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135 「草にすわる」
しおりを挟むこんにちは。
今回はまた、東京書籍の中学国語教科書に掲載された紹介本に戻ります。
〇「草にすわる」
市川紀子・選詩 / 保手濱拓・絵 / 理論社(2012)
「選詩」とあるとおり、こちらの本はさまざまな詩人による詩を集めたものです。
教科書にもよく出てくる著名な詩人が中心ですが、比較的最近の作家の作品も何点か選ばれています。例えば江國香織や、工藤直子などです。
冒頭は本のタイトルにもなっている八木重吉の「草にすわる」。
本の中ほどには、この詩を受けて書かれた谷川俊太郎の「間違い」が収録されており、両者を見比べられる形になっていて興味深いです。
中学生向けのお勧め本になっているだけあって、どちらの詩も読みやすいのですが、短い文章の中に透明度の高い純粋な詩人の心がうつしだされていて、しんとした心持になります。
司書として中学生にお勧めするときには、まず「長い文章を読むのが苦手」な子に勧めやすいという利点があるでしょうね。
もちろん、普段長文をよく読む子にも、「たまにはこういうのでほっとするのもいいよ」という勧め方もできるかもしれません。
詩は短く簡単な表現の中に、深く透徹した作家の目が鋭く現れているものだと思いますが、中学生さんたちがたとえそういう境地を読み取れなかったとしても、なにか心が「しん」となるような、穏やかな心持ちになれる時間が持てるかもしれません。
詩を読む時間というのは、自分自身と向き合う時間でもあると思うのですが、多忙な日々でストレスを抱えている中学生さんたちにとっても、それは大切な時間となることでしょう。
ではでは、今回はこのあたりで。
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