【完結】犯人にされた落ちこぼれ令嬢ですが、イケメン騎士団長に四六時中監視(プロポーズ)されてます•••!!!

来海ありさ

文字の大きさ
18 / 25

18 騎士は想い続けた、、、

しおりを挟む
水に全身が浸かった状態で、足を動かせばいいのか、ユオンに抱きつけばいいのかも分からず、頭の中が真っ白になり何も考えられない。とりあえず、がむしゃらに手足をジタバタ動かしてると、ユオンが、耳元に顔を近づけてきた。


「アネラ、力を抜いて•••。」

(えっ、力を抜くって、どういうこと??? )

ユオンの言葉をきちんと聞くために動きを止める。


「アネラ、オレにあなたの身体を預けて•••。」

ーーッ! 何とも色っぽい声が耳元で響いた。まるで身体に電気が走ったようにふにゃりっとなった身体を、ユオンの力強く私を抱える腕の中へと任せる。



ユオンは、水の流れをうまく利用し、プカプカと近くに浮いていたオールに片手をかけ、もう片方の手で私を抱き抱えながら、巧みに川岸に向かっていった。ワンピースが肌にまとわりついてすごく重い。

けれど、ユオンの両耳についている金細工から放出される淡い光が、ずっと私とユオンの周りを取り囲んでいて、その光の中にいると、呼吸がし易く、また身体が軽く感じ、上手く水の流れにのるようだった。それに、私をがっしりと支えるユオンの腕が、不安を和らげてくれた。







淡い光に導かれるように、その後何とか岸にたどり着いたけれど、着ていたワンピースがかなり水を吸収していたようで、陸地に上がってもびしょ濡れのままで震えが止まらない。


(ゔ~~~っっ•••••寒いっっ••••!!!)

一見して近くに民家はないようだ。森深い場所で、人が通る道などもここからは見当たらない。

ユオンがすぐに炎を出してくれたけれど、炎に近づいてあたっていても、ぐっしょりと濡れたワンピースに全身の体温を奪われ、炎の前でうずくまりながら、ガチガチと歯が鳴るほどの寒さを感じていた。

(どうしよう•••••震えが止まらない。)


ユオンは立ち上がると、おもむろに上着を脱ぎ出した!? 脱いだ上着を木の枝にひっかけている。騎士の服は防水加工でもしてあるのか、白い生地の上を水滴が浸み込まずに、つたって落ちていく。

服を着てると着痩せしてあまり目立たないけど、上半身裸になったその姿は、無駄な贅肉のない騎士の鍛えた肉体で、、、、ジッと見るのも恥ずかしく、わざと目を逸らし、ユラユラ揺れる炎に目を向けながら手のひらを温めた。

指先の色が紫色に変わっているわ。いくら炎に当たっても、濡れている服がどんどんと体温を奪い、身体の芯の冷えが、一向に治まる気配を見せない。さぶい~~、、、


チラチラとこちらを気にしていたユオンが、耳まで赤らめ、言い出しにくそうに、消えいりそうな声を出した。
「アネラ、••••変な意味ではないのだが、、、その•••••あなたも•••••••脱いだほうがいい•••••。」



!?


ひゃいっ???




驚いてユオンの方へ顔を向けてしまい、ガッツリと上半身裸の姿を見てしまった。濡れた黒髪から端正な顔に水滴が落ち、瞳まで濡らしている様は、見ただけで心拍数が上がりそうなほど色気過多だった。彫刻のような筋肉をつけた肉体も、今は水を滴らせているせいか妙に艶めかしい。

(女性より色っぽいってどうなの??? )


ボートに穴が開き、泳げないのに川に飛び込んだだけでも、衝撃なのに、もうここまで来ると怒涛の展開にうまく頭が働かない。

ユオンの言うことは、私の身体を気遣ってくれたごく当然の言葉だ。ただ、私に、虫一寸の羞恥心が残っているだけで•••••。

こうしてグルグル考えてる間にも、身体が冷えて冷えてどうしようもなくなってきた。


「•••アネラ、オレはここで目を閉じているから、あなたは安心して、自分の服を乾かして•••。」
ユオンは、ギュッと目を瞑り、緊張しているように唇も固く結んだ。ここで私が倒れたら余計迷惑をかけてしまう。ただでさえ、無理矢理ついてきたのに••••。

私は心の中でユオンに「ありがとう」と思いつつ、出来るだけ音を立てないように立ち上がり、ワンピースを脱ぎはじめる。衣服の衣擦れの音など聞こえないとは思うけど、何となく、着替えの音が聞かれてたらと思うと恥ずかしい。ワンピースは、クレールが脱ぎ着しやすいように前ボタンのものを選んでくれたから、私1人でも何とか脱ぐことができそうだ。




ーーー肩から紐で垂らし、身体のラインに沿い、膝丈まであるシュミーズドレス一枚の姿は、何とも心細い。しかも濡れて肌にピッタリ張り付いているから、今にも透けそうで落ち着かない。


仕方なく、近くの木の枝にワンピースをかけ、腰を下ろそうと炎の方へ歩いていたら、ユオンが、「アネラ、こちらに来ませんか?もちろんオレは、あなたが良いと言うまでは目を開けませんから•••。」と、目を瞑ったまま、両腕を広げ、平たい岩の上に座る自分の前を指し示した。


普通の状況だったら、まだ結婚前だからと断っていたと思う。でも、今は正直、そんな甘いこと言っていられない。死ぬか生きるかの瀬戸際を越えて、もうここまで来たら、一刻も早くこの状況から脱して、犯人を見つけなければっ••••。


それに、今の私にはユオンの申し出は、ある意味ありがたかった。だって、肌着一枚で、炎の前に一人でいるのって、考えただけで、心が折れそうじゃない??? 

ーー大丈夫••••、ワンピースが乾くまでの少しの間だけ、、、ーーそう自分に言いきかせながら、息を潜めて、一歩一歩ユオンに近づき、彼がキチンと目を閉じているのを改めて確認した後、クルッと後ろを向き、ゆっくりとユオンが腕を広げているその中へと腰を下ろした••••。ユオンの膝の間にすっぽりと挟まれる形で、足を伸ばして座ると、背後でユオンの息を飲む音が聞こえた。



!!!!!!••••••••••


ユオンの手が探るように、背後から前へと回され、そっと私の腰の辺りを両腕で優しく抱きしめる。

(こ、これは、、刺激的すぎるっ。)

でも、もうすでに彼の身体は大分温まっていたのか、冷えた私の身体にはとても気持ちが良かった。ぬくもりからの安心感と、半裸のユオンに後ろから抱きしめられてる緊張で、私の冷えていた身体はどんどん熱を取り戻していくようだった。



あたたかい。冷えが癒され、身体が温まっていく。身体が緩むにつれ、私の頭はどうしてもユオンを意識してしまう••。私の背中に密着するように、ユオンの胸板が当たり、彼が呼吸するたびにその振動が直接、私の身体を刺激していく。


(今さらだけど、私、とんでもない格好でユオンに抱きしめられているっ!!!! )

逞しい腕が、私の腰からお腹、胸の下を優しく包んでいる。少しでもどちらかが動けば、いまにも大事な部分に触れられてしまいそうな体勢だ。バクバクッと心臓が大きく鳴り、聞こえてしまうのでは? と心配になり、自分の胸を隠すように胸の前で両腕を交差した。


突然ユオンが背後から私の肩先に顔を近づけてきたかと思うと、「アネラ••••、オレと結婚すること、後悔してませんか?」と、耳元で声が響いた。


最初はお互いの利益のためとばかり思っていたのに、今はそれだけじゃない感情が私の中にある。
「後悔•••? していないわ、私、シャーロウ殿下じゃなくてあなたが私の結婚相手で良かったと思ってるのよ。変よね。お互い、まだ会ったばかりなのに•••••。」
シャーロウ殿下のことは、別に好きでも何でもなかった。結婚は家のためと諦めていただけ••••。けれど私は今、ユオンと結婚出来ることに嬉しさを感じている。私は、ユオンのこと好きなのかしら? 会ったばかりなのに???

「もし、、、オレとあなたが昔、出会っていたと言ったら•••?」
ユオンが、かすかに聞き取れるかどうかぐらいの小さな声で、ポツリと呟いた。



「えっ??」
どういう意味??? そりゃ、妃教育で城内に住むようになってから、何度か顔をあわせることはあったかもしれないけど•••••。

「いや、今の言葉は忘れて••••。アネラ、大切なことを言うので少しの間、目を開けても良いですか?」

むしろユオンは生真面目に今までずっと目を瞑ってくれてたのっ!? 
「ふふっ、いいわよ。」
動いてる姿や全身を見られるのはまだ恥ずかしいけど、ユオンの腕の中にすっぽり包まれてる今なら、見られてもマシな気がする。



「こっちを向いて•••。」
甘くとろけるような声に抗えず、私は両腕で胸を隠したまま、上半身を捻るようにユオンの方へ向いた。ユオンが、私が苦しくないようにと、腰に手を添え、私の足をユオンの方へと少しずらしてくれ、よこ座りになる。


綺麗だわ•••と、思った。ユオンの瞳は、藍のような瑠璃のような深い青を宿し、光の加減で紫色にも見えた。透き通った瞳は、優しい眼差しで私を真っ直ぐに映し、ほんのり朱のさした頬には笑みが浮かんでいた。
「アネラ••••、あなたが信じるかどうかは分からないけど、オレはあなたの事が本当に好きなんですよ。この先、例えあなたが他の誰を好きになったとしても、••••オレはあなたしか一生愛せないでしょう。」

(ユオンが私を好き??? どうして私なの••••? )

頭では、意味がわからない、あり得ないと疑問が渦巻くけれど、私の心は正直だった。私もきっと同じようにユオンを求めている。
「ユオン••••。私もあなたの事が••••多分••••好きなの••••。あなたと一緒にいて、あなたと話して、あなたの目を見てると、なぜか分からないけど、胸の奥がギュゥとなって、愛しさが募るの。」自分の気持ちを確かめるように、少しずつ、言葉にしていく。

「アネラっ?」
目を見開き、一瞬驚いたような顔をした後、ユオンの顔がうっすらと赤く染まり、私を抱きしめる手の力が強くなった。胸を隠していた私の腕もいつの間にか解かれ、ユオンの顔が近づいてきて、私は自然と目を閉じる。柔らかな唇の感触に、トクンッと身体の奥に熱がともる。唇だけでなく、ユオンの身体に全身を預けるように、しなだれかかると、ユオンの口付けがさらに深くなった。とろけるような快感が身体を駆け巡り、身体の奥が痺れてくる。

しばらくするとユオンが、私の唇を味わうように何度も何度もついばむように触れてくる。身体の力が抜け、口もトロンッとするにつれ、ユオンの舌がかすかに私の口の中に触れていく回数も増えていく。その度に、ユオンの私を抱きしめる腕の力が強まり、私の胸がユオンの鍛えられた身体に押さえつけられるように密着していく。

シュミーズドレスを一枚身体に纏っているとはいえ、薄い布一枚だ。半裸のユオンとここまで絡み合い、互いの肌を意識するなというのは無理な話だった。胸がむぎゅうっと押し潰されるぐらいにくっ付いた部分からは、どうしても磨き抜かれた硬い筋肉を感じてしまう。ユオンの腕の辺りに置かれた私自身の手は、滑らかでスベスベのユオンの肌が、だんだんと熱くなりしっとりと吸い付いてくる変化を敏感に感じ取っていた。

ユオンの息遣いがだんだんと激しくなってきて、思わず声が漏れそうになる。「ふぅぁあっ•••••。」慌てて唇を閉じ、羞恥で身体が固まってしまう。ユオンがゆっくりと顔を上げ、私の顔を覗き込んだ。多分、今、私、顔が真っ赤だと思うわ。私を覗き込むユオンの頬にもうっすらと赤みがさし、長い睫毛にまで色気が宿ったかのように、愛おしむような表情がものすごく色っぽかった。


熱のある瞳で私を見つめ、「本当はずっとあなたとこうしていたいけど、もうそろそろ服も乾いたでしょう。歩けそうですか?」と、問うユオンに、「ええ、•••••あの••••ユオン••••? 着替える間、もう一度だけ目を閉じててくれる???」とお願いする。さすがに着替えている様子まで見られたくはない。


「どうして••••? こんなに美しいのに•••••。」
ユオンは私の腰に手を添わせ、その瞳で私の全身を捉えようとする。

や、やめてっ!!! 間近でじっくり見ないでっ!! 
「やっぱりまだ恥ずかしい••••。」


身体を隠すように再び両腕を胸の前で交差させる私に、ユオンは、困ったように眉を垂らして、ふふっとかすかに笑う。
「あなたは本当に男心を分かっていない••••。」

「えっ••••?」

「好きな女性がそんな可愛いことを言えば、男は興奮してもっと離したくなくなるんですよ。」



へっ???


