
「遊びにかぁ~~」
「意識しだしたんなら勇気がいるかもしれないけど、遊園地かどこかに誘ってみるように勧めてみたら?」
「う~ん。出来るかなぁ...」
「まあ、向こうから誘ってくるかもだけどね!とにかく、一度二人っきりで過ごして、今後も同じようにしたいか確かめるの!」
「なるほど...」
「楽しかったのなら、お付き合いも考えるべきだけど、あまりしっくり来ないようなら、今まで通りでいた方がいいかもね」
「お付き合いかぁ。向こうもそう思ってるのかなぁ...?」
「だって『お前は私の太陽だ』って言われたんでしょ?それは間違いないわ!...まあ、全てはセーちゃん次第だけどね」
「ありがとう。頑張ってみる!」
「えっ、友達の話だよね?!」
「もちろんっっ!私じゃなくてセーちゃんの事だよっっ!」
「また、結果、聞かせてねぇ~」
さくらの友達たちは楽しそうに、今後の展開を予想しあっていた。

・・・

帰り道、さくらは重大な問題に気づいていた。
「魔法少女と悪の組織の首領が、一緒に遊園地で遊んでいたらまずくない??」
さくらは無い頭で必死に考える。
「何か、気の利いた魔法はないかしら...でもレオポンには言いたくないし...マテラスなら何か知ってるかも!」
さくらはなんだかんだ言いながらマテラスの繰り出す魔法の多彩さには感心していた。
「問題はどう切り出すかよねぇ...」
さくらは完全にその気になっているようだ。トラブルの予感しかしないが...

・・・

それから数日たった、ある日。魔法少女とダーク・ライトが戦っていた。
「くらいなさい!サクラ・トルネード!!!」
チッカーたちをあっさり、片づけると、セリシールは魔法で剣を作り出し、マテラスに近接戦闘を仕掛ける。
(まあ、セリシール様と剣を交わしあえるなんて...)
マテラスは同じく剣を作り出し、その攻撃を受け止める。
その時、耳元でセリシールがささやいた。
「ちょっと相談があるわ。このまま剣戟を続けて頂戴」
ひかるは危うく卒倒するところであった。
ゼロ距離からのセリシールのささやき声...それはファンを萌え死にさせるに十分な威力を持っていた。
「いいだろう」
声が裏返ってしまったが、何とか返事をすると、セリシールが続ける。
「あなたと二人きりの時間を作りたいわ。この紙に指定された時間と場所に、一人で来て」
セリシールが紙を投げる。マテラスがそれを受け取る。
(どういうことかしら?まさか何かに気づいたのかしら?)
ひかるは警戒する。
「そこでは魔法少女と悪の首領であることは隠したいの。何かいい方法はない?」
続けてセリシールが尋ねてくる。
(大衆の面前で一般人を装って、何かを確かめたいということね)
ひかるはどうするべきか一瞬、迷う。ワナかもしれない。しかし...
(無視するという手はもちろんありますわ。でも、何に気づいたかは確かめる必要がありますわね)
そう判断すると、
「いいだろう。当日、われわれだと分からないように変装すれば良いだろう。お前の変装衣装はこちらで用意する」
「分かったわ。話はそれだけよ。待ってるわ」
セリシールは衣装をどう用意するのか一瞬、不思議に思ったが、魔法で何とかするのだろうと解釈することにした。
それを聞くと、セリシールはマテラスから距離を取り、いつものごとく、魔力ビームで〆るのだった。
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