異世界亜人熟女ハーレム製作者

†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†

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6章 門 Gate

31話 神と呼ばれし者The One Called God

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フォルグランディア 広場
全裸の男が立っていた。
黒い髪を肩まで伸ばした長身の男だ。
精悍な顔に、瞳の色が左が青で右が赤
全身の筋肉が自然に盛り上がっている。
「私は、
どうしてこんな姿になった。」
男の目が高速で周囲の状況を把握する。

俺はルシと共に地上に降り立つ。
「エル、ヴィヴ、ルシ
俺が戦う。
3人は下がってこいつの弱点を見つけてくれ。」
「――どういうことよ。
あたしらはまだやれ」
「こいつが門だとすると、
もう一度、何かの力で完全に停止させるしかない。
だが門と同じ再生能力があるとすれば3人じゃ相性が悪い。」
「――まぁ、あたしらも全開じゃねぇ。
今のうちに力を貯めとくぜ。」
「分析は私とルシに任せて。」
俺はインドラの雷撃で男を穿つ。
バチッ!!!
男の心臓と頭を雷が貫く。
だが
「――やはりか。
門と同じで見えない速度で再生している。」
俺はインドラの力で加速し、雷を何発も撃ち込む。
撃ち込む度に動きがとまる。
「貴様の名は 私の名は」
男が両手を広げて急に独り言を言い始める。
アシュヴァルの力を全開にして大気中の魔素<エレメント>をインドラに注ぎ込む。
距離を詰め、
ドッとアシュヴァルの逆側の刃で男の心臓を貫く。
「アシュヴァル!!!」
アシュヴァルの力を解放し、男の体を構成している魔素<エレメント>を吹き飛ばす。
男が手を伸ばしてきた瞬間に飛び下がる。
「――どうした
私は手を伸ばしただけだぞ。」
(こやつはまずい、星そのものじゃ
小僧 出力を下げて時間を稼げ)
(あぁ 我も力を貸す
あやつは世界の理 そのものじゃ。)
「――どういうことだよ。」
男が拳、蹴りを繰り出すのをアシュヴァルで受け止める。
そのたびに魔素<エレメント>を奪うが、それをさらに上回る速度で大気中の魔素<エレメント>が男に収束していき、黒い衣をまとっているような見た目に変わっていく。
「ヴァジュラっ!!!」
俺は一瞬だけインドラの力を解放し、雷撃を男の全身に浴びせる。
距離を取る。
(あの男の姿をしたものは異界への門そのものじゃ。
世界が異世界を取り込む
人が微生物を取り込み、病への耐性をあげるように。
世界もまた異世界の異物を取り込み成長していく。)
「――じゃあ、何でその門が俺達を襲ってるんだよ!!」
男が俺の雷撃で焼き切れた肉愛を急速に再生していく。
「我は――そうだな
異界門<ゼノ・フォレス>とでも名づけようか。」
男の腕がちぎれ落ちて小さな門が生成される。
「いでよ。異界の勇者よ。」
ゼノ・フォレスが呼んだ瞬間に門より転生者の男が現れる。
「させるかっ!!!」
次の瞬間、転生者の体が四散する。
「あなた達は!?」
後ろを振り向くと
エルリーフ、コルプガイスト、ドヴェルグの男達が戦装束を纏って、
巨大な大砲を20門ほど構えていた。
「俺達も戦うぞ!!」「そうだ!」
ゼノ・フォレスがギロッと目を動かす。
「あんたの相手は俺だ。」
アシュヴァルの力を全開にして ゼノ・フォレスの目周辺の魔素<エレメント>を吸収する。
だがそれと同時にアシュヴァルを持っていた左腕にびりっと痛みが走る。
(小僧、魔素<エレメント>を取り込みすぎじゃ。)
あぁ、そうみたいだな。
インドラの雷撃を男の顔面に放ち、魔素<エレメント>を消費する。
(小僧、奴は我等で抑えるぞ。
あの者達には門から出てきた奴らの相手をさせるほうがよい。)
「皆さん!
俺があの男を相手します!
他の転生者は任せます!!!」
「「おぉ!!任せろ!!」」
ゼノ・フォレスが今度は髪をちぎり、次々と門を生み出していくが
それも全てエルリーフの男達が正確に脳天を貫いていく。
「サトー!
奴の止め方が分かったわ。
少し彼らの手も借りる。」
「あぁ、任せた。」
(奴の無限の魔素<エレメント>の供給が止める方法があるとはな)
(ふんっ 霊脈の流れを解析でもしたのじゃろう。
あの黒い獣になれる女 やりおるわ。)
ルシは優秀だからな。
「貴様等はなぜ 我をこのような形にした?」
ゼノ・フォレスが俺をじっと見据える。
(どうやら、奴は自らの形を変えられたことで
世界の復元力としての力を発揮しているらしい
元のあり方が歪められていることは認識していないらしいな。)
「あなたは本来、この場所にあるべきではないんだ。
元々は世界と世界の境界、この空間にないはずだ。」
「そうだ。だが場所は関係ない。
我は異界の門、門としての役割を阻む者を消す。
貴様も転生者だろう。
なぜ同胞を拒む。」
「――あぁ、だからこそ止めるんだ。
俺も含めて転生者はもうこの世界には要らない。」
「それを決めるのは貴様ではない。
我だ。」
ゼノ・フォレスの背中に翼が生えていく。
ドッと翼を広げて飛び上がる。
「くっ!!」
まずいな、俺の弱点は飛行能力だ。
ルシの時にもそうだったが、俺は敵が空を飛び続けると対抗方法がない。
「裁きを」
ゼノ・フォレスが空全体に魔術紋を展開する。
圧倒的な力の奔流が広がっていき、まるで昼間のように街全体が明るくなる。
「光よ」
ドッと一斉に光の束が降り注ぐ。
「アシュヴァルっ!!!!!!」
アシュヴァルの力で、光の束を魔素<エレメント>として吸収していく。
「ぐぅっ!!!!
おおっ!!!」
吸収能力を上回る魔素<エレメント>が降り注ぎ、両手がバチバチと雷を纏い始める。
「もー しょがないなー」
どこからか少女の声が鳴り響く。
ドッ!!!!
ゼノ・フォレスの体が地面にたたきつけられる。
「――なぜ、帝国の龍がこんなところにいる。」
上空に龍形態となったクリスティアが飛んでいた。
「この街のパンは美味しいし、潰されるとこまるんだよ。」
「――私は手を出してないぞ。門よ。」
クリスティアの背にはヴェルグが乗っていた。
「いいや、その龍に手を貸した貴様も排除対象だ。」
「ほぉ。その肉体で星ノ獣と戦えるのか。」
ボロボロとゼノ・フォレスの肉体が崩壊していく。

