消滅の宇宙

万世

文字の大きさ
10 / 13
ルスランとリュドミラ

新惑星

しおりを挟む
楽曲指定
****の部分から****の部分まで以下の楽曲を流しながら読んでください。
作曲者:グリンカ
曲名:歌劇 ルスランとリュドミラ 序曲


スペースコロニーにおいてルーダス、ハンス、古木シャクと一緒に歩いていた。古木シャクが神妙そうな顔で歩きながらしゃべる。

「地球ってどこにあるのかな?月もどこにあるんだろ?」

「それをこれから調べるんだよ、それの調査と・・・自分たちの能力も」

「さっきしゃべらなかったけど、自分たちのこの能力、現実だったら使えるわけがない。しかし、ゲームだったら使える。俺たちの置かれた状況はよくわからん」

手のひらを不思議そうに見つめながら自分は一体何者なのかを知るために手を見つめているのかもしれない。
スキルについてルーダスは語る。

「ゲームだとするとチートが使えるけど今はチートが使えない。まるで現実になったようだよな~」

ハンスは半分ふさげてしゃべっているかのように聞こえた。ハンスだけ楽しんでいる様に見える。だがいつもと性格は変わらない。逆にこの精神状態の人物が傍にいるだけで安心さえもしていしまうほどに。

「しかしこれが現実なわけがない。自分たちの攻撃スキルやバフを試してみたけど普通に使える。」

「どうなってんのかな」

ハンスが興味なさそうに答える。
二人はコロニーにある自分の部屋に向かおうとしていた。
コロニーには自分の部屋を確保できるスペースがある。コロニーを大きくすればその分だけ自分の部屋も大きくなるのだ。そして自分の国の自宅の様に色々な物を配置する事が出来る。

「だけど、一度は自分のスキル確認しといた方がいいかもね~」

「いざとなったら、どこまで使えるのか、そして・・・フレンドリーファイヤ~~」

ふざけた態度で言いつつシャクはハンスを叩いた。
いくつか問題点が存在するがスキルを使う点においてはフレンドリーファイヤーが問題である、所謂仲間への攻撃が可能になる点である。LKO内では攻撃は不可能であった。
さすがにハンスも迷惑そうな顔をしている

「やめとけ、俺にダメージが入る・・・」

冗談交じりでしゃべるハンス。
シャクが笑いながら手をたたく

「こんなんでダメージ入る分けないでしょ~。」

笑いながら手を叩いている。
3人は大人しく廊下を歩いて行った。

・・・

・・



コロニー、スペースシップ離着上
宇宙を見ながらテンゴは片手に飲み物を手に持っていた。
目の前には壮大な宇宙の星が広がり、下を見ると自分たちが作って来た惑星が見える。そこには雲がかかっていて海も見える。壮大な景色をLKO内でも見てきたつもりだ。これがより一層、壮大に見えるのは不思議だ。
テンゴはカフェオレを飲んでおり千宙はカフェモカを持ってテンゴに近寄ってきた、近くのドリンクサーバーから持ってきたのだ。

