つれづれ司書ばなし

つづれ しういち

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113 「「オードリー・タン」の誕生 だれも取り残さない台湾の天才IT相」

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 はい、こんにちは。
 本日はこちらの作品。

 実はこの夏は、自分の勤める学校図書館からわりとたくさんの本を借りて帰っておりまして。これもそのなかの一冊なのですが、ちょうど胃カメラ検査のための一日入院で持って行っておりました。
 NDCが289となっているので、小説ではなく伝記ということになります。とはいえ、中学生でも読みやすい文章と内容となっており、学校図書館には大変お勧め。実際、こちらもまた今年度からの東京書籍の中学国語教科書でも紹介されている本です。

 〇『「オードリー・タンの誕生 だれも取り残さない台湾のIT相』
 石崎洋司・著 / 講談社(2022)

 まずは記憶に新しい、あの疫病で発生したマスクパニック。
 そこで、台湾でもっとも若年の35歳にしてIT相となっていたオードリー・タンが、非常に鮮やかに多くのマスク問題をスピーディに解決しました。あの驚くべき手腕は、世界的なニュースにもなっていましたね。その内実が冒頭紹介され、ぐっと興味を引かれます。

 オードリー・タンはIQ180という、要は天才なわけですが、天才ゆえに旧態依然とした台湾での義務教育にはなじめませんでした。実際、殴られるなどのひどいいじめにも遭い、学校へ行けなくなったことも。
 さらに男性の体をもって生まれた人ですが、性自認は女性という、いわゆるトランスジェンダーでもあります。

 彼女(とご本人の希望に沿って私も呼称します)が幼いときからどのように考え、ご両親が彼女の教育についてどのように工夫し、学ぶ先を考えたか……と言う話から、成長してゆくにつれてオードリー・タンが世界をどのようにしたいと考えるに至ったかが、非常にわかりやすく書かれていました。

 もう正直、「日本にもいて! オードリー・タン!」と思わずにはいられません。特に政治的な問題を国民みんなが一緒に考えるシステムを考えるところなんて、本当に羨ましいです。日本もぜひ見習ってほしいものです。
 詳しいことはぜひ、ご自身でお読みになってみてくださいね。
 ではでは、今回はこのあたりで。
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