5 / 10
File 1. 糸島編
Episode 4. 海洋民族が運んだ文化とは?
しおりを挟む
先ほど、私が偶然連れていかれた押戸石についてご紹介したが、あのような巨石は海洋民族が運んだのだという。そう主張していたハーバード大学の故バリー・フェル教授について、武内先生が教えてくれた。バリーフェル教授はさらに、巨石に関して「古いものほど大きく、重く、硬い」と言っていたそうだ。
現代の常識的な発想からすると、新しい時代になればなるほど技術が進み、より大きいものも楽に運べるようになるイメージがあるが、その発想を古代に当てはめようとしてはいけないらしい。確かに古代の遺物には、現在でも解明できていないような不思議なものが(オーパーツなども含め)いろいろと存在する。失われてしまったテクノロジーや、むしろ、人間が忘れてしまった潜在能力のようなものが実はあるのだろうか…?
とにかく、できるだけニュートラルな目で、様々なものをきちんと見られるように努力しようと思う。私が知りたいのは「真実」だからこそ、変な常識や偏見のせいで、目や思考が濁ってしまってはいけない。
さて、とにかく偶然か運命かは分からないが、今回見せてもらった巨石群は、現代の常識からすると、古代人が運ぶには大きすぎるような気がついしてしまうが、でもそれを言ったらエジプトのピラミッドも成り立たなくなってしまう。
まずは「巨石文化」は古代の海洋民族が運んだということを、現実だと仮定して受け止めよう。そして彼らは「夏至線」や「夏至の日の出」なども重視していたのだ。
そしてもう1つ、海洋民族が運んだ文化として、教えてもらったのが「盃状穴」である。私自身、初めて聞いた言葉であったが、読んで字のごとく盃状、つまり丸く、石に掘られた穴のことである。
画像は、熊本の甑神社にある盃状穴である。ここまで大量に彫られているのはちょっと珍しいのだが、例えば神社の手水鉢の周りに掘られているようなケースはよくある。以下は、渋谷にある金王八幡宮のものである。
<渋谷の金王八幡宮にある盃状穴>
そう、東京都内にも盃状穴は結構あるし、日本中に存在している……いや、それこそ盃状穴は世界中に散らばっている。最近、古代史界隈で話題になっているのが12000年前とも言われるトルコのギョベクリ・テペ遺跡であるが、そこで出土したT字型の巨石にもたくさんの盃状穴が存在していることを武内先生が発見している。
<ギョベクリ・テペ遺跡(トルコ)にある盃状穴>
一体、海洋民族はこのような盃状穴をどのように作り、そして、どんな用途に使っていたのだろうか?
その答えは、はっきり言って分かっていない。ただし、様々な推測はできる。まず、間違いなく言えるのは、海洋民族は盃状穴を「祭器」として使っていた――ということだ。
鉄も青銅も、金属器が存在しなかった古い時代から盃状穴は掘られている。そうすると、おそらく石棒を使っていただろう。そして長い時間をかけて、祈るかのようにして、穴を削っていたのかもしれない。
<イメージ図(AIによる生成)>
また、盃状の穴には、例えば油を注いで火をつけていたとも考えられるし、あるところでは実際に護摩焚きに使われていたという証言や、ヨーロッパでは臍の緒を入れて儀式を行なったという話も伝わっているようだ。
……ということで、隠されてしまった歴史を知るための大事なキーワードが「海洋民族」なのだ。そして「巨石」や「夏至線」、「盃状穴」などがきっと目印となって、真実へと導いてくれることを信じよう。
それでは、サギ事件の舞台である糸島へと話を戻そう。
現代の常識的な発想からすると、新しい時代になればなるほど技術が進み、より大きいものも楽に運べるようになるイメージがあるが、その発想を古代に当てはめようとしてはいけないらしい。確かに古代の遺物には、現在でも解明できていないような不思議なものが(オーパーツなども含め)いろいろと存在する。失われてしまったテクノロジーや、むしろ、人間が忘れてしまった潜在能力のようなものが実はあるのだろうか…?
