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五章 白の神官の輪廻
96. 予想以上のかっぱらい
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ゲインズ領の冒険者ギルドに妖精熊の出現と、何処で捕縛したか報告する。
捕縛数を聞いて、ギルドの職員は頭を抱えていた。
今回の修行メンバーで狩った獲物は、そのまま持ち帰ってショウネシー領の冒険者ギルドで換金することにする。その方がメンバー内の分配も楽だし、ブレアの伝手で王宮魔法師団以外にも、素材の売却ルートが出来たのでショウネシーのギルドも潤う。
「ニィさん!!」
ゲインズ領の冒険者ギルドを出ると、すぐにチャドが声をかけてきた。
「とりあえず熊は捕まえたけど、荷物を改めるのはこれから、ショウネシーに帰ってからなんだ」
ちらっとチャドの顔色を見て、ニレルは聞く。
「ついて来るかい?」
「俺がショウネシー領に入っても大丈夫なのか?」
その一言に、マグダリーナは他領の人間がショウネシーに遠慮があることを知った。
「構わないよ。まずは役所で君の訪問者カードを作ろう。費用は僕が持つ。これからも必要になるだろうから」
「訪問者カードねぇ、相変わらず他国に入国するより厳重だな。まあコッコカトリスがいて、サトウマンドラゴラとか生産してるのなら仕方ないか」
無精髭を撫でながら、チャドは数秒考えた。
「よし、断る。なんかとんでもないものしか見ねぇ気がするからな。俺みたいな一介の冒険者の身に余る」
「そうか、では君の持ち物を見つけたら直ぐ届けるよ」
「おう、そうしてくれ」
帰りのコッコ車はディオンヌ商会のササミ(オス)車だ。
全員乗り込んで出発したあと、ササミ(オス)は空は使わずショウネシー領まで走っていく。
「チャドさんて、すごく用心深いのね」
マグダリーナがニレルにそう言うと、ニレルは微笑んだ。
「そう、彼のそういう所は僕も気に入ってる。自分を過信せず、用心深く情報を集めて動くんだ。だから冒険者歴も長いし、情報の精度も高い」
「ショウネシー領って、他領の人にはかなり遠慮したい領なのかしら……」
ぼそりと気になったことを呟く。
「まあ、他領に比べて入領の警備は厳しいからね。それだけで不安になる人もいるよ、仕方ないけどね」
「でもそれは必要な事よね」
今子供達が、警備もつけず領内を自由に行動できるのは、結界と入領の警備のお陰だ。この世界は前世の日本ほど、安全な世界ではない。
「ハンフリーも元々ショウネシーを王都や他の侯爵領程の、発展した住民の多い領地にするつもりはないんだよ。農耕地と住民のバランスの取れた、程々の領地にしたいんだ。だから初めに家屋の数を決めて、家を作った。だから慌てず領民を増やして行けばいいんだよ」
「そうね……まだショウネシー領が変わって一年も経って無いしね……」
そうやって話すマグダリーナとニレルの背後で、他の皆んなは行李の中の妖精熊に浄化魔法をかけて、めいめい手にとって観察している。
「まあ、なんて触り心地の良い毛なのかしら。それに赤ちゃんみたいな重さと体温ね」
シャロンが赤子を抱き抱えるように、妖精熊を抱えた。レベッカもその愛らしさに目が離せないようだ。
「やっぱり可愛い……なんとか蜂を襲わず盗みをしないように出来ませんの?」
「出来なくはないけど、それやっちゃうともはや妖精熊じゃ無いからね……」
冗談ではなく真顔でエステラが言った。
「なんだよ、その掻っ払いが妖精熊の本体みたいな言い方」
ツボにハマったのかヴェリタスが笑いを堪えてる。
「実際そうなのよ。人や他の獣から掻っ払って、ダラダラ暮らすのが妖精熊の性質なので、そこを変え働かせるとなると、もはや別熊よね」
ルシンがふっと笑って、エステラを見た。
「良いんじゃないかな。別熊にしてしまえば。そういうのは得意だろ? エステラ」
「めちゃくちゃ得意よ。やっぱりエルフの血かしら?」
エルフ族は生き物や魔獣の性質に影響を与える魔法が得意だ。奴隷に使用される隷属の魔法もエルフ族発祥だった。
ダーモットがエステラに確認する。
「それはあの死の狼を造り出したり、ワイバーンが穢毒のブレスを吐くようになるようにされたりしたものと同じ魔法なのかい?」
「そうね、基本は同じだと思う。私はヒラを強化するのに使ってたけど」