「あの女共だろう。全く恐ろしい。」
「ならば殺せばいい。」
ゼノ・フォレスがエルとヴィヴを追って飛び立とうと翼を広げる。
「ヴァジュラ!」
ゼノ・フォレスの翼に俺の電撃が直撃する。
「サトー!
帝国の通信機 
これでエルの声聞こえるよ。」
クリスティアが小型の黒いデバイスを俺に投げる。
「聞こえる?」
「あぁ。そっちは順調らしいな。」
「任せな。あたしの力でガンガン霊脈を分散させてるぜ。
力仕事は任せろってんだ。」
「我の知恵がなければ貴様らは何も出来ぬであろう。」
「完成したら、あの男の回復能力がなくなるわ。
そうなったら一撃で仕留めて。」
「あぁ。」
ブツッと通信が切れる。

「貴様ら、そういうことか。
――ならば」
すぅっとゼノ・フォレスが息を吸い込んでいるような動作を見せる。
(あやつ、魔素<エレメント>を吸い込みおったぞ。)
「みなさん、伏せてください1!!」
俺が叫んだ直後に
ゼノ・フォレスの口から光線が飛び出し、横一直線に建物を両断していく。
ゴロゴロと建物が崩れていく。
「遅い」
ゼノ・フォレスに接近し、インドラの雷撃を10発連発させる。
「ぐっ」
ゼノ・フォレスの肉体にいくつも深い傷が刻まれる。
「にいちゃん!こいつを使ってくれ!」
ぶんっとコルプガイストの男が俺に剣を投げる。
「インドラ」
インドラの電磁誘導で俺の方へとひきつけて受け取る。
「貴様っ!!」
ドッとゼノ・フォレスの心臓部分に剣を突き刺す。
「まだだ」
剣にインドラの雷撃を流し、何度も電撃を与える。
「まだだ!!!」
アシュヴァルをゼノ・フォレスの首に突き刺し、インドラの雷撃をそちらにも流し込む。
「がっ!!」
ゼノ・フォレスの全身が黒こげになり、それでも動こうと蹴りを放つ。
ギリギリ当たらない範囲へアシュヴァルを引き抜きながら飛び下がる。
(小僧 後ろだ)
ゼノ・フォレスの体の血が飛び散っていた血痕から転生者が現れる。
もはや肉体の全てが異界に繋がる門としての機能を取り戻している。
ドンッ!!と転生者ごと吹き飛ぶ。
コルプガイストの村人達の新型の魔具<ガイスト>だな。
「ドヴェルグの男はこんなへっぽこ光線でびびるかよ!!」
ドドドッとドヴェルグの男達ががれきの中から大砲を放っている。
「貴様らは理に反した」
ゼノ・フォレスがぐっと体をかがめながら魔素<エレメント>を収束させ、
2対の杖を生み出す。
「いい杖じゃねぇか。」
ヴェルグが左腕だけ獣化し、ゼノ・フォレスの左腕ごと杖を奪い去る。
「――これが星ノ獣か。」
ゼノ・フォレスの左腕が再生していく。
「星ノ雫<ステラ・スティーガ>」
ゼノ・フォレスがそうつぶやくと。
杖が輝きだし、空から隕石が現れる。
「クリスティア!」
ドッとヴェルグがクリスティアに飛び乗り
「任せて」
「空は任せた!!!」
「うん!!!」
クリスティアとヴェルグが隕石に向かって飛んでいく。
「ヴァジュラ!」
ゼノ・フォレスの左肩に5発、雷撃を撃ち込む。
どうやら隕石の引き寄せをしている間は動けないらしく。