とにかく、できるだけニュートラルな目で、様々なものをきちんと見られるように努力しようと思う。私が知りたいのは「真実」だからこそ、変な常識や偏見のせいで、目や思考が濁ってしまってはいけない。
さて、とにかく偶然か運命かは分からないが、今回見せてもらった巨石群は、現代の常識からすると、古代人が運ぶには大きすぎるような気がついしてしまうが、でもそれを言ったらエジプトのピラミッドも成り立たなくなってしまう。
まずは「巨石文化」は古代の海洋民族が運んだということを、現実だと仮定して受け止めよう。そして彼らは「夏至線」や「夏至の日の出」なども重視していたのだ。
そしてもう1つ、海洋民族が運んだ文化として、教えてもらったのが「盃状穴」である。私自身、初めて聞いた言葉であったが、読んで字のごとく盃状、つまり丸く、石に掘られた穴のことである。
画像は、熊本の甑神社にある盃状穴である。ここまで大量に彫られているのはちょっと珍しいのだが、例えば神社の手水鉢の周りに掘られているようなケースはよくある。以下は、渋谷にある金王八幡宮のものである。
<渋谷の金王八幡宮にある盃状穴>
そう、東京都内にも盃状穴は結構あるし、日本中に存在している……いや、それこそ盃状穴は世界中に散らばっている。最近、古代史界隈で話題になっているのが12000年前とも言われるトルコのギョベクリ・テペ遺跡であるが、そこで出土したT字型の巨石にもたくさんの盃状穴が存在していることを武内先生が発見している。
<ギョベクリ・テペ遺跡(トルコ)にある盃状穴>
一体、海洋民族はこのような盃状穴をどのように作り、そして、どんな用途に使っていたのだろうか?
その答えは、はっきり言って分かっていない。ただし、様々な推測はできる。まず、間違いなく言えるのは、海洋民族は盃状穴を「祭器」として使っていた――ということだ。
鉄も青銅も、金属器が存在しなかった古い時代から盃状穴は掘られている。そうすると、おそらく石棒を使っていただろう。そして長い時間をかけて、祈るかのようにして、穴を削っていたのかもしれない。
<イメージ図(AIによる生成)>
また、盃状の穴には、例えば油を注いで火をつけていたとも考えられるし、あるところでは実際に護摩焚きに使われていたという証言や、ヨーロッパでは臍の緒を入れて儀式を行なったという話も伝わっているようだ。
……ということで、隠されてしまった歴史を知るための大事なキーワードが「海洋民族」なのだ。そして「巨石」や「夏至線」、「盃状穴」などがきっと目印となって、真実へと導いてくれることを信じよう。
それでは、サギ事件の舞台である糸島へと話を戻そう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
島猫たちのエピソード2025
BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。
石垣島は野良猫がとても多い島。
2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。
「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。
でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。
もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。
本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。
スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
会社員の青年と清掃員の老婆の超越した愛
MisakiNonagase
恋愛
二十六歳のレンが働くオフィスビルには、清掃員として七十歳のカズコも従事している。カズコは愛嬌のある笑顔と真面目な仕事ぶりで誰からも好かれていた。ある日の仕事帰りにレンがよく行く立ち飲み屋に入ると、カズコもいた。清掃員の青い作業服姿しか見たことのなかったレンは、ごく普通の装いだったがカズコの姿が輝いて見えた。それから少しづつ話すようになり、二人は年の差を越えて恋を育んでいくストーリーです。不倫は情事かもしれないが、この二人には情状という言葉がふさわしい。
新しい家族は保護犬きーちゃん
ゆきむらさり
エッセイ・ノンフィクション
〔あらすじ〕📝初めて🐶保護犬ちゃんを迎え入れる我が家。
過去の哀しい実情のせいで人間不信で怯える保護犬きーちゃん。
初日から試行錯誤の日々と保護犬きーちゃんがもたらす至福の日々。
◇
🔶保護犬ちゃん達の過去・現在の実情の記述もあります🐾
🔶日々の些細な出来事を綴っています。現在進行形のお話となります🐾
🔶🐶挿絵画像入りです。
🔶拙いエッセイにもかかわらず、HOTランキングに入れて頂き(2025.7.1、最高位31位)ありがとうございます🙇♀️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる




