【完結】犯人にされた落ちこぼれ令嬢ですが、イケメン騎士団長に四六時中監視(プロポーズ)されてます•••!!!

来海ありさ

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18 騎士は想い続けた、、、

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水に全身が浸かった状態で、足を動かせばいいのか、ユオンに抱きつけばいいのかも分からず、頭の中が真っ白になり何も考えられない。とりあえず、がむしゃらに手足をジタバタ動かしてると、ユオンが、耳元に顔を近づけてきた。


「アネラ、力を抜いて•••。」

(えっ、力を抜くって、どういうこと??? )

ユオンの言葉をきちんと聞くために動きを止める。


「アネラ、オレにあなたの身体を預けて•••。」

ーーッ! 何とも色っぽい声が耳元で響いた。まるで身体に電気が走ったようにふにゃりっとなった身体を、ユオンの力強く私を抱える腕の中へと任せる。



ユオンは、水の流れをうまく利用し、プカプカと近くに浮いていたオールに片手をかけ、もう片方の手で私を抱き抱えながら、巧みに川岸に向かっていった。ワンピースが肌にまとわりついてすごく重い。

けれど、ユオンの両耳についている金細工から放出される淡い光が、ずっと私とユオンの周りを取り囲んでいて、その光の中にいると、呼吸がし易く、また身体が軽く感じ、上手く水の流れにのるようだった。それに、私をがっしりと支えるユオンの腕が、不安を和らげてくれた。







淡い光に導かれるように、その後何とか岸にたどり着いたけれど、着ていたワンピースがかなり水を吸収していたようで、陸地に上がってもびしょ濡れのままで震えが止まらない。


(ゔ~~~っっ•••••寒いっっ••••!!!)

一見して近くに民家はないようだ。森深い場所で、人が通る道などもここからは見当たらない。

ユオンがすぐに炎を出してくれたけれど、炎に近づいてあたっていても、ぐっしょりと濡れたワンピースに全身の体温を奪われ、炎の前でうずくまりながら、ガチガチと歯が鳴るほどの寒さを感じていた。

(どうしよう•••••震えが止まらない。)


ユオンは立ち上がると、おもむろに上着を脱ぎ出した!? 脱いだ上着を木の枝にひっかけている。騎士の服は防水加工でもしてあるのか、白い生地の上を水滴が浸み込まずに、つたって落ちていく。

服を着てると着痩せしてあまり目立たないけど、上半身裸になったその姿は、無駄な贅肉のない騎士の鍛えた肉体で、、、、ジッと見るのも恥ずかしく、わざと目を逸らし、ユラユラ揺れる炎に目を向けながら手のひらを温めた。

指先の色が紫色に変わっているわ。いくら炎に当たっても、濡れている服がどんどんと体温を奪い、身体の芯の冷えが、一向に治まる気配を見せない。さぶい~~、、、


チラチラとこちらを気にしていたユオンが、耳まで赤らめ、言い出しにくそうに、消えいりそうな声を出した。
「アネラ、••••変な意味ではないのだが、、、その•••••あなたも•••••••脱いだほうがいい•••••。」



!?


ひゃいっ???




驚いてユオンの方へ顔を向けてしまい、ガッツリと上半身裸の姿を見てしまった。濡れた黒髪から端正な顔に水滴が落ち、瞳まで濡らしている様は、見ただけで心拍数が上がりそうなほど色気過多だった。彫刻のような筋肉をつけた肉体も、今は水を滴らせているせいか妙に艶めかしい。

(女性より色っぽいってどうなの??? )


ボートに穴が開き、泳げないのに川に飛び込んだだけでも、衝撃なのに、もうここまで来ると怒涛の展開にうまく頭が働かない。

ユオンの言うことは、私の身体を気遣ってくれたごく当然の言葉だ。ただ、私に、虫一寸の羞恥心が残っているだけで•••••。

こうしてグルグル考えてる間にも、身体が冷えて冷えてどうしようもなくなってきた。


「•••アネラ、オレはここで目を閉じているから、あなたは安心して、自分の服を乾かして•••。」
ユオンは、ギュッと目を瞑り、緊張しているように唇も固く結んだ。ここで私が倒れたら余計迷惑をかけてしまう。ただでさえ、無理矢理ついてきたのに••••。

私は心の中でユオンに「ありがとう」と思いつつ、出来るだけ音を立てないように立ち上がり、ワンピースを脱ぎはじめる。衣服の衣擦れの音など聞こえないとは思うけど、何となく、着替えの音が聞かれてたらと思うと恥ずかしい。ワンピースは、クレールが脱ぎ着しやすいように前ボタンのものを選んでくれたから、私1人でも何とか脱ぐことができそうだ。