「兄ちゃん!俺の剣も使ってくれ!」
ドヴェルグの男から剣を投げられ、何とか取る。
アシュヴァルを背中に戻し、剣にインドラで雷を纏わせ
「はぁっ!!!」
全力でゼノ・フォレスの肉体を切り裂く。
ガッ!!!!とゼノ・フォレスの背骨に剣が届いた後に止まる。
「やっぱ剣は慣れないな。」
俺は剣を通じて雷撃を数発流し込む。
バチッ!!!!
再び雷撃でゼノ・フォレスの全身が黒こげになる。
だがもはや耐性が付いたらしく、俺を掴もうと手を伸ばす。
飛び下がると、今度はゼノ・フォレスが光の矢を腕から放つ。
ギリギリで光の矢を避けると次から次へと地面から杭のような尖った突起物を飛び出させる。
「時が満ちた。」
ゼノ・フォレスが告げた瞬間に月が現れる。
恐らく実際の月ではなく異界から引き寄せた何かだ。
ゴッ!!!!とゼノ・フォレスの力が2段階ほど跳ね上がる。
「くっ!!!」
霊脈ってやつ以外にも空からも力を供給し始めた。
特殊な物体で力場を作り出しているらしいな。
(こやつ、天体の並び自体を術式に利用しやがった)
そんなのありかよ。
いや、だから異世界から物質や空間を切り取って自分の世界に取り込むなんて神技が出来るんだな。
ゼノ・フォレスが右腕にブラックホールのような黒い闇を纏う。
そして頭上から無数の光の矢を放つ。
「っ!!!」
アシュヴァルに切り替えて魔素<エレメント>を吸収しながら
インドラを解放して滅侭杵で光の矢と雷撃を対消滅させる。
「っおおおお!!」
限界まで力を引き出してギリギリで被弾は避けられた。
「――やはり この体では力が出せんか。」
ゼノ・フォレスが肉体を変化させようと魔素<エレメント>を集中させる。
だがパッとそれらが飛び散っていく。
(あの黒い獣の女が仕込んだものだな。
魔素<エレメント>を肉体の変化、変質には一切使えなくしておる。
そしてそろそろか。)
ドッガタガタガタッ!!!!!
激しい地震が続く。
「うぉおああああっ!!!」「な 何だ!?何が!」
地震慣れしてない他の人達は頭を抱えてしゃがみこんでいる。
――だが一番効いてるのは
「何だ、まさかこの短時間で霊脈を書き換えたのか。」
ゼノ・フォレスの肉体がボロボロと崩壊していく。
そして地面が揺れることにはなれていないらしいゼノ・フォレスが飛び上がろうとする。
ダッと俺はインドラの力で加速し、
「滅侭杵!!!!!」
飛び上がると同時に全身に雷を纏ってゼノ・フォレスに体当たりする。
「っ!!!」
俺とゼノ・フォレスが空中で頭突きをする形になり、
ゴロゴロっと組み合ったまま地面に倒れこむ。
俺はゼノ・フォレスの心臓にアシュヴァルを突き立てる。
「――ここまでか。」
ゼノ・フォレスが諦めたように手を投げ出す。
そして俺に笑いかける。
一切の殺意や敵意がなく、まるで俺をいつくしむように。
「――どうしたんだよ。急に」
「聞け 最後の転生者よ。」
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