「おう、千宙見てみろよ、この宇宙を。コロニーから見る宇宙だけど綺麗だろ、発見した惑星ってあっちのほうなんだって、肉眼じゃ見えそうにないけどな」

テンゴが指さした方角には星がたくさん散りばめられている。目に見える星のどの星に降り立つか、皆目見当がつかない。

「いつも見ている景色じゃない、それより奏護、次の惑星ってどんな惑星なんだろうね、森の惑星だったり、海の惑星だったり」

千宙と奏護が一緒にいるときはお互い名前で呼び合う。と言っても千宙はゲーム内でもチヒロとカタカナで登録している為、呼び名は変わらない。

「まぁ、降り立って見て実際確認しないとな・・・」

「それより、気づかなかったか?さっきの惑星エックスで戦ったけど、俺たちのスキルって何か感覚で使える様になってるって」

千宙は少し不安そうな表情を浮かべる。

「まぁ私は使いたかったから使っただけだけど・・・」

テンゴは少し考え込んでいた。スキルの事についてどこまで使えるのか

「まぁ、そうだな、ゲームならスキルを発動したい時に発動できた、この世界でもそれができる、けどゲームとは違う、この世界は一体何なんだろうなってさ・・・」

ギルド員全員が不思議に感じるであろう案件だ。
ゲームであってゲームではない、これが不思議でならない。

「この世界がどうであろうと私はみんなと冒険できればそれで良いよ」

千宙は考えるのをやめたかの様に開き直っていると言っても過言ではなかった。笑顔で答えて宇宙を奏護と一緒に見ていたが振り返る。するとそこにこれから出発するであろう人物たちが顔を見せた。

「お二人さん、早いね~」

ピローが手を振りながら歩いて来る。この状況を不味いとも何とも思って無さそうな顔である。

「そろそろ出発するでござる、拙者の準備は万端整っておるぞ」

次の惑星はすでに発見済みである。それについての進行確認など
ダークマターや帝国の活動範囲など、行ったら分かるかもしれない。
少しの不安と少しの希望そして冒険の楽しみがみんなにはあった。

・・・

・・



******************************

テンゴ、千宙、ネルソン、暗殺者ピロー、桃姫は各自スペースシップに乗りコロニーを出発した。
5人が出発した目の前にワープホールが用意されている。ふと後ろを見るとコロニーの窓から4人が手を振っていた。「行って来いよ」「頑張れよ」と心の声が聞こえそうだ。

そして用意されたワープホールの中に入って行った。
とある惑星の上空に到着した。どうやらここが目的の惑星らしい。
そしてすぐに下降した。
雲を抜けると周りには焼畑農業で 耕作のために樹皮を深く傷付け木を枯死させ森林を焼き払った跡があった。
城壁が見える。

黄金の門も見える

そこは、キーフ大公国城壁を超えた辺りの広場でスペースシップを止めて
各自スペースシップから地上に降りた。するとそのスペースシップを各自アイテム一覧にしまい込む。
5人が一か所に集まり顔を見合わせると、すぐ近くにとある白い封筒が空から降って来た。テンゴが手を伸ばしその封筒を手に取り表に書かれている文字を確認する。

「ルスランとリュドミラの婚礼への招待状」

これはどうやら結婚式への招待状らしい。
中身を確認するまでもなく、これを第一の頼りとしてここの惑星、そして町の調査を行う。無論、結婚式に5人は参加するつもりであった。
この招待状を手に取りテンゴたちは笑顔で歩き出した。
そして目の前の街にテンゴたちは繰り出す。
この招待状を町中の人たちに聞きまわる。
露店を出している商人に聞き、商店街を歩く親子に聞き、レストランに入りこの招待状がどこで行われるのかを聞き出す。

そして町中の一般人は、指で方向を示す。
テンゴたちは、走り出した。
目の前に着いたのは白く聳え立った立派なお城であった。そこには跳ね橋
が降りてあり両隣に鎧を着た守衛が2人づつ立って門を護っていた。
テンゴがすかさず、招待状を見せると鎧を着た守衛は納得したか
城の中へと通してくれた。

少し先に進むと城の門の前にも関わらず宴の席だからか、音楽が聞こえ人と人の話し声から笑い声まで聞こえてくる。招待状はここの場所で間違いなさそうだ。5人の誰もがそう思っていた。

テンゴと千宙が二人係で大きな扉を開くと
そこはスヴェトザール大公の宴会場であった。

テンゴたちは招待状を見せて中に入っていく。

*********************************
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【新作】1分で読める! SFショートショート

Grisly
ファンタジー
❤️⭐️感想お願いします。 1分で読める!読切超短編小説 新作短編小説は全てこちらに投稿。 ⭐️忘れずに!コメントお待ちしております。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます

綾月百花   
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...