「つまり、魔法を使う側次第という訳か」
ダーモットは頷いて納得した。
「ヒラはねぇ、タラに魔法かけて貰ってた時ぃ、ヒラの中がキラキラぽかぽかして、元気ぃ出たよぉ。でもぉ、モモが魔法かけられた時はぁ、とっても苦しくてぇ辛かったってぇ。タラぁ、モモにもキラキラぽかぽかしてあげてぇ」
「いいの?」
エステラはルシンを見た。
「いいよ。モモはもう俺よりハラとヒラの方に懐いてる。エステラの従魔にしてやって」
「わかったわ」
順調にショウネシー領に帰り付き、ササミ(オス)車はそのままエステラの家の裏手の空き地に回る
『着いたのだ』
ササミ(オス)の声掛けに、マゴー達が妖精熊入り行李を下ろして行く。熊達はまだぐっすり眠ったままだった。
レベッカは一匹の鈍色の熊を抱えたまま、上目遣いでエステラを見ていた。
(気に入ったんだ……まああの可愛さなら仕方ない)
マグダリーナはそう思いつつ、エステラの反応を伺うと、エステラもレベッカのおねだり目線に負けたらしい。
「わかったわ、レベッカ。でもまずは収納を検めてからよ」
レベッカは言われるがまま、鈍色の妖精熊をそっと地面に置く。
「なん…だ…、と…」
エステラがまずはレベッカのお気に入り熊の収納魔法を解くと、おおよそ田んぼ一枚程の空き地を埋め尽くす程の収納物が現れた。
しかも予想していた食べ残しの魔獣の死体などではなく、金銀銅の硬貨や宝石、美しい織物などがある。
「まさかどっかの商団でも襲ったの?」
エステラはしゃがみ込んで頭を抱えた。
エデンが収納物の一つを確認する。
「まあ、あれだ。間違いなくどっかの商団からかっぱらったんだろうな。くはは。ドーラとブレアを連れてこよう」
さっとエデンが転移魔法で消える。
ニレルも予想外だったらしく、参ったなと呟く。
「一匹でこの量だと、チャドの荷物を見つけたとしても、後片付けが大変そうだ」
「でもやるしかないわ」
エステラの言葉にニレルが頷く。
「マゴー整列! 現金はひとまずアッシへ。他ものは仕分けだ」
ニレルの号令に、ササッとマゴー達も動き出す。各々テーブルを並べて、アッシの口に現金を放り込みつつ、布地や宝石など綺麗にしながら分けて行く。
ヒラが鈍色熊をずらすと、ハラが違う熊をエステラの前に置く。
カシャン。と音がして収納魔法を解く。
それを合計二十二匹分だ。
幸いニレルの目当ての品は五匹目で見つかった。
エデンに連れて来られたバークレー夫妻は、妖精熊を見て興奮し、仕分けされたテーブルに置いてある品と印を見てカラカラと笑った。元彼らの商団の品であることがわかったからだ。
デザインの古風な宝飾品も混ざっている所をみると、随分と昔の掻っ払い品もあるようだ。
アッシが表示画面を持って、入れられた現金が一目でわかるようになっているが、最終的に国家予算並みの金額になっていた。
とんだ盗賊団である。
「質の良いものばかりね…」
シャロンが呆れた顔で、仕分け品を眺める。
ブレアは頷いた。
「妖精熊に襲われるのは質の良い品を扱う商団だけ……昔からそう言われていて、盗賊に襲われても妖精熊にやられたと言う商団もあったくらいだ。まあ、怪我人の有無でバレるがね。ああそうだ。この国の法では妖精熊が盗んだ物は、後から市場に出ても盗品扱いにならない。どういう仕組みかはわからんが、妖精熊が盗んだものはその瞬間から鑑定魔法に、『妖精熊の』と付くようになるらしい。どれも安心して売り捌いて構わんよ」
鑑定魔法持ちが、一斉にその言葉を確認する。
マグダリーナが美しい綿の染め布を見ると、確かに「妖精熊の綿染め布」とあった。
「いやもう逆に、これ完全に盗品だって言ってるようなものなのに、いいの?」
ヴェリタスがびっくりして聞く。
「妖精のいたずらに人は逆らえない。そして妖精熊が盗んだものが市場に出ることは滅多にないが、もしあった場合は、女神が売り手を通して人に返すと決めた奇跡だから、罪には問わないということだよ」
「へぇ」
「そうやって熊から人に返るものは縁起が良いと高値が付く。ニレルくん、売りに出すものがあればドーラに任せてやってくれないか」
「ええ、お願いしたいと思ってました。その前に皆んな、縁起物だから好きなものを選んで持っていってくれ」
「いいの?」
マグダリーナが聞くと、ニレルが頷いた。
「ブレアが言った通り、本当に女神の加護が乗った縁起物だ。ここは暑いし、領主館の広間へ移動しよう。その前に冒険者ギルドで今回の狩りの精算をして、着替えて集合だ。熊もハンフリーに見せる必要もあるし。とりあえずヒラは熊預かってくれるかな」