そう言って、睫毛を伏せた瞳で艶のある唇を近づけてきたかと思うと、私の肩に顔を乗せ、耳元で、
「でもオレはあなたのことが何より大切だから、あなたが望む通り目を瞑りましょう。どうぞ着替えて下さい。」と吐息とともに囁いた。


~~~っ、話すたびにユオンの唇が私の耳たぶに軽く当たってるっ!!! これ、私の心臓保つかしら???
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

行き遅れ令嬢の再婚相手は、ダンディな騎士団長 ~息子イケメンの禁断の守護愛~

柴田はつみ
恋愛
貧乏貴族の行き遅れ令嬢リアナは、28歳で社交を苦手とする大人しい性格ゆえに、結婚を諦めかけていた。 そんな彼女に王宮から政略結婚の命令が下る。再婚相手は、妻を亡くしたダンディな騎士団長ギルバート。 クールで頼れる40代のイケメンだが、リアナは「便利な道具として選ばれただけ」と誤解し、切ない想いを抱く。 さらに、ギルバートの息子で爽やかイケメンのエリオット(21歳)が義理の息子となる。

【完結】白い結婚を終えて自由に生きてまいります

なか
恋愛
––アロルド、私は貴方が結婚初日に告げた言葉を今でも覚えている。  忘れもしない、あの時貴方は確かにこう言った。  「初めに言っておく、俺達の婚姻関係は白い結婚として……この関係は三年間のみとする」 「白い結婚ですか?」 「実は俺には……他に愛する女性がいる」   それは「公爵家の令嬢との問題」を理由に、三年間だけの白い結婚を強いるもの。 私の意思を無視して三家が取り決めたものであったが、私は冷静に合意を決めた ――それは自由を得るため、そして『私自身の秘密を隠すため』の計算でもあった。 ところが、三年の終わりが近づいたとき、アロルドは突然告白する。「この三年間で君しか見えなくなった。白い結婚の約束をなかったことにしてくれ」と。 「セシーリア、頼む……どうか、どうか白い結婚の合意を無かった事にしてくれ」 アロルド、貴方は何を言い出すの? なにを言っているか、分かっているの? 「俺には君しかいないと、この三年間で分かったんだ」 私の答えは決まっていた。 受け入れられるはずがない。  自由のため、私の秘密を守るため、貴方の戯言に付き合う気はなかった。    ◇◇◇ 設定はゆるめです。 とても強い主人公が自由に暮らすお話となります。 もしよろしければ、読んでくださると嬉しいです!

悪役令嬢は調理場に左遷されましたが、激ウマご飯で氷の魔公爵様を餌付けしてしまったようです~「もう離さない」って、胃袋の話ですか?~

咲月ねむと
恋愛
「君のような地味な女は、王太子妃にふさわしくない。辺境の『魔公爵』のもとへ嫁げ!」 卒業パーティーで婚約破棄を突きつけられた悪役令嬢レティシア。 しかし、前世で日本人調理師だった彼女にとって、堅苦しい王妃教育から解放されることはご褒美でしかなかった。 ​「これで好きな料理が作れる!」 ウキウキで辺境へ向かった彼女を待っていたのは、荒れ果てた別邸と「氷の魔公爵」と恐れられるジルベール公爵。 冷酷無慈悲と噂される彼だったが――その正体は、ただの「極度の偏食家で、常に空腹で不機嫌なだけ」だった!? ​レティシアが作る『肉汁溢れるハンバーグ』『とろとろオムライス』『伝説のプリン』に公爵の胃袋は即陥落。 「君の料理なしでは生きられない」 「一生そばにいてくれ」 と求愛されるが、色気より食い気のレティシアは「最高の就職先ゲット!」と勘違いして……? ​一方、レティシアを追放した王太子たちは、王宮の食事が不味くなりすぎて絶望の淵に。今さら「戻ってきてくれ」と言われても、もう遅いです! ​美味しいご飯で幸せを掴む、空腹厳禁の異世界クッキング・ファンタジー!

前世で私を捨てた皇太子が、今世ではなぜか執着してきます。でも私は静王妃なので『皇叔母様』と呼ばせます

由香
恋愛
沈薬は前世、皇太子の妃だった。 だが彼の寵愛は側室へ移り、沈薬は罪もなく冷宮へ送られ――孤独の中で死んだ。 そして目を覚ますと、賜婚宴の日に戻っていた。 二度目の人生。 沈薬は迷わず皇太子ではなく、皇帝の弟である静王を選ぶ。 ただしその夫は、戦で重傷を負い昏睡中だった。 「今世は静かに生きられればそれでいい」 そう思っていたのに―― 奇跡的に目覚めた静王は、沈薬を誰よりも大切にしてくれた。 さらにある日。 皇太子が前世の記憶を思い出してしまう。 「沈薬は俺の妃だった」 だが沈薬は微笑んで言う。 「殿下、私は静王妃です」 今の関係は―― 皇叔母様。 前世で捨てた女を取り戻そうとする皇太子。 それを静かに守る静王。 宮廷を揺るがす執着と溺愛の物語。

【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました

22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。 華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。 そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!? 「……なぜ私なんですか?」 「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」 ーーそんなこと言われても困ります! 目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。 しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!? 「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」 逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?

処理中です...