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惑星エックス
革命 4
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時刻は夕方。
帝国との戦争は終わり、NPCとテンゴたち5人が集まる。
ヴァンチールと村長が挨拶に来た。
「この度はどうもありがとうございました」
村長が深く頭を下げた。心から感謝を述べている様だ。
「こちらが帝国が奪いたかった物のダークマターじゃ」
村長は戦闘が終わったテンゴにとある物を持ってきてそれを見せた。
約束通りに帝国が求めている代物を拝見させて頂く事になる。
「これは、とある森に落ちておりましての、拾って管理していたのですが
まさかこんな事になるなんて予想もできずに・・・」
拾った場所は森で、そこにどうやって発生したか若しくは、誰かが落とした物か、まずそちらを知りたいのだが手がかりが村長のいう事であれば「森」しかないので、手がかりがあまりない。
テンゴはそれを手に取る。
黒く光っている。キラキラとしている物だ。ビー玉サイズの球をテンゴは片手で手に取り手の掌に載せて眺める。
「これは・・・なんだ?何かが凝縮されてるのか?」
何かのパワーが伝わってきそうな代物だ。
5人は顔を覗き込むが何も分からない。
「(持って帰って調べてみる必要がありそうな代物だけど・・・)」
「どうやって使うか、何かの宝石かも分からないのに差し上げていいのやら・・・」
「・・・まぁ少しくらいならお貸してもよろしいですが・・・」
色々調べる必要がありそうだ。まず、これ(ダークマター)の出自、使い方、どんな力なのか、宝石なのか、このダークマターを指で触ってもコンソールなどの反応はもちろんない。
「それじゃぁ、これはうちらが預かります。また帝国が攻めてきたら嫌でしょう」
「そうじゃな・・・」
「では、うちらはこれで一旦帰還します、お気をつけて」
テンゴたち5人はスペースシップを召喚しそれに乗り出発の準備を整えた
「バイバイ~」
「また近いうちに」
「また、何かあれば駆けつけますので・・・では」
帝国とは、なぜダークマターを狙うのか・・・謎がありすぎる・・・
そして最大の謎は・・・自分たちの置かれた状況・・・。
5人はNPCたちに手を振りスペースシップに乗って自分たちのコロニー、レグルスに帰っていった。
・・・
・・
・
とある惑星
海の見える、海岸沿い、崖に立っている巨大なお城の中
豪華な装飾が施されている指令室に入っていく。
メイドたちがずらっと並んで立っている。
金髪のイキっていそうな男がとある男性の前に膝まづく
「ヴィレム様、帝国の軍隊1%を惑星スコッチに派遣致しましたが
ことごとく、例の奴らに敗北しました」
「どうやら武器の貸付などを行ったようです。ダークマターは、GET、できませんでした」
目の前に座っている男性はワインを持っている。
「そうですか、あの軍隊では負けてしまいましたか、ニコロさん・・・
次はあなたが行きますか?・・・」
「ふふ、お任せください、ヴィレム様・・・」
・・・
・・
・
スペースコロニーに戻ってきたテンゴは難しい顔をしながらもお互いの無事を確認しつつコロニーに降り立った。
そして、テンゴたちの帰還を待っていたギルド長クックが笑顔で出迎えた。
「よう、無事だったか、まぁゆっくりと休めよ、と言ってもこれから会議だ」
そして、調査対象であるダークマターをテンゴからクックに手渡した
そのダークマターを手に取り眺める。ビービー玉の様な黒く光っているその玉には何があるか分からない。
「これがダークマターか・・・何か、パワーを感じるよ」
「なんだ?分かるのか?」
「いや、分からん、だけど手に持つだけで異様なパワーを感じる、これを調べるには結構時間がかかりそうだな」
クックは歩きながらギルド集合場所に向かう、その後ろをテンゴたちもついて歩いて行く。
「さて、まぁ、まずはみんな集めて本題を話し合おう、そう、この状況のことをね・・・」
この状況の事とは自分たちの置かれた状況の事である。
ログアウト出来ない事、近くの惑星Xエックスの事。そしてエッジオン帝国の事、などなど色々話し会いをしてこれらの状況から抜け出す打開策を打ち出す必要がある様だ。