「いいよぉ」
捕縛数を聞いて、ギルドの職員は頭を抱えていた。
今回の修行メンバーで狩った獲物は、そのまま持ち帰ってショウネシー領の冒険者ギルドで換金することにする。その方がメンバー内の分配も楽だし、ブレアの伝手で王宮魔法師団以外にも、素材の売却ルートが出来たのでショウネシーのギルドも潤う。
「ニィさん!!」
ゲインズ領の冒険者ギルドを出ると、すぐにチャドが声をかけてきた。
「とりあえず熊は捕まえたけど、荷物を改めるのはこれから、ショウネシーに帰ってからなんだ」
ちらっとチャドの顔色を見て、ニレルは聞く。
「ついて来るかい?」
「俺がショウネシー領に入っても大丈夫なのか?」
その一言に、マグダリーナは他領の人間がショウネシーに遠慮があることを知った。
「構わないよ。まずは役所で君の訪問者カードを作ろう。費用は僕が持つ。これからも必要になるだろうから」
「訪問者カードねぇ、相変わらず他国に入国するより厳重だな。まあコッコカトリスがいて、サトウマンドラゴラとか生産してるのなら仕方ないか」
無精髭を撫でながら、チャドは数秒考えた。
「よし、断る。なんかとんでもないものしか見ねぇ気がするからな。俺みたいな一介の冒険者の身に余る」
「そうか、では君の持ち物を見つけたら直ぐ届けるよ」
「おう、そうしてくれ」
帰りのコッコ車はディオンヌ商会のササミ(オス)車だ。
全員乗り込んで出発したあと、ササミ(オス)は空は使わずショウネシー領まで走っていく。
「チャドさんて、すごく用心深いのね」
マグダリーナがニレルにそう言うと、ニレルは微笑んだ。
「そう、彼のそういう所は僕も気に入ってる。自分を過信せず、用心深く情報を集めて動くんだ。だから冒険者歴も長いし、情報の精度も高い」
「ショウネシー領って、他領の人にはかなり遠慮したい領なのかしら……」
ぼそりと気になったことを呟く。
「まあ、他領に比べて入領の警備は厳しいからね。それだけで不安になる人もいるよ、仕方ないけどね」
「でもそれは必要な事よね」
今子供達が、警備もつけず領内を自由に行動できるのは、結界と入領の警備のお陰だ。この世界は前世の日本ほど、安全な世界ではない。
「ハンフリーも元々ショウネシーを王都や他の侯爵領程の、発展した住民の多い領地にするつもりはないんだよ。農耕地と住民のバランスの取れた、程々の領地にしたいんだ。だから初めに家屋の数を決めて、家を作った。だから慌てず領民を増やして行けばいいんだよ」
「そうね……まだショウネシー領が変わって一年も経って無いしね……」
そうやって話すマグダリーナとニレルの背後で、他の皆んなは行李の中の妖精熊に浄化魔法をかけて、めいめい手にとって観察している。
「まあ、なんて触り心地の良い毛なのかしら。それに赤ちゃんみたいな重さと体温ね」
シャロンが赤子を抱き抱えるように、妖精熊を抱えた。レベッカもその愛らしさに目が離せないようだ。
「やっぱり可愛い……なんとか蜂を襲わず盗みをしないように出来ませんの?」
「出来なくはないけど、それやっちゃうともはや妖精熊じゃ無いからね……」
冗談ではなく真顔でエステラが言った。
「なんだよ、その掻っ払いが妖精熊の本体みたいな言い方」
ツボにハマったのかヴェリタスが笑いを堪えてる。
「実際そうなのよ。人や他の獣から掻っ払って、ダラダラ暮らすのが妖精熊の性質なので、そこを変え働かせるとなると、もはや別熊よね」
ルシンがふっと笑って、エステラを見た。
「良いんじゃないかな。別熊にしてしまえば。そういうのは得意だろ? エステラ」
「めちゃくちゃ得意よ。やっぱりエルフの血かしら?」
エルフ族は生き物や魔獣の性質に影響を与える魔法が得意だ。奴隷に使用される隷属の魔法もエルフ族発祥だった。
ダーモットがエステラに確認する。
「それはあの死の狼を造り出したり、ワイバーンが穢毒のブレスを吐くようになるようにされたりしたものと同じ魔法なのかい?」
「そうね、基本は同じだと思う。私はヒラを強化するのに使ってたけど」
「つまり、魔法を使う側次第という訳か」
ダーモットは頷いて納得した。
「ヒラはねぇ、タラに魔法かけて貰ってた時ぃ、ヒラの中がキラキラぽかぽかして、元気ぃ出たよぉ。でもぉ、モモが魔法かけられた時はぁ、とっても苦しくてぇ辛かったってぇ。タラぁ、モモにもキラキラぽかぽかしてあげてぇ」