ーーー肩から紐で垂らし、身体のラインに沿い、膝丈まであるシュミーズドレス一枚の姿は、何とも心細い。しかも濡れて肌にピッタリ張り付いているから、今にも透けそうで落ち着かない。


仕方なく、近くの木の枝にワンピースをかけ、腰を下ろそうと炎の方へ歩いていたら、ユオンが、「アネラ、こちらに来ませんか?もちろんオレは、あなたが良いと言うまでは目を開けませんから•••。」と、目を瞑ったまま、両腕を広げ、平たい岩の上に座る自分の前を指し示した。


普通の状況だったら、まだ結婚前だからと断っていたと思う。でも、今は正直、そんな甘いこと言っていられない。死ぬか生きるかの瀬戸際を越えて、もうここまで来たら、一刻も早くこの状況から脱して、犯人を見つけなければっ••••。


それに、今の私にはユオンの申し出は、ある意味ありがたかった。だって、肌着一枚で、炎の前に一人でいるのって、考えただけで、心が折れそうじゃない??? 

ーー大丈夫••••、ワンピースが乾くまでの少しの間だけ、、、ーーそう自分に言いきかせながら、息を潜めて、一歩一歩ユオンに近づき、彼がキチンと目を閉じているのを改めて確認した後、クルッと後ろを向き、ゆっくりとユオンが腕を広げているその中へと腰を下ろした••••。ユオンの膝の間にすっぽりと挟まれる形で、足を伸ばして座ると、背後でユオンの息を飲む音が聞こえた。



!!!!!!••••••••••


ユオンの手が探るように、背後から前へと回され、そっと私の腰の辺りを両腕で優しく抱きしめる。

(こ、これは、、刺激的すぎるっ。)

でも、もうすでに彼の身体は大分温まっていたのか、冷えた私の身体にはとても気持ちが良かった。ぬくもりからの安心感と、半裸のユオンに後ろから抱きしめられてる緊張で、私の冷えていた身体はどんどん熱を取り戻していくようだった。



あたたかい。冷えが癒され、身体が温まっていく。身体が緩むにつれ、私の頭はどうしてもユオンを意識してしまう••。私の背中に密着するように、ユオンの胸板が当たり、彼が呼吸するたびにその振動が直接、私の身体を刺激していく。


(今さらだけど、私、とんでもない格好でユオンに抱きしめられているっ!!!! )

逞しい腕が、私の腰からお腹、胸の下を優しく包んでいる。少しでもどちらかが動けば、いまにも大事な部分に触れられてしまいそうな体勢だ。バクバクッと心臓が大きく鳴り、聞こえてしまうのでは? と心配になり、自分の胸を隠すように胸の前で両腕を交差した。


突然ユオンが背後から私の肩先に顔を近づけてきたかと思うと、「アネラ••••、オレと結婚すること、後悔してませんか?」と、耳元で声が響いた。


最初はお互いの利益のためとばかり思っていたのに、今はそれだけじゃない感情が私の中にある。
「後悔•••? していないわ、私、シャーロウ殿下じゃなくてあなたが私の結婚相手で良かったと思ってるのよ。変よね。お互い、まだ会ったばかりなのに•••••。」
シャーロウ殿下のことは、別に好きでも何でもなかった。結婚は家のためと諦めていただけ••••。けれど私は今、ユオンと結婚出来ることに嬉しさを感じている。私は、ユオンのこと好きなのかしら? 会ったばかりなのに???

「もし、、、オレとあなたが昔、出会っていたと言ったら•••?」
ユオンが、かすかに聞き取れるかどうかぐらいの小さな声で、ポツリと呟いた。



「えっ??」
どういう意味??? そりゃ、妃教育で城内に住むようになってから、何度か顔をあわせることはあったかもしれないけど•••••。

「いや、今の言葉は忘れて••••。アネラ、大切なことを言うので少しの間、目を開けても良いですか?」

むしろユオンは生真面目に今までずっと目を瞑ってくれてたのっ!? 
「ふふっ、いいわよ。」
動いてる姿や全身を見られるのはまだ恥ずかしいけど、ユオンの腕の中にすっぽり包まれてる今なら、見られてもマシな気がする。



「こっちを向いて•••。」
甘くとろけるような声に抗えず、私は両腕で胸を隠したまま、上半身を捻るようにユオンの方へ向いた。ユオンが、私が苦しくないようにと、腰に手を添え、私の足をユオンの方へと少しずらしてくれ、よこ座りになる。


綺麗だわ•••と、思った。ユオンの瞳は、藍のような瑠璃のような深い青を宿し、光の加減で紫色にも見えた。透き通った瞳は、優しい眼差しで私を真っ直ぐに映し、ほんのり朱のさした頬には笑みが浮かんでいた。
「アネラ••••、あなたが信じるかどうかは分からないけど、オレはあなたの事が本当に好きなんですよ。この先、例えあなたが他の誰を好きになったとしても、••••オレはあなたしか一生愛せないでしょう。」

(ユオンが私を好き??? どうして私なの••••? )

頭では、意味がわからない、あり得ないと疑問が渦巻くけれど、私の心は正直だった。私もきっと同じようにユオンを求めている。
「ユオン••••。私もあなたの事が••••多分••••好きなの••••。あなたと一緒にいて、あなたと話して、あなたの目を見てると、なぜか分からないけど、胸の奥がギュゥとなって、愛しさが募るの。」自分の気持ちを確かめるように、少しずつ、言葉にしていく。

「アネラっ?」
目を見開き、一瞬驚いたような顔をした後、ユオンの顔がうっすらと赤く染まり、私を抱きしめる手の力が強くなった。胸を隠していた私の腕もいつの間にか解かれ、ユオンの顔が近づいてきて、私は自然と目を閉じる。柔らかな唇の感触に、トクンッと身体の奥に熱がともる。唇だけでなく、ユオンの身体に全身を預けるように、しなだれかかると、ユオンの口付けがさらに深くなった。とろけるような快感が身体を駆け巡り、身体の奥が痺れてくる。

しばらくするとユオンが、私の唇を味わうように何度も何度もついばむように触れてくる。身体の力が抜け、口もトロンッとするにつれ、ユオンの舌がかすかに私の口の中に触れていく回数も増えていく。その度に、ユオンの私を抱きしめる腕の力が強まり、私の胸がユオンの鍛えられた身体に押さえつけられるように密着していく。

シュミーズドレスを一枚身体に纏っているとはいえ、薄い布一枚だ。半裸のユオンとここまで絡み合い、互いの肌を意識するなというのは無理な話だった。胸がむぎゅうっと押し潰されるぐらいにくっ付いた部分からは、どうしても磨き抜かれた硬い筋肉を感じてしまう。ユオンの腕の辺りに置かれた私自身の手は、滑らかでスベスベのユオンの肌が、だんだんと熱くなりしっとりと吸い付いてくる変化を敏感に感じ取っていた。

ユオンの息遣いがだんだんと激しくなってきて、思わず声が漏れそうになる。「ふぅぁあっ•••••。」慌てて唇を閉じ、羞恥で身体が固まってしまう。ユオンがゆっくりと顔を上げ、私の顔を覗き込んだ。多分、今、私、顔が真っ赤だと思うわ。私を覗き込むユオンの頬にもうっすらと赤みがさし、長い睫毛にまで色気が宿ったかのように、愛おしむような表情がものすごく色っぽかった。


熱のある瞳で私を見つめ、「本当はずっとあなたとこうしていたいけど、もうそろそろ服も乾いたでしょう。歩けそうですか?」と、問うユオンに、「ええ、•••••あの••••ユオン••••? 着替える間、もう一度だけ目を閉じててくれる???」とお願いする。さすがに着替えている様子まで見られたくはない。


「どうして••••? こんなに美しいのに•••••。」
ユオンは私の腰に手を添わせ、その瞳で私の全身を捉えようとする。

や、やめてっ!!! 間近でじっくり見ないでっ!! 
「やっぱりまだ恥ずかしい••••。」


身体を隠すように再び両腕を胸の前で交差させる私に、ユオンは、困ったように眉を垂らして、ふふっとかすかに笑う。
「あなたは本当に男心を分かっていない••••。」

「えっ••••?」

「好きな女性がそんな可愛いことを言えば、男は興奮してもっと離したくなくなるんですよ。」



へっ???


そう言って、睫毛を伏せた瞳で艶のある唇を近づけてきたかと思うと、私の肩に顔を乗せ、耳元で、
「でもオレはあなたのことが何より大切だから、あなたが望む通り目を瞑りましょう。どうぞ着替えて下さい。」と吐息とともに囁いた。


~~~っ、話すたびにユオンの唇が私の耳たぶに軽く当たってるっ!!! これ、私の心臓保つかしら???
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