・・・
・・
・
速BAN氏ハンスは自分の国に帰って、のんびりと過ごしていた。
自宅は豪邸でありプールもある。そこのプールサイドにある
椅子に座り、片手にジュース、ゆったりとした時間を過ごしていた。
そのジュースから突き出るストローに口をかざし一口飲んだ。
「ふぅ、そろそろ、集会所に戻るか・・・」
自分の国の中央のポータルに入りレグルス集会所に戻った。
レグルスの廊下を歩いていると、そこにルーダスとばったり出くわす。
ルーダスはハンスに聞いた。
「お前どこにいたんだ??」
「ちょっとした調べごとだ、今の自分たちの事のね・・・」
「そうか、ならいい、行くぞ」
「あぁ、行くか」
・・・
・・
・
スペースコロニー集会所に9人が集ろうとしていた。古木シャク、が先着で座っている、そこに、ルーダスとハンスが入ってくる。
シャクは入って来た二人をチラッと見るも興味なさそうに明後日の方向を向いている。考え事をしていそうな表情でもある。
「さて、あの惑星・・・名前はまだ付けてないんだっけ?」
「あぁ、付けてないな、ところでさっきの連中どうだった?」
そして、二人はシャクの隣に座った。
「まぁ、雑魚だった、それなりに暇つぶしにはなったけど」
このLKOでは運営が惑星の名前を決めている場合がほとんどだが、未発見の惑星などが存在する、その惑星に名前を付ける事等も出来るのだ。
そこにテンゴ以下6名が入ってくる。そして各自空いている椅子に座ろうと周りを歩いて行く。
クックが各自席に着いたのを確認する為に部屋の周りを見渡す。
「よし、みんな揃ったな、じゃ始めようか」
「まぁ、まずはみんなお疲れ様、惑星エックスによる
ダークマターの回収と戦闘行為、そんなに相手は強くなかったな」
「みんなのスキル、火力も知れて良かったんじゃないのか?そうだな、うちらはなぜスキルが使えるのか、地球やムーン練習場はどこにあるのか、などの話をしたい・・・そしてダークマターと帝国との戦闘のことも」
このLKOでは地球を中心に物語がスタートする。
まずは地球のごく普通の家庭で生まれて、月に行く。その月ではムーン練習場と運営が名付けた場所があり、そこでゲームのプレイの仕方レクチャーを教わり、ある程度レベルを上げてから全宇宙へと飛び立つ。言わば、ムーン練習場とは初心者の集まる訓練場。
月に行く事がLKOのファーストステップなのだ。
もちろん低レベルのモンスターが集められており初心者専用のモンスターとなる。
もそして、ドロップ品もあり、売買もできる。そこからスペースシップに乗り宇宙に乗り出すのだ。これが初心者が必ずと通る登竜門である。
「地上で戦闘をした者は分かっているだろう。スキルの使い方、奴らの事も、どうだ?5人はどう感じた?」
みんな、疑問はいくつか存在する。その一つであるスキルの仕様だ。
これが問題なく使用できている事を鑑みるとゲームの中に存在する自分自身のアバターであるという事は証明された。
「う~ん、なんか自分が使いたいからスキルを使っただけなんだよね~普通に攻撃できるし」
「桃は?」
「私もチヒロと同じかな」
桃姫は答える。千宙と同じく使いたいから使っただけだと
その意見を聞いたクックは真剣な顔でみんなの目を見る。
「うちらは元々LKOから強制ログアウトされるはずだった、だが未だにログインしているままだ。そして、とある惑星で襲撃が起きて、そこに5人が行って解決して戻ってきたと・・・その間に色々調べたんだ」
つまり、テンゴたち5人が戦闘中にコロニーに戻っていた理由がこれだった訳だ。クックがコロニーに戻った理由に納得がいった。
「それで、いくつか分かった事がある・・・まず、自分の国のポータルに入ってみるとムーン練習場がないフリーマーケットもない。さらに、今まで冒険してきた各惑星もない」
「そしてもう一つが地球の反応もない」
LKOでは、地球から月に行くと書いたが、地球が始まりで、地球の自分の家、親から祝福をされて宇宙に飛び立つ設定になっているのだ。
そして常に地球に戻ったら、フリーマーケットや、自分の巣立った家がある。
そしてこのゲームは地球を中心にして展開されていた。
「地球がないのか・・・」
「地球が無いとすると・・・?」
「練習場もフリマも入れないのか・・・」
「それと、ダークマターや帝国などの正体について探ろうと思う。だがしかし、ダークマターは手元にあり、帝国も退けた。これからの目標はダークマターの正体、帝国の正体などの探求だな」
「それと地球を見つける事だ。理由は皆、分かるだろう・・・」
クックは一呼吸置く。
そしてギルドメンバーも何があるのか分かっているかのような表情だ。
冷静な態度でそして冷酷な目でギルド長クックの話を聞いていた。
「そう「緊急脱出装置」だよ。あれが地球に設置されている以上うちらはあれを使ってログアウトを試みることが出来る訳だ。
それといつも通り、周りの惑星をいくつか探索もしている。ルーダス、説明を頼む」
地球に設置されている「緊急脱出装置」とはソウルメア社がLKOの何かあった時の緊急用に設置したものだ。ゲーム内の各惑星には設置されておらず地球にのみいくつか設置されている。
その「緊急脱出装置」を見つける必要があるそうだ。
ギルド長クックはゆっくりとルーダスの方へと視線を移し頷いた。
惑星の探索の状況説明をしてもらう為だ。
「惑星Xエックスの事件が起きてから、自分たちの置かれた状況をいくつかギルド長と調べさせてもらったが、まぁまずは俺の役目は惑星を探す事かな。それと、これは俺の考えだが、もし、うちらと同じ境遇のプレイヤーが居たなら皆地球を目指すだろうと思うよ。出来れば一刻も早くログインしているプレイヤーと協力して地球を発見したい所だね」
スペースコロニーには惑星探索機能が付いている。
この機械にはレベルを上げることができ初級は近い惑星を発見できるがレベルが高くなるにつれ遠くの惑星まで発見することができる。
ちなみに自動検索機能と手動検索機能が付いている。
「そして・・・とある惑星を発見した、因みに、このダークマターと同じ反応がそこの惑星にある。この惑星に行って調査して欲しい、今度もまた帝国が来る可能性があるだろう、そこでまた帝国と対峙して退き、情報を聞き出してほしい、と言う所だ」
しっかりとルーダスは説明を終えた。惑星探索は誰でも使用することが出来る。だがルーダスはリアルでも情報系の仕事をしている為、この惑星探索も抜擢と言う訳でギルドに入ってリアルの話を聞いてからこの仕事をお願いしていた。
「まぁ何せ、いろいろとこの辺の事知ってそうな連中だしな。とっ捕まえて、拷問して、ぐつぐつ煮込む必要がありそうだな、お前ら頼むぜ」
ルーダスの話を聞いたハンスはまだ、仕事は人任せにする様な意見だ。
しかし、帝国の輩を懲らしめるという考えだけは同じらしい。
「あぁ、んじゃ、とりあえずそこの惑星には俺が行って調査してくるぜ」
「テンゴが行くなら私もい行く」
千宙はテンゴの意見に同意した。LKOでもいつも一緒に狩りをしていたので
息は合いそうだ。
「テンゴはガーディアンで防御力最強チヒロは常に一緒に狩りもしているしコンビ力も抜群問題ないな。さて、他に行きたい人は」
テンゴの職業はガーディアンだ。ガーディアンとは召喚する盾を駆使し
パーティーメンバーを護りながら戦う職業でボス戦では必須の職業となる。もし、ガーディアンが居なければパーティーメンバーが攻撃を受け続け全滅してしまう可能性がある。なので盾を召喚し敵の攻撃からメンバーを護り敵を殲滅するまで、テンゴの腕の見せ所になる。
千宙はパラディンだ。攻撃力は一定の標準を保ち防御力も低いわけでもない。むしろ他の職業に比べてある程度防御力は高い方だ。
色々な魔法を使用できる戦士の立ち位置でありLKOでは、「標準職業」とも言われている。そして色々な攻撃ギミックを持ち合わせており戦略は様々である。使い方によっては敵を翻弄できるだろう。
ギルド長クックは周りを見渡す、他に行ける人物を何人か指名したいところだ。
「では拙者が参るでござるよ」
ネルソンが挙手をする。
ネルソンが居れば心強い万が一体力の高いモンスターが居た場合でも
攻撃力が高いので突破力がある。だがその分防御力が低いそのサポートをする為にもテンゴのガーディアンの力が必要だ。
「あぁネルソンは高火力だし、申し分ないな、よし決まりと後二人くらいは行かせたいな」
ネルソンにお願いした後再びギルドメンバーを見渡す。するととある人物が手を挙げた。
「この3人の面倒なら俺が見るぜ、任せな」
「中二病だが・・・頼もしい・・・まぁいいや、ピロー頼むぞ」
ダークウィザードであるピローは中堅火力だ。しかし攻撃力は低いわけでは無いし防御力も低いわけでもない。サポートとしても主軸としても十分活躍できる職業だ。
「そして怪我を負った場合の回復役として、桃がいれば頼もしいが頼めるか?」
「分かった、任せて」
桃姫は無表情でアザラシクッションを強く抱きしめて答える。
ビショップは回復役としてボス戦ではガーディアンと並び必須な職業だ。
攻撃を受けたメンバーを回復し、戦闘のサポートを行うのがビショップの仕事だ。この職業が居なければボス戦では苦戦するだろう。そして下手をすればパーティは全滅の危機に陥ってしまう。
「よし、決まりだな、惑星エックスに行った5人で決定で、次の惑星を調査して来て欲しい」
これにて、次の惑星の調査が決まり、出発する人数も決まった。
もし他のプレイヤーが次の惑星に居るのであれば協力して地球を探し
帝国の正体をいて欲しい所だ。現在何が起こっているのか現実世界では何が起こっているのか、色々な調査はまだ、始まったばかりである。
「これにてギルド集会は閉会だ、各自自分の国に戻って体を休めておけよ、明日出発だ」
クックが閉会を述べた後各自立ち上がり集会所を後にしようとする。
テンゴの目の前に千宙が視界に移った
「ちょっと、テンゴ」
「ん?チヒロどうした?」
「こんな緊急事態だけどまた一緒に冒険できるね」
「あぁ、そうだな、俺は今度こそお前との約束を果たすぜ、行くか」
テントと千宙は一緒に歩いて集会所を後にした。
こうして、LKOでの惑星調査に続きこのログアウトが出来ない状態での惑星調査が始まった。LKO内での惑星データは全て消滅している以上、再び惑星の情報を手に入れる必要があるのだ。地球何処にあるのか、目的地は宇宙の走破者たち問わずログインしているプレイヤー達は皆地球が目的地になるだろう。
見つけた惑星に降り立ち調査をし次の調査に繋げる糧となればいいが
何があるか分からないのがこの宇宙だ。
広大な宇宙の冒険はまだ終わらなかった。
帝国との戦争は終わり、NPCとテンゴたち5人が集まる。
ヴァンチールと村長が挨拶に来た。
「この度はどうもありがとうございました」
村長が深く頭を下げた。心から感謝を述べている様だ。
「こちらが帝国が奪いたかった物のダークマターじゃ」
村長は戦闘が終わったテンゴにとある物を持ってきてそれを見せた。
約束通りに帝国が求めている代物を拝見させて頂く事になる。
「これは、とある森に落ちておりましての、拾って管理していたのですが
まさかこんな事になるなんて予想もできずに・・・」
拾った場所は森で、そこにどうやって発生したか若しくは、誰かが落とした物か、まずそちらを知りたいのだが手がかりが村長のいう事であれば「森」しかないので、手がかりがあまりない。
テンゴはそれを手に取る。
黒く光っている。キラキラとしている物だ。ビー玉サイズの球をテンゴは片手で手に取り手の掌に載せて眺める。
「これは・・・なんだ?何かが凝縮されてるのか?」
何かのパワーが伝わってきそうな代物だ。
5人は顔を覗き込むが何も分からない。
「(持って帰って調べてみる必要がありそうな代物だけど・・・)」
「どうやって使うか、何かの宝石かも分からないのに差し上げていいのやら・・・」
「・・・まぁ少しくらいならお貸してもよろしいですが・・・」
色々調べる必要がありそうだ。まず、これ(ダークマター)の出自、使い方、どんな力なのか、宝石なのか、このダークマターを指で触ってもコンソールなどの反応はもちろんない。
「それじゃぁ、これはうちらが預かります。また帝国が攻めてきたら嫌でしょう」
「そうじゃな・・・」
「では、うちらはこれで一旦帰還します、お気をつけて」
テンゴたち5人はスペースシップを召喚しそれに乗り出発の準備を整えた
「バイバイ~」
「また近いうちに」
「また、何かあれば駆けつけますので・・・では」
帝国とは、なぜダークマターを狙うのか・・・謎がありすぎる・・・
そして最大の謎は・・・自分たちの置かれた状況・・・。
5人はNPCたちに手を振りスペースシップに乗って自分たちのコロニー、レグルスに帰っていった。
・・・
・・
・
とある惑星
海の見える、海岸沿い、崖に立っている巨大なお城の中
