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25 「K.G.F(Chapter1)」
しおりを挟むはいこんにちはー。
今回ははじめてカンナダ語によるインド映画(「サンダルウッド」と呼称されるそうです)の大人気作、「K.G.F」のご紹介です。
ちなみに「サンダルウッド」とは、パンフレットによると白檀のことらしい。
本国インドでChapter1とChapter2に分けて公開された作品で、Chapter2はなんとインドであの「RRR」の興行収入を抜いたとのこと。
びっくりですね。
これはがぜん、期待が高まる!
その作品が、いま日本で1と2、一気に上映中なわけです。
こりゃ観にいかねば!
ということでわたくし、先日まずはChapter1のほうから観てまいりました~。
Chapter1は2018年、Chapter2が2022年公開。
インド、カンナダ語映画(サンダルウッド)。
監督はこれまた新進気鋭のプラシャーント・ニール氏。
ニール氏は、こちらの作品で成功をおさめたことによって、あの「バーフバリ」で主演をつとめたプラバースさん主演の新たな映画も撮影中とのこと。
主演はカンナダ語映画界では「ロッキングスター」と称されるスター、ヤシュさん。
おひげたっぷり、筋骨隆々ばっきばき、でも甘いマスクと魅力ポイントのそろったスター!
Chapter1は154分。
タイトルでもある「K.G.F」というのは「コーラーラ金鉱築地区(Koral Gold Fields)」の略です。
冒頭は2018年のインド。
有名なテレビレポーターの女性が、とある「禁書」、発禁処分になった本について、引退した老ジャーナリストにインタビューをする場面からはじまります。
その禁書は、とある伝説のギャングの伝記だった──
そう、それこそがこの物語の主役「ロッキー」ことラジャ・クリシュナッパ・バイリヤ。
物語は過去、1951年へと飛ぶ。
極貧の家庭に生まれたラジャ(ロッキー)。アルコール依存症の父は家庭に無関心で、彼はおもに母親に育てられます。ところが若くして彼を生んだ母も、彼が10歳の時に亡くなってしまう。
母は彼に「どのように生きてもいい。でも死ぬときには支配者であれ、富を携えて死ね」という言葉を遺して他界。
孤児となったロッキーはボンベイへとやってきて、そこでマフィアの男のもとで靴磨きから始め、少しずつのしあがり、やがては若頭に。
さらに上を目指すロッキーは、そこのマフィアのボスのさらに上にいる男、アンドリュースの命を受け、非常に難しいミッションに挑みます。
それはガルダという男の暗殺だったんですがこれには失敗。
その後、ガルダがK.G.Fへ向かったという情報をうけ、ガルダを追ってロッキーもまたK.G.Fへ。まずはそこの奴隷として潜入を果たす。
そこはマフィアの大ボス、スーリヤワルダンが、1951年の発見時にいた周囲の人々を皆殺しにして「石灰採掘鉱」という名目を隠れ蓑に、ずっと金を採掘し、密売によって巨額の利益を得つづけていた秘密の鉱山だった……!
マフィアによる完全秘密厳守の鉱山のため、そこで働く2万もの人々は完全に監禁された奴隷状態とされ、400人の私兵に守られ、日常的に理不尽なひどい虐待をうけつつ厳しい労役につかされていたのでした。
Chapter1では、この鉱山の虐げられた人々を、義憤にかられたロッキーが救おうとするところが最大の見せ場。
でも、インド映画らしくマフィアの大物の娘である美女との恋やダンスシーンもあって。ほんと、「観客を楽しませるぞ!」という気概を全体から感じました。
本当に全編ストーリーもキャラクターも濃くて濃くて(おひげの方が多いからもある・笑)、マフィアが中心なだけに暴力性もすさまじくて、熱量がはんぱないです。
多少、人間関係や組織の関係が複雑で一回では理解しきれないかもしれないのですが……そこはパンフレットなど見ることで補えるかと!
バーフバリとはちがって、ロッキーはあくまでも「闇の世界」の王を目指す人なんだろうなと思うんですが、でも心の奥には虐げられた貧しい人々への理解と憐憫がちゃんとあって、ついつい応援してしまう。
ヤシュさんはそれまで、やわらかい二枚目役をすることが多かったようなんですが、ここでは本当に野性味あふれる野獣のような男を演じきってらっしゃいます。
まぎれもなく胸アツな映画なので、よろしかったらどうぞ~!
ドスティ!
応援ありがとうございます!
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