「いいの?」
エステラはルシンを見た。
「いいよ。モモはもう俺よりハラとヒラの方に懐いてる。エステラの従魔にしてやって」
「わかったわ」
順調にショウネシー領に帰り付き、ササミ(オス)車はそのままエステラの家の裏手の空き地に回る
『着いたのだ』
ササミ(オス)の声掛けに、マゴー達が妖精熊入り行李を下ろして行く。熊達はまだぐっすり眠ったままだった。
レベッカは一匹の鈍色の熊を抱えたまま、上目遣いでエステラを見ていた。
(気に入ったんだ……まああの可愛さなら仕方ない)
マグダリーナはそう思いつつ、エステラの反応を伺うと、エステラもレベッカのおねだり目線に負けたらしい。
「わかったわ、レベッカ。でもまずは収納を検めてからよ」
レベッカは言われるがまま、鈍色の妖精熊をそっと地面に置く。
「なん…だ…、と…」
エステラがまずはレベッカのお気に入り熊の収納魔法を解くと、おおよそ田んぼ一枚程の空き地を埋め尽くす程の収納物が現れた。
しかも予想していた食べ残しの魔獣の死体などではなく、金銀銅の硬貨や宝石、美しい織物などがある。
「まさかどっかの商団でも襲ったの?」
エステラはしゃがみ込んで頭を抱えた。
エデンが収納物の一つを確認する。
「まあ、あれだ。間違いなくどっかの商団からかっぱらったんだろうな。くはは。ドーラとブレアを連れてこよう」
さっとエデンが転移魔法で消える。
ニレルも予想外だったらしく、参ったなと呟く。
「一匹でこの量だと、チャドの荷物を見つけたとしても、後片付けが大変そうだ」
「でもやるしかないわ」
エステラの言葉にニレルが頷く。
「マゴー整列! 現金はひとまずアッシへ。他ものは仕分けだ」
ニレルの号令に、ササッとマゴー達も動き出す。各々テーブルを並べて、アッシの口に現金を放り込みつつ、布地や宝石など綺麗にしながら分けて行く。
ヒラが鈍色熊をずらすと、ハラが違う熊をエステラの前に置く。
カシャン。と音がして収納魔法を解く。
それを合計二十二匹分だ。
幸いニレルの目当ての品は五匹目で見つかった。
エデンに連れて来られたバークレー夫妻は、妖精熊を見て興奮し、仕分けされたテーブルに置いてある品と印を見てカラカラと笑った。元彼らの商団の品であることがわかったからだ。
デザインの古風な宝飾品も混ざっている所をみると、随分と昔の掻っ払い品もあるようだ。
アッシが表示画面を持って、入れられた現金が一目でわかるようになっているが、最終的に国家予算並みの金額になっていた。
とんだ盗賊団である。
「質の良いものばかりね…」
シャロンが呆れた顔で、仕分け品を眺める。
ブレアは頷いた。
「妖精熊に襲われるのは質の良い品を扱う商団だけ……昔からそう言われていて、盗賊に襲われても妖精熊にやられたと言う商団もあったくらいだ。まあ、怪我人の有無でバレるがね。ああそうだ。この国の法では妖精熊が盗んだ物は、後から市場に出ても盗品扱いにならない。どういう仕組みかはわからんが、妖精熊が盗んだものはその瞬間から鑑定魔法に、『妖精熊の』と付くようになるらしい。どれも安心して売り捌いて構わんよ」
鑑定魔法持ちが、一斉にその言葉を確認する。
マグダリーナが美しい綿の染め布を見ると、確かに「妖精熊の綿染め布」とあった。
「いやもう逆に、これ完全に盗品だって言ってるようなものなのに、いいの?」
ヴェリタスがびっくりして聞く。
「妖精のいたずらに人は逆らえない。そして妖精熊が盗んだものが市場に出ることは滅多にないが、もしあった場合は、女神が売り手を通して人に返すと決めた奇跡だから、罪には問わないということだよ」
「へぇ」
「そうやって熊から人に返るものは縁起が良いと高値が付く。ニレルくん、売りに出すものがあればドーラに任せてやってくれないか」
「ええ、お願いしたいと思ってました。その前に皆んな、縁起物だから好きなものを選んで持っていってくれ」
「いいの?」
マグダリーナが聞くと、ニレルが頷いた。
「ブレアが言った通り、本当に女神の加護が乗った縁起物だ。ここは暑いし、領主館の広間へ移動しよう。その前に冒険者ギルドで今回の狩りの精算をして、着替えて集合だ。熊もハンフリーに見せる必要もあるし。とりあえずヒラは熊預かってくれるかな」
「いいよぉ」
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