豪華な装飾が施されている指令室に入っていく。
メイドたちがずらっと並んで立っている。
金髪のイキっていそうな男がとある男性の前に膝まづく
「ヴィレム様、帝国の軍隊1%を惑星スコッチに派遣致しましたが
ことごとく、例の奴らに敗北しました」
「どうやら武器の貸付などを行ったようです。ダークマターは、GET、できませんでした」
目の前に座っている男性はワインを持っている。
「そうですか、あの軍隊では負けてしまいましたか、ニコロさん・・・
次はあなたが行きますか?・・・」
「ふふ、お任せください、ヴィレム様・・・」
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スペースコロニーに戻ってきたテンゴは難しい顔をしながらもお互いの無事を確認しつつコロニーに降り立った。
そして、テンゴたちの帰還を待っていたギルド長クックが笑顔で出迎えた。
「よう、無事だったか、まぁゆっくりと休めよ、と言ってもこれから会議だ」
そして、調査対象であるダークマターをテンゴからクックに手渡した
そのダークマターを手に取り眺める。ビービー玉の様な黒く光っているその玉には何があるか分からない。
「これがダークマターか・・・何か、パワーを感じるよ」
「なんだ?分かるのか?」
「いや、分からん、だけど手に持つだけで異様なパワーを感じる、これを調べるには結構時間がかかりそうだな」
クックは歩きながらギルド集合場所に向かう、その後ろをテンゴたちもついて歩いて行く。
「さて、まぁ、まずはみんな集めて本題を話し合おう、そう、この状況のことをね・・・」
この状況の事とは自分たちの置かれた状況の事である。
ログアウト出来ない事、近くの惑星Xエックスの事。そしてエッジオン帝国の事、などなど色々話し会いをしてこれらの状況から抜け出す打開策を打ち出す必要がある様だ。
・・・
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・
速BAN氏ハンスは自分の国に帰って、のんびりと過ごしていた。
自宅は豪邸でありプールもある。そこのプールサイドにある
椅子に座り、片手にジュース、ゆったりとした時間を過ごしていた。
そのジュースから突き出るストローに口をかざし一口飲んだ。
「ふぅ、そろそろ、集会所に戻るか・・・」
自分の国の中央のポータルに入りレグルス集会所に戻った。
レグルスの廊下を歩いていると、そこにルーダスとばったり出くわす。
ルーダスはハンスに聞いた。
「お前どこにいたんだ??」
「ちょっとした調べごとだ、今の自分たちの事のね・・・」
「そうか、ならいい、行くぞ」
「あぁ、行くか」
・・・
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スペースコロニー集会所に9人が集ろうとしていた。古木シャク、が先着で座っている、そこに、ルーダスとハンスが入ってくる。
シャクは入って来た二人をチラッと見るも興味なさそうに明後日の方向を向いている。考え事をしていそうな表情でもある。
「さて、あの惑星・・・名前はまだ付けてないんだっけ?」
「あぁ、付けてないな、ところでさっきの連中どうだった?」
そして、二人はシャクの隣に座った。
「まぁ、雑魚だった、それなりに暇つぶしにはなったけど」
このLKOでは運営が惑星の名前を決めている場合がほとんどだが、未発見の惑星などが存在する、その惑星に名前を付ける事等も出来るのだ。
そこにテンゴ以下6名が入ってくる。そして各自空いている椅子に座ろうと周りを歩いて行く。
クックが各自席に着いたのを確認する為に部屋の周りを見渡す。
「よし、みんな揃ったな、じゃ始めようか」
「まぁ、まずはみんなお疲れ様、惑星エックスによる
ダークマターの回収と戦闘行為、そんなに相手は強くなかったな」
「みんなのスキル、火力も知れて良かったんじゃないのか?そうだな、うちらはなぜスキルが使えるのか、地球やムーン練習場はどこにあるのか、などの話をしたい・・・そしてダークマターと帝国との戦闘のことも」
このLKOでは地球を中心に物語がスタートする。
まずは地球のごく普通の家庭で生まれて、月に行く。その月ではムーン練習場と運営が名付けた場所があり、そこでゲームのプレイの仕方レクチャーを教わり、ある程度レベルを上げてから全宇宙へと飛び立つ。言わば、ムーン練習場とは初心者の集まる訓練場。
月に行く事がLKOのファーストステップなのだ。
もちろん低レベルのモンスターが集められており初心者専用のモンスターとなる。
もそして、ドロップ品もあり、売買もできる。そこからスペースシップに乗り宇宙に乗り出すのだ。これが初心者が必ずと通る登竜門である。
「地上で戦闘をした者は分かっているだろう。スキルの使い方、奴らの事も、どうだ?5人はどう感じた?」
みんな、疑問はいくつか存在する。その一つであるスキルの仕様だ。
これが問題なく使用できている事を鑑みるとゲームの中に存在する自分自身のアバターであるという事は証明された。
「う~ん、なんか自分が使いたいからスキルを使っただけなんだよね~普通に攻撃できるし」
「桃は?」
「私もチヒロと同じかな」
桃姫は答える。千宙と同じく使いたいから使っただけだと
その意見を聞いたクックは真剣な顔でみんなの目を見る。
「うちらは元々LKOから強制ログアウトされるはずだった、だが未だにログインしているままだ。そして、とある惑星で襲撃が起きて、そこに5人が行って解決して戻ってきたと・・・その間に色々調べたんだ」
つまり、テンゴたち5人が戦闘中にコロニーに戻っていた理由がこれだった訳だ。クックがコロニーに戻った理由に納得がいった。
「それで、いくつか分かった事がある・・・まず、自分の国のポータルに入ってみるとムーン練習場がないフリーマーケットもない。さらに、今まで冒険してきた各惑星もない」
「そしてもう一つが地球の反応もない」
LKOでは、地球から月に行くと書いたが、地球が始まりで、地球の自分の家、親から祝福をされて宇宙に飛び立つ設定になっているのだ。
そして常に地球に戻ったら、フリーマーケットや、自分の巣立った家がある。
そしてこのゲームは地球を中心にして展開されていた。
「地球がないのか・・・」
「地球が無いとすると・・・?」
「練習場もフリマも入れないのか・・・」
「それと、ダークマターや帝国などの正体について探ろうと思う。だがしかし、ダークマターは手元にあり、帝国も退けた。これからの目標はダークマターの正体、帝国の正体などの探求だな」
「それと地球を見つける事だ。理由は皆、分かるだろう・・・」
クックは一呼吸置く。
そしてギルドメンバーも何があるのか分かっているかのような表情だ。
冷静な態度でそして冷酷な目でギルド長クックの話を聞いていた。
「そう「緊急脱出装置」だよ。あれが地球に設置されている以上うちらはあれを使ってログアウトを試みることが出来る訳だ。
それといつも通り、周りの惑星をいくつか探索もしている。ルーダス、説明を頼む」
地球に設置されている「緊急脱出装置」とはソウルメア社がLKOの何かあった時の緊急用に設置したものだ。ゲーム内の各惑星には設置されておらず地球にのみいくつか設置されている。
その「緊急脱出装置」を見つける必要があるそうだ。
ギルド長クックはゆっくりとルーダスの方へと視線を移し頷いた。
惑星の探索の状況説明をしてもらう為だ。
「惑星Xエックスの事件が起きてから、自分たちの置かれた状況をいくつかギルド長と調べさせてもらったが、まぁまずは俺の役目は惑星を探す事かな。それと、これは俺の考えだが、もし、うちらと同じ境遇のプレイヤーが居たなら皆地球を目指すだろうと思うよ。出来れば一刻も早くログインしているプレイヤーと協力して地球を発見したい所だね」
スペースコロニーには惑星探索機能が付いている。
この機械にはレベルを上げることができ初級は近い惑星を発見できるがレベルが高くなるにつれ遠くの惑星まで発見することができる。
ちなみに自動検索機能と手動検索機能が付いている。
「そして・・・とある惑星を発見した、因みに、このダークマターと同じ反応がそこの惑星にある。この惑星に行って調査して欲しい、今度もまた帝国が来る可能性があるだろう、そこでまた帝国と対峙して退き、情報を聞き出してほしい、と言う所だ」
しっかりとルーダスは説明を終えた。惑星探索は誰でも使用することが出来る。だがルーダスはリアルでも情報系の仕事をしている為、この惑星探索も抜擢と言う訳でギルドに入ってリアルの話を聞いてからこの仕事をお願いしていた。
「まぁ何せ、いろいろとこの辺の事知ってそうな連中だしな。とっ捕まえて、拷問して、ぐつぐつ煮込む必要がありそうだな、お前ら頼むぜ」
ルーダスの話を聞いたハンスはまだ、仕事は人任せにする様な意見だ。
しかし、帝国の輩を懲らしめるという考えだけは同じらしい。
「あぁ、んじゃ、とりあえずそこの惑星には俺が行って調査してくるぜ」
「テンゴが行くなら私もい行く」
千宙はテンゴの意見に同意した。LKOでもいつも一緒に狩りをしていたので
息は合いそうだ。
「テンゴはガーディアンで防御力最強チヒロは常に一緒に狩りもしているしコンビ力も抜群問題ないな。さて、他に行きたい人は」
テンゴの職業はガーディアンだ。ガーディアンとは召喚する盾を駆使し
パーティーメンバーを護りながら戦う職業でボス戦では必須の職業となる。もし、ガーディアンが居なければパーティーメンバーが攻撃を受け続け全滅してしまう可能性がある。なので盾を召喚し敵の攻撃からメンバーを護り敵を殲滅するまで、テンゴの腕の見せ所になる。
千宙はパラディンだ。攻撃力は一定の標準を保ち防御力も低いわけでもない。むしろ他の職業に比べてある程度防御力は高い方だ。
色々な魔法を使用できる戦士の立ち位置でありLKOでは、「標準職業」とも言われている。そして色々な攻撃ギミックを持ち合わせており戦略は様々である。使い方によっては敵を翻弄できるだろう。
ギルド長クックは周りを見渡す、他に行ける人物を何人か指名したいところだ。
「では拙者が参るでござるよ」
ネルソンが挙手をする。
ネルソンが居れば心強い万が一体力の高いモンスターが居た場合でも
攻撃力が高いので突破力がある。だがその分防御力が低いそのサポートをする為にもテンゴのガーディアンの力が必要だ。
「あぁネルソンは高火力だし、申し分ないな、よし決まりと後二人くらいは行かせたいな」
ネルソンにお願いした後再びギルドメンバーを見渡す。するととある人物が手を挙げた。
「この3人の面倒なら俺が見るぜ、任せな」
「中二病だが・・・頼もしい・・・まぁいいや、ピロー頼むぞ」
ダークウィザードであるピローは中堅火力だ。しかし攻撃力は低いわけでは無いし防御力も低いわけでもない。サポートとしても主軸としても十分活躍できる職業だ。
「そして怪我を負った場合の回復役として、桃がいれば頼もしいが頼めるか?」
「分かった、任せて」
桃姫は無表情でアザラシクッションを強く抱きしめて答える。
ビショップは回復役としてボス戦ではガーディアンと並び必須な職業だ。
攻撃を受けたメンバーを回復し、戦闘のサポートを行うのがビショップの仕事だ。この職業が居なければボス戦では苦戦するだろう。そして下手をすればパーティは全滅の危機に陥ってしまう。
「よし、決まりだな、惑星エックスに行った5人で決定で、次の惑星を調査して来て欲しい」
これにて、次の惑星の調査が決まり、出発する人数も決まった。
もし他のプレイヤーが次の惑星に居るのであれば協力して地球を探し
帝国の正体をいて欲しい所だ。現在何が起こっているのか現実世界では何が起こっているのか、色々な調査はまだ、始まったばかりである。
「これにてギルド集会は閉会だ、各自自分の国に戻って体を休めておけよ、明日出発だ」
クックが閉会を述べた後各自立ち上がり集会所を後にしようとする。
テンゴの目の前に千宙が視界に移った
「ちょっと、テンゴ」
「ん?チヒロどうした?」
「こんな緊急事態だけどまた一緒に冒険できるね」
「あぁ、そうだな、俺は今度こそお前との約束を果たすぜ、行くか」
テントと千宙は一緒に歩いて集会所を後にした。
こうして、LKOでの惑星調査に続きこのログアウトが出来ない状態での惑星調査が始まった。LKO内での惑星データは全て消滅している以上、再び惑星の情報を手に入れる必要があるのだ。地球何処にあるのか、目的地は宇宙の走破者たち問わずログインしているプレイヤー達は皆地球が目的地になるだろう。
見つけた惑星に降り立ち調査をし次の調査に繋げる糧となればいいが
何があるか分からないのがこの宇宙だ。
広大な宇宙の冒険はまだ終わらなかった。
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